October 17, 2009

有機的な建築へ

乃木坂のギャラリー・間で開催されている「Kengo Kuma Studies in Organic ~隈研吾展~」を拝見してきました。
さまざまなケーススタディの模型がたくさんあり見応えがありました。「抽象的なものから抜け出して、有機的なものへと向かいたいと考えている。」として、見る者に語りかけています。

展示されている模型を見て、幾何学的なデザインをベースにはしているもののひとつひとつの形が異なる形状であったり、不連続性をもってたりしながらも周囲の景観にマッチングしていたり、具体化された形状そのものが美しく見えるのはそういうことなのだろうと納得してしまいます。

また最近の建築ではハニカム構造の建築に着眼している様子に感じました。特にその構造から構成する「グラナダ・パフォーミングアーツ・センター」の模型に惹かれました。コンサートホール内部の模型ですが、自分が舞台に立った目線で客席を見ることができます。実際のスケールでこれを体感できるアーティストはきっと観客全員から観られている視線をものすごく強く感じることでしょう。

本日はちょうど隈研吾氏による直接のギャラリー・トークもあり賑わっておりました。今度のギャラリー・トークは11月1日(日)の予定だそうです。また、開催は12月19日までです。

0201

| | Comments (0) | TrackBack (0)

October 14, 2009

羽田に巨大透明人間現る…?

Photo羽田空港第1・第2旅客ターミナルで現在、デジタルパブリックアート展「DIGITAL PUBLIC ART IN HANEDA AIRPORT 『空気の港』」が開催されています。
そのひとつで極めて目立つのがこのアート。空気を可視化する「空気の人」と題するアートだそうです。

他にも実際の飛行機と同じタイミングで鳥を映像で飛び立たせたり、天井面に飛行機の形で光らせたり、自分が針となって見える時計など不思議な感覚で時空を感じさせるアートがあります。
実際に見てみないとこの感覚はわからないでしょう…。
東京大学「デジタルパブリックアートを創出する技術」プロジェクトと羽田空港とのコラボによる主催で、11月3日までだそうです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

October 13, 2009

CHANELに建築理論の広告

CHANELの新商品:エイジングケアコスメの広告で建築理論の「テンセグリティ」が紹介されていました。
肌のハリは内部の立体的な構造によって左右されるとして、若い肌と加齢肌を比較し、テンション(張力)とインテグリティ(統合)の重要性から「テンセグリティ」を紹介している内容です。

Tesegrity肌の弾力は細胞の張力と強度を保つことでバランスがとれることから「肌は建築物に似ている」として、エクストレム コレクシオン ファーミングのエイジングケアコスメの新シリーズ発表となっています。

美肌を追求する女性にとって、昼も夜も肌のお手入れは真剣そのものなんですねぇ…。

参考WEB:http://www.kennethsnelson.net/





| | Comments (0) | TrackBack (0)

September 06, 2009

板倉準三展拝見:どこかホッとする形

建築家板倉準三展~モダニズムを住む/住宅、家具、デザイン~」を拝見してきました。7月初旬から開催してましたので、やっと観にいけた…という感覚です。

さて展示のほうは、住宅:居住空間にコダワリ続けた板倉準三氏の生涯の作品を当時の図面と共に観ることができました。またその図面から板倉準三氏は技術肌というよりもやはりデザイナー肌の強い建築家であったことが伺えました。

というのは、矩計図は少なく、図面枠に余白を大きくとって描かれる住宅の立面図が多いのが印象的で、図面そのものも額縁に飾ってもおきたくなるようなアートらしさを多分に感じたからです。構造的な部分にも絵的にデザインが施されていたりもしました。

グッドデザイン賞の先駆けとなるインテリアを複数創出しているだけに、余白的な何もない空間をデザインしている数々の作品に静かな感動が湧きあがります。

また構造的に少し緊張している部分があるはずなのに、実際には見ていてホッとするような造形が多いのに気付きます。形に対する想いが相当強かったのと人間的な優しさが同居している板倉準三氏の建築を改めて発見してきました。

展示は、パナソニック電工汐留ミュージアムにて9月27日までとなっています。

090704_exhibit_3

| | Comments (0) | TrackBack (0)

August 31, 2009

荘厳な空間に幻想的な光と音楽が…

来る9月2日(水) ・4日(金)18:00-21:00において、東京カテドラル聖マリア大聖堂東京カテドラル聖マリア大聖堂大改修記念展としてマルチメディア空間パフオーマンスが開催されるそうです。

巨匠:丹下健三氏の創った荘厳な空間に建築・メディアアートユニットのResposive EnvironmentによるLED 照明、パイプオルガンを用い空間パフォーマンスです。

ひと足早い秋の夜の幻想的な演出を名建築の空間で味わってこようと思っています。

Resposive_environment

参考WEB : Resposive Environment

| | Comments (0) | TrackBack (0)

May 01, 2009

荒々しくも丁寧につくられたテクスチャー

Stone_church_2




以前にも紹介していましたが、大好きな建築のひとつに軽井沢の“石の教会”があります。設計はフランクフロイド・ライトの弟子であるケンドリック・ケロッグ。星野リゾートの中にあります。しばらく行っていませんでしたが、数年前から外構が少し整備されていたんですね。

既存の石の教会がのファサードに合わせて、外構の構築物も連続的な同様の荒々しい躯体打ち放しの仕様とするために、ラス型枠をうまく利用して建築されていました。
荒らしいファサードですが、丁寧に作られているのがよくわかります。

また、打ち放しコンクリートの仕上げとなると普通は無機的なものとなってしまいますが、よくここまで有機的に仕上げたものだと感心してまいます。
設計者の意図を組んでその意志が伝承され、建築物の周囲にぴったりと当てはまる外構を整備され環境を整備していくことの時空を超えた事業にグッときてしまいます。

有機的建築を目指す方やフランク・ロイド・ライトのファンの方は是非、実際に訪れてご自身の目で観て戴きたい建築です。

Stone_church01Stone_church02





Stone_church03_2Stone_church07_2









Stone_church05_2Stone_church06_2

| | Comments (0) | TrackBack (0)

March 01, 2009

不便さが真のコミュニケーションをつくる

今朝のテレビにて安藤忠雄氏の事務所の様子について紹介されていました。
先日聴講した『安藤忠雄/組織の条件 リーダーの条件』の講演でも安藤氏自ら話をされていましたが、安藤忠雄氏の事務所のレイアウトは、出入口付近に安藤氏が居座り、そのすぐわきに5台の電話とFAXそれに唯一メールのできる1台のパソコンがあるのだそうだ。

ですから、事務所に誰かが訪れたときも所員が出かける時も、電話での仕事のやりとりなどすべてその様子を傍で肌で感じ取りながら仕事をしているのだそうです。そして、所員が外部とコンタクトしているときの様子で仕事が順調にいっているのかどうかがすべて安藤氏はわかるといいます。実にアナログ的です。所員の方々もそんな安藤事務所を“道場”と語られていました。
でも、そういった不便さから所員間や師弟関係の真のコミュニケーションと信頼関係が生まれるのではないかと感じました。

メールのやり取りでだけでは、相手が本当にどのように思っているかわからない。だからメールのやりとりは極力限定してしまう。あくまでも生の声での会話が主体。国際的に活躍されている為、当然英語教育にも熱心で、所員と一緒になって英語のレッスンを受けている様子も紹介されていました。
安藤氏は“心と心と心が通じ合うコミュニケーション”が今の時代必要であると語られています。

一方、先週の新聞報道で、子供の携帯電話の使用実態について文科省が調査結果をまとめたものが発表されていました。それによると、中学校の3人に1人が1日30通以上ものメールのやり取りをするなど「携帯依存」の様子が浮き彫りになっており、親子間の意識のズレが生じていることが指摘されていました。
掲示板での悪口を書かれたり、迷惑メールに有害サイトへのアクセス。簡単かつ便利に外部とのコンタクトがとれる弊害として様々な問題が発生しています。

昔のことを言ってもしょうがありませんが、我々が若い頃は恋人と話を電話でするために大変な苦労をしていた一方で、話せたときにわずかな時間のなかで気持ちのこもった会話をしていた様な気もします。
真のコミュニケーションができていない世代への携帯電話の利用ルールは、やはり親が安藤忠雄化しないとダメな気がします…。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

December 07, 2008

著名コンサルタント建築考

何年前からかは忘れてしまいましたが、新幹線での移動などの出張の際によく読んでいたビジネス雑誌の影響で今ではすっかりビジネス上では大前研一氏に影響されていまっている状況です。

大前氏の著作であれば新刊が本屋に並べばすぐに購入してしまうほどで、さらにはビジネスブレークスルー大学院大学の講座を現在受講してしまっている始末です。
その大前氏、最新刊の『サラリーマン「再起動」マニュアル』では、安藤忠雄氏と新東京タワーのことを語っています。

おおまかに紹介しておきますと、大前研一氏曰く『新大陸』=デジタルい時代の新しい経済社会で伸びる人として安藤忠雄氏を紹介しています。
独学で建築を学び、英語は話せないけれどもイェール大学、コロンビア大学、ハーバード大学の客員教授を歴任しコンセプトパースを容易く描いてしまう才能を、これから求められる人の典型とベタボメ…。

一方、現在建築中の「東京スカイツリー」については、ブロードバンド環境の急速な進展からユビキタス世界の構築により、無用の長物となると指摘しています。
既存テレビ局の衰退、つまり地デジの衰退に拍車がかかり、“バベルの塔”となると語っているのです。
さて数年後「東京スカイツリー」はどうなっていることでしょうか...。


| | Comments (0) | TrackBack (0)

December 01, 2008

原点の空間から感じたこと

Ando_tadao_kenchiku_tenギャラリー間で開催されている『安藤忠雄 建築展』に行ってきました。
もちろん話題となっている大阪下町の「住吉の長屋」の原寸大模型を拝見するのが最大の目的です。

でも、拝見するまではあのギャラリー間の空間でどのように展示してあるのだろうと不思議に考えていました。
わくわくしながら、展示スペースに入ってみると、大胆にも3階の中庭と展示スペースを突っ切って展示されているのに驚きました。
なるほど...。思い切った展示に関心です。

また、原寸でも模型であるにもかかわらず、一部に本物のコンクリートの打ち放しを用いていましたのでさらに驚きました。(安藤忠雄氏も本物と同じくらいコストがかかったのでは?とコメントしたそうです。)
全体の8割くらいでしょうか、実際にはラワン合板でその模型は実際に構成されていましたが、打ち放しの型枠割り付けとPコンの割り付けは忠実に再現されていました。

空間構成は雑誌等で周知していましたが、実際の空間をこのように体験できるのは大変貴重である気がします。
というのも安藤忠雄氏もコメントしているように、現在設計手法は便利にもデジタル化され、なかなかアナログ感覚に空間をとらえる機会が少なくなってしまっているからです。

[挑戦―原点から―]という展示のサブタイトルでもあるように、この空間に安藤忠雄氏の原点があるのだな…と思うと感激です。また施工当時に描かれたと思われる設計図の青図も展示されていいました。本人ではなくスタッフによる作図せすが、ていねいに詳細を描いた手書きのタッチが印象的でした。

コルビジェが閉鎖された空間の壁からトレミングされた開放的な空間へのこだわりが強かったののに対して、安藤先生はドライエリア建築的に閉鎖された空間から天窓へ広がる空間へのこだわりが強いのではないかと以前より考えていましたが、それを実感した様な気がします。

また他にも「光の教会」の模型や計画中の「モンテレイ大学RGSセンター」や「アブダビ海洋博物館」の模型が図面やコンセプトとともに展示してあり、閉ざされた空間から空に抜ける空間へのこだわりがわかりやすく表現されていました。

展示会にたまたま私が行った時は秋晴れの時でしたので、今度は開催期間中の土砂降り雨の時になんとか都合をつけて、リアルな空間を体験させて戴こうかなと考えています。
東京では、12月20日までの開催となっています。


| | Comments (0) | TrackBack (0)

October 24, 2008

「分離と結合」の調和から生まれた名建築

先日仙台に行ってきましたが、途中2002年にBCS(建築業協会)賞など数々の建築関連の受賞をしている『せんだいメディアテーク』にも寄ってきました。その時の写真をいくつか載せておきたいと思います。

ちょうど定禅寺通りを使ってのお祭りが開催されていたこともあり館内のイベントも目白押しで、地域社会への貢献性と文化性の高い使われ方をしておりました。
全体的に明るく解放感と清潔感あふれる空間にひかれました。
そして何といってもあのトルネードしている白い柱、静と動を兼ね備えている構造美でとても美しかったです。
その柱を近くでみるとビードのきれいな現場溶接の跡が生々しくかつ逞しくも拝見できました。

柱中の階段には、ドイツの哲学者であり、社会学者でもあるGeorge Simmel氏の下記言葉が書かれていました。
「事物は、一緒になるためにはまず離ればなれにならなければならない。そもそもかつて別れていなかったようなもの、いや、なんらかの意味でもなお分たれた状態にないようなものを結びつけるなどということは実際上も無意味でしょう。~分離と結合~George Simmel 1909=1999.90-91」。

Sendai_mediatheque_09Sendai_mediatheque_10

Sendai_mediatheque_22Sendai_mediatheque_23

Sendai_mediatheque_25Sendai_mediatheque_26

Sendai_mediatheque_32Sendai_mediatheque_38

Sendai_mediatheque_39




Sendai_mediatheque_40Sendai_mediatheque_46Sendai_mediatheque_50

| | Comments (0) | TrackBack (0)

August 24, 2008

CG無しのオリンピック施設の外皮は日本の技術...

