2020オリンピック東京招致の問題点
ロンドンオリンピックの余韻はまだあるなか、東京都では2020年オリンピック開催について積極的に招致しようとしています。WEBサイトやtwitter、faceebookパージも整備され、意気満々って感じですね。
でも、計画に大きな落とし穴があります。ここは「WE LOVE 葛西臨海公園」ですので、葛西臨海公園に関連することのみ、まずは簡潔に提示しておきます。
大都市:東京に位置しながら美しい“なぎさ”を持つ「葛西海浜公園」と“都市と自然との共生”を実現している「葛西臨海公園」。造成されて20年以上が経過し、たくさんの人々の憩いの場であると同時に日本文化の“花鳥風月”を感じることができる場でもあります。
恐らく世界中を見渡しても数百万万人を超える大都市においてこれほどまでに市民に親しみやすく自然の豊富な干潟を持つ空間はまず無いのではないでしょうか?そんな水辺周辺で環境破壊を招く計画がまさにされているのです。
2020年オリンピックの東京招致計画では、葛西臨海公園の約4分の1を破壊し新規にカヌースラローム会場を建設しようとしている具体的な計画があるのです。
計画しているエリアには桜並木やビオトープがあります。ビオトープにはアズマヒキガエルが多く生息しています。また野鳥のキビタキやルリビタキも飛来するスポットも存在します。南側の水路には絶滅危惧種のコアジサシが春によく小魚を捕食しています。アゲハチョウが好むクスノキやネズモチの木もあり、昆虫もたくさんいるエリアです。
この計画は一部のWEB上で参考資料程度の公表されている程度で、東京都からステークフォルダーや市民への説明は一切ありません。アカウンタビリティ(説明責任)不足が極まりないです。
公表されている資料を参考にGoogleEarthを用いてその範囲を判りやすく表示させたのが、下記の図です。クリックすると図を拡大させて観ることができます。また赤い点線で囲まれたエリアが計画エリアです。みなさん、どう思われますか?!
本来カヌー競技は大自然の渓流の中で実施されるべきもの。海辺の平坦に近い土地を造成してまでも何故カヌースラローム大会を実施しようとするのかその意志が全く理解できない次第です。
そもそも東京都内の御岳渓谷には、りっぱななカヌースラローム大会ができる場所も存在します。代替案としては当然御岳渓谷で実施する提案を提言します。(WEBを参照ください。→http://www.sports-sai-tokyo2013.jp/rehearsal/canoe/other.html)
地球市民の目線で何としても、葛西臨海公園を破壊してまでも、本来大自然のなかで楽しむべくスポーツ:カヌー競技場の建設計画を断固反対していきたいと思います。
※誤解の無いように表記しておきますが、オリンピック東京招致の理念と全体的な目的には賛同しています。
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