October 17, 2009
乃木坂のギャラリー・間で開催されている「Kengo Kuma Studies in Organic ~隈研吾展~」を拝見してきました。
さまざまなケーススタディの模型がたくさんあり見応えがありました。「抽象的なものから抜け出して、有機的なものへと向かいたいと考えている。」として、見る者に語りかけています。
展示されている模型を見て、幾何学的なデザインをベースにはしているもののひとつひとつの形が異なる形状であったり、不連続性をもってたりしながらも周囲の景観にマッチングしていたり、具体化された形状そのものが美しく見えるのはそういうことなのだろうと納得してしまいます。
また最近の建築ではハニカム構造の建築に着眼している様子に感じました。特にその構造から構成する「グラナダ・パフォーミングアーツ・センター」の模型に惹かれました。コンサートホール内部の模型ですが、自分が舞台に立った目線で客席を見ることができます。実際のスケールでこれを体感できるアーティストはきっと観客全員から観られている視線をものすごく強く感じることでしょう。
本日はちょうど隈研吾氏による直接のギャラリー・トークもあり賑わっておりました。今度のギャラリー・トークは11月1日(日)の予定だそうです。また、開催は12月19日までです。


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September 20, 2009
森美術館に開催している話題の「アイ・ウェイウェイ展~何に因って?」展に観にいってきました。
アイ・ウェイウェイ氏は、昨年行われた北京オリンピックのメイン会場:「鳥の巣」(北京国家体育場)の建設の際、スイスの建築家ユニット:ヘルツォーク&ド・ムーロンと共同で制作を行った方で、社会派的な美術家です。
彼の作品の写真撮影が条件の範囲内で可能となっていますので、様々なブログ等ですでに相当数が紹介されていますが、ここではアート作品の写真掲載は避けておきます。
私的にたいへん興味をひいたのは、彼の哲学的な思想の作品よりも、展示会のエントランスの床と壁にたくさん「鳥の巣」の建設中の写真です。
開催前にかなりの突貫工事で施工していたはずであるのにも関わらず、妙に人が写っていない無機質的に写真として納められています。
またそれらの写真からは「鳥の巣」のひとつひとつの大きな複雑な躯体PC梁をダイナミックに組み立てていく施工中の様子が確認できます。
一定の間隔で大きく「鳥の巣」のコア躯体となる部分をまずつくり、その間をPCでつないでいく順序で施工されていったのがわかりました。
複雑な「巣」の構造を大きな支保工によっていくつもささえられている様子が、そのダイナミックな建築を物語っています。
当時の建築関係者たちは、躯体がすべて繋がりこの支保工を取り外す瞬間は誰しもゾクゾクっと感動したことでしょう…。
一方、躯体ユニットを繋ぐ途中の段階で、建設中の「鳥の巣」の前で大量に躯体を壊している様子の写真もあるのですが、もしかしたら複雑な形状だけにPC躯体が合わなかった?ってことはないでしょうね…。余計な心配ですが...。
ともあれ親切な説明のない「鳥の巣」の施工中の写真から、最も中国人のモノづくりと発想力のパワーを感じてしまいました。
基本的には「鳥の巣」はヘルツォーク&ド・ムーロンの作品で、様々な建築家や芸術家の方々がその建設に携わっており、その一人がアイ・ウェイウェイ氏という位置づけが私の解釈であり、「鳥の巣」の施工中の写真は彼の作品ではないと思いますが、念のため展示会のルール通りクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの表示をしておきます。
作家:アイ・ウェイウェイ
以下の写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利・改変禁止2.1日本」ライセンスでライセンスされています。










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May 23, 2009
iTunesを利用して伊東豊雄氏の多摩美術大学での講義「現代建築の課題」が無料配信されていましたので、案内しておきます。同大学での環境デザイン学科の授業で、自身の作品の紹介と共に考え方の変化について2時間半にわたる講義を8回に分けてPODCASTで配信しています。無料配信です。
様々な場面で「学ぶ」ことがインターネットを通じて、自宅にいながらや、またipod等のメディアツールを用いて簡単に可能な時代になってきました。超高度情報化がもたらしたオンデマンドの時代です。
伊東氏の他にも東京大学発で学術俯瞰抗議2008「変化する都市」などもiTunesから無料配信されています。情報収集や「学ぶ」ライフスタイルが劇的に変化してきています。

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April 17, 2009
ひょんな繋がりからある方を通じて知った「D-School」。
~夢を抱く世界の子供たちに投資をする「D-School」プロジェクト~の第一弾の企画である“みんなで寄付金をあつめて学校を建ててしまおう”というプロジェクトがついに実現しました!というお知らせが、このほど幹事さんからのメールで知りました。
フィリピンに「ヒパラヤン小学校」の校舎が完成したとのことです。その落成式の様子が「D-schoolブログ」で閲覧することができます。地域の人達が総出で学校建築の落成を祝い、喜ばれている様子は感動ものです。
わずかながらですが小生も寄付金を出資しており、「D-schoolブログ」を通じてその感動を分けていただくことができました。寄付者の名前が刻まれたネームプレートは、学校の壁に半永久的に飾られます!とのことで、恥ずかしさ反面、嬉しさ反面…。
でも率直に“建築”を通じて多くのひとに感動や夢を与えることができるのは、なんとも言い難い喜びです。
今、日本の学校建築においても実は課題がいくつかあります。そのひとつが「耐震化」の遅れ。必要なものにスピーディに投資されない日本の現在の公共事業。海外の建築投資に関わるチャリティの経験から、日本において何か忘れかけているものを感じました。
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March 05, 2009
市場経済が荒れ、乾いた時代となっていますが、ノスタルジックな世界に導いてくれる話題のジオラマ建築模型があります。
昭和30年代の銀座の街並みを再現したもので、模型の中にLEDを各処配置し、建物のライトアップや看板の照明を点灯できるそうです。
4月10日発売とのことですが、先日銀ブラしていたら天賞堂のショウウィンドウでそのジオラマ模型をなんと発見!真近で見ることができました。
右の写真がされです。よくみるとなんと小さな人の模型がゆらゆらと動いていました。まさに銀ブラ状態。
路面電車の走行音や時計台の鐘の音などもスピーカーから流れるしかけになっているらしいです。なんといった懲りようで団塊の世代の癒しを誘いそなジオラマ。でもそのお値段、なんと19万8千円。ん~ちょっと高すぎないでしょうかね...。どんな方が購入するのでしょうか?

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March 02, 2009
再び安藤忠雄ネタ…。
ネバダから来た“矢島美容室”のストロベリー・カメリア・ヤジマがYAHOO動画の無料配信で「安藤忠雄に会ってみたいですっ!」とコメントし、「それが目標!」と語っています。
思わず大笑い…。フジテレビ「とんねるずのみなさんのおかげでした」発:とんねるず×DJ OZMAプロデュースのネタでした。
【参照WEB】
http://streaming.yahoo.co.jp/p/t/00071/v05617/
http://streaming.yahoo.co.jp/c/t/00071/v05617/v0561700000000498153/
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December 22, 2008
アカデミーヒルズ主催:『安藤忠雄/組織の条件 リーダーの条件』の講演を拝聴してきましたので、その印象をコメントしておきます。
リーダーの条件として『夢と責任感を持つことの重要性』を語られていました。
東大の入学式の父兄の話、アブダビで計画中の海洋博物館の話、東京オリンピック誘致の話、代々木体育館の話、自身の事務所のスタッフの話…など様々な事例を紹介しながら『夢があること』『夢を言葉にできること』『自分なりの哲学や価値観をもっていること』『忍耐力があること』がリーダーとしての必要条件だそうです。
組織の条件としては、組織の中で『互いに認め信じあうこうと』が重要であると熱く語っていました。
その事例として、日本のゼネコンの現場監督は海外の建設会社と比較しスケージュール管理やゼロから構築物を立ち上げる創造力はすごいと絶賛し、過去のプロジェクトの組織力を説明されていました。
さらには時間と場所を問わずプロジェクト毎に少数精鋭のチームを組織し、世界各国の建築物を実現化させている事例から、安藤忠雄氏のチーム編成力の達人的な凄さを感じさせられました。
また後半に米倉誠一郎氏との対話と聴講者の質疑の中で印象が深かったコメントがありました。それは『想いが形をつくる』というコメントです。
『高等な技術は建築をつくれるが、それに想いがなければ感動はつくれない…』『感動がなければ、チームはもちろん文化は生まれないし、生まれたとしても継続しない…』
ドバイの急激な発展と今後のゆくえを予想しながら説明されていました。
私自身様々なコンサルタントやデザインの仕事をしておりますが、高等な技術的な見解や冷静な判断はより良い建築を手掛ける上で大切である一方、常日頃『人はすべて気持ちに支配され動き、社会と文化を形成している』という信念を持っていましたので、安藤忠雄氏の『想いが形をつくる』というコメントにはとても感激致しました。
さらには自らが様々な活動に深く携わっていることついて『気になるものをたくさん作っておく。そうすることによって命が生まれ発展していく…』と語り、安藤忠雄氏自身が今後もずっと精力的なリーダーでありトップランナーであることを印象づけられました。
年末の忙しない時ではありましたが、“ものづくり”の熱い気持ちを建築に携わる者たちは忘れてはいけない、ということを再認識することができました。
現在、自伝『建築家 安藤忠雄』の書籍を拝読し、講演時の熱い気持ちを再び味わっております... 。


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September 23, 2008
原油高騰の勢いも少しこのところ一段落した様子でもありますが、鋼材をはじめとする建設資材の高騰はまだ一段落を終えません。そんな折、7月に新東京タワー「東京スカイツリー」の着工が始まっています。
余計なお世話かもしれませんが、心配なのはやはり請け負った施工者:大林組の原価差額。どのくらになるのか超概算で試算してみました。
現在、芝公園にある東京タワーの施工鋼材使用量が約4千2百tですからそれから推測して試算してみます。
周知の通り、現東京タワーの高さは333m、東京スカイツリーは610mになることから、容積比率は約6.2倍程度の予測なので東京スカイツリーに使用される鉄骨重量は、少なくとも
4千2百t×6.2≒2万6千tになるのではないかと推測されます。
現在の耐震性を踏まえた構造基準は当然昔よりも厳しくなっていますすし、複数の高速エレベーターの付帯構造の鉄骨量もある為、「東京スカイツリー」で使用される鋼材は恐らく
2万6千t×1.25倍≒3万3千t程度なのではないでしょうか。
原油高騰の折、建設鋼材は昨年より1トンあたり4万円半ばを既に超えておりますので、材料費のみで既に受注時との差額は、
3万3千t×4万5千円/t≒14億9千万円を超えていると判断しています。
一方、資材の輸送費用や鋼材の種類や反りなどの特殊加工を考慮すると、恐らく加工費差額はその倍の30億円は超えるでしょう。
原油高騰による鋼材費のみの試算で、建設費:約500億円に対して6%ほどですが、その他影響する建材費や輸送費を加味するとさらに大きな金額差となることは間違いないでしょう。ちょっと乱暴ですが、超概算による試算ですとこの様になります。
一方、9月22日付けの日経新聞の一面に、市場の建築資材の高騰を理由に、大林組は放送施設を含む総工費600億円の2割ほど値上げしたいと主張している記事が目にとまりました。というと120億円です。
超概算とは大きな開きがありますが、その多額の金額を埋め合わせの折衝がまとまらなければ、「東京スカイツリー」現実化しない可能性もあります。
ゼネコンや建設関連企業の現状の財務状況から判断すると、コスト差額を施工者側の負担とするのは非現実的で無理な話ですし、「民間(旧四会)連合協定工事請負契約約款」の第29条“請負代金額の変更”の内容から判断しても、か工事費の事業主への転嫁は妥当であると判断できますので...。
2012年の春に開業予定となっていますが、思い切って、原油高騰による建築資材や輸送費の高騰が落ち着くまで、完成工期を遅らせるのも一手ではないでしょうか?
「東京スカイツリー」の事業費約500億円を東武鉄道が出資していますが、その源泉は鉄道利用者である一般市民であることは言うまでもあしません。
「東京スカイツリー」が完成してからの観光収入も原価差額の埋め当てに期待できますが、いずれにしても原泉は市民の出資です。結局一般市民のオサイフを財源として期待されるのも理不尽です。
完成を遅らせると、TV放送の一斉デジタル化もそれに伴い遅らせることになりますが、大きな混乱は発生しないはずです。
東京オリンピックの誘致と少しリンクさせ、2016年程度までに完成させればいいのではないでしょうか?そうすれば、外資流入効果も期待できるのではないでしょうか。
建設費:約500億円、総事業費:約600億円と言われていますが、このまま走り続けてとどこまで工事費がUPしてしまうのか心配です。
市場背景から注目的なプロジェクトになってきましたが、いずれにしても「東京スカイツリー」が、世の中で最も鋼材費の高い時に建てた“最も不経済なプロジェクト”として世界遺産的な「金字塔」とならないことを切に思います。
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July 21, 2008
原油高騰と洞爺湖サミットの影響でしょうか、建築関連の情報雑誌では環境に関する話題が目白押しです。地球温暖化防止策をたいへんわかりやすく整理された建築関連のWEBサイトを紹介しておきます。
それは日本建設業団体連合会のWEBサイトで「Let's エコライフ」です。おウチでできる簡単なCO2削減方法をイラスト入りで情報発信をしています。非常にわかりやすく小中学生の夏休みの自由研究の宿題などにもすぐに活用できるエコチェックシートが提示されているのがうれしくお勧めです。
「エコチェックシート」WEBサイトでダウンロードできますが、家庭でできる簡単なCO2削減方法について、1日あたりのCO2削減量と1年間での節約金額を具体的にしめされているのが何といっても活用しやすいところです。
そのエコチェックシートを使えば、家族みんなでチャレンジして夏休み期間中にどれだけ節約したか金額やCO2削減量を知ることができるでしょう。風船などを使ってそのボリュームを研究発表されたりするとよりリアルでいいかもしれなせんね。
夏休みの自由研究でなくても、実際にチェックしてみてちょっとした工夫でCO削減がかなりできることの実感を持つことが大切である気がいたします。さて、あなたのご家庭ではどの項目でエコに貢献していますでしょうか?

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July 04, 2008
先日、イタリアの建築家:David Fisherによって「The Dynamic Architecture」が発表されました。
建設予定はドバイ。78階の超高層タワー全体が何とウネウネと回転するのが大きな特徴です。
You Tubeの映像でそのプロジェクトの概要を知ることができます。まずは、百聞は一見に如かず。
間もなく洞爺湖サミットが行われようとする中、時代錯誤の反エコな建築だと思いきや、その説明ですと動力は風力発電により自らが創りだすとか…。本当だろうか?地下に原子力発電所を備えて補助でもしない限り、無理な気も致しますが...。
建設のスピードも一般の施工法とは異なり、コア部を先に構築後に上部より可動部の空間を組み立てていく方法で、超スピード工法のようです。まぁ構想の通りのコンセプトであるコストと時間ではまず実現可能性はかなり低いでしょう。
ともあれ、奇抜な発想の開発が続くドバイ。無駄な地球環境破壊につながる行為だけはしてほしくないものです。ドバイからちょっと車を走らせれば広大な砂漠があるのに、どうしてこう限られた土地の中で天高い建築を目指すのでしょう…。
これからの時代、砂漠緑化をダイナミックに考慮したエコ建築を後世に残したほうが、社会貢献性も含めてよほど名を残すと思うのは気のせいでしょうか?
