ラムサール条約登録の動きと「UNWISE USE」
葛西の干潟をラムサール条約に登録させようとしいている動きがある。江戸川区行政も積極的に動き出している様子でもある。
葛西地区の干潟は、ラムサール条約登録への条件を満たしている一方で、三枚洲と呼ばれた江戸時代からの歴史もあり、葛西海浜公園を造成した先人たちの英知の判断を鑑みれば、十分登録に値する干潟である。
しかしちょっと違和感がある動きもある。それは繰り返し進言している話ではあるが、2020年東京オリンピックで葛西臨海公園隣地をカヌースラローム競技場とする計画が未だにすすんでいることである。
素晴らしい干潟のすぐそばで、人工的に大量の水流を発生させて本来山間部の渓流でおこなうスポーツ施設をわざわざ海抜ゼロメートル地区で恒久的施設として構築しようとしているのである。
こんな考えを行政がすすめている様では、ラムサール条約の登録は少しお預けしたほうがよいいと考えている。「UNWISE USE」であることは間違いない。ドイツで50万人を超すNPO組織:NABU幹部の知人からも、この考えは支持されている。
都合の良いところだけピックアップするのではなく、もうちょっと俯瞰的にかつグローバルに、次世代に残すべき環境を考えていただきたいものである。
それと西なぎさでは、干潟であるにも関わらす海水浴復活!なんて動きもあるのは、やはり「UNWISE USE」である。
葛西の干潟に葛西の干潟は河川に挟まれており、特に夏なんかは台風やゲリラ豪雨で水質が決してよくない点と河川からの漂着ごみが多い点から、海水浴場には全く適していない。
西なぎさは、夏に水質が悪化することもあるが、それでも多様な水生生物が生息し、それを目当てに式を通じて野鳥が飛来し、ひとつの生態系を成している東京湾の中でも希少な干潟なのである。夏は海水に顔は浸けられないlれども干潟遊びが十分に楽しく体験できる場所であり、ほかの世界中の大都市どこと比較しても類はなく、干潟を身近利用できる水辺なのである。
ラムサール条約の登録には、とことん議論が必要であると、つくづく感じる今日このごろである。
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