2008082400

多くの感動を与えてくれた北京オリンピックも無事終了。「鳥の巣」「水立方」とこれほどまでに競技施設がビジュアル的に愛着をもって伝えられた大会は初めてではないでしょうか?

開会式、閉会式でカンフーアクションを連想させたワイヤー演出のできる仕掛けの多いメインスタジアムでしたが、ひときわ目を引いたのは夜空に七変化で光る「水立方」の外装。
生き物のように変化にする外皮は、ちなみにCGではありません。

2008082402「水立方」で使用された外装の技術は、2006年にミュンヘン市で開催されたワールドカップサッカー大会の「Allianz-Arena」(アリアンツ・アリーナ)で魅せたAGC(旭硝子)のETFE(フッ素樹脂フィルム)技術を設計のヘルツォーク&ド・ムーロンが再採用しています。

LEDとの連携で光の透過と反射が美しい建築素材です。ETFEがすっかり膜構造の定番技術であることへシフトした様に感じられますね。しかし、建築基準法の関係で外装部材として日本ではまだ採用が認められていないのが現状。ちょっと残念です。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

July 22, 2008

開放感のある新渋谷駅

先月14日に開業となった東京メトロ副都心線の新渋谷駅。地下の「宇宙船」を拝見してきました。

梅雨明け宣言され、猛暑の日々が続いていますが、構内は涼しく、自然換気が特徴の「天然ダクト」が機能していたように感じます。最地下部は冷気による空調制御をしていましたが、うまく空気循環をさせているのでしょう。

まだ新築時の塗装らしき臭気がするのが気にはなりましたが、清潔感のある広々とした空間で地表面から25mほど下にあるとは思わせない、開放的な空間でした。ますます地下へ創造的空間を広げる安藤氏のドライエリア建築。次に見せる地下空間はどんなものでしょうか?

Shibuya_station00

Shibuya_station03

Shibuya_station11Shibuya_station07_2









Shibuya_station12

Shibuya_station01

Shibuya_station02

Shibuya_station09_2





Shibuya_station14

Shibuya_station13

Shibuya_station15

Shibuya_station05





Shibuya_station10

Shibuya_station16

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 13, 2008

商業建築空間のカリスマが創る茶室

南青山のギャラリー・間で開催している杉本貴志氏の「水の茶室・鉄の茶室」を鑑賞してきました。

Chasiistu_of_ironChasiistu_of_iron01





茶室という日本伝統文化の空間を今の時代におきかえて空間の創作です。
それぞれの「水」「鉄」の素材を最大限に活かした茶室の壁は、茶室の内と外の空間を分ける一方で、両者の空間を融合させていて、茶室にふさわしい哲学的な独特の空間をつくっています。素晴らしかったです。

展示場の入口にすぐにあるのが「鉄の茶室」。
個人的に鉄という素材は好きですし、溶接の跡を残すクラフト流の仕上げ方や鍛鉄の技法を活かして創る空間は「人間力」を感じさせ大好きでしたので、鉄の茶室はすっと受け入れられました。

Chasiistu_of_waterしかし、もっと感動したのは「水の茶室」のほうでした。展示空間に入った瞬間ぐっときましたね。
本当に繊細かつ奇麗です。「鉄の茶室」で見られる間仕切りの技法は実際の商店建築で拝見していましたが、水の茶室の技法は初めての公開された技法ではないでしょうか?

Chasiistu_of_water01_2水の茶室で試みた間仕切りの技法が実際の商店建築へお目見えすることをぜひ期待したいですね。
私の場合どちらかと言うと、そんな素敵な空間でお茶をたてるというよりも、穏やかな音楽と共にしみじみと洋酒をロックで嗜みたいものです...。

さすがカリスマの創作、感動でした。展示は5月31日までです。近日中に実際の茶会の催しもある様子です。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

March 17, 2008

「負けない建築」に脱帽

本日の日経新聞に『私の苦笑い』という記事に隈研吾氏の中な国での作品「竹の家」についての苦労話のエピソードが掲載されていました。

「竹の家」は、シャープの液晶TVの吉永小百合さん出演のCMで使われたあの建築です。万里の長城のすぐそばにあります。最近、万里の長城の絶景地を紹介するバラエティ番組でも「竹の家」が登場していましたが、かなり山の奥にある様なロケーションです。

記事での苦労話の内容は、あまりにも設計料がやすく現地を下見しただけで設計料の予算をほとんど底突かせてしまった点や何百枚もの図面をひいいたことや施工工期も3か月の予定が1年半かかってしまったということが書かれていました。結局、数千万円の持ち出しのプロジェクトになったそうです。

でも、そんな苦労を逆手にとり質のいい作品を残すことで、北京オリンピックのPR冒頭映像に「竹の家」が採用されたりして、広く中国をはじめ海外に知られる様になり、海外からの設計オファーが飛躍的に伸びたそうです。

『赤字必須の仕事でも、面白いと思えば引き受けてしまう。小さな仕事が大きなプロジェクトにつながっていくのである。』と語る隈研吾氏。「負ける建築」の底力を感じました。国際経済が不安定な中、自身の建築をボーダレスに実現していく姿、ただただ脱帽です。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 23, 2008

直島小旅行(10)

直島での最後に訪れたのが安藤忠雄氏設計の「地中美術館」。
敷地内一切撮影禁止でしたので、お土産に買った絵葉書を添えて説明します。

以前紹介した移動式仮設美術館・ノマディック美術館とは全く対照的で、地中美術館では常設展のみの美術館です。

Chichu_artmuseum作品は、クロード・モネによる絵画4作品とウォルター・デ・マリアの大きな黒い花崗岩の球を空間に添えた作品。それにジェームス・タレルによる光を利用した3作品と安藤忠雄氏の建築作品:つまりはこの地中美術館そのものです。

作品数としては、全部で9作品ですので世界で最も展示数の少ない美術館でもあるのではないでしょうか?でもどれもがそれぞれが大変インパクトのある作品ですので見応えがあります。

展示されているクロード・モネの絵画は有名な睡蓮を題材にした油絵ですが、モザイクに敷かれた白大理石の床空間に飾られていました。その空間へは靴を脱いで入るのですが、凸凹した床の感触を感じながらゆっくりと歩いていく最中にモネの作品とバッタリ出会います。作品がフワァーと表れるような感じがしました。

自然光が採り入られていましたが、見る時間によって全くその表情を変えるらしいです。神秘的ですね。

ウォルター・デ・マリアの作品「タイム/タイムレス/ノー・タイム」 は、写真で知られるように見るからに神聖さを感じさせる作品でした。巨大な黒御影石の球が転がりだしそうなで緊張感のある空間にも思えますし、ずっしりと安定感もあるように感じさせる違和感は、五感を研ぎ澄ませる感じがしました。

意外だったのが作品のすぐ近くまで階段を昇っていって鑑賞できたことです。もちろん祭壇風の最上部まで昇っていけました。中の空間を見ているうちに、巨大な黒御影の球が入るような開口が無いことに気づきます。

いったいどこから搬入したのか不思議に思い学芸員の方に尋ねたら、美術館の施工途中に搬入したそうです。納得…。
また、この黒御影石、インド産でドイツで加工したそうです。一枚岩の大きな黒御影の石、ここまで本磨きに削られ据え置かれるまでに相当の国際的な行事を繰り返されてきた様子です。

ウォルター・デ・マリアの作品を祭壇風の最上段から見ると、あれれっ?黒御影の石が空間に対してシンメトリーに置かれていない様に見えました。目の錯覚だったのでしょうか…?

ジェームス・タレルの作品は光を巧みに利用した3作品です。壁の入り隅に光をあてた作品「アフラム、ペール・ブルー」、あたかも光の中に入っていける幻想を抱く作品「オープン・フィールド」、自然の青空を作品にしている「オープン・スカイ」です。

鑑賞はこの順序で観るのをお勧めします。というのは、刻一刻と変化する現実の自然光のすばらしさを感じるからです。少し大げさですが、地球に生まれてよかった…みたいな感覚が自然に体のどこかしらから感じるからです。

トレミングした直島の空がホントに美しいのです。その空間にある雲が自分の為にそこにあるような気もしてきて…。ジェームス・タレルは、きっとその様に鑑賞するひとが感じることが狙いだったのではないでしょうか?

また「オープン・スカイ」は金曜日と土曜日にナイトプログラム鑑賞が予約制でできるようになっています。時間がある時に鑑賞してみたいものです。

そして、「地中美術館」は安藤氏の作品のなかでも地下を大胆に使用した作品です。地下の空間造りの自由度を知りこれを機に表参道ヒルズや21_21DESIGN SIGHTへと変遷を経ている様に感じました。

作品を創る過程で苦労されたと思われるのが、打ち放しコンクリートの打設。ボリュームのある大きな壁は、若干のコールドジョイントはあるものの打ち継ぎをほとんど見せなく仕上げているディテールは見応えがあります。
Chichu_artmuseum00きっとカーフェリーを多分に利用し何台もの生コン車を載せ、時間との戦いで一気に作り上げた様子がコンクリート打ち放しの肌でわかります。安藤建築の醍醐味を瀬戸内海の島で実現させるため、工事関係者たちの真剣さと熱い想いが伝わってくる作品です。

絵葉書で見る写真は美しいですが、実際にはつるつるのパネコートで綺麗過ぎるぐらいに仕上げた都会で見るコンクリート打ち放しより男性的なテクスチャーであり、大勢の人が協力して築いた建築である証拠(コト)を感じさせます。

どんよりとした低い雲のある天候でしたが、館内の地中カフェで冷たいビールを飲み一休みしている間に、不思議と地中美術館に来て青空が出てきました。シャープな壁が見事に浮き上がる空間を拝見できました。安藤建築のコンクリート打ち放しの壁には青空がよく似合いますので、すごく得した気分となりました。

いずれの作品共、光と影とのつながりが大変深いテーマとして扱っている気がしました。振りかえれば「家プロジェクト」もそうでしたので、直島全体が“光と影”を演出する建築空間をテーマにしているようにも感じました。直島の歴史文化の名残を感じさせながらも、いろいろな場所で新鋭的な建築空間を楽しむことができました。

10回にわけて紹介しちょっと長くなってしまいましたが、日帰り旅行の直島小旅行報告でした。

【直島観光参考WEB】
素顔の直島(直島町観光協会)
直島町ホームページ
ベネッセアートサイト直島
地中美術館

| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 22, 2008

直島小旅行(9)

Naosima_macinami04直島の本村地区は、家プロジェクトに限らず城下町を思わせる風情ある町並みもまだ残っています。
“碁会所”の真向かいにある喫茶・軽食処もそのひとつ。のんびりした感覚で休憩できます。