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June 30, 2008

とうとう先週NY原油が1バレルあたり140ドルを突破しました。
今年に入ってからそれにつられ建設資材もかなりの高騰となっています。
一般の新築物件で多用されている代表的なSD295/D16~25の異形鉄筋の単価と原油の高騰具合をわかりやすくチャートを重ねてみました。チャートは6月中旬のデータをまとめたもので、すでに原油市場単価が140ドルへと移行した今では古いチャートかもしれません…。
ですが、このチャートから予想されるように建設物価はまだ高騰することが明らかです。なぜなら概ね2~3ヶ月後に原油市場単価の動きが建設物価へ反映されるからです。
昨年末に予想した様に、昨年の建築基準法改正の煽りとこのインフレ傾向の社会的背景により、今年は建設関係会社の経営を大きく揺さぶっていることでしょう。今年後半には自転車家業の工務店や建材メーカーなどを中心に建設業界淘汰の波が押し寄せることでしょう。
市場は日本だけではないですし、住環境に対する考え方やライフスタイルは多様化していますので、建設関連の各企業にとっては、その淘汰の大波をどの様に切り抜けるかを戦略的に考え即実施することが喫緊の課題ですね。共にがんばりましょう。
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June 29, 2008
岩手・宮城内陸地震より学ぶ今後の課題を考え、まとめてみました。
防災対策関係者の方は参考としていただければ幸いです。
1.山岳、内陸の大規模地震に対する課題
【被災直後の体制】
・今回の地震は、内陸の山岳地域が震源であるため、被災者の把握に時間を要しているのが特徴。
どこに要救助者が存在するのかをより早く知ることと、いち早く救助体制を敷き救助活動を速やかに実践できる行政ネットワークの整備が必要。
・また複数の救済者が発生した場合、トリアージの考え方に基づき、いつ誰がどのような体制でその救済を行うのかをできる限りケーススタディを行い、有事の際に判断スピードが鈍らないようにする準備が必要。
【救援活動】
・自衛隊による被災者の救助活動そのものは大変技術力が高く、日常訓練の賜物である印象を受けたが、被災者発見から救助活動出動に至るまでの時間短縮が今後の課題。
【孤立集落】
・孤立集落については人命救助が最優先になることは言うまでもないが、被災状況によっては時間とコストも 検討軸に踏まえ、孤立集落の復興活動指針の整備も地方自治体を中心となって整備が必要。
【情報連絡】
・GPS等による地表部の変位データを瞬時に知る方法はないのだろうか?地震時には被災地域や被災者からの情報発信は困難になる可能性が高い為、それが可能となれば、時間をかけて被災地域をヘリコプターで捜索する活動が省力化できると考える。
・また携帯電話の普及率が高いことより、緊急時の対応にGPS機能と連動した救助要請を発信する情報システムの開発とシステムの確立が有効と考える。
【事前対応】
・情報連絡で記述した提案は現在の日本の保有する技術で十分実現可能なものであり、肌理の細かいGPS装置と人工衛星を経由して得られる情報ネットワークの整備が必要であると考える。
【防災計画その他】
・国民の生活スタイルが多様化・複雑化している為、より多くのケーススタディをシミュレートし、有事の際にスピーディな判断材料となるような多様な基本防災計画を行政別に立案しておくことが有効であると考える。
2.二次災害の防止、復旧対策の課題について
【二次災害】
・二次災害を最小限にするためには、その予測の速さと正確さが問われる。それを実現させるには、やはり被災状況の正確な把握が重要となる。火災情報、河川の氾濫、交通網の分断、地殻変動、天候予測などが肝心な情報となるが、その情報をいち早く取得する所轄の行政ネットワークが現在バラバラである。
災害時に被災情報が集約できる防災センターを地域差のない様に整備することが課題であると考える。
【復旧対策・復旧体制】
・防災技術とは異なる技術が必要であり、やはり行政ネットワークの連携がいかに速やかに実践されるかが課題といえる。
有事の際に一定の期間、各行政や地域のインフラ整備の公益事業者や民間団体・企業より特別に組織される復旧対策組織を地域ごとに想定しておき、平時にシミュレーションしておくことが効果的である。
【廃棄物処理】
・山岳地域では、崖崩れや土石流にて発生する廃棄物の処理方法が困難となることが予想される。破断された交通網の早期復旧が直面する課題となることは必須であるが、交通網が整備されるまでの間の廃棄物の処理にあたっては、自然破壊とならない様に配慮しなければならない。
そのためには、管理型か安定型の廃棄物であるかの種別を現地にて的確におこない、周囲の交通網や環境に併せて、一次、二次、三次…といった段階的に処分方法や対応を検討する対応が必要である。
山岳地域は水源地帯でもある為、廃棄物により水質汚染が発生した場合、生態系に影響を及ぼす恐れがあり、安易に廃棄物を処理しないような体制づくりが必要。
【ライフライン確保その他】
・復興計画も見据えたライフラインの確保の検討とその判断基準の整備が課題。
3.今後の予想される大規模災害への準備課題について
【復興計画】
・今後予想される大規模災害への準備対応としては、地域・地区ごとに災害発生後の具体的な復興シミュレーションを総合的におこない、より具体的な対策や復興計画が立案を行政毎に行うことが重要である。
比較的に都市部の地域によっては有事の際を想定し、かなり進んだ復興計画を立案している行政もある一方、地震災害をはじめ自然災害を想定した防災対策・復興計画を検討している行政・自治体は少なく、その格差は大きいといえる。
ムラのない防災対策をもつ行政ネットワークが必要であり、国から地方行政への指導や情報提供が必要であり、リテラシー格差を縮めることが課題。
【過去の大規模災害からの教訓】
・過去の大規模災害からの教訓についてもその情報が各行政や民間団体が独自に所有しており、教育・指導されずに普及されていないのが実情である。
それらの教訓を国土保守や防災の理念のもとで普及させるは、抜本的な大規模災害に対する防災、減災、復興に対する教育・指導の機会や情報の集約と整理が必要であると考える。
【地震予知、耐震、情報連絡その他】
・防災、減災に対する意識の高い行政や民間の情報をカテゴリー別に集計し、様々なアプローチやフレームワークで活用可能なポータルサイト(情報窓口)が必要。
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June 13, 2008
中国四川省大地震の影響で、日本でも地震に対する危険度に関心が高まっている様子ですが、実は東京都都市
整備局では地震に関する地域危険度測定調査を「あなたのまちの危険度」パンフレットとして今年の2月に発表しています。WEB上でも公開され、ダウンロードして確認することが可能です。

それによると、建物倒壊危険度上位10町は
・1位 墨田区 京島2丁目
・2位 台東区 竜泉3丁目
・3位 墨田区 墨田3丁目
・4位 墨田区東駒形2丁目
・5位 台東区浅草5丁目
・6位 足立区千住寿町
・7位 荒川区町屋4丁目
・8位 足立区千住4丁目
・9位 足立区千住龍田町
・10位 墨田区京島3丁目
火災危険度上位10町は
・1位 品川区 豊町5丁目
・2位 新宿区 赤城下町
・3位 品川区 二葉3丁目
・4位 新宿区 若葉3丁目
・5位 品川区 豊町6丁目
・6位 品川区 豊町4丁目
・7位 新宿区 南榎町
・8位 荒川区 荒川6丁目
・9位 中野区 大和町3丁目
・10位 品川区 戸越4丁目
そして、総合危険度上位10町としては
・1位 墨田区 墨田3丁目
・2位 新宿区 若葉3丁目
・3位 荒川区 町屋4丁目
・4位 品川区 二葉3丁目
・5位 足立区 千住柳町
・6位 足立区 千住4丁目
・7位 墨田区 京島3丁目
・8位 足立区 柳原2丁目
・9位 荒川区 荒川6丁目
・10位 墨田区 東向島1丁目
以上のようになっています。
この「あなたのまちの危険度」パンフレットで凄いのは、東京都の全5099市町村の危険度をランク付けしてい
る点です。東京都都市整備局で定めた規準に従いランク付けがされていますが、大胆に発表されている点で地
震に関する市民の関心度を高める効果があり、評価は高いと言えるでしょう。
これをもとに、様々な角度から地震や自然災害に対して研究がすすみ、強い街づくりがさらに促進していくこ
とに期待したいところです。
一方、逆に総合危険度の低い上位10町は、
・1位 足立区 入谷町
・2位 瑞穂町 長岡藤橋
・3位 武蔵村山市 中原5丁目
・4位 武蔵村山市 残堀3丁目
・5位 町田市 小山ヶ丘6丁目
・6位 昭島市 上川原町
・7位 立川市 上砂町7丁目
・8位 立川市 上砂町6丁目
・9位 八王子市 七国4丁目
・10位 新宿区 神楽河岸
です。
私も日本技術士会の防災委員会の活動やスリバチ会を通じて機械あるたびに街歩きをしていますが、東京の街並みは驚くほどに千差万別です。
自分の住む街の危険度をチェックして、地震災害に対する意識をちょっと高め、家族や地域コミュニティ内でいざというときのことをイメージしておくことはとても大切なことです。備えあれば憂いなしです。
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June 12, 2008
多くの犠牲者を出している中国四川省大地震についてコメントするには、なかなか正確な資料が収集できない点と遺族の方々や被災者の想いを想像するといたたまれない点で言及はできない状況です。
しかしながら敢えて最大限コメントすると、被害を大きくした理由として、
『地震や耐震化、建築構造学に対する基本的知識が社会的に不足していた』
からであると言えるのではないでしょうか。
その理由として、
・そもそも歴史的にも四川地方は大地震の発生する可能性の高い地域である点
・大地震に対する日本の様な建築基準法が整備されていない点
・建築物の耐震構造に対する技術知識が社会的に不足している点
・建築物の老朽化に対する耐震化への対応とメンテナンス知識が社会的に不足している点
・建築物の構造を技術的に検証するシステムが社会に構築されていない点
以上の5つの事項があげられます。
報道される瓦礫の山となった建物の映像から判断すると、耐震化技術よりも建築構造そのものの技術に関する知識があきらかに社会的に不足している状況です。
今後復旧作業が大きな課題ですが、急ピッチに安易な復旧をするよりも、的確な復興作業がすすめられることを期待したいと思います。マンパワーによる復旧支援よりも、構造技術や復興技術などのノウハウや知識の支援が最も必要なのではないでしょうか。
日本建築学会、土木学会、日本地震学会などの5学会が中国・四川大地震で被災した建物や橋梁の復旧作業を支援するために成都の西南交通大学に技術協力をする旨を今月10日に発表しましたが、中国政府は耐震化技術に長けた日本の構造技術や阪神淡路大地震や新潟県中越地震で活かされた復旧方法などから多くのことを学びとってもらいたいものです。
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January 13, 2008
日本で唯一のル・コルビュジエの設計の国立西洋美術館が世界遺産に推薦することが正式に決まったそうです。
世界遺産推薦のために、条件としている国の重要文化財にフランスの推薦を受けてのエントリーです。登録の可否は再来年の7月となるそうですが、世界遺産登録となれば東京都で初めての世界遺産となります。
以前にも記述していますが、外壁ファサードは玉砂利が突出しる繊細な仕上げとなっています。その具体的な仕様や施工方法は大変興味深いものがありますね。またコルビジェの設計の特徴が1階ホール部を中心に観ることができます。設計監理は坂倉準三、前川國男、吉阪隆正らがおこない、施工は清水建設が担当し1959年2月完成の美術館です。
他の美術館や博物館が建ち並ぶ上野公園の最も上野駅に近いロケーションに位置し、コンクリート素地仕上げ箇所が多く周囲は高木に囲まれている為、あまり建築物としては目立たなく注目されてきませんでしたが、今回の世界遺産への推薦ニュースから歴史ある建築物や文化遺産へ脚光があたるようになれば嬉しい限りです。
ちなみに現在、国立西洋美術館は3月3日まで休館中です。

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December 16, 2007
今年一年の世相を表す漢字一文字が「偽」とであるということが報道されていました。確かにことし一年で、不二家、ミートホープ、石屋製菓、赤福、比内鶏、ニチアス、栗本鉄工所…といった具合に不正隠蔽が内部告発により露見された事件が多数ありました。
建築業界ではさらには、姉歯の事件であれほど騒がれましたが、ここにきてモラルの欠如や企業の品質管理における管理手法の甘さがまた浮上する事件が重なっています。
建築業界も基準法の改正が施行されて、思いのほか住宅の着工数が激減し、建材メーカーや施工代理店や工務店、そしてそれらを支える他産業まで悪影響が出つつあることをようなウワサがよく伝わってきます。
実際、建設業の倒産件数は前年同月比で29.6%増加し、2007年の倒産件数は3年ぶりに4000件を上回る見込みだとか。(KEN-Platzより)現状では、建築確認の一般申請がまだまだ速やかに出るとは言いがたい状況です。申請と事前相談に必要な期間は3ヶ月とされていましたが、どうやら5~6ヶ月以上となっているのが現状の様です。
受注が減る一方で、さらには円高原油高騰のあおりで建材メーカーへの影響はかなり大きくなるでしょう。また、労務主体の企業も優秀な人材を手放すわけにいあかにですから、仕事が無くても賃金をしばらくの間支払い続けなくてはならない現象が現実的にすぐに発生するでしょう。
世相を読んだ「偽」ですが、建築業界にとっては一部の人間や企業のモラルの欠如で大きなしっぺ返しを受けることになってしまいました。性悪説論内に立たされた建築業界。1~2年はかなり大きく建築業界は厳しい社会情勢のなかで戦わなくてはなりません。
一度失われた信頼を回復することは容易ではないことなど、経営者をはじめ誰しも当然わかっているはずです。建築業界全体で「偽」について真摯に受け止め、業界再編や淘汰を堅実にすすめていく対応が求められていくでしょう。
しかしながら建築業界はストック効果とフロー効果の大きい産業です。小さな優秀な技術をもった企業もたくさんあります。カンフル剤的にそういった企業に期間限定で行政は融資や優遇措置も必要なのではと思います。
一方建築業界のなかでも少し期待が持てると思われるのは、リフォーム業種とインテリア業種でしょう。当然違法の改築・増築は問答無用ですが、建築基準法の改正の影響が小さいリフォームとインテリアは、この機会に売り上げを伸ばすチャンスです。
社会全体が環境配慮への意識も高まりつつありますから、スクラップ&ビルドの発想よりも当然リフォームや内装改修の働きかけが多くなってくることでしょう。企業のリスクに備えた施設の耐震化や免震化への対応や超高度情報化へのインフラ整備対応を営業展開することが代表的な事例です。
このような動きに対して、優秀な人材もこの時期にリフォームとインテリア業界に流れることも予想されますし、市場としても魅力がありますから、発注側も受注側も、またそれに関与する企業にとってもメリットのあるシフトだと思います。でも、建築業界よりもディベロッパー業種が頭脳プレイを展開し、手腕をふるいそうですね…。
いすれにせよ、建築業界は直ちに自身の事業に「偽」は無いか厳格に確認し、連携をとりながら新しい業界再編への道を一歩一歩確実に歩んでいかなければなりません。
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October 13, 2007
最近は政治活動に注力をおいて黒川紀章氏が急死したニュースを聞いて驚きました。国立新美術館の開館も今年1月にあったばかりで、スポットライトがあたっていただけにビックリです。
今年8月4日に森美術館で開催された「ル・コルビュジエ展:建築とアート その創造の軌跡」でのレクチャーシリーズ「ル・コルビュジエと私」での第4回「ル・コルビュジエの精神と近代」では、黒川紀章氏が講演されました。その時ちょうど拝聴しておりましたので、黒川氏の熱く語ったいくつかの黒川語録のメモを紹介しておきたいと思います。
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September 20, 2007
先週、国立西洋美術館を世界文化遺産候補とすることが決ましました。同館の本館は「近代建築の巨匠」ル・コルビュジェの設計です。仏政府が国立西洋美術館を含む世界7カ国にあるコルビュジェの23作品を「ル・コルビュジェの建築と都市計画」として推薦する予定なのだそうです。
そう言えば、森美術館で開かれている「ル・コルビジェ展」がいよいよ今月の24日で終了してします。首都圏近郊にいる建築に携わる方はもうす既にご覧になっているでしょうが、何度拝見しても新しい発見がある見ごたえのある展示会です。
目玉は、なんといっても原寸大で再現したパリのアトリエ、集合住宅のマルセイユ・ユニテのメゾネットタイプ、カップ・マルタンの休暇小屋の展示でしょう。それぞれ太陽光も模してよく再現されています。時空を超えて、巨匠が当時この空間に立っていたことを想像すると、なにか感慨深いものを感じます。
また、コルビジェが画家として数多くの作品をのこしていたことも、この機会を通じて知ることが出来ました。かなりピカソのピューリズムの影響を受けていたように見受けられます。コルビジェが活躍していた当時、午前中は画家としての活動を、午後は建築家としての活動をしていたそうです。パワフルだったんですね…。
展示会での意外な発見といえば、アトリエの原寸大展示の片隅に、コルビジェの愛犬の死後、その皮をブックカバーになめして愛用していた実物が展示されていたのをお気づきでしたでしょうか?ちょっとギョッとしましたが、やはりコルビジェは只者ならぬ感性の持ち主であったことに間違いありません。
様々な発見があった「ル・コルビジェ展」、まだ観られていない方と再発見を実感していない方は、今度の週末が最後となります。お見逃しなく…。
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June 07, 2007
今年のミラノサローネでの発表された中で気になる素材をピックアップしておきたいと思いますが、国際家具展示会というだけあってインテリア中心の展示なのですが、扱われている新素材に目がいってしまいます。
特に気になったのは、セメント系新素材[Fibre_C]という素材。セメントペーストにどうやらある繊維を混入し作られた素材ですが、非常に肉薄で強度があるのが特徴のようです。
従来建材で利用されてきた強度のある繊維素材といえば、社会問題として取り上げられているアスベストが代表的でしたが、これに勝る強度の繊維質材料の様に感じます。
というのも厚さがなんと13mmほどしかない建材なのです。繊維そのものの詳しい情報は、公開されていませんが、カラーバリエーションや幾つかのテクスチャーが製品化されており、興味をひきます。
内外装ともに用いることが可能で、その薄さから外装に利用することで建築物そのものの荷重を減らすことが出来る画期的な素材ではないでしょうか?雨水処理のなどの工夫を施さなければなりませんが、押出し成型版などと比べると相当荷重を軽減することができるのではないでしょうか?
