April 23, 2014

カヌースラローム競技場考/代替案

2020年オリンピック東京大会で葛西臨海公園にカヌースラローム競技場を建設しようとしている問題点について、代替地案として江戸川競艇場を一時仮設使用する提案を陳情書として江戸川区議会に提出しました。

詳しくは、「WE LOVE 葛西臨海公園」のブログをご覧ください。下記にURLを案内しておきます。

カヌースラローム競技場考/代替案

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March 31, 2014

霞ヶ丘国立競技場立て替え問題:考察

2020年オリンピック東京大会を目指して立て替え計画中の国立競技場についての問題点に触れる。

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Photo当初、槇文彦氏らが文教地区にザハ・ハディド案は巨大すぎるとして問題提起摘し、社会問題化している。計画コストの件からも見直しがされ、現在縮小案にて基本設計が進行中である。

一方で、既存施設を少しでも利用できないかと、訴えている市民活動もある。森まゆみさん達が共同で代表を努めるグループで、「神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会」である。詳細は下記URLを参考としてほしい。昨年から多様な文化人による勉強会を複数開催している。この活動には、深く共鳴するところがある。
http://2020-tokyo.sakura.ne.jp/pg100.html

しかし彼女らが開催する勉強会にも何度か参加し、様々な情報を得ましたが、残念ながら現段階で決定打となる解決方法は見出されていないのが実情である。また今年4月より実施設計に入る予定でもある点で、時間的に交渉や調整時間が無くなってきている点も厳しいところである。

たいへん気になり、実際に国立競技場に独自にリサーチしに出向き、自分の目で確認してみた。50年以上前に建設されたが、一見しっかりしている様子であるが、やはり構造躯体からは各所ひび割れやエフロレッセンスが発生している。この状態では現状調査し、既存利用の改修案を計画し直すのはなかなか大変である。

技術的には改修利用は可能であるが、既に2020年まで残すところ6年半足らずしかないため時間的に技術検討や各種関係者との調整を割く時間を確保するのに困難であると判断しためだ。また実際には、2019年ワールドカップラグビー大会を新国立競技場で開催する予定であるため、現実的には現時点で5年半しか時間がないのである。

そこでダメ元ではあるだろうが、現時点で現実的な改修利用案の概要をあえて提示しておく。既存の競技場のバックストレート側を残し、その部分を再利用する案である。陸上競技場は、オリンピック級の国際大会を開催するには、9コース必要であり、競技場拡張が必須であり、既存競技場をそのままでは使えない。

そこで耐震改修して使えそうな部分を限定し、その部分を利用して新築する案である。このようにすれば陸上競技場の拡張も可能であるし、実際に既存躯体にはエキスパンション・ジョイントと呼ばれる区画で構造体が区分されており、既存躯体を上手く利用することが可能である。

ザハ・ハディドの縮小案も、現況のスタンドを貫通する様に柱を立てれば、新規のデザインを活かしたまま建設が可能である。またこうした改修方法は、現実的に川崎市の等々力競技場で現在進行形で実施展開している。少しでも参考にしていただけたらと痛感する。
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また、現況の国立競技場を観る限り、上手く既存活用して戴きいただきたいものもある。それは、鋳物でできている聖火台とホームストレート側の観客席上部にある相撲の元祖といわれる「野見宿禰(のみのすくね)」とギリシャ神話の勝利の女神「ニケ」のモザイクタイル壁画である。

競技場周囲に設置されている各種彫刻も是非保存利用して戴きたいものである。さらには、国立競技場北側には、「同期の櫻」もあり、歴史的にみてもその桜やそれんに関わる石碑は残すべきものである。

既存競技場を少しでも利用することは、環境負荷をできる限りおさえることにもつながり、オリンピック憲章の理念にも合致する。

いずれにしても、こうした社会資本整備の再整備は、本来もっと開かれた場で時間的に市民と十分な議論と意見交換を中心としたコミュニケーションを経て、展開してほしいものである。

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July 14, 2012

脱原発シフトと同時に考えるべきこと…

基本的には脱原発を目指すべきであると強く思う。
でも近い将来にそうするべきであって、現状を踏まえると原発は段階的に減らしていく事が現実的ではないだろうか。

私は建築技術者であり、所属する建設会社は福島での除染作業に力をいれ、業界では環境分やでトップを走る企業ともいえるが、今まで何基もの原発建設に携わってきたことも事実である。
私自身も、現在環境保全やエコ活動にはたいへん興味があり、自身のプロボノ活動でも力を入れているが、二十数年前の入社当時に、その会社が原発をいくつも建設していることを薄々知りながら、原発などに全く関心がなかったことも事実である。