Naosima_macinami「家プロジェクト」の鑑賞チケットも城下町の佇まいを感じさせる街角のタバコ屋さんでも販売しており、なかなかユニークです。

一方、島内の移動には直島には町内のバスが往来運行していて便利ですが、車窓からも町並みを見学することができます。バスは誰でも1回100円で乗車できます。

Naosima_macinami01バスは頻繁に運行しているわけではないので、港に着く船の時間とバスの運行時間をよくチェックして活用するのがいいでしょう。私の場合直島へは日帰りでしたので、かなりタイトなスケジュールでしたが、健脚とチェックのおかげで効率よく島内を観光することができました。

さて、町内バスにのっていよいよ島観光の最後は安藤忠雄氏の作品:地中美術館に向かいました。途中、草間彌生氏のドデカかぼちゃも見ることができました。Kusama_kabocha

| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 21, 2008

直島小旅行(8)

Kadoya00「家プロジェクト」の“角屋”。200年ほど前に建てられた家屋を改修して創られた宮島達男氏の作品。「家プロジェクト」の第一弾だそうです。

屋根と軒庇の瓦のラインが目線にやさしく飛び込み比較的にこじんまりとした庭にいても建築空間の心地よさを感じさせてくれます。媚びていないけれど繊細なディテールで質実さを主張をしている和の空間がたまらなく好きですね。

Kadoya04_3一方、中には宮島達男氏の「Sea of Time ’98」が怪しく展示されていました。
建築雑誌で拝見していた水辺の中で光る赤、青、緑のゆらゆらと光る物体は、駆け足で過ぎ行く現代の時空間でタイムスリップさせ、その空間の中でそこだけ慌てて時間が過ぎていく様な印象でした。

Kadoya05外観の質素で渋い建物の形からは想像できない静的異空間が内部空間に存在します。その不思議な薄暗い部屋の中で作品をじっと見つめている方が何人かいました。作品テーマのキーワードの「時間」から何かインスピレーションを受けたのでしょうか?そんな感じで真剣に鑑賞されてました…。

同じ敷地内に蔵もあり、そこも改装されどこか哲学的な空間を思わせる雰囲気の作品となっていました。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

直島小旅行(7)

Kinza02Kinza00_2





「家プロジェクト」の“きんざ”と“碁会所”。
“きんざ”は、予約しないと中を鑑賞することがでません。ふらりと出向いたたびでしたので、外観しか観ることができませんでした。

後から気づいたのですが、以前は確か2週間ほど前までの予約だったと思いましたが、今は前日までの予約で大丈夫な様子です。残念でした…。

GokaishoGokaisho01










“きんざ”隣にあるのが“碁会所”。双方ともに焼き杉の外壁が、磨かれたクロコダイル皮のように綺麗なのが印象でした。また、五色椿のある庭から見る座敷にある椿の花を散らした作品は初春に似合う風情ある風景でした。

碁会所の中でも撮影禁止の為、道路からのアングルで撮影しました。少し雰囲気が伝われば…と思います。ここは新築しなおしたと中にいる案内の方に教えていただきました。
Sugiyakiita←外壁の杉焼き板のアップ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 20, 2008

直島小旅行(6)

直島~家プロジェクト~「石橋」。
残念ながら、改装中で中は見る事ができませんでした。
母屋と蔵を利用しての千住博氏の作品。

焼き杉板の外装とバランスよく重なる甍がなんともいえない風情があります。
明治時代に製塩業を営んでいた石橋家を再建したそうです。

Isibasi00Isibasi02Isibasi03Isibasi05Isibasi01_2

| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 19, 2008

直島小旅行(5)

Haisha歯科医院兼住居であった建物を、アート作品とした「はいしゃ」。
大竹伸朗氏の作品です。エントランスの雰囲気から今も使用されているのかと思ったら内外装すべてがアート化していました。観賞用の建築です。

全体的に昭和30時代を思わせる外装ですが、中はきわめて斬新な色やアイテム&オブジェの存在感と空間づくりに驚きました。この手の建築意匠であれば、商業建築として使用されていないのがもったいない気がしました…。

Haisha00直島の旧城下町の風情とは雰囲気を全くかわした作品ですが、クラフト感が人のぬくもりがあり、他の家プロジェクトと妙な繋がりを感じさせます。




Haisha01Haisha02


| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 17, 2008

直島小旅行(4)

Minami_dera01Minami_dera03Minami_dera04










直島 家プロジェクト~南寺~。設計:安藤忠雄。
内部にはジェームズ・タレルの作品があり、ちょっとした闇と光の空間で非日常の体験をすることができます。

最初は真っ暗な闇の中でいすに座るのですが、自分の手足すら見えず、自分自身の存在を確認できるのは意識のみ。しかし、意識以外には「無」の存在である自分であるのにもかかわらず、何故かしらほっとするような落ち着きを憶えました。

やがて、奥の方にぼんやりと光が見え、目が慣れると傍に寄ることを許されます。光に近づくと自分自身や一緒に館内に入った人達の体のシルエットを徐々に見ることがきるようになり、「無」から「有」への存在確認の体験ができます。

建物の外に出て太陽光や周りの自然の色にやさしく包まれた瞬間は、日常空間と別の世界に戻る感覚があり幸福感に似た感覚でした。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 15, 2008

直島小旅行(3)

Photo




和cafeぐぅを離れて脇の石段を昇って最初に訪れたのが、護王神社
途中、高原城址がありましたが、少し荒れていて寂しげな空間でした。

戦国時代に高原次利が直島に城を築き、二代目の高原次勝が関が原の戦いで徳川家康側について功績を残した後が最も城下町として本村地区が栄えたそうです。城址後の小高い山から見る町並みは、なるほど今もその面影を残しています。

その寂しげな空間を抜けてきてからでしょうか、護王神社は小さな空間ではありますが、見た瞬間神聖な空気に包まれている印象を受けました。

全体はシンメトリーで整い、氷を思わせる石室と本殿を結ぶガラスの階段は気取らずシンプルで、緊張感のある空間を形成しています。江戸時代からある神社を改築した杉本博司氏の作品です。

背筋も気持ちもピンと張るような不思議な空間ですが、島の方々にも愛されている印象をどこかしらか得ました。

0102










0300

| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 13, 2008

直島小旅行(2)

Naosima_honmura_bay直島の玄関港はもうひとつあります。本村港です。
私の場合、実はそちら側から上陸しました。大型船が着くような波止場はなく、
島の人たちの生活に密着した港のような佇まい。

島に入ってまず腹ごしらえをして入ったのが、
和cafeぐぅ』。
香川大学生による直島地域活性化プロジェクトの拠点で、学生たちによって運営されている食堂です。

Wa_cafe_goo02古い民家「あこや」の良さを残し上手に改造してつくった素朴な空間がいいですねぇ。特に気に入ったのが、玄関の正面左にある月型の「連子窓」。ちょっとアールヌーボーが入ったような遊び心満点の代物です。もともと古い民家にあったものだそうです。

『和cafeぐぅ』でいただいたのは蛸ごはん。(スミマセン正式メニュー名忘れてしまいました。)お茶漬けみたいにしても食べられて、なかなか美味い!そのはず、直島では蛸がよく捕れるそうです。

学生さんから「家プロジェクト」に関する情報などを収集して、島巡りの準備を整えました。


Wa_cafe_goo01Wa_cafe_goo

| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 07, 2008

直島小旅行~前衛的建築空間に惹かれて~

01_3

02_2

03











ぶらりと瀬戸内海に浮かぶ直島に小旅行してきました。
写真は、島の玄関口である宮浦港にはSANAAによる「海の駅なおしま」。
2006年の作品。

白いシンプルな柱と屋根のラインが透明感のあるシャープな空間を形成しています。
「海の駅なおしま」の背景に薄っすらと虹が現れた瞬間をカメラで捕らえたのですが、わかりますでしょうか?...

真冬のせいもあって観光客は疎らでしたが、逆にそんな中で島内にある様々な前衛的な建築空間との出会いを求め、出かけてきました。
なかなか写真に納められる空間が少なかったのですが、数回にわけてできる限り紹介していきたいと思います。
04 00

| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 06, 2008

有名ブランドに建設機械!

Hermes_show_window000たくさんの建設機械のミニチュアによるディスプレイ。
トップデザインのファッションが小人の操作による建設機械で作られているようなイメージの世界が広がるショウウィンドウ。いったいどこのブランドでしょうか?






Hermes_show_window00…。答えは、銀座エルメスのショウウィンドウです。
そろそろディスプレイの入れ替え時期なので、もうそろそろ拝見できなくなってしまいます…。
見ていて楽しいディスプレイでした。







Hermes_show_window001Hermes_show_window01Hermes_show_window02

Hermes_show_window03Hermes_show_window04

| | Comments (0) | TrackBack (0)

December 17, 2007

和の本物志向を追求したホテル

The_peninsula_tokyo日本伝統美を再現した都市型ホテル「ザ・ペニンシュラ東京」が今秋オープンしました。
設計総括は佐藤和清氏(三菱地所設計)、内装設計を橋本夕紀氏が手がけています。やはり、注目で圧巻なのは日本の伝統美を活かした建築デザイン。

日本の超一流の職人さんたちの協力を得てつくられた空間は、クラフト感覚でありながら大胆かつ繊細です。目に付く1階「ザ・ロビー」の千本格子は京都の町家をイメージしてつくられたそうです。手入れが大変そうにも思えますが、それをきちんと手入れしておくのが日本建築と文化のいいところでもあります。

また、その奥にあるフロントデスク背面の左官による壁は版築仕上げといった日本の伝統技術です。型枠内に土を丁寧に何層にも重ねて側面の綺麗な縞模様をつくりだす左官技術は、趣きのある土色が何とも癒し空間への誘いの雰囲気を醸し出しています。

地域性を重視し和のおもてなしの本物志向にこだわった「ザ・ペニンシュラ東京」。客室は全314室で、有楽町・丸の内・日比谷・銀座のいずれからも近いロケーションにあります。宿泊施設のほかにも料飲施設、宴会施設、スイミングプール、フィットネスセンター、スパといった施設も備わっていますが、さすが本物志向の都市型ホテルだけにその利用料も半端でありません。

地方都市には和のおもてなしを意識したホテルが点在していますが、都心にここまで日本建築文化の手法を取り入れたホテルは希少なのではないでしょうか?ホテルの強みでもあるコンシェルジェサービスも、和のおもてなしの心得のサービスが展開されていくことでしょう。外資系ホテルというところが少し寂しいところです。

またこうゆう動きを察知してか、都心の大手ホテルでは「和」への内装改修の動きが活発になってきている様子です。ホテルニューオータニ、セルリアンタワー東急ホテル、椿山…、いすれも「和」がテーマです。都心ホテルのVIPクラスの顧客取得合戦はますます激化していきそうです。


| | Comments (0) | TrackBack (0)

December 06, 2007

銀座ショウウィンドウ空間考察

Ginza200712_2銀座ではおなじみの資生堂のクリスマスツリーが点灯し街を彩っています。

ところで、最近の銀座は有名ブランド店がのきなみ新規店舗を展開し、元気いっぱいです。

そして、銀座の街を歩いていて楽しいのは、やはりショウウィンドウ。以前よりそのショウウィンドウ空間を時々観察していましたが、ここ数年特にデザイン性のみならず建築空間的にもすごく斬新的で勉強になるなと感じています。

ちょっと思考を重ねながら、各ブランドショップのショウウィンドウ空間をしばらく定点観察してみようと考えています。
Barneys_newyork200712_2Louis_vouitton200712_2


YOOX.COM(ユークス)

住商オットー

| | Comments (0) | TrackBack (1)

September 09, 2007

一枚の紙に託す「建築」の巧み

建築関連の書籍が充実しているので、よく八重洲ブックセンターに行くのですが、建築関連のフロアーとは異なるフロアーにある「折り紙建築」の第一人者である茶谷正洋氏の書籍に目がとまりました。

銀座の伊東屋にも目に付くところにグリーティングカードが飾られ、良く知られていると思いますが、売れているグリーティングカード類とは別に様々なバージョンの「折り紙建築」の書籍があるのを知りタマゲてしまいました。

著書には名建築編、世界遺産編、京の旅編、奈良の旅編…と様々。きっと茶谷正洋氏が目にしたあらゆる感動の風景を、熱い想いで「折り紙建築」に変換してしまったのでしょう。

ホントによくもこんなにも立体的な造形を一枚の紙から創り出せるのかと…。見ているのも楽しいですが、実際に作成してみて出来上がったときの感動は意外にも大きいものです。