セメント系建材ですから、耐火建材および不燃建材としても使用可能でしょうからその使い道は多種に及ぶことでしょう。また13mmという薄さはプラスターボートとほぼ一緒ですから魅力的です。
この新素材を開発したRIEDER_SMART_ELEMENTS社のWEBサイトでは、多様に利用できるヒントをFLASH_TOOLSで紹介しています。クールなWEBサイトも見ごたえがあります。
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May 25, 2007
建築基準法改正の対応で、来月19日までの着工対応を何とかしようと建築業界の関係者は今追い込みで佳境に入っている状況と思います…。同胞のみなさまご苦労さまです。
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February 22, 2007
突然の都知事選に立候補を唱えた黒川紀章氏。自身のホームページにて箇条書きにて15の公約を提示しています。
なかでも特に理解しがたいのは、都知事としての任期を「1期のみ」と期限を切っているところ。都政は持続的な計画を重ね、それを実施展開していくために多くの関係者や都民との対話が必要であるはず。東京という大都市をまとめあげるには一朝一夕ではいかないはずですが…。
また、公約には自身の唱えたメガロポリス構想案的なものはありませんが、都知事選立候補のエネルギーがその根底にあるならば、一期の任期で何をしようとしてしているのかが理解しいがたいです。大都市:東京の街づくりは実験であってはいけません。著名な建築家が建築家らしからぬ発想をしているところが、非常に気になります。
気になるといえば、このほどオープンしてまもない国立新美術館にて個展を開催していますが、最近の自身のお姿の写真がありましたが、なぜか坂本竜馬のような武士の井出達をしていました。都政への維新を決意したのでしょうか?タレント知事の乱立の歯止めを唱えていますが、言動とのギャップを感じます。
あくまでも建築家は建築のプロであって、そこで尖がっていてほしいものです…。非常に気になるニュースです。
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January 29, 2007
談合事件が絶えない。県知事が相次いで逮捕されている官制談合の報道が続いています。談合は何故なくならないのか?単純明快にその何故かを説くと、私は4つであると考えています。
それは、
1)発注者側に総合的技術判断能力と原価意識がいない点。(発注者の技術力不足)
2)それでも、発注者側が公共工事の業者選定の決定権を握っている点。(利権の集中)
3)私利私欲に満ちた官僚や知事・議員達がお金や選挙に票を必要としている点。(直接選挙の弊害)
4)そういった者達を利用して利益を確保しようとする業者に倫理観が喪失している点。(市場のモラルの欠如)
以上の4点に集約しているでしょう。お判りでしょうが、根本的には技術力とモラルそれに選挙のしくみの問題です。
談合がなくならない理由に入札制度についての問題を中心に論点としている方がいらっしゃいますが、それは根本的には違います。公共工事の業者を選択する方法を変えたところで、4つの原因が根絶されない限り、また、別な方法で談合は発生します。いままで幾度と無く入札方式を変えたところで、談合が無くならなかったことがそれが真実であることを物語っています。また、それを『必要悪』と名言する方々がいる限り、間違いないことでしょう。
つまり、残念ながら4つの根本的な原因がなくならない限り、まず根絶することは無いでしょう。だから、談合が存在するわけです。現状から判断すると、談合は正確に言うと『必要悪』ではなくて『必然悪』でなのだと思います。
だからといって、談合を肯定しているのではありません。税金を不当に費やしてしまうことは、当然ながら良く無いことです。『必要悪』であろうと『必然悪』であろうと、『悪』は『悪』です。できる限り談合を根絶に追い込む様に努力すべきであることは言うまでもありません。
では、どうしたら談合の根本的な原因を無くすことができるのでしょうか?
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January 28, 2007
2007年になっても建築業界には、暗いニュースがなんて多いことか・・・。先日アパグループの京都市内ホテルの耐震強度が偽装されていた問題などは再びあきれた事件のひとつです。
約1年ほど前にあれほど姉歯氏の耐震強度偽装が社会問題になったのにもかかわらず、同様の自らの偽装に全く自責の念がない水落建築士にはあきれる。歯切れの悪い偽装を認める発言や謝罪なのか否かはっきりしない言動には腹立たしさも感じます。もはや建築士にはいわゆる「士業」たる権威は無くなってしまったのが、社会的印象である。同じ建築士として情けないですね。
一方、土木工事中心であはあるが大手建設会社による官制談合の報道も絶えない。各ゼネコンが談合の根絶を宣言して1年にも満たない時間内に報道される数々にもあきれてしまいます…。
そんな最中、日経アーキテクチャーでは「2007年問題」を話題にした建築業界の技術の伝承への不安が記事の中心となっていました。各企業では必死になって団塊の世代を活用したり、技術マニュアルの作成をおこなっている様子です。私の経験では、建築技術はマニュアルや一朝一夕では伝承されないものであると確信しています。
マニュアルどおりに実践するのは『技術』ではなく、マニュアルから外れたときにどのように問題を解決し対処していくのか、またその問題を再発させない様に工夫する対処をおこなうことそのものが、本来の『技術力』のはずです。
それが、あわてて技術伝承とばかりにマニュアル作りやとりあえずの人材確保のに翻弄している様も、やはり情け無さを感じます。『技術力』を育てるためには、日々の研鑽が必須であり、努力により『技術』の勘が磨かれ『力』がつくのである。
様々な問題を抱え揺れる建築業界。この調子では、建築業界の全体への信頼回復に兆しはあるのか?はなはだ心配である…。まずは、自分の身辺な者への技術伝承と士気向上へに貢献していくとするか。
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November 25, 2006
新東京タワー:すみだタワー関連のニュースが話題となっています。最新では、デザインが決定されたというニュース。
早速「すみだタワー」ホームページをチェックしてみると、いつのまにか前よりもずっと充実されていました。特にムービーやスライドショウが用意され、ビジュアル的にかなりパワーアップされています。
デザインは、日本刀の持つ「そり」や日本建築意匠の「むくり」を外観に反映させているそうです。また、「五重の塔」の免震構造に対するポリシーを現代風に受け止め「心柱」を軸とする構造に設計されているとのこと。周知のとおり安藤忠雄氏と彫刻家の澄川喜一氏がデザインの監修をしていますが、国際社会を意識した「ニッポン」をアピールしたカタチということでしょうか。
来年からは日建設計が実施設計に入りデザインが具体化され、2008年に着工の予定をしているとのこと。概ね500億円の事業だそうですが、やっと本格的に動き始めた感があり、今後ますます注目されることでしょう。一方、約610mもの高さで世界一となる東京のシンボルタワーに少しでも携わろうと不動産・建設会社のトップが「安藤詣で」をはじめている様です。
確かに、21世紀における初めての注目される社会基盤整備ですし、2016年のオリンピック誘致のための再開発事業も絡んでくる話ですから企業にとって熱が入るのは当然かもしれません。
でも、プロジェクトXじゃぁ無いけれど、新東京タワーを建設するにあたって、どの建設会社であろうと一般庶民にとってはあまり関係なく、花形と思うのはやはり鉄骨の建て方に選ばれる“鳶工の親方”でしょう。
今、第一線で活躍されている鳶工職人にとって、何でもデジタル化されていく時代のなかで、アナログ的で実直な仕事の大切さを見直すためにも、この事業に携わることは大きなチャンスかも知れません。また、鳶職人は誰よりも先に高いところから東京の見たこともない景色を見れるわけですから羨ましい限りです。早く鳶職人たちのあざやかな鉄骨建て方のさばきを拝見したいですね。
具体化していく新東京タワーの話題がだんだん盛り上がってきますが、今後それに携わる様々な方々もクローズアップされてくるでしょう。絶えない談合ニュースでダークイメージの建設業。鳶職をはじめとするガテン系の人間力で、建設事業の悪いイメージを払拭してほしいものです。
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October 30, 2006
最近、はまっているものがあります。いろんなブログでも取り上げられていますが、“Google Earth”。
きっかけは、あの9・11の事件を取り上げた『ワールド・トレード・センター』と『ユナイテッド93』の映画を先月と今月に観てからです。
現在はいったいどうなっているんだろう…?と思って、話題になっている“Google Earth”で覗いてみました。
もう多くの方が既にご覧になってご存知のかたは多いでしょうが、念の為、紹介しておきますと、ワールド・トレード・センター跡=グランド・ゼロは「40°42'42.16"N, 74° 0'44.58"W」を、ユナイテッド93の墜落場所は「40° 3'24.37"N,78°54'22.49"W」。“Google Earth”に緯度と経度のデータを入力し検索するとリアルにその場所へ飛んでいきます。
こんなリアルに見えるのだったら、世界遺産の文化遺跡の数々も見えるのでは?と思い、“Google Earth”で、さがしてみることに…。いろんなWEBの情報から世界遺産を探すのは、ちょっとした宝探しの冒険ににて感覚で、これが実に面白い。ドラえもんの「タケコプター」をもらった気分で目的地に飛んでいきます。
見つけて感動したのは、エジプト:ピラミッド「29°58'39.79"N,31° 7'55.66"E」英国:ストーンヘンジ「51°10'43.28"N,1°49'35.79"W」、アンコールワット遺跡「13°24'44.61"N,103°52'0.66"E」,そして苦労したのががペルー:マチュピチュ遺跡の「13°9'50.28"S ,72°32'45.30"W」等々…。絶対お勧めです!
でも、自分でいろいろ探すには本当に時間がかかり、たいへん骨が折れます…。目がドライアイを通り越して充血し、頭痛になるほど。
これではいけないと思い、要領よく世界遺産を探索するにはどうしたらいいんだろうと、インターネットで検索してみましたが、なかなか想いの思いのピタリとあうサイトが見つかりません。そこで、本屋に行って関連本がないかどうか探してみました。
そしたら、ありました。『Google Earthの歩き方』(アスペクトムック)という本。世界遺産の812のリストが載っていました。そのほかにも見ごたえのある大自然や歴史的な場所、ニュースの現場、ユニークな場所など面白いほど掲載されていました。早速購入して、地球探検…。
そこで紹介されている場所で、思わず笑ってしまったのが、『村人発見!!めちゃカメラ目線』として紹介されていた場所「13°35'42.29"N,20° 0'23.44"E9」。アフリカのチャドという国で素朴な建築群のなかで、3人の村人がなんと、カメラ目線をしているのが写っていいるでは!
