カヌースラローム会場建設計画エリア
いまだに、江戸川区周辺在住や葛西臨海公園・海浜公園の利用者の方々でも、2020年オリンピック東京大会で葛西臨海公園にカヌースラローム競技場を建設しようとしている問題点をご存じない方々が多くいることに気づきます。
そこで改めまして、ここでカヌースラローム会場建設計画エリアをGoogle_earthを利用して表記した図をUPしますので、ご確認戴きます様、よろしくお願い致します。
25年ほどもかけて、せっかく自然回帰してきている都会の豊かな自然を破壊しようとしている計画なのです。
葛西臨海公園周辺は、河川の淡水と東京湾の海水が混じり合う「汽水域」であり、多様な生態系が育まれています。江戸時代には3キロメートルにもおよぶ「三枚洲」と呼ばれる大きな干潟でした。
人工的な干潟を再生した公園ですが、東なぎさや西なぎさで観られる希少な小さな水生生物(トビハゼ、エドハゼ、アベハゼ、ニホンスナモグリなど)から、冬の季節に越冬するカモたちをねらう複数の猛禽類(オオタカ、ミサゴ、チュウヒ、チョウゲンボウ、ハヤブサなど)までがこの地区で生息し、ひとつの生態系を形成しています。
またちょうど今時の季節には、人工渚ではアユの稚魚が育っています。さらには、江戸前寿司ネタの高級魚、サヨリ、スズキ、ダツ、ヒラメなども生息していることが確認されています。
数百万人以上が住む都市で、こんな豊かな生態系があるのは、世界中どこを探してもこの葛西臨海公園・海浜公園意外にはないでしょう。しかも四季折々で市民が身近にそれらを観たり感じたりできるのです。
DEXTE-K(西なぎさ発:東京里海エイド主宰者)では、2020年オリンピックの東京招致が決定する前から東京都に対しては要望書を、招致決定後は江戸川区に対して陳情書を提出して、積極的に行政がこの問題に取り組む様に促しています。また日本野鳥の会ともこの問題に対しての解決策を情報交換をしながら連携しています。
今まで以上に、よりいっそう市民の方々にもこの問題について、関心と共感を得ていただきたいと感じています。
尚、画像には著作権を設定していますが、ダウンロードしてフリーでお使いください。(広く広めて戴けたらと思います。)
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