葛西臨海公園:ユネスコの未来遺産へ!
西なぎさをはじめとして、様々な生き物と出会える葛西臨海公園。1000万人以上もの人が住む大都市:東京で気軽に渚を歩ける空間があり、生物多様性に富んだ場所です。
他の都市公園ではまず見られないと常日頃感じています。
野鳥園には最近多様な野鳥が住み着くようになってきていますし、昆虫もたくさんいます。そうした背景には“西なぎさ”の自然回帰しているのが目覚ましいことが大きな理由のひとつとなっていると私は確信しています。
毎週利用させていただいている西なぎさでのランのインターバルの散歩から、潮風で感じる海の香りや漂流ゴミ拾いから目や肌などの五感で感じるものがあります。
より注意深く西なぎさや野鳥園を改めて観察すると面白いことに本当にいろんな生き物がいるのです。
こんな素晴らしい公園をもっと多くの方々に知ってもらいたいですし、近隣に住む江戸川住民として、また都民として葛西臨海公園を愛される公園としてアピールしたいと考えていました。
そんななか、環境省でも「生物多様性」をキーワードに各地の活動推進にのりだしています。平成20年度に生物多様性企業活動ガイドライン検討会が発足し、そこでの議論や今年5月から6月にかけて行われた「ガイドライン案」に対するパブリックコメントを踏まえた「生物多様性民間参画ガイドライン」が取りまとめられ発表されています。
「生物多様性」というと、どうしても自然遺産級の屋久島や知床などの大自然を想像しがちですが、本来もっと身近な場所で「生物多用性」を感じるライフスタイルが現代社会において重要であると考えています。
その大きなヒントとなるのが、葛西臨海公園です。一度東京都の埋め立て事業で無くした干潟でしたが、“人工なぎさ”という形で再生し、長年かけて自然回帰してきているのです。
野鳥、海洋生物、昆虫、植物を含めれば相当の数の生き物がいます。
さらには世界中で「環境保全」や「生物多様性」に関する活動が目立ち始めてきており、そのひとつに日本ユネスコ協会連盟にて「未来遺産運動」なる動きがあります。
「100年後の子どもたちに長い歴史と伝統のもとで豊かに培われてきた地域の文化・自然遺産を伝えるための運動」です。
まさに葛西臨海公園がそれに該当する場所であるような気がしてなりません。
一方私が西なぎさの「漂流ゴミ」を荒川や旧江戸川の上流地区にもおよび環境問題として社会問題としてとりあげておりますが、「環境保全活動」をするには見逃せないマイナスイメージを生む実態もあります。
でも見て見ぬふりをしていく訳にはいきません。大きな自然の力で、「生物多様性」のパワーが目まぐるしく感じられてきていますので、さまざまな生き物達の為に、また「大都市と自然との共存」を未来の子供たちの為に、なんとかしたいものです。
今回「葛西臨海公園エコプロジェクト」での第一ステージともいえる「漂流ゴミ拾い」を実践していますが、その活動を通じて短い間ですが、多くの方々との出会いがありました。
公園管理事務所の方々をはじめ、水族園や野鳥園の方々、NPOふるさと東京を考える実行委員会、NPOえどがわエコセンター、葛西臨海たんけん隊…。
知りえたネットワークの中でこの方は!と思う方々に、ユネスコの未来遺産運動の話を提言・進言をしておりましたが、このほどのユネスコの募集に間に合うようには調整・とりまとめが残念ながらできませんでした。(8/31締め切り)
でも葛西臨海公園を活動の場とする様々な団体や環境活動に関心の高い利用者がいることを知り、今後も「葛西臨海公園エコプロジェクト」を通じて「未来遺産」にふさわしい活動をいろんな団体や方々と連携して実践し、実現していきたいと考えています。
私にエールを送ってくださっている方々も、本当に日頃ありがとうございます。台風が去ってすこし涼しくなりました。モチベーションを下げずに大きな目標(「江戸前の海復活!」)に向かってコツコツと努力していきたいと思います。
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