実際アフリカ人って目のイイ方が大勢いるらしいですけど、まさか人工衛星で撮影されているのまで把握されているとは…?実態は、わかりませんが、必見です。
“Google Earth”既にいくつかの名所や名建築は3Dで閲覧できるようになっていますが、そのうち、世界中のあらゆる名建築が3Dの映像で紹介されるのに、時間はあまりかからない気がします。フリーシェアソフト“Google Earth”は、本当にすごいです。
今、高等学校の世界史の履修取得不足のニュースが話題となっていますが、教科書の活字で学ぶ受験対策的な学習よりも、“Google Earth”を要領よく用いたリアルでユニークな勉強法のほうが、興味深く世界を知ることができるのではないでしょうか?調べることで、記憶にも残りますし…。個人的にはつくづくそう思います。
【参考】
“Google Earth”: http://earth.google.co.jp/

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September 23, 2006
すでにあちらこちらで報道されていますが、最近の気になる話題をふたつほど。
迎賓館和風別館の設計に安藤忠雄氏が代表を務める設計共同体が基本設計者するという話題。
もうひとつは、08年春から地下鉄千代田線に乗り入れる特急ロマンスカーの新車両「MSE」のデザインを岡部憲明氏が設計するという話題です。
小田急線ロマンスカー「MSE」(60000形)の外観イメージ写真は報道されているものの、どちらもまだリアルな具体的な映像が無いのが残念です。
迎賓館は、海外のVIPを招待する場ですから、そのデザインがたいへん気になります。安藤氏はコンクリート打ち放しを得意としますが、シンプルモダンな和風建築では日本の文化や歴史を想像させるのに不足がある様に思えますし、安藤建築らしさを思う存分出し切っていただきたい気もします。
ロマンカー「MSE」の外観には、17世紀のオランダ人画家フェルメールの絵を参考にしたというライトブルーを使用すると発表されていますが、かなりインパクトのあるブルー。内装空間との色彩調和をどのように納めるのかがやはり注目です。
どちらも早く具体的な映像が見たいものです。
参考WEB
◆迎賓館和風別館:
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/free/NEWS/20060914/131761/
http://www.catchup-net.com/news10/archives/2006/09/jv.html
◆ロマンスカー「MSE」:
http://www.d-cue.com/program/info/data.info/1993_6852248_.pdf
http://www.asahi.com/national/update/0920/TKY200609200380.html
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/localy35/
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September 01, 2006
2016年のオリンピック候補地として東京が決まった翌日、都心で地震がありました。そのせいもあってか、防災の日の今日、テレビや新聞で各地の防災に関する話題で盛りだくさんでした。
私も最近話題の「緊急地震速報」の勉強会に本日参加してきました。「緊急地震速報」とは、地震発生直後に震源に近い観測点で初期微動(P波)を3~4秒で解析し、その数秒後に気象庁が発表する情報を受信し、情報ネットワーク用いてい震源地から離れた地域で、地震波実際に届くよりも早く、推定震度やS波の到達時間を知らせるシステムです。
Q波は約6km/秒の伝達速度に対して、S波は約3km/秒の伝達速度の差を利用した気象庁が主体的に提供する技術です。
ですから、直下型の地震や震源地に近い地区では、有用ではありませんが、東海沖地震の場合、東京では約40秒前に速報を得ることができるといいます。首都圏でたった40秒と思うかも知れませんが、かなり有効な防災に対する対処が可能です。
たとえば、建築物で言えば、エレベーターの閉じ込められ防止の措置システムの稼動や非難口への緊急開錠など、電子化された住環境で対応できるものが数多くあります。
また、生産施設の製造ラインの緊急停止により、生産ラインへなどへの損害の拡大防止に役立ちます。特に半導体関連の生産施設では、揺れに対しては大変敏感で、ちょっとしてた揺れで何億円もの大きな損害を被ることになります。新潟中越地震で受けた三洋電機の損害は記憶に新しいところです。
病院施設なども、数十秒間前に地震情報を入手できれば、手術中の対処や入院患者さん達の避難対応等にかなり有効です。鉄道や道路にも、橋梁やトンネルでの2次災害防止の対応へ有効となるでしょう。
しかし、この情報の開示はまだ限定されているのが現状です。公にこの緊急通報システム広報してしまうと、群集心理でパニックに陥ることも予想されることを大きな理由としているからです。また、「緊急地震速報」の情報の正確さも、いままでの研究の成果から理論上は精度の高いものとされていますが、実績がものを言いますので、「緊急地震速報」の有効性を確証してから、段階的に公には情報公開されて行くこととなるでしょう。
現在のところ、いくつかのメーカーが独自に気象庁からの情報を即時に連絡するシステムを受信サーバーと共に個別に販売しているのが、現状です。
最近の防災に対する考え方は、事前に的確な情報を得ることや、災害に対する対処の方法を学習することで、災害をより少なくする「減災」が合言葉になってきている印象を受けました。
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August 17, 2006
先日の朝起きた東京の停電事故。
原因は、やはりヒューマンエラーだ。
クレーン船は見通しのいい旧江戸側を昇る最中に発生。元請の大林組はすでに浦安市から1ヶ月間指名停止処分と契約解除の処分を受けていますが、今後の損害賠償金についての金額やその責任の範囲がどこまで追求されるか注目です。
8月は電気使用安全月間でもありますし、事故の発生した状況やロケーション、組織構成から恐らく厳しく破格の賠償責任が追及されるのではないでしょうか。
ちょっとした不注意で発生した今回の停電事故。あっけなく都心の広範囲を停電させてしまった。社会資本としてのインフラの強化が懸念されます。このことから予測されるのは、テロ活動やゲリラ等の犯罪組織へ、都心部のウィークポイントをさらけ出してしまった点も、大いな損害である様な気がします。
将来のことは当然賠償責任追求できませんし、誤って起こってしまったことは、つべこべ言っても仕方の無いことです。でも、今後のことを考えると都市のインフラ整備と安全に、今回の停電事故は大きな布石を投じたのではないでしょうか?
都市を安全を確保するためにも、東電をはじめとするエネルギー供給のインフラ整備会社は、危機管理にも比重を置くことを考えさせられた事件でした。
(写真は、事故当日17時過ぎに撮影)
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August 15, 2006
13日に発生した大分県のホールでの落下事故やシンドラーエレベーターの事故といいプールの吸水口の事故といい、建築物の管理にかかわる事故が相次いでいます。
建物の管理はいったいどのくらい信用したら言いのかわからないという不安感を大きく抱いてしまったことは否めないでしょう。また、建築物の老朽化には、使い勝手や瑕疵による影響もありますが、その大半は点検不足やメンテナンス不足が起因で老朽化が促進されている事例が多いでしょう。
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August 08, 2006
埼玉県ふじみ野市でのプール吸水口の事故については、施設管理を担う上で、安全意識に乏しかったことは言うまでもありませんが、このほど文部科学省の緊急調査で、吸水口のフタがきちんと固定されていないプールが38都道府県で305か所あると発表されました。今後、プール施設について厳しい安全管理体制が要求されることは必然でしょう。
しかし、この事故の教訓は施設管理の強化のみで終わってはならないと感じています。特に建築関連のものづくりに直結している設計者、施工者、専門業者は他人事と思わず、再発防止について深く考える必要があるでしょう。
というのも真の原因は、『吸水口の蓋を針金で留めざる得なかったこと』に起因しているのではないでしょうか?
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July 09, 2006
耐震強度偽造問題を受け建築士制度の見直しを国土交通省が行なってきたが、その素案が先月発表になり、波紋を呼んでいます。内容は、現一級建築士の資格保持者も再試験により、合格者に新建築士の称号を与え、不合格者には二級建築士へ降格か、または別の名称の称号とする、とういうもの。
そもそも国家資格としての「建築士」は1950年に「建築士」制度ができ、定められたもので、第一号はかの有名な田中角栄であるといわれています。このあたりからして、何で?ということにもなり、「建築士」としての権威が問われそうで怪しい…と思われるかも知れません。
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June 12, 2006
東京港区のエレベータ事故に関する報道が週末多くありました。シンドラー社の対応について批判的な意見が、各メディアからされています。確かにTV番組の映像からは何も語らない状況は、違和感あります。しかし、この事故については、もっと原因追求をおこない責任の所在を追及する必要がある気が致します。
というのは、周知のとおりエレベーターのメーカーはシンドラー社でありますが、保守点検の管理会社は異なっています。エレベーターそのものに欠陥があり、リコールなどをせずに隠している事実があるとしたら問題外ですが、使われているエレベーターの安全管理責任はいったい誰にあるのか問わなければなりません。
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June 07, 2006
先日、ジャワ島地震関連で世界遺産のコメントをしましたが、大きな被害にあったのは「プランバナン遺跡群」のほうで、最大のロロ・ジョングラン寺院の6つの石塔のひとつ、ブラフマー堂の尖塔部分が落下の被害を受けています。ユネスコによる調査も早速始まり、着々と進んでいる様子です。
この遺跡は、1954年にも地震の被害を受けています。当時、瓦礫の山になり多くの立派な石造りのレリーフが盗難にあったといいます。今回の場合も、保安の状況はどのようになっているのか心配です。おおきな石のレリーフを積み上げた寺院からは、文化の高さとヒンドゥー教への信仰の深さを感じます。
また、被害の報道はありませんが、近くに「サンギラン初期人類遺跡」もあり、世界遺産が集中しています。サンギランでは、直立歩行を最初にしたとされるジャワ原人(ピテカントロプス)の骨や化石が発見されています。100~65万年前に暮らしていた原人ですから、チョッと果てしない宇宙規模の時間経過を感じさせます。
インドネシアの島々の地形からも地球規模の大陸移動した足跡のようなものを感じますし、様々な歴史を秘めた土地なのだと実感します。まさにジャワ島周辺そのものが、地球規模の時の刻みが入った場所なのではないでしょうか。
ジャワ島の余震は収束しているようですが、スマトラ、ジャワと大地震が発生しています。続けて並びのスンバワ、フローレンス島へ連鎖的に地震が発生しないことを願います。
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June 01, 2006
ジャワ島地震発生時に、仮設住宅建設支援の必要性を述べていましたが、本日大阪府が河川整備課主査の久保哲さんを派遣することが決まりました。大阪府の英断に拍手です。このニュースはasahi.comで知りました。
関西地区は、阪神大震災被災の経験もあることから、地震時のヒューマンスケールの弱み辛みに理解があるのだと思います。国際的な支援は、資金的な援助よりもこうした実経験からのノウハウを行なうことがより効果的でもあり、国際的な信頼も厚くなっていくのだと思います。
また、阪神大震災被災や新潟県中越地震において、仮設住宅にはブルーシートが大いに役に立った実績があります。ブルーシートは2×3間(3.6×5.4m)の大きさで1枚400円程度のものです。ジャワ島であれば、仮設住宅の一時的な柱となるような木材は調達できるでしょうから、きっとブルーシートのような容易に雨風をしのげる資材がすぐに必要となるでしょう。
仮設住宅に必要な資材が集まり、救済の自衛隊員や医師看護団と連携をとり、おおいなる支援となるいいですね。また、久保哲さんがご活躍されることを強く願います。
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May 28, 2006
ジャワ島中部で27日発生した地震による死者は、少なくとも3000人を超えたといいます。今回は家の倒壊が多く、負傷者もたくさんでている模様です。がれきの下敷きになった方もいるとのことですが、救済状況はわかりません。心配です。また、蒸し暑い季節、インフラが復旧しない中、屋外の生活を強いられている状況は衛生的にいい状況とは言えないでしょう。
日本の地震時における災害復旧毎に培われた復旧技術や仮設建築を、被災地の国と地域にうまく援助できるといいのですが…。救済はレスキュー隊や医療機関がまず主体となりますが、2次的には生活空間の確保を目的に、緊急時のフットワークが利ける国際的協力が可能な建築民間機関またはNGOが必要である気がします。
一方、世界遺産であるボロブゥドール遺跡も被害が出ている模様です。ボロブゥドール遺跡は、1835年に奇跡的に発見された世界最大の仏教寺院。インドネシアが1811年から6年間イギリス領であったときにジャワ副総督であったラッフルズが、現地の人たちの証言をもとに密林の小高い丘を発掘しはじめたのが発見のきっかけです。1000年以上も密林の土砂の中に埋もれていた不思議は、まさに神秘です。
方形の基壇が123mもあり、いくつもの仏塔が階段状に連なる寺院は、実に特徴的です。また、釣鐘型に石を透かし積みされた頂部の仏塔以外は、空間がなくピラミッド建築の影響も受けていたののではとされる文化遺産です。巧みに彫り上げられた石壁のレリーフは仏教の教えを説く為のもので、これもみごとです。9世紀ころにつくられた貴重な世界級の遺産、今後のユネスコの活動にも注力と支援していきたいです。
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April 28, 2006
26日に一斉に姉歯元建築士をはじめとして耐震偽造事件にかかわった8名が逮捕され、昨日送検されました。発覚から約5ヶ月もの歳月が経過してしまいました。耐震偽装そのものを行なった姉歯氏は当然刑事責任を追及されでしょうが、他の逮捕された関係者への責任追及は、実はなかなか困難なのではないかとも想像できます。
というのも、一斉逮捕の容疑は建築士の名義貸しや架空増資、それに粉飾決算であるからです。耐震偽装そのものの容疑については、一斉逮捕によってそれぞれ容疑者からの供述をとり、本題の事件については効率的に真相を聞きだし、解明に導こうとすることを目的ではないでしょうか。
でも、容疑者たちが当時、耐震偽装についてどこまでの認識を持っていたか?とか姉歯氏への関わり方を客観的に追求するのは困難なことかもしれません。具体的な指示や検査の対応について、当時関わった者たちにとって少しずつとらえ方に温度差があった様ですので、それをどのように客観的に評価し、刑事事件としての容疑や民事的な責任を追及していくかを想像すると、まだまだ時間がかかることでしょう。
一方、民事的な責任追求は具体的には進んでいないのが実情です。まだ多くの行き場を失った住人や大きな負債を負った住戸ユーザーやホテル事業者たちが、憤りと戸惑いを抱えています。耐震偽装対する国の助成方針も固まった状況ですが、これで一件落着という状況ではありません。発注者や購入者としてのリスクもありますが、可能な限りの救済処置が必要だと思いますし、まだまだ注目いく必要があります。
建築業界のよくも悪くも分業化され、あいまいな契約や仕様決定と施工のプロセスが交差している点が慣例化している状況にもメスをいれ、絡み合った糸をひとつひとつほぐしていくように原因追求をしていくことが必要でしょう。当然この事件は、検事や司法にまかせておけばいいものではありません。建築業界自らの体質が起こした事件といっていいでしょう。建築業界が自らが当事者の意識を持ち、それらに真摯に取り組み、再発防止の方策に取り組むことが必要です。
現在、耐震偽装の再発防止の為、法改正の格子が具体化されてきましたが、まだまだ時間をかけて議論を展開させることが大切だと感じています。現行の建築基準法において、「建築主」「設計者」、「工事施工者」の立場と使命は広義にしかとらえていません。さらには設計者は、実態にあわせて、構造・意匠・設備それぞれ設計の立場、役割を明確にすべきでしょう。
また、契約約款等にしか明文化されていない、「監理者」、「検査者」の立場と使命についても整理し、基準法にて具体的に定義づけ、当たり前の責務を各々立場の者がまず実践するべきではないかとつくづく思います。
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January 31, 2006
昨日国交省で耐震偽装の中間報告として再発防止案がまとめられましたが、その根本的姿勢は「性悪説」に基づくものとなっている。要するに、はじめから疑わしいものとして、確認申請や検査の手続きによるチェックをしていこうとするものです。
話題の構造計算のチェックは、2重の検証を行うものとされそうである。瑕疵担保責任についても建築主へ保険加入の義務付けを検討している状況です。しかし、それらについて学識経験者からの反対論があがってもいます。内容を確認すると、結局はコスト負担は建築主やそれらの建物を利用する者への負担となってしまうことを指摘しており、なるほど少し違和感を感じます。
これは、連続して発生している偽装問題や建設業の倫理的な問題がしばしばあげられることがやはり起因となって、「性悪説」的に処理されているのでだと、つくづく感じます。
今朝ほどの新聞で、建設業界の体質がいかに外部のもの達に信頼がないかを知って遺憾なおもいをしていましたが、夕方になって、またしても防衛庁をめぐる談合疑惑のニュースが聞こえてきました…。
んー、建設業はやはり悪の枢軸なのかも知れない…。何事もそうであるが、信頼は一度失うと、取り戻すには並大抵の努力では回復できないものです。
純粋に「ものづくり」に一生懸命になっている技術者や職人さんたちの夢や努力を無駄にしてはいけません。いま、建設業界は法の束縛(コンプライアンス)依然に、倫理感を根本的に見直す時期に来ていると痛感しています。
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January 29, 2006
東横インのホテルは、便利で利用しやすく安さと機能性を兼ねたホテルは、ビジネスマンにとって、多大な見方であることは、利用者であればよく知っているでしょう。個人的にもよく利用するホテルでもあろので、それだけに今回の東横インの二重図面による条例違反の偽装工事にはまったく残念なニュースです。
TVでみる西田社長のマスコミに対するあっけらかんとしたコメントは、コンプライアンス遵守至上主義の近年の時流とは、明らかにチョッとずれている感覚ですね。これだけ姉歯の構造計算偽装問題で世間を沸かしているのにもかかわらず、またしても建設業界への不信感をあおる事件です。
また、急成長と展開を遂げている企業であれば多少アウトロウ経営でもよかれという体質は、このほどのライブドア事件の根本的な経営者思想に似たものを感じます。これもひとつの時流なのでしょうか?業界の異端児的な立場でその業界をリードする経営者たちには、今一度走り続けていることに振り返り、立ち止まって足元を見つめることをつくづくお願いしたいものです。
フェアプレイで鮮やかなランニングロードを築くことが、結局はその企業の信頼と業績を獲得することに気づいてほしいものです。
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January 25, 2006
24日の日経新聞によると、構造計算偽造問題をきっかけに各方面で構造強度を高める動きがあり、木材や鋼材の耐震建材の需要が高まってきているそうです。需要が高まれば、当然値上がりも必須。業界人にとっては、しばらくは慎重に各々の立場で値踏みをしておかないと痛いことになってしまいます。
建材メーカーよっては、供給量を増強することも視野に入れている様子ですが、今度は供給が高まればコストダウンにつながり、なかなか調整が難しいところ...。LDショックほどではありませんが、このほどの姉歯の問題では、いろんなところにまで経済的波及があるもんだな感しました。
しかし、信頼ある設計や施工企業にそのノウハウを頼りにするのではなく、材料を頼りがいにしてしまうのは、チョッとサビシイ気もします...。
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January 12, 2006
10日、耐震偽装の再発防止案として規制強化の方向性が示されました。
その内容は、11日付け日経新聞の記事を抜粋しますと、
《偽装事件を受けた制度改正の方向性》
(※は検討が必要な課題)
▼建築確認審査の徹底
・構造計算の再計算
・構造計算プログラムシステムの改ざん防止
(※完全な防止は困難)
・専門家による相互審査(ピアチェック)
・審査項目を法律で規制
(※限定すれば、それ以外で偽装を招く)
▼施工段階の検査拡充
・中間検査の厳格化や義務付け
(※検査機関が足らない)
▼民間検査機関への監督強化
・指定権者(国か都道府県)以外の市区町村にも立ち入り権限
・地方自治体への報告を充実
・偽装が発覚した場合の行政への通報制度
・実績に応じて検査機関のランク付け
▼瑕疵担保責任を果たすための措置
・建築主や検査機関、設計事務所に保険追加義務化
(※故意の場合は対応が困難)
・住宅性能表示制度の義務付け
▼建築士資格の見直し
・専門分野別の建築士制度の導入
(※新たな資格創設は行政改革法に逆行)
・建築士免許制度を更新制に
(※一生有効な医師免許などとのバランス)
・処分を受けた建築士の氏名公表
▼罰則強化
・危険な建物を造った場合の罰則を強化
としています。
ざくっと見ただけでもかなりの規制強化です。規制緩和の時代の流れにもかかわらず、一部の愚かな技術者たちのおかげで、残念ながら建築業界は規制強化の道を歩まざるを得なくなります。
時間とコストを考慮すると建築主にとっては、大きな負担です。安心を得るためには仕方のないことなのでしょうか?地方行政にもとばっちりが行くような状況になりますが、本当にうまくチェック体制が機能するかが心配です。(特にタイムリー性とマンパワーに心配です。)
前向きな再発防止対策として、たとえば情報の発達した時代ですから、建物の用途や構造、高さ・階高・スパン別に行政の定める基本躯体断面モジュールを電算により設定し、そのモジュールを簡単に使用可能とすることで構造計算チェックが容易にできる様にできないものでしょうか?
