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2012.08.22

2020オリンピック東京招致の問題点

ロンドンオリンピックの余韻はまだあるなか、東京都では2020年オリンピック開催について積極的に招致しようとしています。WEBサイトやtwitter、faceebookパージも整備され、意気満々って感じですね。
でも、計画に大きな落とし穴があります。ここは「WE LOVE 葛西臨海公園」ですので、葛西臨海公園に関連することのみ、まずは簡潔に提示しておきます。

大都市:東京に位置しながら美しい“なぎさ”を持つ「葛西海浜公園」と“都市と自然との共生”を実現している「葛西臨海公園」。造成されて20年以上が経過し、たくさんの人々の憩いの場であると同時に日本文化の“花鳥風月”を感じることができる場でもあります。

恐らく世界中を見渡しても数百万万人を超える大都市においてこれほどまでに市民に親しみやすく自然の豊富な干潟を持つ空間はまず無いのではないでしょうか?そんな水辺周辺で環境破壊を招く計画がまさにされているのです。

2020年オリンピックの東京招致計画では、葛西臨海公園の約4分の1を破壊し新規にカヌースラローム会場を建設しようとしている具体的な計画があるのです。

計画しているエリアには桜並木やビオトープがあります。ビオトープにはアズマヒキガエルが多く生息しています。また野鳥のキビタキやルリビタキも飛来するスポットも存在します。南側の水路には絶滅危惧種のコアジサシが春によく小魚を捕食しています。アゲハチョウが好むクスノキやネズモチの木もあり、昆虫もたくさんいるエリアです。

この計画は一部のWEB上で参考資料程度の公表されている程度で、東京都からステークフォルダーや市民への説明は一切ありません。アカウンタビリティ(説明責任)不足が極まりないです。

公表されている資料を参考にGoogleEarthを用いてその範囲を判りやすく表示させたのが、下記の図です。クリックすると図を拡大させて観ることができます。また赤い点線で囲まれたエリアが計画エリアです。みなさん、どう思われますか?!

本来カヌー競技は大自然の渓流の中で実施されるべきもの。海辺の平坦に近い土地を造成してまでも何故カヌースラローム大会を実施しようとするのかその意志が全く理解できない次第です。

そもそも東京都内の御岳渓谷には、りっぱななカヌースラローム大会ができる場所も存在します。代替案としては当然御岳渓谷で実施する提案を提言します。(WEBを参照ください。→http://www.sports-sai-tokyo2013.jp/rehearsal/canoe/other.html

地球市民の目線で何としても、葛西臨海公園を破壊してまでも、本来大自然のなかで楽しむべくスポーツ:カヌー競技場の建設計画を断固反対していきたいと思います。

Problem_of_the_nvitation_to_tokyo_f

Problem_of_the_nvitation_to_tokyo_3

※誤解の無いように表記しておきますが、オリンピック東京招致の理念と全体的な目的には賛同しています。

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Comments

Excellent post. Keep writing such kind of info
on your site. Im really impressed by it.
Hi there, You've done a great job. I'll certainly digg it and personally
recommend to my friends. I'm sure they'll be benefited from this site.

Posted by: fafaslot | 2022.08.27 06:43 AM

Excellent post. I will be dealing with many of these issues as well..

Posted by: pragmatic play | 2022.08.26 07:34 AM

10/28(月)に、野鳥の会の方をゲストにお招きし
この件、お話し会を開催いたします。
以下、転載・転送、歓迎です。

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東京都江戸川区の湾岸エリアに位置する葛西臨海公園は、
25年前に埋め立て地を造成して整備された、
広さ81haに渡る広大な公園です。
公園の中を歩けば、約四半世紀をかけて育ってきた樹木が生い茂り、
池にはオタマジャクシやヤゴが集まります。
そんな生きものたちを、子供たちが見つけて、
新しい発見や驚き、感動ができる。
そんなあたりまえの場所が、コンクリートで覆われた都市の中では、
将来に引き継ぐべき貴重な財産なのです。

2020年の東京オリンピック開催にあたり、その公園内に、
東京ドーム4個分、20haのカヌーのスラローム競技施設の開発が
計画されています。
オリンピック開催後も、カヌーやラフティングを行う恒久施設として
計画されており、環境への影響が避けられません。

日本野鳥の会東京は、葛西臨海公園がよりよい環境となるために、
環境を犠牲にしないスポーツイベントの開催を求めています。

今回の『にっしぃ劇場』では、日本野鳥の会東京の方にお越し頂き、
葛西臨海公園の自然環境についてのご説明と
これまでの経緯と今後の活動の予定などについてお話し頂きます。

ぜひぜひお越し下さい。


【10/28(月) 東京の野鳥のすみかがあぶない
       ~環境保全と両立するオリンピックの開催を求めて~】

 19:30 start (19:00 open) 
 @ ふろむあーすカフェオハナ(三軒茶屋)

 ゲスト:日本野鳥の会 東京 代表
 内容:葛西臨海公園の自然環境についてのお話(スライドを交えながら)
    これまでの経緯と今後の活動の予定
    質疑応答・意見交換等

 参加費:500円 + 別途1オーダー <* 要 予約>

 お問い合せ・予約は、以下のフォームよりお願いします。
 http://milk.candybox.to/from-earth/postmail/postmail.php


 ナチュラル&ピースSHOP + オーガニック・ベジCAFE
 ふろむ・あーす & カフェ・オハ
 東京都世田谷区三軒茶屋1-32-6 (駅徒歩2分, 246通り沿い1F)
 Tel/Fax (03) 5433-8787
 http://www.cafe-ohana.com
 Twitter:http://twitter.com/cafe_ohana
 facebook:https://www.facebook.com/fromEarthCafe.OHANA


