2020年オリンピックカヌースラローム競技場建設問題:交渉・協議
2020年オリンピック招致決定後に、やっと東京都スポーツ振興局招致部と交渉・協議をすることができました。
本日:9月30日(月)の東京都スポーツ振興局との交渉・協議の概要を下記にメモしました。ご参照ください。
・東京都で独自に実施した初期段階の環境評価を提示して
戴いた。
→評価がたいへん甘く、現実に即したものでは無かった。
(例えば、計画地に絶滅危惧種の生物がいない旨の報告
があった)
→また評価項目の重みづけが適正にされている内容では
なっかった。
→外部委託し作成した簡易的な環境評価であり、最終的
には東京都で編集された内容である旨の報告を受けた。
→招致を目的とした虚実の環境報告書であった認識。
・今後、改めて詳細の環境評価をすすめていく方針の報告。
→事前に具体的な評価容量を公明正大に開示する様に
要請。
・今後のスケジュールに関しては、2017年12月に着工予定。
→そのためには、2016年中には実施設計を完了させる。
→代替地への計画変更の場合は、IOCへの承諾が必要
であり、時間がかかる。
→従って環境評価は2015年には完了予定しなければらない。
→一般的な詳細の環境評価には1~2年かかるはずであり、
環境評価後に代替地を探すのでは時間的に余裕がない
ことが明確。
→代替地を複数あげ、環境評価を同時進行でする様に要請。
・カヌースラローム競技場の計画は、北京やロンドン大会の
コースをもとに設計される予定。
→過去のコースで利用される流水量は、秒間10~16立法
メートルであった。
→提出済みの環境報告書では、生態系への影響の評価は、
ミティゲーションの実施を行えば影響は少ない旨で
あったが、周辺の水辺環境は汽水域であり、生態系への
影響が大きい認識をする必要があることを主張。
→流水量を考慮すれば、葛西臨海公園地区での計画は不適
であるのは当然。流水を循環で利用する計画であっても
排水はゼロではないはずであり、衛生管理上薬品を
用いるはず。周辺域の汽水に生息する生態系に影響する
ことは間違いないことを主張。
→葛西臨海公園隣地の空地利用の代替計画はあり得ない旨
を主張。
・代替地への計画変更の意向はあるのか確認を実施。
→過去の北京、ロンドンオリンピックでも競技場建設場所
の計画変更を実施しているため、可能性としてはゼロ
ではない。
→代替地案を早急に検討する様に要請。
・今後の計画立案と競技場実施設計までの意思決定プロセスを
工程表で具体的に開示する様に要請した。
・次回打ち合わせは11月中旬を予定。
以上、こんなところです。
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