また、一方で実績と信頼のおける設計事務所や施工会社には、規制緩和となるような処置がとられないものでしょうか?一網打尽に規制を強化することになんとなく抵抗感を覚えます。
今後の動きとして、国交省は2月20日予定の通常国会にて建築基準法などを改正する方針です。
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December 19, 2005
耐震強度偽装問題で、姉歯氏ら証人喚問を終え、週末の報道特集や日経アーキテクチャーはじめとする情報から、全体像が伝わってきました。対象の建物については、建築の構造をよく知っていっる者であれば、やはり柱そのものの断面が小さいことや使用されている鉄筋量が少ないことを気づくはずである主旨の内容やコメントが多くありました。
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December 09, 2005
構造計算書偽造問題について、
コメントしたことを要点にしてまとめてみました。
参考にしてください。
1)計画・企画段階の問題点
・発注者が建物の安全性を客観的に確認する必要性
・建築構造に関する「構造比率」等の情報の希少性
2)設計時点の問題点
・設計者自身の技術者倫理希薄(発注者との癒着含む)
・民間検査機関のチェック機能不在
・設計の分業・専門化が背景による設計業の責任所在の軽薄化
3)施工時点の問題点
・施工業者の技術力不足
・民間連合協定工事請負契約約款の16条事項の認識不足
・事実上の監理者不在の実態
4)再発防止の為の布石
・建築技術者自身の倫理の確立(法令の罰則規定等の見直し等)
・設計業務の徹底化と設計適正期間の確保
・行政による民間検査機関(建築確認委託)の監査強化
・プロジェクトマネージャー的立場の技術者による監視
・工事請負契約や監理請負契約の規約遵守徹底
・建築技術者の「現場力=気づく力」:アナログ的感性の養成
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December 07, 2005
一方、設計図書どおり建物の施工がされているかを確認する業務を行う者として、「監理者」という立場の者が存在します。先にも記述したように、小さな設計事務所の場合、意匠設計者の同一人物が兼務しその業務をおこなっていることが多々あります。
実は、建設業界のこの実態こそが、設計時の「間違い」や「瑕疵」さらには「不正」などに対して見過ごしてしまったり、ウヤムヤニしてしまいがちな背景を構築してしまったであろう気がします。万が一設計図書に不備があった場合、やはり「設計者」=「監理者」であれば、個人防衛に走ってしまうのではないでしょうか。
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December 06, 2005
では、施工時点で今回の様な構造計算偽造に気づき、回避できなかったものなのでしょうか?施工段階での問題点についてコメントします。今回の事件の原因は、端的に2つに絞られると思います。ひとつは、施工会社に「気づく力」=技術力がない場合であるか、あるいは今回の事件にからみ「悪意者」であった場合です。
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December 05, 2005
設計段階の大きな問題点として、もうひとつに民間委託された建築確認申請業務が機能していない点があげられます。地方行政の建築確認業務が実務的にオーバーワークしているため、実務的にそれを補うために民間に移行してできた制度ですが、チェック機能そのものが機能していないのであれば、問題外です。
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December 03, 2005
構造設計偽造問題について、第二に「設計段階」での問題点をあげてみます。
まず第一に建築の設計業務そのものが、分業・専門化している点が上げられます。これは仕方のない事ではありますが、そこに設計段階でチェック機能がはたらかない事実があります。
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November 30, 2005
今回の構造計算偽造問題の場合、日々進展する報道の事実から推測すると発注者であるヒューザーの小嶋社長は、構造躯体を減額対象にしやすいことを十分承知であった可能性が強いと感じますね。「構造比率」等のチェックをすれば概ねの鉄筋や鉄骨の適正量がわかることを先日述べましたが、その辺のチェックをヒューザー側がしていたかは不明です。
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November 25, 2005
では、第一に発注者が計画・企画段階での問題点をあげてみます。
私は、その問題点のひとつに『発注者が建設費についての知識に乏しく、その情報の入手も少ない点』があげられると思います。その点について説明していきます。
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November 24, 2005
構造計算書偽造問題について、業界の仲間達と情報交換をしているが、なかなか建築業界の重層下請け構造と専門職の分業・分散型事業形態の体質を利用し、現在のた悪質な犯罪であるという意見で概ね一致しています。しかし、原因追求や再発防止の為に建築業界の体質そのものを改善していくためには、困難極まりないという見解をしていることも事実です。その理由を細かく説明をする前に、まず、建物を建設するのあたって、大きな流れを説明しておきます。
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November 22, 2005
姉歯建築設計事務所による構造計算書偽造問題で、根本的な要因を探ることは重要なことですが、まず第一に住民の安全確保を最優先に動くことが大切です。最優先で行政、発注者、関係不動産は連携し、住み替えの安全な居住空間を喫緊に準備し、該当建物の移動をすぐに行うできです。いますぐにでも。
報道の様子を覗っていると、『当事者意識』が低くたいへん苛立ちます。安心して安全に暮らせる空間を提供することが使命である建設業にとって、国交省をはじめ発注者、関係不動産は、該当建物に住む住民分の住居空間を即刻確保し、引越ししていただき安全確保することが、今現在の最優先の使命です。あてがう住居空間の確保が難しいのであれば、住居形態はホテル住まいになることも考慮にいれることも必要でしょう。
それらの一連のスケジュールを即刻計画し、引越し等の具体的な準備をすすめるとともに、行政側でその経費を一時負担することも視野に入れるべきです。今回の構造計算書偽造問題について責任の所在等を追及してから住民の対応を行い解決していくには、おそらく時間が相当経過してしまいます。
今日の報道では、震度5の地震で倒壊する恐れのがあると発表されています。その根拠の詳細は発表されていませんが、倒壊となるとその建物そのものだけでなく、当然周囲へ悪影響を及ぼします。
また、姉歯建築設計事務所は1996年から構造設計に関わり、現在までに青森から鹿児島まで全国22の都府県で合計194件の建物があるといいます。いつの段階から本当に「偽造」をしていたのかも疑って、再確認する必要があるでしょう。
大変迷惑な話ですが、責任追及や原因追求をおこなって時間が経過してしまう前に、まず『当事者意識』を働かせ、本当に最優先でしなければいけないことを、まず行動することが重要ではないでしょうか。
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November 18, 2005
姉歯建築設計事務所による構造計算書偽造問題で今日の全国ニュースを賑わした。詳細の情報がわかりませんので、多くのコメントはできませんが、『安心して安全に暮らせる住まいを構築していくこと』が使命である建築士が、故意に構造計算書偽造をするなんてとんでもないことである。
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October 27, 2005
(10・26のつづき)
飛散性アスベスト建材で対処に困難な空間のケースについてコメントしています...
先に記述した『2)天井裏に吹きつけ(飛散性アスベスト)があり、空調ダクトレスのいわゆる天井チャンバー形式の納まりで、居室の使用を不可にしないと対処ができない場合。』でも同様に、居室環境や執務空間の空気環境について、一定の基準値があれば、使用する側にとってみれば、安心や対処について判断し易くなります。
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October 26, 2005
(10.25のつづき)
飛散性アスベスト建材で対処に困難な空間のケースについてコメントしています...
さて、前述の『1)機械室等の壁や天井に飛散性アスベスト建材があるが、機械や配管等が邪魔であり狭い空間の為、対処が困難な場合。』の対応として、普通に考えると、「除去」や「封じ込め」、「囲い込み」は場所が狭くて困難なわけですから、新たに代替えの機械室を設けて機能を移動し、機械等を撤去した上でアスベスト建材の対処を施す方法が考えられます。
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October 25, 2005
建物のアスベスト調査の実態がわかってくると同時に、現実的になかなか飛散性アスベスト建材をどのように対処したらいいか困惑する状況があり、判断に困る場合があります。飛散性アスベストの対処としては、①除去、②封じ込め、③囲い込み がありますが、現状のままではそれらの対処すらできないケースも出てきています。その多くは次の2点があげられます。
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October 23, 2005
新潟県中越地震から1年が経ちました。地震発生当日はちょうど新潟に滞在していたため、翌日には現地の被災状況や建物の危険度状況を行っていました。余震のなか必死になって調査していたことを思い出します。
震源地が比較的都市部ではなかった点と豪雪地帯で建物が低層木造家屋のしっかりした造りのものが多かった点で、建物崩壊による死傷者は比較的少なかったですが、地震の傷跡がいまだに残る山古志村を中心とした被災地の状況をTV報道番組で今日もみるとその凄さと怖さを改めて痛感します。
でも、人間の故郷を愛するパワーは半端ではないですね。復興の為、市や村の様々な人々の熱い気持ちや努力が少しずつ形になってきています。TV等でお酒やお米、闘牛や錦鯉を世話する人たちの様子が伝えられています。また、それらを支援している人と人とのコミュニケーションの太さを感じます。
まだ仮設住宅で暮らしている方も多くいます。結構年配の方々が多く見受けられる様子ですので、自分たちの望む生活に早く戻るといいですね。
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October 20, 2005
18日の閣議後の記者会見で尾辻厚生労働相は、アスベストによる中皮種の労災認定基準を緩和する方針を伝えていました。年度内にも専門家を集め結論を得たいとしている対応は、英断といえるのではないでしょうか。今年の6月にクボタによる労災認定の報道をきっかけとして社会問題へと発展した時点からは早い対応かもしれませんが、アスベストが発がん性の疑いがあると認識された昭和50年依然からを思えばやっとと言う感覚です。
当ブログでもアスベストの労災認定には困難をきたす点や不公平さが生じる恐れを書いていました。(05.10.02)18日の基準緩和の姿勢の発表に少し安心された方も多くいることでしょう。でも、具体的な緩和措置はこれから審議されていきます。安心されるのはまだ少し早いかもしれません。今後の行政の積極的なアスベスト労災者救済を期待し注目していきたいものです。
一方、現在使用されているアスベストの対応について、まだ混乱している建物管理者への行政対応や指導もキチンとした情報発信をすべきだと思います。現在、アスベスト関連の調査会社は非飛散性アスベストも含めて無作為に届けられたり依頼される調査・分析の対応で麻痺状態です。調査結果は2~3ヶ月待ちと言うのが現状です。
行政は、非飛散性アスベストの場合は特に、「アスベストが含まれている建材がある」=(イコール)「アスベストを被爆し、発がん性の可能性がある」訳ではないことを、今一度明確にインフォメーションすることが、混乱を避けるために大切ではないでしょうか。現状の様にあわてて闇雲にアスベスト建材を無防備にサンプリングすること事態が、むしろ好ましくない状況です。
建築を専門に扱う者たちは概ねアスベストに関して把握しつつも、一般の者達には建材の特性はよくわからなく不安である事と思います。また、建築に携わるものであっても、非飛散性アスベスト建材に至っては、見た目だけ等では全くその処理対応の分別がつきません。まずは、解体や改修を必要とする建物を対象とした、対処し得る必要性の高いものから優先順位を決め、行動を起こしていくことが賢明に思えます。
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October 19, 2005
先週くらいからでしょうか、新聞広告に伊東豊雄氏設計の「せんだいメディアテーク」が大きく取り上げられています。広告はキャノン㈱・キャノン販売㈱による高速カラープリンター「サテラ」の宣伝ですが、新聞一面にそのプリンターよりも「せんだいメディアテーク」のカラープレゼン資料の記事が面積的に大きく載せられています。
広告用に再作成されたプレゼン資料だとは思いますが、世界に誇る日本のデジタルIT企業に広告の題材として取り上げていただくとは、建築業界にいる人間としては、単純にとっても嬉しいことです。キャノンのデザインに対する姿勢と伊東豊雄氏のそれとが相通じるところがあって、取り上げているのでしょう。
これを皮切りに、もっと建築のデザインプロセスに他産業から注目を得ていただけるようになってほしいものです。
建築デザインを創造するプロセスでは、その土地の自然環境や都市環境、文化や地域性などあらゆる制約のなかからコンセプトを決め、それに向かってデザインが生み出され、洗練されていきます。コンピューターによる3次元設計が活躍するようになりましたが、それは表現するためのツールであって、そこに達するまでのプロセスは実にアナログ的です。出力される最新高性能カラープリンターによる美しいプレゼン資料の裏側の、デザインの現場に興味と理解が広がれば本当に嬉しいですね。
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October 13, 2005
先日発生したパキスタン北部地震の報道のたびに犠牲者の数が増えています。すでに2万3000人の死亡者が確認されたといいます。当初報道されていた以上に被害の状況は深刻な様子です。
日本人犠牲者を出したイスラマバードの12階建て共同住宅の建物は、周囲の建物とは様子が違い、その部分だけ一気に崩壊した様な状況にTV報道の映像から映し出されています。建物崩壊については手抜き工事の疑いがあるとして建設会社を調査するような報道もありました。ですが、それ以前に国家の建築基準が定めや管理体制がなかったのではないかと感じています。
先進国かつ地震災害国家である日本は、地震に対する建築技術の水準は高いですが、今回のようなパキスタン北部の地域であは対策そのものがない状況なのだと思われます。TV報道で映し出される崩壊した建物の状況では、鉄筋材は細かく配置されているようには見えませんし、まして鉄骨材などはほとんど使用されていない状況なのしょう。恐らくレンガや地元で産出された石を簡単に積み上げ、壁構造として構築された建物が殆んだと思います。
一方、震源地に近いカシミール地方の中心都市ムザファラバードでは支援物資の奪い合いが生じているといいます。陸の孤島状態となっている場所は、支援物資がどれだけで賄えているのかが殆んどわからない様な状況ではないでしょうか。この状況は、要因のひとつに、恐らく被災状況の把握の遅さが被災地支援の遅れにつながっていると思われます。二次的な被災にならなければいいのですが...。他国でありながらとても心配です。
昨年のスマトラ沖地震の津波災害の場合も痛感しましたが、二次災害防止の為には、国家間を超えた高度情報網を整備する必要があり、国際的に協調や提案、見直しをしていくことが課題であると痛感します。
隣国の中国では2回目の宇宙への有人飛行に成功し、活気に満ちています。それでなくとも中国の経済的発展に近年脅威を感じます。このように世界では発展に勢いを増す国家や先進国と発展途上国との格差が今までになく大変めだってきています。せめて居住空間の安全確保だけでも、地球全体でバランスのいい状態になりえないものでしょうか。建築技術者達の国際交流からまず一歩踏み出したいものです。
いずれにしても、まずは被災地の救済支援が速やかに行われることを祈ります。
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October 02, 2005
今度の土曜日にNHKスペシャルで「アスベスト~あなたの不安に答えます~」という特集番組が放映される予定です。番組制作に先立ち『皆さんご自身の経験や日頃のニュース報道等をふまえ、不安に感じること、知りたいこと、国や企業などへの要望等、お寄せ下さい。』として大きく取り上げ、広く意見を募集しています。