<共催:にっしぃ劇場>
『にっしぃ劇場』は2010年の10月より
、三軒茶屋の『ふろむあーすカフェオハナ』をお借りして、
月1回くらいのペースで、主にドキュメンタリーの上映と
映像関係者のトークを行っています。
市民が、映像を通していろいろな問題を知り、さらに深く調べたり、
問題を解決するための行動を起こす、そういうきっかけを作りたいと思い、
続けている、どこの団体にも属さない、全くの個人の活動です。

Posted by: 藤田 康祐樹 | 2013.10.25 02:59 PM

koujiさん、コメントありがとうございます。海底の砂にやはり溜まっているのは事実ですね…。
勉強不足で恐縮ですが、簡単に測定できる機種を教えていただければ幸いです。また具体的にどの位置で採取・測定されましたでしょうか?やはりご教授くだされば嬉しいです。

私も環境省に危惧して提言しているのですが、実は無視されています。よろしければ、下記URLをご参照ください。
http://www.dexte-k.com/image/tokyo_satoumi_aid/ngo&npo_seisaku_teigen_2012(dexte-k).pdf

Posted by: DEXTE-K | 2013.10.22 11:41 PM

https://www.facebook.com/qsyoku/posts/151999748344637
東京オリンピックの開催が決定し、葛西臨海公園の一部がカヌー競技場になると聞きました。
早速放射能を測ってみました。

葛西臨海公園の砂の放射能

Cs134 4.94Bq/kg ±1.67
Cs137 13.14Bq/kg ±2.73

検出しました。
僕はこの値なら砂浜で潮干狩りはしないし、子供も遊ばせません。
オリンピックは開催されるんでしょうか。

Posted by: kouji | 2013.10.22 12:09 PM

初めてコンタクトしました。こんばんは!
今活動さてている葛西臨海公園のことでFacebookでシェアし広めているものです。
私のFacebookのやりとりをされている方から以下の内容をいただきました。そのまま記載しますます。

生命や環境よりも優先されるべきものではないと思います。
すでに発注をかけたり、業者との癒着がひどくなる前に、きちんと言うべき人に言わなければ、単なるデモのようにガス抜きになるだけです。本気でやるなら、賛同する議員、誘致する市町村、環境保護団体を味方に、会場決定の権限を持っている人に、決定の透明性をきちんと約束させる必要があります。デモや反対運動はもうコリゴリ。本気で戦略をもった人と前向きな会話と行動をするのが好きです。そこでの失敗は貴重な経験となり、次に活かせるので。もっとも戦略通りの成果を得るのが一番ですけど。

というものです。
働きかけをし、賛同したものの、それがどのように伝えられて行くのか、どこへ誰が交渉、確認して行くのかが知りたいです。

何かこちらでもできることはありますか?
私に意見をくださった方にも、賛同して下さった方にも、私には説明責任が発生します。

どうぞよろしくお願いしますいたします。

Posted by: Nao Nakamura | 2013.09.20 11:39 PM


こちらはご覧になったことがありますか?

http://www.canoe.or.jp/history/about_canoe.html

(2) カヌースラローム=オリンピック種目(4種目)
流れの上流からもしくは逆に下流から吊るされたゲートを通過する技術とスタート地点からゴールまでにかかった所要時間の両方を競います。
(3) カヌーワイルドウォーター
河川の激流をくだり所要時間を競う種目。障害物となる岩や流れを読む力が求められます。

Posted by: 通りすがり | 2013.09.12 01:02 PM

>通りすがりさん
御岳渓谷はカヌーのスポーツ祭東京2013での会場であり、1964年の東京五輪の会場でもあります。単なる激流下りの場所ではありません。

Posted by: もりもり | 2013.09.12 11:46 AM

カヌースラローム競技について、細かい規定を再確認する必要がありますが、小職の知る範囲では、激流化で設置されたポールを短時間でくぐり抜けるのを競う競技であると認識しています。

参考WEB
その1
http://canoe-zoken.up.seesaa.net/image/200920A5ABA5CCA1BCA5B9A5E9A5EDA1BCA5E0B6A5B5BBA5EBA1BCA5EB.pdf

その2
http://www.fochmag.com/kayak/index.php?itemid=449

Posted by: DEXTE-K | 2013.09.12 01:16 AM

代替地に関してですが、オリンピック競技としてのカヌースラロームは激流下りとは別物なので、御岳を選ぶ根拠にはならないのではないでしょうか。

Posted by: 通りすがり | 2013.09.11 09:46 PM

こちらのURLにその他詳しい情報をUPしました!
是非、ご参照ください!!

http://www.dexte-k.com/html/dexte-k_kasai_rinkai_park_olympic_attract.htm

Posted by: DEXTE-K | 2013.09.08 02:41 PM

Hi there, just became aware of your blog through Google, and found that it's really informative. I am going to watch out for brussels. I'll be grateful if you continue this in future. Numerous people will be benefited from your writing. Cheers!

Posted by: donaupark wig 64 | 2013.08.22 06:55 AM

リンクをありがとうございます!
キレイな写真、拝見しました…。

Posted by: DEXTE-K | 2012.11.28 09:19 PM

2020年東京オリンピックと葛西臨海公園で検索したこちらのブログを拝見いたしました。明日11月29日付拙ブログにリンクさせていただきました。ご迷惑のようでしたらリンクをはずさせていただきます。

Posted by: 健康法師 | 2012.11.28 11:13 AM

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