1枚の紙から織り成す「建築」は巧みで、まさにカミワザ!


| | Comments (0) | TrackBack (0)

September 02, 2007

繊細かつコダワリのディテール何処に…。

Waseda_univ_gs00解体前の早稲田大学文学部校舎を見て、村野藤吾氏のらしい繊細かつコダワリのディテール工夫がされていたのは、外装と階段の手すりでした。

外装については、一見レンガタイルと思われた素材の朽ちはじめた部分をよく見ると、セメント系の材料でつくられているのがよくわかります。写真は屋上部のパラペット越しに外壁を見下ろして撮影しましたが、外装タイルの端部が朽ちている部分を見ると、その破断面がセメント系の素材であることがわかります。要するに重厚感のあるレンガタイルのテクスチャーを実現するために村野氏は、焼成しないでつくる安価なタイルを工夫してつくりあげたのだと思います。

Continue reading "繊細かつコダワリのディテール何処に…。"

| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 21, 2007

リキッド化する美術館

所蔵品を持たずに運営する国立新美術館よりもさらにもっとリキッド化した美術館「ノマディック美術館」が来月11日にお台場にオープンするのが話題となっています。カナダの写真家グレゴリー・コルベール氏の個展「ashes and snow」が展示となりますが、その美術館のおおきな特徴は仮設である点です。

建築家の坂茂氏による設計でコンテナを積み上げた高さ10mほどの空間です。グレゴリー・コルベール氏は、鯨や象、豹などの野生動物と人間との距離感の無い自然な関係を、旅を続けながら写真撮影していますが、そんな旅する写真家の個展にふさわしいコンテナの空間となっています。

使用しているコンテナの数は152個ほどで、積み上げているコンテナは昨今の輸出需要の多さから確保するのが大変だったそうです。でも、また個展が終了すれば解体されコンテナは再利用されます。まさにリキッド化が加速する美術館。芸術品やお宝を所蔵するよりも、多くの感動を知ってもらうために、アートが世界中を旅することにより仮設空間を有効利用する今回の美術館の運営方式は、従来の美術館の建築手法を飛躍的に進化させています。

さらには、芸術品や高価な宝物を所蔵し続ける意義さえも考えさせられる気がします。人間と野生動物の「生」を捕らえグレゴリー・コルベール氏の作品とそれを包むコンテナ空間は、人間が本質に大切なもの…を真剣に訴えているような気もしてきます。本当に大切なものは何だろうという観念が頭をよぎり、将来のライフスタイルをも考えさせられます。

今回は、ニューヨーク、サンタモニカに続いての開催で6月24日までのオープン予定。また、現在六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーにてグレゴリー・コルベール氏の先行展覧会を実施しています。

<参考>
森アーツセンターギャラリー
グレゴリー・コルベール
animal totems: a prelude to ashes and snow
写真と映像で捉えた人間と動物との驚異的な交流の姿。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 07, 2007

「うねり」はフレキブルの象徴

Kokuritu_sin_m070204昨日の日経新聞の「春秋」に国立新美術館についての記事がありました。所蔵品を持たずに企画展や公募展だけで運営する美術館としての紹介内容でした。確かに今回の美術館は新しい試みで建てられた時代にフレキブルな存在であるのが大きな特徴です。アートやデザイン、建築などの情報源としてのいかに発信し続けるかが、運営の大きな鍵であるような気がします。

そういった点では、美術館の綺麗なガラスの「うねり」は最近のよく黒川紀章氏が多用されるデザインファサードのひとつですが、この国立新美術館のファサードが「時代のうねり」と重なり、ピタリと空間利用の印象とあっている気がします。記事の最後でも「所蔵というくびきから自由な美術館の姿はすがすがしくもある。」と結んでいました。

Kokuritu_sin_m0702041どうしても正面のファサードが印象的で話題となってしまいますが、個人的は後姿も実は現代の建築意匠を象徴するスッキリとした「美人」な建築であると感じています。しかしながら、地下鉄から直接乗り入れ可能となっているものの、美術館の周囲をグルリと一周「うねり」ながら散策できないのが、いまひとつ残念である…。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 05, 2007

国立新美術館を満喫...

Kokuritu_sin_m0700オープンして半月あまりの国立新美術館。冬の晴天にも恵まれ久しぶりに東京での写真栄えする建築を楽しんできました。

外観のうねるガラスのファサードが海のビッグウェーブを思わせ、太陽光線を眩しく輝かせていました。エントランスロビーのアトリウムは類を見ない広さで、逆円錐すり鉢形の巨大なコンクリート壁と波長をあわせてうねっているガラスファサードを内側から見ることができます。

Kokuritu_sin_m0701天井の高さは21.6mもあるとのことで、大空間のアトリウムは大勢の人を呑みこんでいても余裕の広々さ…。開放感のあるティラウンジとレストランは相当の人気で行列ができていました。ここは平日の静かなときに独り占め状態で利用したほうがよさそうです…。


Kokuritu_sin_m0706美術館の企画展では、3月19日まで『黒川紀章展 ― 機械の時代から生命の時代へ』が開催されていますが、黒川紀章のパワフルな作品の模型を中心に観ることができます。
そこで改めて感動したのは、1961年に提案した霞ヶ浦湖上都市の模型でした。

Kokuritu_sin_m0702DNAの二重螺旋型の構造をモチーフにしたメタボリズムの建築都市計画スケッチ画は拝見していましたが、模型でみるのは初めてであり、その迫力と説得力には驚きでした。
湖上の各住宅郡を繋ぐ都市道路と各住宅郡が十分な自然採光を受け、サスティナブルに再生可能なレイアウトになっている様子が一目でわかりました。

Kokuritu_sin_m0703今から40年以上も前のアナログの時代にこのような提案をされていたわけですから、黒川紀章氏の創造力に卓越したパワーを感じました。

都市の自然との共生を重視し、再生可能な都市計画であるメタポリズムが思想の原点であり、衰えないそのパワーが今の彼自身を支えている様な気もしました。侍姿の写真が飾られていましたが、相変わらず頑固な表情です。

Kokuritu_sin_m0704一方、企画展『20世紀美術探検―アーティストたちの三つの冒険物語―』では、コルビジェの静物画を拝見することができました。ポップアートでカラフルなデザインで著名なアンディ・ウォフォールのモノクロの大きな絵画もあり、これまた、意外な出会いに感動でした。開かれた「新しい場」がコンセプトの、国立新美術館。今後の企画展や公募展も楽しみです。

Kokuritu_sin_m0705

| | Comments (0) | TrackBack (3)

January 22, 2007

ラグジュアリーなホテル空間

日本のホテルでも癒しとゆとり空間を求めて地方都市の知る人ぞ知るホテルがやはり人気のようです。先週末のTV番組で紹介されていましたが、富山市にある『リバーリトリート雅樂倶』が私の知るなかではお勧めです。

人気なのは女性を顧客ターゲットとしたヒーリング的な空間と時間を提供している点です。濃緑色の神通川の流れをぼんやりと見つめながら心と体を癒すラグジュアリーなリラクセーションセラピーを受けるサービスを自分自身へのプレゼントとして訪れる女性の方が多いようです。

建物は建築家の内藤廣氏による設計ですが、ホールを中心とするPCによる校倉作りが不思議と癒される空間を創り出しています。PC(プレキャスト・コンクリート)を型枠がわりにし、その内側に現場施工のRC造柱や壁を構築していますが、力強さや冷たさを連想させる“コンクリート”という建築素材を、美しく繊細であたたかみのある空間にしている巧みさは見ごたえがあります。

Garaku内外部を連続的につなぐそのPC構造体は、その校倉作り風の陰影がプライベート空間であることを穏やかに主張しています。また、全体的に「和」の内装でまとめられていて、目に映る神通峡の風景から日本の四季を感じることができます。富山出身をはじめとする芸術家による芸術品もホテル共用部にしつらえ、日頃忘れかけていた「日本人」への意識の回帰を体験することも可能です。

富山市街からちょっと離れた神通川沿いの小さな町にこのホテルは建てられています。ホテルのすぐ脇に名水の名所はあるものの、目だった観光地はありません。でもそこがミソで、交通アクセスも良く知る人ぞ知るホテルとなっているのです。数少ないスィートクラスの部屋から週末は予約で埋まる様ですし、リピーターも多い様子です。

有名建築家を起用してプライベート空間を巧く演出し、贅沢なサービスを提供できるこじんまりとしたラグジュアリーなホテル。今後、このような宿泊施設が増えていくのではないでしょうか。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

January 13, 2007

氷のホテル

ある雑誌で作家の手嶋龍一氏が紹介していたホテルでおとぎ話に出てくるようなホテルを知りました。それは、「アイスホテル」。
名のとおり氷でできているホテルです。スウェーデン北部のユッカスヤルビという小さな村にそのホテルはあるそうです。

Icehotel00_1北極圏にもあたる位置で、12月中旬から3月時期のシーズン中はオーロラを楽しむ観光客で賑わうといいます。エントランス、レセプション、客室のベッドや椅子まで氷でできているというから驚きです。早速「アイスホテル」のWEBをチェックしたところ、実に感動的。ロマンチックで幻想的な写真から、ホテルの滞在がどれほど楽しいこどかとイメージがふくらみます。中でも大人気の“アイス・バー”は、オシャレでまさにCOOL…。

WEBには宿泊するのに防寒着を完璧にしてくださいと、注意書きが詳しく掲載されていました。確かに氷が溶けてしまわないないように室温を下げるわけですから当然ですよね。暖かい宿泊施設も用意されている様子ですが、やはり、氷の宿泊施設のほうが人気を博している様子です。

Icehotel01_3また、シーズン中は冬の荒野を冒険する旅行や地元の氷のアーティスト達による氷の彫刻も楽しめそうです。ふんだんに使われている氷の調達元は近くを流れるトルネ川が氷るため、そこから毎年天然の氷が使用されるそうです。氷の彫刻は、そのルーツに日本の氷アーティストの影響がある様子です。

地球温暖化がすすみ2040年には北極圏の氷が無くなってしまうと昨年末に報道された矢先、こんな幻想的で素敵なホテル知り、あと30数年後の存在を心配してしまいます…。刹那の期間のホテルとならない様に願いたいです。冬に北欧を旅することがあったら、是非訪れてみたいものです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

December 04, 2006

便器に革命!?

松下電工が開発した全自動おそうじトイレ「アラウーノ」をショウルームにてみてきました。なんと自動おそうじ機能があるというのです。トイレ掃除をする手間が省けるのだというからチョッと驚きです。で、その仕掛けの原点は、素材の『新素材ガラス繊維』なんだそうです。素材そのものについては、パテントがらみなの為、詳しくは教えてはくれませんでしたが、なんとも不思議です。

Arauno従来便器といったら陶器が当たり前なのですが、この「アラウーノ」はその『新素材ガラス繊維』の特徴で、用を済ますたびに洗浄1回あたり中性洗剤をわずか2~3滴を使用するだけで、おそうじができてしまうのだと言います。でも便器の外側は、いつも洗浄されるわけではないので定期的におそうじが必要だとのこと。まぁ、そこまで人間モノグサになってはいけないと思いますが…。

でも便器の外観は汚れが付きにくい形をしています。便器外観のデザインは、±0でも活躍のプロダクトデザイナー深沢直人氏がおこなっています。つるりんとしたドーナツ型の加湿器をデザインした方です。

でも疑問に思えたのは、素材の硬さ。硬度が従来の陶器のものよりも半分くらいの硬さなのです。ですから、そうじ用具もある程度限定されています。万が一便器に傷が付いたとき、そこに汚れが付きやすくなるのでは?と感じました。傷が付いたときの補修方法も気になります。松下電工では販売をこの12月より開始しましたが、多く普及され汚れのつかない実績が早く知りたいですね。

近年家事への負担軽減のための白物家電が多く目立つようになってきました。これも今の時代を象徴するライフスタイルの変化なのでしょう。時代が変化するなかでの便器の革命的新商品。年末にかけてトイレ掃除不要の便器を提案する戦略に、市場はどの様に反応するか、たいへん興味深いです。

ちなみにネーミングの「アラウーノ」は、ファッションデザインで活躍されている“神田うの”とは全く関係がありません…。


| | Comments (0) | TrackBack (0)