そんな中途半端な立場の人間の言うことには、ほとんどの方が耳を傾けないだろが、あえてコメントを残しておこうと思う…。


まず現実的なことを考えると、天災とヒューマンエラーの双方を含めてすぐに再びどこかの原発事故が事故が起こる確率はどのくらいだろうか?おそらく相当低い確率である。ただちに事故が発生し、再び多くの方々の生活が脅かされる確率はかなり低いであろう…。

かたわらでは原発関連の報道で、電力会社のありさまや政府の対応などあきれることだらけである。一方でそうした方々にもご家族はあるだろうし、電力会社や政府のだらしなさを知らずして原発建設地を居住地として選択した、あるいは選択せざるを得ないかった市民も大勢いるはずである。

要は、リスクを把握しながら“『罪なき原発依存者』がたくさんいる”ことに注目もしていただきたいのである。

都市部やその近郊の生産施設において消費電力の観点で考察すれば、やはり原発に依存せざるをえない企業が多々あるのが現実であり、そうした生産施設で働く方々やそのご家族を考えるとさらに『罪なき原発依存者』相当な数になるだろう。

知らずして間接的に原発に依存している人の数はかなりの数である…。

ライフスタイルを深く掘り下げてみないと原発依存度はわからない。その原発依存度によるが、原発をただちに止めてしまうことのほうが、経済面で多くの方々の生活が脅かされる確率は高いのではないだろうかと予想が現実的だ。

生活の糧はやはりお金である。経済面で困窮してしまい、生活が脅かされる多くの方々をもっと配慮した政策の選択が必要なのだと思う。

声を大にして『再稼働反対!』と叫ぶのも良いが、今後日本国内の原発は廃炉にしている必要があり、核燃料の廃棄問題や廃炉計画において優秀な原子力関連の技術者の確保が課題である。『原発=悪のかたまり』のようなシュプレッヒコールでは、高度な技術を持つ人材を育てることもできず、今後の日本社会の行方を心配してしまう…。原子力技術者の人材を育てるには十年単位でかかると言われている。ご承知の様に、原子核の半減期はそれ以上の時間がかかるのである…。

原発施設を所持してしまった以上は、廃棄の問題から逃れることはできず、これからずっと何十年、何百年と原子核と付き合っていかなければならいのである。国際的な視野の中でも原子力技術基盤を損なうような政策の選択はするべきではないだろう。残念ながら核を持つことにより国際的に平和的な立ち位置を確保してきているのも、これまた現実なのである。

シュプレッヒコールを唱えている方々の中にも知らずして『罪もなき原発依存者』となっている方もいるであろう。
冷静に総括的に現実を考え、一方的に意見を主張するのではなく、多方面との意見交換をすべき時期なのではないだろうか。

むしろ反省すべき点は原発に対して誰もが何気なく不安に感じる一方で、声を大きく出さずに過ごしてきたために現在54基もの原発が既に建設されてしまっている…という現実なのではないだろうか?

原発がたくさん建設されている時にほとんどの国民がやはり無関心であったことが、この危機を引き起こしている。先に述べたが、私自身も無関心であった。

今後においては、エネルギー供給源だけの議論ではなく、そもそもライフスタイルを見直すべく省エネ生活を覚悟すべきであるし、同時にスマートシティやスマートコミュニティとして提唱されている様に、地域単位、街単位でエネルギー利用を有効に活用する社会づくりも重要である。

当然スマートシティやスマートコミュニティを構築していくにも時間が当然かかるため、再生可能エネルギーを徐々に増やし、同時に技術開発を推進しながら、脱原発を果たしていくことが現実的であろう。理想を追えば即時に脱原発にシフトすべきであるが、そうできない現実を全体で議論していく必要があるのである。

中途半端な人間が、中途半端なロジックでここまですすめてきたが、いったい何が言いたいのか…。
それは今を生きる者にとっては『覚悟ある生き方』が大事なのでは?ということである。それを強く感じている。

