青潮の影響…
一昨日でしたでしょうか、葛西臨海公園の駅からも海の色がいつもと違い異様に青いというか緑色になっているのが判りました。そうです、青潮が発生していたんですね…。事前情報もあり、西なぎさに出向き、打ちあがった水生生物の死骸を確認してきました。
青潮とは、海底の有機物が腐敗するときに酸素を奪われた水塊が、潮流によって海面に上昇し、硫化水素を発生させる現象で海が青みがかって見えるのが特徴です。(Weblio辞書より引用)
死骸の中で最も多く目についたのは、マゴチ、スズキ、アカエイでした。
マゴチは石垣の周囲に10センチ以下のものがかなり大群で打ちあがっていました。マゴチは肉食魚だそうで、死骸の中には共食いですが、他の魚にかぶりつきながら死んでいる個体をたくさんみかけました。酸欠で苦しかったのでしょうか…。
スズキは60センチ越えのものがごろごろと。なかには80センチ級のものもありました。ウミネコがすぐにスズキの目玉を食べてしまっているのが観察できました。海は酸欠状態であったため、河川の上流に大型魚は逃げた様子で、今日は河口際に多くの釣り人達がいました。
アカエイもたくさん…。あるNPOの意見から西なぎさ沖に「アカエイ防止ネット」が今年の冬に設置されましたが、まったく役に立っていないことが明確になりました。
そもそもアカエイの子どもはプランクトンなので、ネットのすきまを潜り抜け育ち、大きくなったら網の外側に逃げていけないという状態で、「アカエ防止ネット」が「アカエイ養殖ネット」に化している状況がよく確認できました。
税金の無駄遣い…。景観も悪いので、なんとか杭も自腹か寄付金を募り撤去してほしいものです…。
さて、水生生物の死骸のほうですが、他にもツバクロエイ、クロダイ、ダツ、マハゼ、シマハゼ、クサフグ、ガザミ、ボラ、イワガレイ、ミズクラゲ等々…を確認することができました。驚いたのは、超大物で120センチ級のツバクロエイの死骸があったことですね…。
ちょうど死骸を調べている時に水族園の方が来られていて、質問して水生生物の名前をいろいろと知ることができました。ありがとうございます。
これだけひどい青潮は、水族園がオープンして依頼20年以上経験がないと話されていました。
9月に入ってからも猛暑がつづいていましたが、急に涼しくなったのは北風の影響だったのでしょうけれど、こんな被害をもたらすとは困ったものです。これらも地球全体の異常気象の影響なのでしょうか…。
海だけ見てる分には穏やかできれいなんですけどね…。
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