November 27, 2006

武蔵野の木造建築が消えてしまっている…

中央線に乗って気づきましたが、三角屋根の古い木造建築駅舎であった中央線国立駅の駅舎が取り壊されてしまっていたんですね。中央線三鷹~立川間の高架化事業の妨げになるとして。時代のニーズに伴う交通網としての社会基盤整備のためとは言え、あの三角屋根に親しんできてきた地域の住民の方々にとっては、さびしいものがあったことでしょう。

国立駅は大正5年に建築された現存する2番目に古い木造駅舎だったそうです。また、竣工当時のデザインは多くの駅舎建築に影響を与えたといいます。再建可能な主要部材は保存された様子ですが、

一方、吉祥寺の入母屋造りで知られる焼き鳥屋の「いせや本店」も今年10月に取り壊されてしまっいます。こちらのほうは、私にも思い出があります。幼いころ家族に連れられ買い物帰りに食事で食事をしたものです。焼き鳥のタレの香りが染み付いた様な木製カウンターと丸椅子が印象的でした。また、おいしくて必ずといっていいほど帰りにお土産に何本もの焼き鳥をもって帰ったのを覚えています。

数年ほど前、花見時期に家族で食事をしたのが最後だったと思うとちょっと寂しくなりました。新しいお店は再来年の8月に賃貸マンションを上階に背負ったカタチで建て直すとのこと。瓦屋根と大きな提灯の面影をできる限り残しす様子ですが、きっとこざっぱりしてしまうのでしょうね。あのモクモクと立ち上る炭焼きの煙は、空調設備の導入で無くなってしまう気がしますし…。

いずれにしても、風情ある武蔵野の象徴であった木造建築が無くなり、晩秋にちょっとノストラジックさを感じてしまいました。

参考WEB:くにたち

| | Comments (0) | TrackBack (1)

November 07, 2006

あらゆる素材をガラスで演出

「100% DESIGN TOKYO」で建築材料で興味をひいたのがHALE社のラミネートガラス。使い勝手次第で可能性が多岐にわたると感じました。

あらゆる素材をガラスでラミネートする技術を備えたオーストリアのガラス建材メーカーです。素材的に外部や汚れの激しい空間など使用が不可能であった素材が、ガラスでラミネートすることでその可能性を格段に広げています。

Hale_1
インテリアや照明はもちろんのこと、意外な素材でラミネートしたガラスを外壁ファサードに用いたりすることが可能になると思います。木や紙の素材質感を活かして外壁を作り出すなんてことも可能であると思います。

また、手触りや安全性の面からあまり水まわりに使用されなかったエキスパンドメタルなども、こういった加工を施した製品を使用することで、クールでおもしろい空間を演出することができるでしょう。

されには、強化ガラスや曲面ガラスと併用すると、もっともっと空間演出の可能性が広がるでしょう。注目しておきたい建材です。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

November 06, 2006

シルエットを魅せる照明

文化の日をはさんで、様々なイベントに参加してきました。やはり、熱さを感じたのは、「TOKYO DESIGNER'S WEEK」の「100% DESIGN TOKYO」。老若男女、国際交流も含めて多くの方々と交流できました。

Adam_frankデザインアイテムで興味をひいたのが、壁に映る光と影を演出する明かりを提案している2つの事例でした。スワロフスキーのクリスタルカットを照明にりようしてた「マックスレイ」とAdam Frankがデザインした「LUMEN」。

「マックスレイ」は、天井や壁面にクリスタルを通して陰影を写すシルエットが美しい。優雅な空間や上品な空間を演出する時に是非用いたくなります。

一方、「LUMEN」は、繊細にカットされたステンレス製のプレートを持つオイルランプ。木のニューヨークのMOMA美術館でも販売されているというからデザインの洗練性はお墨付き。

最近、LEDを用いた直接照明が多くあるため、天井や壁に柔らかな影を落とす照明にちょっとした忘れかけていた感動を覚えました。

■日本初上陸■ 全米で話題騒然!最新型デザインオイルランプ Lumen - Pine -

| | Comments (0) | TrackBack (0)

October 24, 2006

「動態保存」の名建築に感銘

Myounichikan_01先日、目白自由学園明日館でおこなわれた「秋を味わう ガーデンテラス」に行ってきました。フランク・ロイド・ライトの名建築と共にグラスワインと生ハムを味わってきました。穏やかな天候にも恵まれ気持ちのいいひと時でした。

歴史の深みを感じる木造のライトのデザインの照明が柔らかく周囲を包む空間は、なんとも言い難い感覚に陥ります。中央のホールではクラシックギターの演奏もあり、大きな幾何学的な枠桟のある窓を持つホールでノストラジックな夜をすごすことができました。

Myounichikan02この明日館は重要文化財となっていますが、建物を使ってこそ維持保存ができる考えで、「動態保存」のモデルとして運営されています。内部は床材をはじめ家具木部の隅々まで丁寧に手入れがされており、なるほど建物への想い入れの深さを感じ、関心しました。

また、数々の文化的な公開講座があり、活発な活動が行われています。しかしながら、内部を一般の人に公開している機会が少ないのが現状です。

訪れる場合は、よく下調べをしてから訪れるといいと思いますが、来る晩秋の11月3日にもフランク・ロイド・ライトの映画上映や明日館が女学校として使用されていた1937年の昼食メニューを楽しむイベントを予定されているので、ライトのファンや興味のある方にとっては丁度いいかも知れません。

Myounichikan00こうして愛着をもって建物を使用されていると、きっとフランク・ロイド・ライトも天国で微笑を浮かべて喜んでいることでしょう。

【参考】
自由学園明日館ホームページ

| | Comments (2) | TrackBack (1)

October 20, 2006

都市の起死回生に『建築の力』

フランクゲーリーが設計したビルバオのグッゲンハイム美術館はよく知られてますが、そのスペインの都市が産業衰退や市民の失業率の煽りで都市としての危機に直面していたところ、公共施設のコンペを通じて『建築』が都市の起死回生に大きく貢献したことはあまり知られていないかもしれません。

10月9日付けの日経アーキテクチャーで、『建築が甦らせた都市』~「生活の質」を重視するビルバオの文化戦略~として詳しく紹介されており目をひきました。都市復興については、交通インフラや区画整備、治水整備等土木または不動産的な分野が活躍することをイメージしがちですが、ビルバオでは見事に『建築』分野が活躍しています。

都市復興に文化路線を選択し、サービス産業を誘引する手法は実に効果的であることを実感します。ビルバオの年間ビジターの約32%が海外からの観光客で、そのうち80%以上がグッゲンハイム美術館を訪れるそうです。また、観光客はビルバオの飲食産業や宿泊、その他のサービス産業に約22000万ユーロを落としているというから驚きです。

フランクゲーリーの作品のほかにもサンティアゴ・カラトラバ氏の歩行者用橋とビルバオ新空港などが、そのデザイン性から様々な雑誌や広告の背景として紹介され有名です。さらには様々な建築家たちが設計コンペを通じて公園、駅舎、オフィスビル、国際会議場の整備と形成に現在も貢献しています。

『建築』が街に溶け込み、社会基盤整備に一役買っていることは、本当にうれしいことです。

世界都市:東京も2016年のオリンピック開催の日本候補地として決まり、その都市再整備のグランドデザイン基本構想を安藤忠雄氏に都は依頼しています。また、第二東京タワーのデザイン監修も安藤忠雄氏と彫刻家の澄川喜一氏がおこなうことに決定しています。

東京でのオリンピック開催のハードルは高いかもしれませんが、都市再整備に向けた『建築』を核とした文化都市を目指すハードルは低いかもしれません。市民活動へと盛り上がっていくことを期待していきたいです。


【参考(Wikipedia)】
都市:「ビルバオ」、「グッゲンハイム美術館


Mamanropponngi_hills

写真は六本木ヒルズにあるクモのオブジェ『ママン』ですが、ビルバオのネルビオン川沿いにも、同じオブジェがあるそうです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

October 15, 2006

伊東建築から伝わる「ものづくりの原点」

先日東京オペラシティで開催されている展示『伊東豊雄 建築|新しいリアル』で伊東建築を体感してきました。

展示で印象的だったのは、岐阜県各務原市営の斎場「瞑想の森」の美しい屋根の形を再現した上を靴を脱いで歩く空間でした。うねった白い屋根の上を歩きながら壁に描かれた原寸大の施工図や大型の模型を実際の目線レベルで現実空間を想像体験できる工夫がされていました。

また、「瞑想の森」の美しい屋根の形は鉄筋コンクリート造で実現化されていますが、それをつくり出すための3次元曲線を形にした実際の施工手法のモックアップも展示されています。

現場の施工会社をはじめ、職人さんたちとも協力しあい、伊東氏の想像した空間を現実化させた軌跡をリアルに想像することできる試みは今までにない展示方法だと思います。

実際うねうねとした3次元床をどのようにして、型枠を組み鉄筋を加工・組み立てして、コンクリートを打節したのかを知るのには、現実大のモックアップが何よりも勝って語りかけてきます。

Mikimoto_ginza02展示には他にも、表参道のトッズビルの原寸大の施工図や型枠と鉄筋のモックアップや銀座のミキモトビルや仙台メディアテークやの施工図が壁に大きく展示され、各々独自の構造と施工技術を披露しています。

施工時の3次元曲線の屋根の生コンクリート打節する様子のVTRと仙台メディアテークの主体構造であるねじれた13本の鉄骨独立シャフト(チューブ)を施工する溶接しているVTRは、圧巻です
建築は頭の中や机上で想像できても、現実化することで初めて空間を創出し、リアルとなることを力強く訴えかけている気がします。

Omotezando_tods_bld伊東氏の最新概念である「エマージング・グリッド」にもとづく最新プロジェクト『台中メトロポリタン・オペラハウス』も、有機的な空間構成が無作為な曲線の集合体からに創出されたのではなく、展示の模型より巧みに構成されていることが体験できます。

今回のこの展示は、伊東氏が近年こだわり続けている「物質(もの)の力」のコンセプトが大変よく伝わってきます。比較的に長い期間の展示会となっていますし、斬新な伊東氏の3次元空間を現実化するのにどのように造られたかを一般の方にもわかりやすい形で展示されていますので、大変お勧めです。

建築のオモシロさは、アナログ的に協力し合ってなしえる技。「ものづくりの原点」ともいえる建築の心意気を伊東氏の独特のスマートさで伝えていました。


参考:
伊東豊雄 建築|新しいリアル開催期間:2006.10.7[土]~ 12.24[日]
会場:東京オペラシティアートギャラリー

| | Comments (0) | TrackBack (0)

October 02, 2006

暮らしにおけるペットの存在

最新の日経アーキテクチャーによる『プランから考えるペット共生』の記事で知りましたが、2003年から犬と猫を合わせたペットの数のほうが、14歳以下の子供の数よりも多いそうです。2005年においてはその数の差は、約600万匹上回る状況の様子です。

全体では犬や猫を飼う世帯は2000万世帯で、単身世帯ほどその割合が多いといいます。一人暮らしの場合、生活のパートナーとしてペットの存在が精神的に大きな存在になっているということでしょうか?

住まいにおいてそうしたライフスタイルにあわせた、建築スタイルの需要が増えてきているといいます。記事にはいくつかの新しい事例があげられていましたが、興味をひいたのはペットとの共生を配慮した老人ホームの事例。ますます少子高齢化がすすむにつれペットと共生する需要は増えていく傾向ということです。

そういえば女性のひとり暮らしの場合もペットを飼っていることが多い様にも思えます。高度情報利用の可能でネットワークを持ちやすい現代ですが、ぬくもりのあるコミュニケーションの相手としては、やはりペットのほうがメンタル的に大きな存在となりつつあるのでしょう。

昔の日曜大工的に建築する犬小屋とは異なり、予めビルトインの設計であるペットのために考慮された部屋が今後需要にあわせ加速的に増えていきそうに感じました。こども部屋は愚か、場合によっては、世帯主やご主人様よりペットのほうが住まいにおける占有面積が大きくなってしまうケースも出てきてしまうのではないでしょうか?

