9月7日(土)の『西なぎさ発:東京里海エイド』報告です!
今回は台風10号の影響がものすごい状況となり、漂着ごみが沢山ありました。
熱中症警戒アラートも発令されている厳しい状況下でしたが、53名のみなさまに集まっていただきました。
ご参加くださいましたみなさま、ありがとうございました!またお疲れさまでした!!
参加者数は53名(内こども:2名)のうちグループ参加は、明治安田生命保険、ニッポンダイナミックシステムズ、東京電機大学ボランティア部らいふのみなさまでした。
今回は活動後に水族園スタッフの方による地引網と水生生物観察会があり、そちらのほうも盛況でした!
夏季はいつも7月の段階からスゴイ漂着ごみの量となるのですが、今年は9月に入ってから大量の漂着ごみとなりました。それだけ雨の少ない猛暑だったのでしょうね…。それにしても今回は過去最多量といっても良いくらいの量でした。
収集した漂着ごみの内訳としては、下記のようなものがありました。
活動時間の中である程度数えられる数量のものを概算で算出しています。
【漂着ごみ】
・総数:45リットルゴミ袋換算×67袋
【危険ごみ】
・注射器:3
・使い捨てライター:32
・ルアー:2
・電池:2
・空き瓶の破片:1
・スプレー缶:多数
等々
計:40個以上
【粗大ごみ】
・タイヤ:2
・軽油タンク:1
・冷蔵庫扉:1
・プラケース:4
・ポリタンク:1
・プランターボックス:4
・ヘルメット:2
・角材&ベニヤ板(釘付き等):4
・ビールケース:3
・パレット:1
・発泡スチロール箱:3
・フロート:1
・オイル缶:1
・レジかご:2
等々…
計:30個以上
【漂着ごみ】
・飲料ペットボトル:1,700以上(ごみ袋34袋×50本換算)
・飲料缶:300以上(ごみ袋5袋×60本換算)
・飲料びん:490以降(ごみ袋7袋×70本換算)
・その他プラスチックごみ(ごみ袋×21袋分)
(内訳概要)
・硬いプラスチックの破片:多数
・ポリ袋・シートの破片:多数
・発泡スチロールの破片:多数
・ボール:多数
・プラスチック容器:多数
・レジャーシート:多数
・靴類:多数
等々…でした。
今回は、西なぎさの荒川河口堰よりの漂着ごみや細かい漂着ごみまでは収集しきれませんでしたが、収集したごみの量がもし漂着し続けた場合にそれらがマイクロプラスチック化したことを想像するとゾッとします。また今回のみなさまによるクリーンアップ活動が水生生物をはじめ葛西干潟を頼りとする様々な生物にとって多様性を維持するために相当に有意義であったと思います。
実際に、水族園スタッフによる地引き網では多くの水生生物をか捕獲することができました。
あんなに多くの漂着ごみがある中、そして猛暑で海水温もかなり上昇している中、渚の中では沢山の小さな命のはぐくみがあると思うと驚きです…。
地引き網で捕獲された水生生物は、カライワシ、マハゼ、ギマ、シマイサキ、サッパ、イネコチ、ヒイラギ、シログチ、ユビナガスエビ、エビジャコ、イサザアミ、トビムシなどがありました。
西なぎさの様に数百万人を超える人工の都市で身近に生物多様性を感じられる場所は、他にはなかなかありません。
大都市で自然と共存している素晴らしさと漂着ごみの社会問題の二面性をリアルに体験できる貴重な場所です。
そんな場所ですが、人工干潟でもあり、ラムサール条約登録湿地でもあります。
四季折々の風景も望めます。
今後も西なぎさ発:東京里海エイドの活動は、様々なステークフォルダーの方々と共に考え、
共に行動することで、漂着ゴミの問題とを解決をし、地域活性化を図っていきたいと思います。
尚、今年度の「西なぎさ発:東京里海エイド」は、えどがわエコセンター、荒川クリーンエイド・フォーラム、
東京湾再生官民連携フォーラムの後援を受けて、葛西海浜公園パートナーズとの共催にてフィールド活動を実施しております。
助成金はセブン-イレブン記念財団からみなさまのボランティア保険で受けております。
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