アスベストに関しては様々な情報が飛びかい、憶測や不安から?と思わせる情報が先行したりしていますので、的確な情報を広く伝達することは大変有意義であると思います。番組報道に期待したいですね。
一方、政府は29日の関係閣僚会議決定で、「石綿新法」の骨子を示しました。法の目的は、石綿による健康被害者をすき間なく救済すると唱えていますが、知らず知らずにアスベスト被災してしまっている人達や遺族について、どこまで行政が知り得るかが課題であると思います。
なぜなら、救済の認定基準を「石綿を原因とする疾病であることを証明する医学的所見があること」といているからです。 アスベスト被災者または遺族が申告しないと救済できないと言うことです。また申告の前に病院に出向き、診断書等の医学的根拠を準備しなくてはならないからです。自分がアスベストの飛散を受けているか不明であったり、仮にわかったとしても病院に被災者の診断書が残されているか定かではありません。遺族にとっては、大変申告で時間と経済負担のかかる話です。
直接アスベスト関連の製造や工事等に従事していた労働者のなかには生活弱者もいるかも知れません。行政の救済に差があってはならないと思いますが、アスベストが使われてきた背景を考えると、大変難しい対応です。
今回、報道されるNHKの特別番組をはじめ、広く情報を提供したり、被災者への情報フォローを行え、行政との連絡調整が可能な情報機関整備が喫緊に必要であるような気がします。そういった情報機関の整備は、不安や混乱を避けるのに大きく貢献するのではないでしょうか。
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October 01, 2005
9月30日の日刊建設工業新聞では、PFIについて将来の期待と課題について記事がありました。
今後は、技術力のゼネコンに期待がかかるものの従来どおりの施設整備の社会資本整備でなく、ITをはじめとする高度な技術や防災・安全・環境を配慮した複合技術の社会資本整備が当然必要であり、少子・国際化の対応を計るという内容でした。
また、アジア地域で今後、経済成長に伴うインフラ整備需要の期待から、海外への展開を意識しコンソーシアムも意識した各専門家を収集した研究会を設置するといいます。自民党圧勝の衆議院議員総選挙の影響もあり、各方面からPFIにはかなりの期待が寄せられている様子です。
衣食住の根本を担う建設業。異業種との連携と協力を得て、いよいよ本格的に経済活性化へのスタートが切れそうな予感がしてきます。フロー&ストック効果に期待したいです。
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September 27, 2005
建築家の黒川紀章氏設計した「中銀カプセルタワー」がアスベスト騒動となっていましたが、9月16日に声明を発表していました。その中でアスベストについては、「外壁と内壁によって封じ込まれており、故意に穴を開けることがなければ飛散。汚染は起きない...」としています。
施工図等の資料はありませんでしたが、隠蔽部にの耐火被覆としての施工の為、また、設計時期や施工時期も考察すると、うわさの記事の「全戸アスベストに汚染...」は、やはり単に不安を助長するだけの善意のない表現だったように思えます。黒川紀章の声明に対する週刊新潮側の反応は未だの様子ですが、専門的な知識もなく、安易に「アスベスト」と言うだけで、騒動を起こしたがるマスコミ体質は自粛する必要がありますと感じますね。
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September 21, 2005
小泉第三次内閣発足のニュースが今日のトップでしたが、笑顔の小泉首相は余裕の表情に感じられます。また、自民圧勝の衆議院総選挙のハリケーン余波は、いろんなところに及んでいます。円高と株価上昇もそのひとつ。
特に建設株にも大きく影響がでています。1ヶ月位の期間で、気がつかないうちにあっという間に、5割近くも上昇している銘柄があるじゃぁないですか…びっくり!!
今年になっていくつかある建設株を売却してしまいましたが、なんとも悔しい思いです。どうやら外国の個人投資家が構造改革が進展する期待から、比較的低価格の不動産株や建設株を物色しているのが要因となっいていると言います。
株のプロではないのでわかりませんが、こんなに建設株が上昇したのは、あのバブル以来ではないでしょうか?期待をかけられた建設業界。真の意味で技術開発や少子高齢化・国際化問題の取り組みをクリアし、脱皮して行きたいですね。
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September 17, 2005
先日の台風14号の被害は、大雨による土砂災害が多く発生し、死傷者には多くのお年寄りの方が見受けられたのが特徴です。たいへん傷ましいことです。弱者が被災にあう状況では、防災先進国とはいえないでしょう。この点では、各報道でも指摘がありましたが、各地方自治体は地域別のハザードマップの作成が喫緊に必要ではないかと思います。
ハザードマップ作成にあたっては、台風銀座と言われる九州をはじめ、山を切り崩してできた崖に隣接する場所や谷部を盛り土している場所、それに湧き水や地下水と交差する場所に設けられた道路・鉄道などを再確認しながらまとめ上げる必要があると思います。
今回の台風はあまりにも降雨量が多く、予想外の河川の氾濫や土砂災害があったのかもしれませんが、少しでも危険を予知し、災害があったとしても死傷者は発生させないというような国土作りが求められるでしょう。
また、そのためにはソフト的な行政の支援が必要と言えます。台風が近づく前に、その危険を知らせたり、危険が予想される住人達を速やかに避難させるマンパワー的な支援です。また、そういったことを想定した地域が一体となった避難訓練も有効でしょう。でも、そういったマンパワーを必要とする対応策は、現在、地方行政に「お任せ」になっており、事実上は過疎化の進んだ農村では自然災害に対する対策は場所によっては皆無と言ってもよいでしょう。
いざ災害が発生すると、自衛隊員達が派遣され救助活動をしているのが現状です。しかし将来にあたっては、危険が予測される場合には、その場所の各拠点に事前に自衛隊員や救急隊を派遣、待機し備えることも必要ではないかと思います。
地球温暖化に伴い、東京でも思わぬときに局地的な集中豪雨がありました。50mmの集中豪雨を想定された雨水貯留槽では足らず、杉並区を中心に多くの家屋が浸水しました。このように、いざと言うときはいつも想定外のことがつきまといます。また、それにともない人間は的確な行動ができなくなるものです。
自然災害から国土を守り、死傷者を最小限に止める為には、積極的な危険予知活動とマンパワーの事前整備が不可欠であると思います。
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September 06, 2005
今朝の新聞で知りましたが、メタボリズムの象徴的建築である黒川紀章設計の「中銀カプセルタワー」でアスベスト騒動がおきています。発端は、週刊新潮の9月8日号で「住民を激怒させた『黒川紀章』の『アスベスト汚染』マンション『世界遺産の候補だから』の保存依頼もウソだった!」との見出しの記事によるもの。
黒川紀章氏と同事務所が編集者らに対して名誉棄損で告訴しているという。同建物は1947年に建てられているが、基本的にはSRC造である。一部S造部はあるものの、「全戸アスベストに汚染...」というのは大げさな気がする。
さすがにマンションだけに中は見れませんが、外装のカプセル部は鋼板でできている為、鋼板内側部の断熱処理として飛散性アスベストを使用しているのでしょうか?それにしても普通に考えれば内装仕上げ建材に隠蔽され、直接露出しているところはないはず...。内装壁に意匠として石綿を左官によるコテ仕上げとしているのでしょうか?ディテールの実際を知りたいですねぇ。
週刊新潮の記事も直接拝見していませんが、飛散性アスベストについて問題にしているのか空気濃度測定の結果をもとに記事にしているにか気になります。いずれにしても、アスベストは施工当時、普及された建築技術であり、どれほど発ガン性のあるものであるかや具体的な影響は知り得ていなかったと思います。善意で建築されたものに対しては、強烈な見出しであり過ぎる印象ですが、どうでしょうか。すこし情報収集してみたいです...。
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September 05, 2005
厚生労働省はアスベストの含有量を全重量の1%を超えるものから0.1%以上を規制対象とする方針を決めました。法整備を来年度中に行い、規制を展開させる模様だ。規制が厳しくなり、今後生産される建材を中心に、生産時及び改装・解体時にも害の少ない建材を普及させていくことは有意義なことであり、早急に展開したいものです。
でも、ここで注意しなければならない点が幾つか上げられます。それは、現在までに使われてきたアスベストを含む建材の処理の問題。直接害のないアスベストを含む非飛散性建材であっても、その処置については、規制が厳しくかかってくるからである。というのも、あまりにも多くの非飛散性アスベスト建材が世の中に存在することに起因する。
ノンアスベスト建材と言ってもアスベストはゼロではありません。1~5%アスベストを含む建材なのです。ゼロアスベストと言われる建材もそう。1%未満のアスベストを含んでいます。(ノンアルコール等と同様の考え方...)安価で便利な天然素材は、建材の強度を確保するために多種多様なものに使われてきているのです。
そういった建材の特性を十分に知らないで、むやみに改装・解体してしまう恐れがあるという問題があるのです。無知が効して得をし、当事者や他人に迷惑をかけ、認識者が多大な負担を被ってしまう可能性があります。これについては、監視と点検の目を厳しくするより仕方ないように思われますが、多大なマンパワーを必要とすることでしょう。
一方、そういった建材を仕様した建物の改修や解体工事を実施するのにあたり、規制がかかる為、解体方法や産業廃棄物の扱い方が厳しくなり関連工事の急激なコストアップが予想されること間違いないでしょう。ただでさえ現在、社会問題に発展した為、調査会社や処理業者がてんわわんやの状態です。
建物管理者によっては、規制のかかる前のコストアップされる前に建物の解体や改装し、アスベスト建材の処理をしてしまおうと考える者が、よつぎばやに現れるはずです。規制がかかってからの処置では、コストが上がってからの対応の為、経済的に備えのない建物管理者にとっては、大きな負担になってしまうことが予想されます。弱者負担の行政がここにもクローズアップされてしまいそうです。
そうならないためにも、アスベストの解体や処理については、行政は段階を踏んで規制を強めていくべきであると思います。2007年までは含有量○%のものを、2010年までは○%のものを優先的に処理すると言うように...。また、解体費・改装費について、ある程度の政府の助成も必要な気がします。赤字財政であるので、難しいところでしょうか...。
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September 04, 2005
週末のニュースを見ていると米国で発生した大型ハリケーン「カトリーナ」の猛威には驚きである。広範囲においての被害の映像をみると、どれだけの破壊力を持っていたのか想像がつかないくらいです。一方、貧富の差が避難の早い・遅いに関係している状況が報道されている。悲しいことです。
映画「宇宙戦争」のワンシーンにも似た俗世をリアルで見てしまった感があります。被災地の瓦礫に取り残された多くの黒人達の悲痛の声が心痛みます。住宅の復旧にも保険をかけた人とそうでない人の差が出るといいます。貧富の差にかかわらず、救助活動のと復興作業が迅速に行われ、ニューオーリーンズの街に、早く安心してJAZZを聴けるいつもの街に復興して欲しいと願います。
日本ではトヨタ自動車をはじめとする優良企業の複数社が今回ハリケーン被害に対する支援表明をしています。トップの決断の早さにはビックリです。また、総選挙で忙しい最中ですが、政府も支援金を発表し、動きの速さにリーダーシップ力を感じ好感がもてました。
一方、風が吹けば桶屋が儲かる...なんて落語がありますが、復興需要で日本の建設機械メーカーの株があがっているといいます。資本主義のエントロピーの法則というのでしょうか、かたやアナリスト達が儲けを期待している状況には、ちょっと複雑な気持になります。
ところで、日本にも今までにない大きな「目」をもった台風14号が接近しています。気象衛星の雲行きの写真をみると、確かにデカイ。「目」の直径は100kmにも及ぶと言います。今回は気象情報より、相当な猛威を振うといいます。この台風の名前も、「ナービー(Nabi)」と言い韓国語でチョウを示すそうですが、モスラ級の強風を吹かせるかもしれません。
いずれにしても、台風が近づいてから風散養生を行うのでは危険すぎます。建物や構築物の早めの点検と準備が必要です。雨雲も発達している様子から、河川の危険度もチェックと対策も必要でしょう。他にも避難場所や各情報を取得し、様々な危険予知を行い、万全の体制をしておきたいものです。
そして結果的に無事を示し防災先進国の日本をアピールすることで、さらには国際社会をリードしながら国際的な社会貢献が展開されていくことを期待したいですね。
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September 02, 2005
日経アーキテクチャー(8-22)の特集として「止まらない品質トラブル」が掲載されている。いわゆる大型の看板工事にも品質トラブルが続出しているという。驚くべく事に公共工事の8%で手直しがされている統計データもある。この数値は一般の製造業でいえば専門業失格にあたる数値である。改めて建設業界の品質管理能力の低さを実感し、残念な気持である。
記事ではその背景として、ゼネコンの技術社員不足や専門業者の優秀な技能労働者不足が主としてあげられていた。確かにそういった実態はあることは否めないであろう。しかし、その根本的な原因のひとつに建設単価の圧縮があげられると感じます。建設工事は、工場の均一的な環境で生産活動をしているのではありません。その土地その場所ですべて特注のものを定められた時間の中で生産活動を行います。施工にあたっては、単純な過去の実勢単価だけで判断できない場合もあります。
労働環境条件によって歩掛りが異なるからです。また、何も労務的な歩掛りだけでなく、建材に代表されるコンクリートであっても四季によって、その品質の管理手法が異なります。にもかかわらず、過去の慣習にとらわれた見積もり手法を現在のコンピューター化された便利さだけを活用し、ゼネコンが単価の圧縮ばかりに走り、少ないパイの取り合いを行っていることが私は大きな原因だと実感しています。
また、設計者にもきちんとした技術者がいないことも大きな原因のひとつです。前にもこのブログで書きましたが、今の設計図で、建築・電気・衛生・機械すべてを配慮し細部まで描ききっている図は、まずないでしょう。適当に描いてゼネコンが受注すれば、あとはお任せ見たいな風潮が当り前のようになってしまっています。ある設計者は、ゼネコンが工事価格をダンピングするから設計費もそれに準じて下がる為、ダンピングしたゼネコンが総合図を描くのが当然だ、と平然と言う者もいます。本末転倒です。
設計者は設計の業務を確実にやりきる。ゼネコンもしかり、専門工事業者や職人もしかり。安かろうが、本来やるべきことをキチンとやってこそ、その報酬が受け取られ、いい仕事をすれば報酬が見直される仕組みが健全なのである。また、日本の建設業界のそういった非常識を、お金を支払う側の発注者は明確に知るべきなのかもしれません。そういう意味では今後、建設コンサルタントの需要が増えるような気が致します。
しかし、建設業界は全国で55万社を超えると言われていますから、一度できてしまった慣習を覆すのは並大抵のことでは困難であると思います。しかし、すこしづづそういった根拠のない不当な単価(材料、労働費共)の圧縮を避けるべく対策を見出していきたいものです。また、優秀な建設技術者が現場にいなくなり、目先の単価良いコンサルタントに流出してしまうのは、残念なことです。やはり、なんとかそういった事態を避けたいものです。
そのためには、優良建材のコスト透明性と保守や、優秀な技術者・技能労働者の単価保障が行われるべきだと痛感します。本来は行政が取り組むべき課題でしょうが、力あるゼネコンが根本的にこのような課題に本腰を入れないと、建設業界自体が改革できないままに、更なる少子超高齢化、国際化の時代を迎えることになるでしょう。スピード経営の時代にもかかわらず、悲惨な体質を背負ったままにしたくないですね。
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August 28, 2005
各紙で、と「九条」までの都とされてきた平城京の南に道路の遺構が発見され、「十条」であった可能性が高い報道がありました。羅城門の南東部に5本の道路遺構を確認した様子ですが、最大の道路幅が23・7メートルというから、現在の国道4車線程度の大きさですから、当時にしては大掛かりな区画整備であったことでしょう。
奈良時代に平城京の人口は10万人程あったともいわれてますから、かなりの物流を意識してこの「十条大路」がつくられたのでしょうか。様々な想像をめぐらせます。でも記事には、構築されてから約20年間くらいであまり使われなくなり、土砂で埋められたそうです。畑等にでも土地変換したのでしょうか?