家庭を持つ一家の主の衆、ウカウカしてられません…。ペットたちに追いやられない様、気をつけなければならないかも…。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

September 11, 2006

衝撃の建築化照明への誘い

インゴ・マウラーの作品との出会いは、数年前に軽井沢で仕事をしていたときの休日に軽井沢高原教会の聖堂で、でした。

毎週日曜日に行なわれるミサのゴスペルに感動しつつも、やさしい木造空間に2本のステンレスワイヤーにステンレス棒が一定間隔ではあるものの、無造作ににハロゲンランプが載り、それが輝いているのに驚きました。

不思議でたまらなくゴスペルを聴きながらも、ずっと上部の空間をずっとながめていました。
どうやってこの照明は、電気を受け発光しているのだろう…。漏電や感電はしないのだろうか?と…。
天井の高い聖堂でゴスペルを歌う者たちを照らす照明は、必要最低限の高さを保ち無駄のないすっきりとした空間をつくりだすのに、完璧に選択された照明で、衝撃的でした。

これが、ヤ・ヤ・ホ(YaYaHo)とうインゴ・マウラーの作品を初めて見たときの印象です。
当時はいろんな電気屋に出かけては探すもなかなか見つけることが出来ませんでした。今では店舗や住宅のリビング用の照明にも使われる程、普及する様になってしまいました。

次に、インゴ・マウラーの作品との衝撃的な出会いだったのは、今年の春です。それは、表参道ヒルズのとある店舗で、何でもない透明ガラスの中に散りばめられた米粒ほどのクリアブルーのLED照明が一面に光っているのに驚きました。どうして!!電線も無いのに板ガラスの中でLEDが光るの!?まさに魔法としか言わざるをえません。

混んでいるさなか、用もないのにショップのガラスだけジロジロ見るのも少々勇気が要りましたが、どうしても仕掛けがわからない…。軽井沢高原教会の出会いよりも、もっと衝撃的でした。誰が考え出したんだろう…。ずっと思いっていました。

やはり、その照明の発明者はインゴ・マウラーでした。ドイツが生んだ建築化照明デザインの巨匠、かつトップクリエーターです。

Exh74_top2そのインゴ・マウラーの素晴らしい照明作品の数々の展示企画が開催されています。9月18日(月)までですが、東京オペラシティアートギャラリーで「光の魔術師 インゴ・マウラー展」と題して開催されています。

やはり、私としては最新の技術であるガラスとLEDで作られたテーブルと椅子は必見だと思います。(表参道ヒルズのショップで使われているガラスと同仕様のインテリアバージョン。)暗い展示室の中で神秘的に光るテーブルと椅子に実際に触れ、座ることも出来ます。よーく見るとガラスの中で光る仕掛けを少し知ることが出来ます。

仕掛けは、合わせガラスになっていて、ガラスとガラスの間にLEDがはさみこまれています。ガラスには、よく熱反射ガラスなどに使われている酸化金属皮膜が施され、ガラスの表面に弱電流を流し、LEDを光らせているのです。

インゴ・マウラーの開発したヤ・ヤ・ホの高圧電流を8V程のまでの電流に下げステンレスワイヤーを通じてハロゲンランプを発光させる技術が、今回ガラスとLEDに応用されている訳です。

これほど衝撃的に建築と照明との関わりを密接に知らしめた方はいないでしょう。インゴ・マウラーの創造力とデザイン性、アート感覚に、ただただ感動です。

【送料無料】インゴマウラー「BULB」/スタンド
インゴ・マウラーの原点、初作品。

【送料無料】インゴマウラー「CANNED LIGHT」【要電気工事】
現代アートの巨匠、アンディ・ウォーホールの描いた
キャンベルスープをインゴ・マウラーが現実化

2003年 限定特別仕様 Uten.Silo2 Chrome Vitra Design Museum社製
インゴ・マウラーの夫人ドロシー・ベッカーによりデザインされた、
壁掛式もの入れ「ウーテン・シロ」


| | Comments (0) | TrackBack (0)

September 10, 2006

透明感のある空想建築空間描写の魅力

昨日、野又 穫 作品展「Visions 1993 - 2005」をみてきました。この展示は、パークハイアット東京は、2006年9月の「ニューヨーク グリル&バー」のリニューアルをきっかけに開催されたもので、本日(9/10)まで新宿パークタワー1階「ギャラリー1」でおこなわれています。

野又 穫氏は、油絵で空想の建築空間を描いていますが、その大きなキャンバスとシンプルで繊細なタッチから、観る者を一瞬にして、風が止んだ無響状態で透明感のある空間に包み込んでしまう気がします。

というのも、背景の青空に浮き彫りにされつ建造物の、止まった時間のその先の未来を知りたくなる人間の欲求から、頭の中を想像力でいっぱいにさせられるからです。

正面図的なパース図法に、こんなにも引き込まれること事態に、凄いパワーを感じます。また、原寸大の原画を一同に観ることができ、その静かな迫力に圧倒されつつも、清涼な幸福感を覚えました。

今後は、パークハイアット東京の「ニューヨーク グリル&バー」にて、窓に広がる現実の東京の都市風景と並んで、野又 穫氏の空想建造物を拝見できます。
夜景を観ながらグラスを片手にの鑑賞も、いいかもしれない…

視線の変遷視線の変遷
野又 穫氏著

| | Comments (0) | TrackBack (1)

September 09, 2006

イメージ膨らむインテリアの展示

Ikea_in_yokohama01横浜赤レンガ倉庫の広場で「IKEA ROOM BOX」のイベントが開催されていました。港北区にオープンする「IKEA 港北」に先がけて開催されてい今日までのイベントです。


>

Ikea_in_yokohamaしっかりとした空間コンセプトとテーマをそれぞれに持たせ、インテリアを空間構成で顧客にアピールし、販売する手法はナカナカなものです。雑貨→インテリア→建築空間へと創造力を拡大させ、見ていて楽しいですね。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

September 03, 2006

街が暮れゆく舞台

Osanbasiカラッとした風に誘われ、
気分転換にドライブ&夕涼みに、
横浜港大さん橋へでかけてきました。

横浜を紹介する観光写真でよく見かける風景を“ライブ”でみてきました。ミゴト!でした。
これから秋に向けて空気が澄んでくるともっと綺麗に見えるでしょう。
もう一度出かけたくなりました。

Yokohama_yakei01







Yokohama_yakei02







Yokohama_yakei03

| | Comments (0) | TrackBack (0)

August 28, 2006

大胆不敵な建築は、茶室建築のこころから…

久しぶりに、建築家のトークショーに出かけてきました。日曜日に青山ブックセンター本店で開催された『ザ・藤森照信』(エクスナレッジ)+
『建築家の仕事』(平凡社)刊行記念トークショー「藤本壮介×藤原照信」です。

藤原照信氏が手がけた「高過庵」や「矩庵」の茶室を中心とした話に盛り上がりました。日本の建築家は一人一作品は茶室をつくるべきとか…、利休が自ら日曜大工的に茶室建築に携わったのではないかという仮説まで披露し、建築史家らしい興味あるお話を約2時間にもわたり対談されていました。

なかでも驚いたのは、「高過庵」は予想通り?に中にあがると立つ場所によってはユラユラ揺れるのだとか・・・。また、「高過庵」の平面形状については、丸太の4本柱を建てた時に、上空で不整形だった為、微妙角の開いた5角形になったのだとか…。さらには、平面上ちょっと意味ありげに出張った部分があるのですが、その部分は構造的に支えるために必要だったから、必然的にできたとあっけなくお話されていました…。

藤森氏自ら、作っている段階での「行き当たりばったり」の「建築」を楽しんでいた状況を楽しく紹介していただきました。思わず、建築家って大胆不敵だ、と実感していしまいました。
でもその即興さが、「茶室」建築の心に通じているのかと振り返ってみれば感心させられてしまいました。

Continue reading "大胆不敵な建築は、茶室建築のこころから…"

| | Comments (0) | TrackBack (0)

August 12, 2006

「ホーム」という言葉の響き

「ホーム」は、我が家を示す「マイホーム」のように「家」を表すことばであることは周知のこと。建築的には、老人ホームを代表例として収容所・療養所などあらわす場合もあります。また、単に「ホーム」というと、言わずと知れて鉄道における「プラットホーム」を示します。

どうしても建築に携わる者としては、建物や施設関連を連想してしまいますが、最近は「ホーム」ということばがもっと奥行きの深いことばであることを改めて認識しました。

Continue reading "「ホーム」という言葉の響き"

| | Comments (0) | TrackBack (0)

July 31, 2006

建築卒業設計の仕込み時…。

近年、建築学科学生の卒業設計が面白くなってきている。その熱さの発端ともいえるのが、卒業設計日本一決定戦である「せんだいデザインリーグ」。

都市・建築デザインのプロを目指す全国の学生の卒業設計を一堂に集め、藤森照信審査委員長をはじめ建築家の方々を審査員に迎え、卒業設計日本一を決める大会として。コメンテーターには建築家の阿部仁史氏も加わっています。

Continue reading "建築卒業設計の仕込み時…。"

| | Comments (0) | TrackBack (0)

July 27, 2006

六本木に温泉空間!

先日20日、『六本木天然温泉~zaboo~』が誕生し話題となっています。
地下1500メートルから湧き出る天然湯(源泉)を用いています。WEBにて紹介されていますが、保温効果の高いナトリウム塩化物と、保湿効果に優れたナトリウム炭酸水素塩を多く含むことから、別名「熱の湯」「美人の湯」とも言われているそうです。

ヒルズのすぐ近くのロケーションで広さは6330㎡あり、サウナやバーデ、レストランも充実した施設です。最近、岩盤浴を中心とした女性専用の温浴施設やリラクゼーション施設が大繁盛していますが、このzabooは男女兼用で利用できる「大人のビューティ・エンターテインメント」空間。

夜に美しい女性が行き交う六本木の街に温泉とリラクゼーション施設なんて、男性陣は飲んだついでに期待を胸に大いに利用してしまうかもしれません。欲望の街、東京は何でも実現させてしまうパワーがものすごいですね。内需拡大&景気回復の勢いを感じてしまいます。

さて、六本木の温泉、1日の疲れを癒し心身ともにリフレッシュできる空間となるかチョッと興味深いです。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

July 04, 2006

暑気払いにフローティングレストラン

Tokyo_wanなかなか梅雨前線が停滞し、蒸し暑い東京の毎日はへこたれますね。
晴れた日の夕時の少し、水辺でサクッとビールを飲みたくなるものです。今年の2月にオープンした、「WATERLINE(ウォーターライン)」はそんな時にふさわしいかもしれません。

場所は、海岸通脇の天王洲の運河沿いにあります。めずらしいのは、海に浮かんでいるデッキ上の構造物で、東京都ではじめて建築確認許可を出した建物。
水辺との距離感が近いのが、とても気持ちよさそう。

建築雑誌をはじめ、グルメ雑誌や情報雑誌にもとりあげられている人気のスポットです。夜景も綺麗で楽しめるといいます。

建築的な解説は、ここでするよりも㈱大洋工芸のブログが簡潔明瞭なのでどうぞ。
話はすっ飛びますが、遠い昔の学生時代、よくデパートへのマネキンの運搬で大洋工芸さんのアルバイトをよくしていました。また、社会人になって初めて仕事をしたのも偶然にもこのすぐ近く。懐かしいです…。

そのうち梅雨が晴れたら偵察に行ってこうと思っています。そのとき撮影した写真は、またそのうちに…。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

June 26, 2006

WCサッカー番外編:優勝は?

ワールドカップサッカーは、残念ながら日本代表はもとより、アジア勢も決勝リーグ進出ならずという結果となってしまいました。気持ちを入れ替えて、また4年後に兆戦!ですが、今度は、オーストラリアもワールドカップ出場の為の権利獲得予選枠に同じになるというから、相当気合を入れないと大変な状況です。

ところで、ドイツワールドカップの各競技場建築の特集を様々な雑誌で見受けます。最新の日経アーキテクチャーでもとりあげていましたが、やはり目に付くのは、「アンリツ・アリーナ(Allianz-Arena)」です。

Continue reading "WCサッカー番外編:優勝は?"

| | Comments (0) | TrackBack (0)

June 20, 2006

表参道にゴシック様式建築!