皮肉なことに私たちが原発に対して無関心であった時代に、大きな声でシャウトしていたロックンローラーがいた。当時いろいろと訳ありで騒がれた忌野清志郎である。でも当時に脱原発をシャウトし、身近な愛や切ない愛を歌い続けていた彼の生き方は明らかに『覚悟ある生き方』であった。すでにYouTubeでは数万人が視聴されているが、あえてここで彼の『ラブミーテンダー』をここで紹介しておく。

それぞれの立場で、自身の『覚悟ある生き方』を選択すれば、社会全体ではどんな選択肢を選ばざるをえないかが見えてくるはずである。今、私達は次世代のライフスタイルを意識しながらも、現実を踏まえて『覚悟ある生き方』を個々人が真剣に選択すべき時ではないだろうか。


忌野清志郎 ラブミーテンダー

【コメントのまとめ】
・脱原発を目指すべき。
・まずは省エネを強力的に推進するべき。
・地域単位、街単位でエネルギー利用を有効に活用するべき。
・再生可能エネルギーを増やし、同時に技術開発を推進する。
・原子力技術基盤は、国際的な立居位置で不利にならないレベルにとどめておく必要がある。
・『罪のない原子力依存者』がいる限り、経済的な視野もいれてエネルギー政策を決めるべき。
・次世代をにらんだ政策の選択が必要。
・今を生きる者にとっては、『覚悟ある生き方』が大事では。

 

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November 27, 2011

メタボリズムの都市未来展

六本木ヒルズの森美術館で開催されている『メタボリズムの都市未来展』見応えがあります。個人的には、雲大社庁舎、カテドラル教会、国立代々木競技場の躯体工事を記録した動画は建築関係者のみならず必見もの!建築学的にも文化的にも歴史に残る動画だと思います。

建築家の他、元請け、職人もみんなパワーがある時代。よくぞ3DCADのない時代にアナログパワーで複雑で難易度の高い建築を短工期で創り上げたことか…、と実感しますね。

全体的にには菊竹清則氏の作品が多かったような印象でもあります。でもDNA組織を思わせる黒川紀章氏による大きなメタボリズム構想の模型や他の巨匠たちの様々なのもたくさんあり展示され見応えがありました…。

建築家が国家や都市を熱く語ることが少なくなってきた今日、個々の作品重視の建築家たちに対してかつての巨匠たちが何かを語りかけている様にも感じました。

一気に観ると情報過多で頭のなかがメタボ状態となりますので、建築を学ぶ学生さん達等は何回かに分けて観た方が得策だとおもいます。それだけ情報豊富。来年の1月15日まで開催されています。

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March 13, 2011

遠隔地での微力ながらの支援方法(減災支援)

改めまして、この程の東北地方太平洋沖地震により、被災されました方々に心からお見舞い申し上げます。

東北地方太平洋沖地震の被災地支援として、首都圏をはじめ遠隔地でもできる支援ととては、『節電』と個人的なやりとりの『情報通信自粛』があります。

『節電』は、いうまでももなく、現在でもおおくの地域で停電が継続しているのと、福島原子力発電所の稼働停止による影響があるからです。
被災地でも避難場所や救急病院でも電気の復旧を切に願っている場所が間違いなくあります。
遠く離れていても、地域連携で送電可能とそ、電力不足を解消できる可能性があるため、『節電』する必要があります。すこしでも多くの電力が救済地支援に役立てて戴きたいものです。

個人的なやりとりの『情報通信自粛』は、家族をはじめ身内や知人などの安全が確認されたならば、積極的にがまんして実施すべきです。

現段階でも現地の正確な被災状況の全体が確認されていないことを踏まえると、情報通信が正常にもどるまでは、救済支援情報や復旧作業目的の情報通信を優先させるべきであるからす。情報インフラの環境整備がされるまでに、個人的な「今どうしている?」などの情報はひかえておくべきです。

本当にたいへんな被災を受けている地域に対して、遠隔地からはすこしでも微力ながらの支援をする方法の紹介です。それぞれご自身のライフスタイルのなかで可能な範囲で実践していただければと思います。

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October 13, 2009

CHANELに建築理論の広告

CHANELの新商品:エイジングケアコスメの広告で建築理論の「テンセグリティ」が紹介されていました。
肌のハリは内部の立体的な構造によって左右されるとして、若い肌と加齢肌を比較し、テンション(張力)とインテグリティ(統合)の重要性から「テンセグリティ」を紹介している内容です。

Tesegrity肌の弾力は細胞の張力と強度を保つことでバランスがとれることから「肌は建築物に似ている」として、エクストレム コレクシオン ファーミングのエイジングケアコスメの新シリーズ発表となっています。