今の時代と同じように、当時の公共事業も行政の思いだけで無駄な道路を構築していたのかと想像すると時代はあまり変わっていないようにも思えて少し滑稽です。でも、「十条大路」が使われていないと判断した奈良時代ではすぐ意図的に埋められていたことから、当時の行政対応は早かった様子です。今回の発見は、現代の道路行政対応の遅さを皮肉っている様にも思えました。
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August 26, 2005
ある行政のアスベスト講習会に参加してきましたが、その中で医師の説明で興味深い数値をあげていました。それは、アスベスト吸引者と喫煙者の肺ガンの発生確率についての数値です。
健康体で喫煙しなくかつアスベストの吸引経験のない人の肺ガンの発生率を「1」と過程した場合、アスベスト吸引者の肺ガン発生率は、統計的に「5」となるそうです。つまり5倍の確率で肺ガンの発生率となるわけです。
一方で、アスベスト吸引経験がない愛煙家の肺ガンの発生率は「10」とのこと。そして、アスベスト吸引経験がありかつ愛煙家の肺ガンの発生率はなんと「50」になるそうです。
アスベスト吸引と喫煙との相乗効果で恐ろしいほどに、肺ガンの確率が高くなることを知りました。アスベストと身近に接していた製造工場の従業員や建設作業員の方で愛煙家の方がこの数値を知ったら、ぞっとするのではないでしょうか。
でも、よーく数値を良く見ると愛煙家のほうが肺ガンになる確率が高いではありませんか?!意外です...。
建物所有者、管理者あるいは事業主は、居室環境の整備としては飛散性のアスベスト対策よりも分煙環境と禁煙環境の整備をするほうが喫緊の課題のような統計数値です。
しかし、アスベストの吸引履歴がどのくらいか、また、愛煙家も1日何本どの位タールの強いタバコを何年間くらい吸った場合かのデータの説明はされていませんでした。
いずれにしても、両方ともに体には非常に良くないと言うことです。現在直接飛散性アスベストを扱う就業者は建設関連、特に解体工事や改修工事に関わるの方が多いと思いますが、愛煙者の方、特に気をつけていただきたいですね。
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August 02, 2005
本ブログより早く既存建築物に対するアスベストに触れ、「建設業界も他人事とは言えない」と指摘しました。その後、多くのアクセスを本ブログにいただきました。関心の高さが覗えます。一方、現在マスコミ等で既存建築物に対するアスベストの不安を多く報道していますが、中には闇雲に不安をあおる報道もなかにはあり、目に余るものがあります。今回のアスベストについて問題にしているのは、『飛散性アスベスト』についてです。また、正確にアスベストについての情報をとらえることが大切だと思います。簡単ですが、アスベストに関して少し情報整理をしてみました。
アスベストの使用目的として90%以上が建築材料に使用されていますが、そのすべてが飛散性アスベストではありません。ですから、アスベスト混入の建材が住宅等に使用されているからと言ってすぐ体に影響があるわけではありません。外壁にしようされている押出し成型版や屋根材としてのスレート板、内装材の床ビニルタイルなどがそれらにあたりますが、製造年月日によっては全く混入していないものもあり、個別に確認が必要です。しかし、こういった製品は、日常では飛散することはまずないでしょう。
しかし、非飛散性の建材であっても、製造過程や施工過程、それに、それらが使用されている建築物の解体する場合については、アスベスト繊維が飛散し、人体に影響する可能性が高いとされています。したがって、メーカー等で製造過程でアスベストについて飛散性が高いものについては、段階を踏んで製造をなくしてきています。また、既存建築物の解体については、行政が各種法律を定め、関係者に対応を義務付けています。関連法規制については、下記があげられます。
■飛散性アスベスト関連法規制
1)労働安全衛生法:事前調査、工事計画届、防塵措置と除去作業場所の隔離等の規制
2)大気汚染防止法:特定粉塵排出等作業の実施の届出義務
3)廃棄物処理法 :「特別管理産業廃棄物管理責任者」の設置等の規制
4)建設リサイクル法:「分別解体等の計画」(付着物またはその他に該当→届出が必要)
5)石綿障害予防規則:建築物の解体等の作業におけるばく露防止対策等が目的で7/1より施行
6)都道府県条例・要綱:上記以外にも届出が義務付けられている場合あり
また、行政から発信されているおもなアスベスト関連のWEBは下記の通りです。
なかでも東京都環境局で発信している「アスベストに関する基礎知識」はたいへんわかりやすくまとめてあります。
■アスベスト関連の行政案内WEB
〇国土交通省における石綿(アスベスト)問題への対応について
1)関係法令遵守の指導、健康管理制度の周知について
2)実態調査について
資料として下記内容がダウンロード可能となっています。
資料1 建設工事を実施する上での石綿の取扱について
資料2 民間建築物における吹付けアスベストに関する調査について
資料3 石綿による健康被害の状況に関する調査の実施について
・造船業以外について
・アスベストをはじめとする建築物の解体等に伴う有害物質等の適切な取扱いに関するパンフレット
〇国土交通省:大臣会見要旨(平成17年7月26日)
〇厚生労働省:石綿情報
これまでの主な政省令改正(労働安全衛生法令関係)、石綿に関する健康診断等の情報を掲載。
〇東京都環境局:東京の環境
新しい「建築物の解体等に係るアスベスト飛散防止対策マニュアル」を閲覧できます。
各章のPDFファイル
第1章 アスベストに関する基礎知識
※アスベストに関する基礎知識はこのサイトがわかりやすい。
第2章 環境確保条例における石綿飛散防止対策の解説
第3章 石綿含有材料を使用する建築物その他の施設の建設、解体又は改修の工事における作業上の遵守事項の解説
第4章 関連法令等関係資料
正確な情報を知り、的確な対応を冷静に取ることが大切だと思います。
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July 05, 2005
大手機械メーカー「クボタ」のアスベスト事件に関する勇気ある発表はショックでしたが、その社会的責任についての大きさを感じます。今回は、製品の製造過程に使用された石綿が、それに携わった労働者や工場周囲の住民に対して、石綿特有のがん「中皮腫」になった問題ですが、建設業界も他人事とは言えない気がします。
建築工事の場合、建築物等に耐火あるいは防音、断熱性、耐火性等を目的として、吹付けアスベスト、アスベスト保温材としてかつては利用されてきました。内装材、外装材及び屋根材として使用されてきた実績があります。もちろん現在は、使用されることは、まずありませんが...。
しかし、昔に建てられたそういった建築物の解体工事については、むやみに解体してしまうと、やはりアスベスト飛散の被害を起こしてしまいますので、平成4年7月に「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」が改正され、飛散するおそれのある廃石綿(アスベスト)等については、「特別管理産業廃棄物」として、排出から収集・運搬、処分までの処理基準が定められ管理が強化されています。
では、実態はどうでしょうか?建築物を解体する際は、事前にそういった「特別管理産業廃棄物」の有無を調査しますが、小規模建築の解体工事や解体工事業者に建物所有者が直接解体工事を発注した場合など、きちんとした調査せずに解体工事を実施しているような状況が、ひょっとしたらあるのではないでしょうか?知らず知らず、解体工事の従業員や解体建築物の周囲の住民へ悪影響を及ぼしている可能性もあります。
建築業界でも他業界の事件として見過ごすのではなく、改めて一昔の建築物を解体工事や増改修工事を実施する場合、管理の見直しをすることが必要であると思います。
私も10年程前の若い時分、旧建築物を解体するにあたりアスベスト撤去工事に携わったことがありますが、内装材に使用されている金ゴテ押さえの仕上げは、一見素人では分別がつかない場合があります。また、アスベストのほかにも変圧器(トランス)等に使用されているPCBも「特別管理産業廃棄物」ですが、まず素人にはわからないでしょう。PCBの処理については、現在その方法がなく、地方行政の管理化で建物所有者が処理方法が定まるまで保管することになっています。安易に捨ててしまうと土壌汚染や直接人体の健康に及ぼすことが知られています。
いずれにしても、改めてアスベストをはじめ「特別管理産業廃棄物」について、所有者や管理者、使用者はその扱いについて再認識することが大切であり、的確な処置や対応を実施することが不可欠です。誤った処理を行えば大きな社会的責任を負うことが当然の時代となっています。
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May 19, 2005
高額納税者の報道があったばかりですが、新聞等でみる名簿では、1千万以上の納税のあった建築家は2人だけ…。黒川紀章氏と安藤忠雄氏でした。他にも著名で複数の書籍を出している方もいらっしゃるが、意外と高額納税者リストに、建築家の名は少なかった印象でした。恐らくきちんと節税対策ができているのでしょう。
それにしても芸能人に高額納税者の多いことに改めてたいへん驚きです。この場合は、宣伝とステータスの為にリストに頑張って載せているのでしょうけれど…。
夢を追いかける若者の為にも、建築家も頑張って稼いでいきましょう。
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March 24, 2005
福岡沖地震については直接携わってはいまい為、マスメディア等の報道からしか情報が得られないが、今回の地震の特徴は、新耐震対応以前の比較的中低層の建物によるガラスの破損事故による被災が目立つ気がする。詳細の情報を収集している最中である。
一方、今回は自衛隊の支援の動きが大変早い様子である。心強い話だ。支援物資の移動や復旧作業、屋根のブルーシートの掛けなおし作業等が報道されている。新潟中越地震のときもそうであったが、地区の駐屯地の自衛隊部隊の判断である程度動けるようになっているという。いざと言うときに、いちいち国のトップ判断にゆだねるのでなく、良識を持った判断濡力のあるそれなりの仕官に任せるのは良いシステムだと思う。
日本は地震大国である。本日も政府の地震調査研究推進本部より、「地震動予測地図」の発表があった。それによると今後30年以内に震度6弱以上の地震に襲われる確率が3%以上の地域が国土の約3割に達するという。
安心して安全に暮らせるために、地震の多様な経験をもとに、地震に強いインフラや構造物の社会基盤整備を実施していくことは大切なことであるが、一方で人道的な行動マニュアルや支援体制マニュアルを整備することも重要であると考えている。知的財産的な、ソフト的な社会基盤整備も間違いなく必要な時代となっている。
国連小常任理事国の条件として政府開発援助の金額の話題が報道されていたが、そういった金額にあらわせない知的技術支援や人道的支援も成果として認められる時代に早くなって欲しいものである。また、日本は地震に対するリスクヘッジに関しては国際的にリーダーシップをとるべき時期に来ているであろう。
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January 30, 2005
「小千谷総合病院のスタッフ力(前編)」の続き
内線電話が通じなくなった為、病院内で使用されているPHSを使ってスタッフ同士の連絡を取り合い確認しあった。横森院長の指示通り、まず1階に確実に避難させようと...。高齢者の患者さんの中には担架で移送しなければならない人もいた。ところが、階段の踊り場部の幅では担架では回りきれない。しかし、病院では日頃避難訓練でシーツを利用した患者さんの移送訓練を実施していて、それが大いに役立った。4人一組になってシーツの4隅をもって患者さんを運ぶ方法である。あわてず確実に上の階から順番に1階まで患者さん達を運ぶ。シーツの持つ手が足らないときも大きな声で呼び合い確実に4人になってから助けあって運んだそうだ。なので、高齢の患者さん達もあわてなかったそうである。
人工呼吸の必要な患者さんは、発電装置が稼動しなくなってからは手動の呼吸器に切り替えられて交代で病院スタッフが見守った。でもこのままずっと、この状態を続けるわけにはいかない。地震直後から携帯電話がなかなか繋がらなかったが、何度も繰り返す中長岡市内の被害の少ない病院にようやく連絡がとれ、重症患者さんらの受けとりをお願いし移送先が決まりる。病院の機能が復旧されるのに目処が判らない為、確実に患者さんを守れる施設に移動すべきであると横森院長は判断し、受け入れ先の病院に説明し快諾を受け入れていただいたそうである。こうして重症患者さんは救急車で無事長岡市の病院に移送されていった。
落ち着いた病院スタッフの皆さんの行動から次々と信頼も生まれてくる。強い余震が多く続いたのが新潟県中越地震の特徴であったが、病院スタッフの中には患者さん達の命を救うのが使命であると死の覚悟までした方もいたそうです。また、患者さんたちも一人ずつ1階への避難する為、かなりの時間を要していたのですが、避難する順番なども患者さん同士譲り合ったそうだ。最後の患者さんが1階に避難できたのは午後9時を廻っていたといいます。不安を抱えながらも1階のロビーに布団を敷き詰め地震発生当日の夜を、みんなで励ましあって過ごしたとのことです。
翌日は、免震構造の「水仙の家」が安全であると判ったため、すでに当日近所の方がたが400名以上避難していましたが、弱者優先ということで、近隣の皆さんに理解を求め患者さん達の避難のスペースを確保。そして次々と総合病院の1階に避難していた多くの患者さん達を「水仙の家」に避難させたということです。その後、小千谷総合病院の機能復旧を待ちながら、このように分担して患者さん達への配慮を協力しあったのです。
無事に220名以上もの患者さんに怪我ひとつさせなかったのは、この様な病院スタッフのネットワークある行動力で助け出したからなのである。小千谷総合病院のスタッフ全員が日頃訓練により災害時にどんな状況に陥るのかがリスクヘッジできていたのであった。また、いざと言うときのスタッフ間の連携は見事であったといえる。
貴重な話を横森院長よりお聞きすることができ大変感謝をしております。実際にはもっと詳細に臨場感ある内容を約40分間にわたり話をしてくださいました。本当にありがとうございました。今回の新潟県中越地震時における小千谷総合病院のスタッフの皆さんの行動力とチームワークによるご活躍には頭が下がります。
緊急時や災害時に備え安全で安心した生活を確保するうえで、特に医療施設をはじめ、公共諸官庁施設、インフラ整備・情報関連施設等に「免震構造」の建物を整備し社会基盤整備していくことは、大変重要であり有効であることを再認識しました。しかし、それと同時に、いざと言うときに危機を脱せるパワーの源となり、最も重要不可欠なものは「人間力」であることを実感しました。今後医療学会等の発表で今回の事例を横森院長により各地で講演される様子です。
(完)
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January 29, 2005
新潟県中越地震の震源地に近い小千谷市に小千谷総合病院関連の建物で免震構造の建物がある。介護老人保健施設「水仙の家」である。昨年末に何度か訪ね免震構造の性能と威力のすばらしさを実感した。地震時の揺れを約4分の1ほどに減衰し、当時は本棚の花瓶も落ちないほどでまるでユラユラと船に乗っている感じであったという。
小千谷総合病院の横森院長にも当時の様子を直接伺うことができ様々な貴重な体験を聞くことができた。免震構造のすばらしさについては特定企業の営業活動に任せるとし、ここでは地震直後の横森院長をはじめとする病院のチームワークのすばらしさについてコメントしたいと思う。
免震構造の「水仙の家」とは異なり、小千谷総合病院はRC造7階建ての築昭和44年より増改築を重ねてつくられた民間の病院である。震度6強を記録した地震当時、小千谷総合病院は免震構造の建物とは大きく異なり当時は激しく揺れ、すべてのインフラが止まりスプリンクラーが破断し、あちこちの床が水びたしになったそうです。そんな中、病院内には約220名の入院患者がいましたが、その7割が65歳以上のお年寄りで、なかには人工呼吸器にたよる患者さんが3名、自力歩行の困難な患者さんも数十名いたといいます。しかし、小千谷総合病院からは誰ひとり怪我人が出ませんでした。その背景には病院スタッフの秒刻みの行動力と命を救おうとする医療に携わる人間の使命感あふれるドラマがあったのです。
10月23日17時56分、ライフラインを失った建物は自家発電装置により電気のみ機能を復活させます。しかし、自家発電の燃料が足りる時間はたったの45分間。いち早くそんな状況も的確に把握し、横森院長に伝えたのは事務局長であったという。病院としては特に電気の必要な人工呼吸器を利用した患者さんの安全な場所への避難を考える必要があったのだ。45分間の間が勝負であり、その間でなんとかしようと決意したという。一方、大勢の患者さん達もまずは1階へ何とか避難させ様と考えた。1階は一般の階よりも柱が太く病院のどこよりも安全であると考え人員も確認し易いと判断したからだ。そして避難活動が始まった。
(つづく)
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November 19, 2004
昨日はまた、中越地震の被災地区:小千谷と長岡に行ってきました。目的は被災建物の現在の状況をビデオ撮影し記録に残すためでした。目的の建物は3箇所で1日で廻るのはかなり大変でしたが何とか無事終えました。
今日最後に訪れた長岡市にある学校施設は、外構でひどいところは1.5m近く地盤沈下が起こり段差や地割れがいたるところで見受けられました。地盤を引き裂く地震の威力はものすごいものです。改めて感じます...。
また、約2週間ぶりに行きましたが、あちこちでだいぶ建物やインフラの復旧作業が進んでいました。
道中の電柱がかなり傾いていた場所も電力会社により真っ直ぐになおされ、屋根を被災した住宅も瓦や板金での復旧更新作業が数多く進めらていました。大手スーパージャスコの外壁の普及も足場が架けられ修復に本格的に取り掛かっており、復旧の勢いと街や村を復興するのに携わる人々の熱さが感じられます。
それにしても、上越新幹線の越後湯沢と長岡間が不通になっただけで新潟地区は大変な情況になっています。代行バスを利用して新潟から東京まで約5時間かかるようになってしまったし...。これからのスキーシーズンもあり旅行業者もはと痛感していた時分、新潟の柏崎等にある旅館のおかみさん達がJRに援助を求めに出向いているニュースが昼のNHKニュースで流れていました。予約のキャンセルがはなはだ激しいのだそうだ。確かに深刻だと思います。
一方で今日、12月28日までを目標に上越新幹線を復旧させる報道も先ほど具体的にありました。
実現できれば、うれしいニュースだ。おかみさんたちも頼みごとがタイムリーで願いが通じた形である。
つい先日まで発表されていた「復旧の目処が立たない」報道と被災にあっている新幹線の高架線の柱やトンネルの状況からからはとても想像できませんでした...。早くても来年の3月程度までは、復旧に時間を要すると想像していました。一部、トンネル等で速度を落とした運転や本数を減らしたダイヤとなるそうであるが、うれしい限りである。
JRの喫緊の対応とパワーに驚き!