Stgrace_cathedral006月といえば、ジュンブライド。教会での結婚式を挙げ、幸せな記念日を迎えた方もたくさんいることでしょう。そんな季節の週末に、お散歩していたら素敵な光景に出会いました。荘厳なゴシック様式の教会に立つ、挙式直前のバージンロードを歩みはじめる寸前の、花嫁と父親です。

実はこの場所、海外ではありません。表参道駅からあるいてナント2分程度のところに位置するセントグレース大聖堂。結婚式のプロデュース会社:ベストブライダルが手掛けたものです。天高くそびえる28mもある尖塔は、見事です。全体のバランスと外壁の色合いも上品なうえに、敷地境界線沿いに設けられた鉄製鋳物(ロートアイアン)の門と柵も素敵です。

Stgrace_cathedral01よくぞこのロケーションに、いつの間に立派なものを建てなすった…、という感想がポロリと口から出てしまいます。
ごく最近完成しましたので、この教会については、まだ知る人ぞ少ないかもしれません。このセントグレース大聖堂内には、英国製のステンドグラスとパイプオルガンも調達されているそうです。

また女性でしたら、こんな教会で大勢の親戚や仲間に囲まれて、セレブに最高の祝福のひと時を迎えたいと、やはり想いあこがれるのでしょうね…。微笑ましいことです。中の様子が見たいですので、セレブなどなたか、挙式に招待してくれないでしょうか?

Stgrace_cathedral003_1さて、宣伝になりますが、ブーケのご用命は『華ギャラリーコットンローズ 』(Provided by KOYAJI)までどうぞ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

June 10, 2006

中田英寿選手との意外な建築つながり

ワールドカップサッカーが開催し、サッカー観戦に世界中が熱気で包まれています。日本代表チームの活躍にも期待がかかります。サーカーは、攻守ともにそのフォーメーションが重要なスポーツ。試合中の空間把握を担うのが、日本代表チームの司令塔:中田英寿選手

Nakata_net_cafe先日の新聞記事に、なんと6.5秒に1回の割合で中田英寿選手は全体の状況把握をしているそうです。集中力もさることながら、ボール以外のポジショニングの情報収集力が長けているというのです。スポーツ科学者が試合中に彼が首を振って周囲を確認する回数で、統計をとっているそうです。

Continue reading "中田英寿選手との意外な建築つながり"

| | Comments (0) | TrackBack (1)

June 08, 2006

またもや不思議なコンクリート

今年開催されたミラノ・サローネ(ミラノ国際家具展示会)で発表されたなかで、気になる建材があります。それは『Solid Poetory』(ソリッド・ポエトリー)。直訳すると詩情的固体ですが、「浮絵コンクリート」でも日本語訳するのが適当でしょうか?要は簡単に説明すると、水に濡れると模様が浮かびあがるコンクリート建材です。

この建材は、ドイツ人のスザンナ・ハップルさんとフレデリック・モレスコットさん(Suzanne HappleFrederik Molenschot)が共同でオランダのデザイン学校の卒業作品として制作したもの。現在まだ、商品化はされていなく開発中とのことですが、開発中のTERRATORIUM社と彼女たちのWEBサイトからその建材の概要を知ることが出来ます。

Solid_poetry00天候や環境の変化で隠されたデザイン画が浮かびあがってくるのが、なんとも不思議です。家庭では浴室などの水まわりや庭などへ、また、バス停や歩道などの公共施設の建材としての提案をしています。

小さいころ、年賀状などでレモン水で絵を描いた遊んだ『あぶりだし』みたいに模様がコンクリート建材の表面から出てくるところがオモシロく、とても斬新です。もちろんこの建材は濡れて反応するものですが…。

リトラコンも不思議でしたが、こちらの建材も実に不思議ですね。WEBで紹介されている写真では、綺麗な草花の模様が浮かび上がっているのが印象的です。感心してしまうほどコンクリートも進化したものです。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

May 08, 2006

コンランと女性企画チームのコラボ銀行店オープン

本日、白金に「ザ・コンランショップ」の内装設計協力を得て三井住友銀行の新型店舗がオープンしました。該当地区は言わずとしれた富裕層の多いだけに、どうやら「シロガネーゼ」をターゲットに三井住友銀行の女性プロジェクトチーム「Next W・ingプロジェクト室」による企画だそうです。

店舗内には、コンランの新作インテリアグッズがならび、気軽に資産運用の相談に立ち寄り新規顧客の確保を狙いとしている様子。「白金高輪コンサルティングオフィス」という名の店舗で、あくまでも資産運用が専門。つい先ほどTV東京でも特集で紹介されていましたが、さながらラウンジでくつろぐ感じの部屋の映像が紹介されていました。

「ザ・コンランショップ」は、首都圏ではパークタワー内にある新宿本店と新丸ビルにある丸の内店がありますが、洗練された気取らないデザインのインテリアアイテムが人気で、いつも賑わっています。『ライフデザインのクオリティを高めること』をコンセプトに、身近な実用性のある調理道具や食器、水周りなどにデザインに

最近女性の発案する企画の時流をつかんだ企業戦略が目立ちますね。経済的のほかに、街の活性化にもたいへんいい傾向だと思います。インテリアをはじめ、女性がもっと建築や都市整備に及ぶまで活躍していくよう期待したいです。
ところで「シロガネーゼ」のよくお連れのワンちゃんの休憩スペースもあるのでしょうか?チョッと気になります。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 12, 2006

アルミ製『海の家』

4月11日付けの日経新聞より、静岡市にあるアルミ製住宅のSUS㈱が今夏、アルミ製部材でつくった『海の家』をレンタルするそうです。

近年、確かにTVドラマや番組、また芸能人の経営する海の家もあって、デザイン性の高いオシャレ感覚のものが増えてきています。数ヶ月前の日経アーキテクチャーでも仮設建築の特集のなかで最近の海の家を紹介していました。実験的に建築学生が構造的な実習や空間作りの演習などの一環として海の家をとりあげている事例も紹介されていた記憶があります。海の家は、静かなブームなのかもしれません。

そんななか、今回のSUS㈱によるレンタルによる『海の家』。時流をキャッチしているような気がします。レンタル料は1平方メートルあたり1ヶ月約1万円とのこと。おそらく運搬費と組み立て解体費は別途料金でしょうから、30坪の『海の家』として、ひと夏の費用として概ね250~300万円くらいはかかるのでょうか?(あくまでも主観的な皮算用です。)

SUS㈱のホームページで確認しようと思ってチェックしてみましたが、この『海の家』についての詳細は掲載されていませんでした。でも、建築からインテリアにいたるまで総合的に洗練されたデザインのアルミ部材の空間づくりを積極的に展開している会社と知り、感激。

WEBからは、いろんなアルミ部材の空間づくりの可能性を感じさせてくれます。また、4月28日(金)~30日(日)に東京ビックサイトで開催のガレージ&ハウジング EXPO 2006に自社主力のアルミ空間製品の「tsubomi」の魅力を披露する様子です。

さて『海の家』については、今夏は10棟ほどのレンタルだそうです。時間があれば仲間と出資しあい、クール&シャープなデザインの海の家でひと稼ぎ…というような“ひと夏の夢”に熱中するのも悪くないかもしれません。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

March 27, 2006

1400年前の高性能気密空間

奈良県明日香村の国特別史跡キトラ古墳の石室内はかなりの精度ある気密性能をもった空間をつくっていたことを今月中旬に文化庁が発表していました。よくよく考えてみると当時の凄い空間づくりの技術であることに気づきます。

古墳ができたのは7世紀末から8世紀にかけてで、鎌倉時代に盗掘によって穴があけられるまでにの約500年もの間、ほぼ完璧な気密性を保っていたことが、古墳の土砂の断面から判明したそうです。7世紀末といったら飛鳥時代で、聖徳太子が没後まもなくの時代で持統天皇がちょうど即位していた時期ではありませんか…。

そんな時代で古墳は粘土層の土砂でつくられているのですが、盗掘までの間、地下水の浸入もなく内部は非常に安定した状態であったといいます。有機的な材料でつくられた地下空間であるのに、完璧なまでの気密性を保っていたのですから感心です。当時古墳をつくった人たちの古墳に埋葬された故人への相当な気持ちの入れ込みが伝わってきます。

また、古代エジプトのピラミッドの様に、ミイラとして故人そのものの存在や愛用品自身を永遠に残そうとするお墓に対する人間の慣例、慣習はあったかもしれませんが、キトラ古墳の様に空間そのものを密閉し残そうとした事例は無かったのではないでしょうか。他にもあったのかは詳細は調べていませんが、大変興味深いところです。もしかしたら世界最古のタイムカプセルではないでしょうか?

古墳の石室内の壁に描かれていた白虎の写真も公開されていましたが、当時のいきいきと描かれる絵からは古墳建築へのロマンを様々に推測できます。建築的な観点からも、慎重に調査が進められているキトラ古墳の今後の発表に注目です。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

March 13, 2006

風呂敷文化にスポットライト

エビスビールの新CMで、タンポポと一緒にビール瓶を2本タンポポ柄の風呂敷で綺麗につつんでいる映像をみて、なかなか風情があっていいもんだなぁと感じていました。ビールも美味そうに見える…。でも、風呂敷の綺麗な包み方って、立体的で結構ムズカシそうですよね。そう思って、WEBを調べてみるといろいろあるんですね。

「平包み」「一つ結び包み」「二つ結び包み」「巻き結び」「スイカ包み」…。ビンの結び方も「前結び」「一本結び」「夫婦つる」等いくつもあるんですね。ちなみにエビスビールのCMの包み方は「二本手提げ」という包み方の様です。(参考WEB:『~日本が誇るエコロジーグッズ~風呂敷のつかいかた』)

一方、そんな風呂敷の包んだ状態の立体美に着眼して、このほど和小物を取扱っている美濃部㈱が「ARCHITEXTURE」として、日本を代表とする建築家5人に風呂敷デザインを依頼し、それが商品となっているのが話題となっています。(日経関連誌&各デザイン雑誌)デザイン参加した建築家は、内藤廣、妹島和世、手塚貴晴+由比、青木淳、隈研吾。

素材や厚さなど、かなりコダワッテ建築家の皆さんは検討されたようですが、雑誌などで紹介されている写真記事では風呂敷そのものの質感や模様がわかりにくいのが残念です。美濃部㈱自身のWEBサイトや先行販売をしている『hhstyle.com』で若干詳しく写真等でそれらのデザインを紹介していますが、やはり実物を確認してみたくなってしまいますね…。

思えば、風呂敷は立派な日本伝統文化。しかも、今流で言えば実にロハス的で容易に携帯可能な便利な道具です。スーパーの買い物袋も風呂敷にしてもいいんじゃないかな、なんて思ってしまいます。でも、やっぱり、エビスビールのCMみたいに風情ある使い方で、大切な人へ「贈る」カタチとして、チョッと贅沢に…使うのが“粋”なのかもしれません。ここにきて、ちょっとしたブームにもなりそうな気がしますが、いかがでしょうか。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

March 08, 2006

温故知新に秘める建築の役割

o_hills06gr雑誌「NILE'S NILE」で安藤忠雄氏と表参道ヒルズの記事がありました。施工中の写真とともに綴られた安藤忠雄氏のカタチになるまでの関係者との対話がいくつか記事となっていました。さらにそのなかでも、記事の最後のほうに安藤氏がお金では買えない豊さについて語っているのが特に印象的でした。

本来、日本人は生活のなかに文化があり、それを楽しんでいたという内容で、歌舞伎、浮世絵、俳句などをあげて、現在の物欲至上の文化に日本人自らが気づき、歯止めをすべき時期に来ていると問いかけています。

Continue reading "温故知新に秘める建築の役割"

| | Comments (0) | TrackBack (0)

March 02, 2006

構造設計偽造問題の次にくるもの・・・

姉歯氏の構造設計偽造問題で、構造設計に対する様々なリスクが各専門誌で紹介され、行政も交えた対策案が次々と伝えられています。建築業界の体質として意匠主体の設計となっている点があげられ、今後、構造設計そのものに専門性の高さと権威付けをし、チェック機能を高める基本的な考え方の格子が浮き彫りとなってきています。

こういった方針そのものには賛成ですが、裏を返すと「意匠設計」の本質とは何ぞや?ということでもあると思います。今後時代の焦点は、意匠設計や基本設計そのもの向けられていくのではないかとも予感します。なぜなら、現在の日本の建築意匠設計は、発注者からのコストと工期のきびしさの選択から、設計の密度が一昔より薄いものになってきている傾向を感じるからです。