美肌を追求する女性にとって、昼も夜も肌のお手入れは真剣そのものなんですねぇ…。

参考WEB:http://www.kennethsnelson.net/





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June 23, 2009

都市と自然の「共生」を考える

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地域の“まちおこし”的な活動に力をいれはじめています。
勝手にですが「葛西臨海公園エコプロジェクト」を立ち上げました。

大都市:東京に癒される“なぎさ”空間があります。国際的にも数百万人を超える大都市で身近に“なぎさ”と親しめるところ東京のほかにないのではないでしょうか?・・・
葛西臨海公園の西なぎさにでは、春から夏にかけて(4~6月)干潟にたくさんの海洋生物たちが生息することを知りました。なんとアユやスズキ、サユリの稚魚までも生息しているそうです。その空間を大切に守るために何かできることを…、と思い活動しています。

葛西の海はその昔、江戸時代にはたいへんいい漁場でした。アサリがたくさん獲れ、江戸前寿司に使う“浅草のり”の産地でもあったといいます。江戸前寿司は本来、東京湾(江戸湾)で捕れた活きのいい魚を寿司ネタとしたのがはじまりです。

もし本当の意味での“江戸前寿司”の復活が近い将来できたら面白いと思いませんか?
都市と自然との「共生」、東京発で一緒に考えていただければと思います。

新規に立ち上げた「WE LOVE 葛西臨海公園」のほうもよろしくお願い致します。

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May 23, 2009

「学ぶ」新しいスタイル

iTunesを利用して伊東豊雄氏の多摩美術大学での講義「現代建築の課題」が無料配信されていましたので、案内しておきます。同大学での環境デザイン学科の授業で、自身の作品の紹介と共に考え方の変化について2時間半にわたる講義を8回に分けてPODCASTで配信しています。無料配信です。

様々な場面で「学ぶ」ことがインターネットを通じて、自宅にいながらや、またipod等のメディアツールを用いて簡単に可能な時代になってきました。超高度情報化がもたらしたオンデマンドの時代です。

伊東氏の他にも東京大学発で学術俯瞰抗議2008「変化する都市」などもiTunesから無料配信されています。情報収集や「学ぶ」ライフスタイルが劇的に変化してきています。

多摩美術大学 - 伊東豊雄「現代建築の課題」 - 伊東豊雄「現代建築の課題」

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May 11, 2009

熱い想いと手入れの行き届いたモノは伝承される…

映画『グラン・トリノ』を観てきました。まさに現代版ウエスタン映画でした。

特にウェスタン映画を連想させるのは床屋でのシーンからラストにかけてのシーン。様々なウェスタン映画でも床屋のシーンがありますが、“グラン・トリノ”ではさながらクリント・イーストウッド演じる頑固老人ウォルトは意を決した決闘前のマカロニ・ウエスタンの様でした。
いつも気心知れていた床屋の親友にも散髪しかさせなかったのに何も語らず髭を剃らせたことで、そこには生と死に対しての決意が秘められていた気がします。

かたくなまでに自身の生き方を貫くウォルトの生き様は、クリント・イーストウッドが関わってきた映画で訴えてきた社会問題(戦争、犯罪、家族、人種差別…)を一気に再びフラッシュアップさせます。しかしながら現代社会で解決しえていない問題を一気に連想させる一方で、想いのこもった愛車“グラン・トリノ”が引き継がれラストで遠く街に消えていく様子は、若い世代に希望を託していることがわかります。
荒野に自分が育てた若いカウボーイがサラブレッドにのって走り去るように見えました。グッと考えさせられるところがイーストウッドらしく渋いです。

自身の仕事に誇りを持ち、携わった仕事の結晶である愛車“グラン・トリノ”を手入れするために数々の道具をガレージに揃え何年も大切にしてきたライフスタイルは、今の社会ではあまり見受けられなくなってしまっています…。
今の便利で楽なライフスタイルがよいのか悪いのかわかりませんが、車の購入意欲すらない現代の草食系男子にとっては道具にこだわり大切なモノをずっと手入れし続けるライフスタイルは、スマートでなく不器用な生き方なのかもしれません。

家の手伝いやメンテナンスについてもその傾向にあります。映画のストーリーの中でウォルトが少年に家の手入れの仕方を教える場面がありましたが、やはり現代社会が忘れかけているライフスタイルの一つでしょう。