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November 17, 2004
山古志村の村長さんが小学生らに112人に自衛隊のヘリコプターで水没し手いる村の現状を見せている新聞記事をみました。
自然ダムの現状をみて被災情況を知ってもらうことにより、現在の避難生活を理解してもらう為だろうと記事を読んでいました。ところが、村長さんの想いは現状把握をしてもらうのみではありませんでした。それは、将来村を必ず復興させ子供達にも成長に従い村の復興に協力して必ず村に戻って豊かに安全に暮らして欲しいという熱い気持ちが託されていたのです。現状よりその悲惨さを深刻に捕らえ、復旧に多くの年月が懸かることを予測したのでしょう。将来への活躍も期待し真っ先に村長さんは子供達にヘリコプターで村を見せたのです。
記事には子供達の顔写真が載っていましたが、真剣な眼差しな子、不安そうな子、びっくりしているような子様々でした。村長さんからの熱い気持ちを小さな目と心で受け止め、自分達の生まれ育った四季豊かな村を復旧していく意思と使命をどのように抱いたのでしょうか。
そのほかにも連日村の方々の村を愛する気持ちがいろんな形で報道されています。
そんな村の人達の気持ちをズッシリと背負っている村長さんの復旧に対する使命感の深さと熱さに感動しました。
早く村に和牛の角突きの祭りの歓声があがる平穏な日が戻る様、願いたいものです。
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November 07, 2004
地震被災地の新潟から久しぶりに東京に戻ってきました。
交通手段はJR新幹線と途中の長岡~越後湯沢間は代行バスを利用してである。長岡駅を降りると東京行きの客のみいったん改札口に集合させられ、旗を持った案内の方にバスへと引率した。待つこと約30分。出発までの時間が長く感じた。
バスは道中、復旧作業中の関越自動車道を通った。バスの一夕暮れ杉であったが、番前の席に座り道中の被災状況を目を凝らして見ていた。道路は途中表面が波打っていてバスは時速50キロ程度で走行していたが、相当の場所で上下に揺れた。高速で走行した場合かなり危険であるように思う状況だ。また、特に小千谷か越後川口の間で道路の状況も悪く、道路の横にある防音壁が水平方向にも上下方向にもジグザグとなっていた。地震当時のすさまじさが覗える。余震が続く今また大きな地震がきたらと思うと、疲れが溜まっている状況であったが、少し緊張し目が覚めてきた。
高速のインターを降りると、逆方向の代行バスとすれ違う。反対側のバスはかなり混雑していた。背広姿の人が多く見受けたことから、首都圏方面に仕事にでていて、帰りの方々であろうか。被災地への帰宅なのであろうか、いろんなことが懸念される。
「2時間かかります」というJR長岡駅の説明ではあったが、バスが出発してから約1時間半で越後湯沢駅に到着した。しかし、越後湯沢駅での新幹線の乗り継ぎにも約30分の時間があった。車両があいていたため、売店で缶ビールを飲み雑誌を読んで時間をつぶす。長岡駅と越後湯沢駅で合計約1時間の待ち時間があり間が悪いことから、せめて15分間程度の乗り継ぎであれば良いのにと率直に感じた。この状況であれば、新潟からであるとひょっとして新潟交通で郡山を経由して東北新幹線で東京に行く手段が時間的には早いかも知れない。新幹線が出発し、社中でほろ酔い加減で多少ウトウトしている間にやっと東京に到着。4時間半以上の長い旅路であった。
日頃何気なく新幹線を使っているが、その便利さと社会基盤の大切さ、それに新潟と東京ってこれほどまでに遠いのだと痛感する帰路であった。JRや高速道路で懸命に復旧への活動を第一線で作業をされている皆さん、ご苦労さまです。安全に一日でも早い復旧を期待しております。
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October 31, 2004
ニフティでの「新潟県中越地震」被災者支援チャリティーコンテンツを見つけました。
新潟中越地方の風景写真だと思いますが、どれも美しいものです。
私もスクリーンセーバーを購入しました。
壁紙・スクリーンセーバーの売上金全額とニフティ株式会社からの加算分が、新潟県中越地震の義援金として新潟県共同募金会などを通じて被害者の方々に贈られるそうです。
よろしければ、ご協力をお願いいたします。

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October 30, 2004
金曜日は小千谷の被災地の建物調査でに出向いてきました。
長岡からタクシーを貸切って移動したのですが、途中で多くの電柱が根元から傾いているのが車窓に映りました。
民家も傾いているものや瓦が落ちてしまっている家もあり、地震の揺れの大きさと地盤が液状化したのではないかという状況でした。
小千谷市街地に近づくと土砂崩れ災害にあったあの車両の場所が川向こうの川岸に見えてきました。
なんとも言えない感情がこみ上げてきました。被災場所は車だとほんの数秒程度で通過できるのではないかと思うくらいのところでした。
テレビの映像ではかなり山奥の印象でしたが、ごく小千谷の町から近い川原沿いの普通の道路での場所に唖然としました。
ちょっと通過する時間がずれていたら、真優ちゃんとお母さんは助かっていたのでは...。と思えるくらい。そのな場所でした。
遠くからも真優ちゃんのいる車と岩石の上に被されたブルーシートが青く光っていたのが印象的でした。
また、命や家族について、また運命についても深く考えさせられました。
自分の目的地に着き建物の点検を開始。点検を実施している最中もまだ余震がありました。
揺れるときはやはり緊張しました。
避難生活をされている方々をはじめ震源地に近いここで暮らす方々の心労が伝わる...。
また、点検しているのは病院建築でありいち早く使用されることを待ち望んでいる様子が伝わってきました。
そんな中、現地で復旧の段取りをすすめる所長の雄姿が頼もしい。
自分も微力ながら尽力をつくし協力することで、早く町が通常の状態に戻ることを願いたい。
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October 27, 2004
今日は4日ぶりの2歳の男児の救出のニュースに1日気をとられた...。
母親が救出されているとき、現場ではブルーシートが用意されているのを見て、
かなり容態が悪いのではと心配されたが、努力の甲斐空しく、母親が亡くなってしまった。
心の底から痛ましく思う。一部始終を撮影し続けるテレビというのは、恐ろしいメディアだ。
感動と希望の瞬間の報道の数時間後、同じカメラで絶望を伝えきっている。
そして今も現場では長女真優ちゃんの救出活動が続けられ、それを追っている。
一瞬のうちにあんなにも大きな岩盤の下に車ごと埋もれてしまって...。
しかも、4日間も...。雨も振り、寒かったろう。
また、心拍音が機械で感知したとか、女性の声が聞こえたとかの報道を聞くと、本当に心が痛む。
何もできないテレビを観続けている僕らが非常に悔しい...。
余震が続き足元の悪い中、現場の救出隊も大変であると思うが、
早く、早くなんとが救出してほしい。そして無事であって欲しい。
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October 25, 2004
長岡地区の中越地震被災の建物をみてきました。
まず、長岡市に入って感じたのは、町の皆さんが冷静であったこと。
かなりの世帯数で停電や断水状態であったけれど、
混乱している様子はありませんでした。
電気のつく店舗では普通に飲食料品を売っているし、
水も問題なく使える場所では飲食店も開いている状況でした。
小千谷や十日町よりも少し離れているせいもあったからでしょう。
また、訪れたのは日曜日であったせいもあり、
余震がまだ続いている状況もあって、
まず家庭や身の回りの安全確保を優先しているか、あるいは他の地区に避難したのか
周囲で外に出ている人は少なく感じました。
きっと自治体の案内も十分伝わり、住民コミュニケーションが行き届いているのでしょう。
被災にあった建物を覗くと(もちろん仕事でですが、)見事に破壊されてる部分が目につきました。
「せん断破壊」と言って柱や壁が極度の水平力が加わり、
X状に壊れている状態が多く見受けられました。
今まで建築の専門図書や実験でしか見たことの無い破壊が
目の前で起きている状況には地震力のパワー凄さを痛感します。
今回の地震が都心や市街地で起きていないことにホットします。
この他にも、建築学的に地震のために設けている「構造スリット」が機能的に働いている点、
エキスパンジョイント(異なる構造体の建物同士をつなぐ部分)が意外ともろく破壊されている点等
様々な状況を見てきました。
また、実際には見ていませんが、調査の中で驚いたのは、「免震構造」の建物に殆んど被害が無いことに驚きました。
近接する一般の建物は壊滅的なせん断破壊が起きているのに、「免震構造」の建物は傷みが皆無との事。
詳しく調査をしないとわかりませんが、実際に地震の時に建物の中にいた人から、
「棚の上の花瓶が落ちない程度の揺れ」であったそうです。
こんな情報から日本の建築学は素晴らしいと改めて思う一方、
今後の庁舎や病院、学校、通信施設など公共性の強い建物には「免震構造」への必要性を強く感じました。
今回の中越地震では、建築学的以外にも様々な生の情報が採取できています。
新幹線の脱線事故の例では、何故被害が少なかったんだろうと分析することが、
また、災害が拡大していたり避難に支障をきたしている例では、どうして困難な状態に陥っているのだろうかと
立ち止まって考え原因を追求し分析していくことが、今後の地震被害の縮小につながっていくのだと思います。
インターネットなどで日本の活断層を調べると、びっくりするくらい全国に活断層が分布しています。
安全で安心した生活基盤を作るうえでも、今回の生の情報の活用と、住民コミュニティの大切さを感じました。
まだ被災地では不安な状況の中で過ごしている方々がいます。
そう思うと、今冷たくしとしと降ってきた雨が少しでも止んでくれればと痛感する。
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October 24, 2004
ちょうど地震があった時間に新潟にいました。
仕事帰りに買い物を済ませ、コラテラルの先行上映があって観ようとしたところでした。
立っていたのですが、大きくグラッと揺れました。感覚的には5センチ位揺れた感じでした。
映画館では本日の上映は中止ですと、案内があり払い戻しがあって外に出ると、
周りのデパートや大型スーパーも避難誘導をしていたらしく、大勢の人が外に出ていました。
雰囲気からしてちょっとただ事で無いなと思い、会社の支店にすぐに向かいました。
事務所のテレビをつけると中越地方を中心とする大きな地震であることがわかり
2回感じたじしんでしたが、数回にわたって揺れが続いている事をしりました。
新幹線も脱線下との事...。心配である。
すでに来ている社員と家族の安否を確認しはじめました。
でも、なかなか電話が混んでいてつながらない状態...。
やがて、会社にも上司や幹部の方々が現れ連絡の連携体制が少し取れはじめると
徐々に仲間の安否がわかりはじめました。
またテレビでのニュースも徐々に情報が集まってきて、
心配された新幹線の脱線でもケガ人は無いと報道があり、大惨事でなかった様子で一安心。
しかし、十日町や小谷地区では27万世帯以上が停電しているとの事。
最近は、めっきり夜は冷え込むんできているので、外に避難している方々はどうやって暖をとっているだろうか。
有事のときは意外と電話が情報収集に役立たないのが実感である。
電気が通じている地域ではインターネットでの情報交換が意外と有効であるのと
ドコモIモードの災害用伝言板が連絡つきやすいことが実感である。
自治体や政府は連絡体制にとって情報収集手段、緊急時の電気整備体制が大きな課題に思う。
さて、22時半過ぎに幸い新潟県域の社員の安否が確認され、
会社では一次的に解散となり明朝の再度集合となった。
しかし、今後も地震による揺れが続くとの事で、少し緊張気味である。
天災が続くこの頃、何とか地震はおさまって欲しい... 。
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