思えば伝統ある名建築は当然そこに携わる人たちが想いをこめてメンテナンスを繰り返してきたからこそ今そこに存在しています。
また今、老舗旅館での仲居さん達の“おもてなし”が秘かに注目されていますが、それは直接宿泊客に対する接客態度そのものでなく、そこに行きつくまでの日々の陰なる老舗旅館への想いのこもった手入れのきめ細やかさが原点である点に注目しているのです。
日頃のそうした心をこめた手入れができていなければ、宿泊客の接客などはできる訳がないという老舗旅館の女将さんの考えが実はそこにあり、だからこそ老舗旅館にリピーターが健全に存在しているというのです。

不器用ながらでもキチンと気持ちをこめて家や建物の手入れをする。大事なことですよね。伝承させねばいけない建築文化です。

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December 15, 2007

復興まちづくり訓練に参加

Machidukuri_kunren00先日【足立区千寿本町小周辺地区 復興まちづくり訓練】に参加してきましたので、その時の報告を簡単にしておきます。この訓練は、文部科学省が推進している大都市大震災軽減化プロジェクトの研究の一環として行なわれているものです。

今回の訓練ではグループに分かれて街歩きを実施し、地震の際に危険物となりうるものと有効となりうるものを考えながら地図にマーキングをおこないながら街歩きを実施しました。

Machidukuri_kunren01_3北千住の街を知らない方の為に少し紹介しておきますと、江戸時代の頃から日光街道・奥州街道の第1宿場町として整備され発展しました。江戸八百八町の最北の町で、江戸時代は北の玄関口ともいえる場所だったのです。

ですから街のあちらこちらに江戸の風情ある面影に出会うことが出来ます。松尾芭蕉が奥の細道の出発点として「行春や鳥啼魚の目は泪」(ゆくはるや とりなきうおの めはなみだ)と詠った由緒ある場所でもあります。

今では、北千住駅は北関東地区のベットタウンからの玄関口となり、都心と結ぶ中継点となる北千住駅前付近では飲食店や住居が密集し広くひろがる繁華街となっています。

Machidukuri_kunren02今回の「復興まちづくり訓練」ではその北千住駅の周辺地区にて行われましたが、地元商店街に住まわれる方々より多数の活発な意見が飛び交いました。街歩きで得られた北千住らしい有効な意見をいくつか参考までにあげておきます。



【震災時にリスクとなりそうな事項】
※道路をふさぐ危険性、避難の遅れ、救済援助の遅れとなりそうなもの
・老朽化したブロック塀
・放置自転車が多い
・固定の甘い自動販売機
・固定の甘い看板・サイン
・突出したエアコンの室外機
・道路側に突出した電柱
※被災者確認の有無が困難であると思われるもの
・夜間無人化するエリア
・密集住居地域の中央部エリア
※火災を招く恐れがあると思われるもの
・架空電線が多い

【震災時に有用になると思われる事項】
※一時避難場所
・民間駐車場(空地の有効活用)
・神社、寺などの境内空地の活用
※被災者の衣食住確保に役立ちそうなもの
・井戸の活用
・病院(個人医院も含む)への避難
・食品の備蓄
・マンホールトイレの備え
・ソープランドの浴場としての活用

【その他の意見】
・緊急時には、住民による避難誘導や火災時の初期消火活動が重要である認識。
・しかしながら、消火栓や防火水槽からの揚水方法や消防用ホースの取り扱いが
わからない人が多い。(地域単位の震災訓練の必要性)
・マンホールトイレの設置は震災時有効であるが、緊急車両を通行止めにしてしまう
危険性がある。
また、臭気の件で周囲の住民には日頃から震災時の対応に理解が必要と思われる。
・民間駐車場やソープランドについては、いざと言うときに震災時対応をお願いする
のではなく、日頃からその経営者への理解と対応への折衝が必要。
・昼間人口が多く、昼間北千住としては住民だけではなく、駅前滞在者への救済
対策も必要。
・先ずは自身と家族の命をまもることが重要。それでいてはじめて他の人への救済
援助が可能となる。

Machidukuri_kunren04震災があったと想定して時際に街を歩くことにより、普段気がつかないことがたくさん発見されます。
北千住の街特有の意見もいろいろと出され、たいへん有効な復興まちづくり訓練でした。
また、次回も参加したいと思います。


All About スタイルストア

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