Continue reading "構造設計偽造問題の次にくるもの・・・"

| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 22, 2006

さりげないホンモノの演出

p-con00表参道ヒルズのオープンからすでに10日を過ぎましたが、相変わらずすごい賑わいとなっています。
建築雑誌以外の雑誌でも、安藤忠雄氏の設計コンセプトが細かく記載されていていますので、その興味と人気のほどがよく分かります。今年のホットスポットです。

スロープの勾配や長さ、吹き抜け空間の話題がほとんどですが、私が表参道ヒルズで気づいた、安藤忠雄氏によるさりげない「ホンモノの演出」を紹介します。なにが、ホンモノというと、コンクリートの打ち放し仕様の見せ方です。やはり安藤建築だけにコンクリート打ち放しには相当なコダワリがあることが、伺えます。

そのコダワリは何で分かるかというと「Pコン」跡です。コンクリートの表面にできる「Pコン」の跡は当然きれいに割付られていますが、そんなことではありません。
今回の表参道ヒルズでは、内部空間では「Pコン」跡が、モルタル埋めを行わずに仕上がっているのです。

Continue reading "さりげないホンモノの演出"

| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 13, 2006

期待したい建築力(パワー)

冬季トリノオリンピックと同様に週末お祭り騒ぎであったのが、「表参道ヒルズ」。

ものすごい人の数でしたね。あんなにも人が表参道に人が溢れていたのをはじめてみました。オープンの中の様子を一目見ようと出かけましたが、あまりの人の多さに断念しました。平日の落ち着いたときをねらってまた伺おうと思います。

個人的に気になっている建築・インテリア関連のテナントショップは、「Idea Frames」、「amadana」それに「HIDA」です。マスコミ関係者のレポートや各店舗のWEB案内を見て擬似体験していますが、それぞれウワサ通りに目見張るものがありますね。実際に早くチェックしたくなってしまいます。o_hills0602

なかでも「Idea Frames」のショップでデザインはいま注目の「nendo」とのこと。落ち着きのある白と黒のモノトーンのカラーはショップのアイテムたちを惹きたてていそうで、その空間を確かめたくなります。

近年雑貨から始まり、インテリア商品、家電製品に至るまでデザインを身近に感じたり受け入れるようなライフスタイルが確立しています。そういうことがすこしづつ広がりを持って建築空間や建築そのものに一般の方の関心が高まっていくことを願いたいものです。

というのも、現在いろんな問題を抱えている建築業界にピュアな風を吹き込むためには、こうしたクリエーター達やライフスタイル提案型の企業がどんどん成長していくことが、今とっても効果があり大切な気がしてならないからです。活躍と発展を期待したいです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 12, 2006

トリノオリンピックと建築

トリノオリンピックが開幕しました。盛大な開会式や上村愛子選手の活躍ぶりをテレビで観戦すると不思議にわくわくしてきて活力が沸いてきます。

さて、今回の冬季オリンピックですが、会場の施設の建築については、あまり話題にはなっていません。チョッと調べてみると、既存の建物をリニューアルして使用しているものがほとんどの様子です。情報源は主にアサヒコムの『五輪関連施設、リニューアル建築が目白押し』(2005.12.05)からですが、トリノ市街の6競技会場のうち5施設がリニューアルの会場で、そのうちのアイスホッケー会場『パラスポルト』は磯崎新氏によるリニューアル設計だそうです。時代を反映して地球環境を配慮した施設の整備に共感が持てます。

今日のスノーボード「男子ハーフパイプと原田選手のジャンプはチョッと残念でした…が、まだまだこれから日本勢がんばってほしいものです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 10, 2006

今年の建材トレンドはこれだ!

昨年の3月に光を通すコンクリート「リトラコン」を日経アーキテクチャーで知りコメントしましたが、本日の日経新聞でもまた紹介されていました。

記事の内容は今年の4月から本格的に住田光学ガラスで販売するという内容です。WEBでも検索してみると、「フジサンケイ ビジネスアイ」にも詳細の記事がありました。(写真も同記事から転写)

200601260002a2記事には開発者の建築家アロン・ロソンチ氏と住田光学ガラスが同社の光ファイバー製品を用いて開発に成功した内容が記述されています。なんとも不思議な新建材です。空間演出に人気が出そうな予感がします。

まだ、実物を見ていませんが、早く見てみたいものです。同社では、今年の売り上げを2~3億円見込んでいるそうです。やはり、巷でもかなり関心も高まっているようです…。どこかの建築物で使われるのが待ち遠しいですね。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

January 20, 2006

気ままにお薦め!

最近フランク・ロイド・ライトに関する情報を身近によく見ます。ちょっとしたブームでしょうか?帝国ホテルの改装、照明の復刻版、落水荘を利用したデザイン冊子や映像...モダニズム建築の幾何学的な装飾と独特の有機的な空間は、時代を超えて心地よさを与えてくれます。

MOMA発信のWEBで見つけた、ライトの優美なブックマーク。
読書際のさりげないのお洒落にいいかもしれません。選りすぐりのデザインを愛用してはみてはいかがでしょうか?
FLW マックス ホフマン ラグ ブックマーク

| | Comments (1) | TrackBack (0)

January 06, 2006

金沢21世紀美術館-日経MJ賞最優秀賞受賞

21m日付けの日経新聞にて『金沢21世紀美術館』が日経MJ賞(ヒット商品番付?)最優秀の6点にあらばれていました。

昨年の来館者数はなんと150万人に達したといいます。たしかに私も訪れたときは、外人さんもたくさんいました。海外からも兼六園や金沢市内の観光とあわせて足を伸ばしたのだと思います。

21m00観光客のみならず金沢市民に開かれた建築物として、大変評価が高いです。今日届いた日経アーキテクチャーにも特集で『未来を味方に』という題目で紹介されています。

敷地のどこからのアプローチでき、建物自体が円形の平面をしていますから、方向性がなく同じ顔を持つ印象があります。外壁面も多くが透明ガラスですから中の様子もよくわかり、本当に親しみやすい美術館です。妹島和世氏も「普段着でも入れる美術館」を合言葉に目指したと雑誌にありました。

kenrokuen大きさといい、形といい、プランを構成する壁の形といいこれほど単純明快に表現した建築物は少ないかもしてません。ちょうどこの時期は雪化粧の兼六園とあわせて観ることができるかもしれません。でも今年はちょっと雪が多すぎかもしれません…。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

January 04, 2006

出来上がりつつある「表参道ヒルズ」

お正月の三が日もあっというまに過ぎさってしまいました。初詣は明治神宮に出かけましたが、表参道の旧同潤会青山アパート跡地に建てられている「表参道ヒルズ」、ずいぶん外観もできあがっていました。

先月には内部の吹き抜け空間を報道関係者に公開しましたが、そのときよりも外構に設置されている安全施設の数々もかなり減っていて、内部では2月11日のオープンにむけてテナントショップの準備が進められている様子がガラス越しに伺えます。

内部空間はCGをはじめとしてかなり話題になっていますが、外観のガラスカーテンウォールが敷地めいっぱいに建てられている為、意外と圧迫感があるように感じられたのは気のせいでしょうか?かつての緑多い感じとはイメージが大きく変わっています。

doujunnkai01でも、ファサードをLEDで演出したり、外構の疎水よる有機的な景観を演出するということですので、その効果を期待したいですね。かつての旧同潤会青山アパートの写真を解体前に何枚か撮影させていただいているので、今後比較などしていくつか紹介してみたいと思います。(写真は昔の建物です。)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

November 08, 2005

100%DESIGN TOKYO、恐るべし学生のパワー(2)

作品6~8:chair05chair07chair06

再生紙を用いて幾何学的模様に組み合わせた美しいデザインのものもありました。

なんか、すぐにでもディスプレイに使えそうな感じです。



chair08 作品9:ステンレスプレートを連続的に曲げてつくった作品。

商品化されそうな洗練されているデザイン。プロっぽいですよね。



chair09作品10:椅子と言うか、ここまでくると建築模型って感じです...。

他にもたくさんの作品がありましたが、紹介しきれないのが残念です。でも、やはりこういうイベントは自分の目で確かめたほうが、楽しいですね。
チャンスをつかもうとして頑張っている若きデザイナーの皆さんのパワーに元気づけられました。あっというまの5日間でした。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

November 07, 2005

100%DESIGN TOKYO、恐るべし学生のパワー

100%DESIGN TOKYOでは、学生達の斬新な素材を扱った椅子が目に付きました。フツーに考えるとまずありえない素材を具体的に形にしてしまっているパワーにびっくりしました。

個人的にインスピレーションを受けた作品や大胆な素材を使い驚きを感じた作品10点を勝手にPICK UPしてみました。若きデザ イナーの皆さん名無しでごめんなさい。

chair00作品1:新聞紙を座板に使ったのがスゴイ。

古新聞を束にして固めてしまっている...。






chair01作品2:もっと驚き!なんと砂で椅子を作ってしまっている。

ビミョーに崩れているのも味がある...。






chair02 作品3:今度は、シュレッダーの紙くず...。

なんでも固める技術をみなさん学んだ様子です。






chair03

作品4:とおもっていたら、ワラで創作した椅子...。

座れる?のだろうか・・・。






chair04作品5:さらにはペットボトルを椅子にしてしまっている。

でも、綺麗な紐で結んでいるところが、やっと建築的でホットします。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

November 06, 2005

100%DESIGN TOKYO、情報量の豊富さにびっくり

TOKYO DESINER'S WEEKでを見て周り、体はくたくた頭は情報過多でグロッキーになっていました...。でも5日間あっても、“全部みきれなーい!”状態。デザイナーのみなさんトンガリすぎですね。はっきりいって情報量の多さに消化不良です。

残念ながら『100%DESIGN TOKYO』の外苑テント内は撮影禁止となっていましたので、その斬新なデザインを映像でお伝えできないのが残念です。デジカメで撮影できた学生エリアに展示してあった椅子を中心に、情報をすこし整理してからコメントしたいと思います。荒削りですが、頭に思い描いたことを形にしてしまう勢いというかエネルギッシュな若さを感じました。

hand_book ところで、入場してからハンドブックを手に入れましたが、是非これを入手すべきですね。いっぱいある情報やデザイナー等の資料をすべてTAKE OUTは到底できません。それらの情報をすっきりとコンパクトに納めているのが、このB6サイズのハンドブックです。 点在して今回のTOKYO DESINER'S WEEKに参加しているデザインSHOPを含めると、とてもとても見きれません。

そのため、このハンドブックさえ手に入れれば、イベントが終わってからも、インテリアを中心としたデザインSHOPだけはゆっくりと自分のペースで見てまわれる訳です。 今年はあと今日1日で終わってしまいますが、活気あるこのイベント、ますます今後盛り上がっていく勢いを感じました。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

November 02, 2005

■「100%DESIGN TOKYO」開催!

100design_tokyo 本日2日より明治神宮絵画館前にて、「100%DESIGN TOKYO」が開催されています。世界10カ国から有望なデザイナーやメーカーが参加し、出展しています。最新の現代インテリアのデザインに触れることができます。

このイベントの特徴としては、出展にあたって審査があること。一般的に展示会は、出展の為の料金を支払えば出展が可能ですが、「100%DESIGN TOKYO」は審査による厳選された作品を出展してることがミドコロです。建築やインテリアに携わりデザインへ興味のある方は必見。あたらしいデザインとの出会いがあり、意外なネットワーク創りにもつながるかも知れません。

東京デザイナーズウィーク2005の一環でもあるこのイベントは、きっとあなたにインスピレーションを与えてくれるでしょう。一般公開は3,5,6日の3日間。私もこれからでかけますので、またその様子を報告します。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

October 15, 2005

女性用トイレは経済効果のバロメーター

10.15付日経プラス1の「何でもランキング」では、女性派遣社員が働きやすい職場が掲載されていました。興味深いのは、そのNo.1には、“トイレがきれい”であることがあげられていました。

女性派遣社員の理想のワーキングスタイルを想像すると、個人の能力を認められて短時間で高収入を得られ、自分の時間が自由に確保できる環境であることが好まれるという印象ですが、トイレのことが1番に上げられているのは、意外なランキングでした。

記事の中で、「清潔なトイレは会社として余裕があるかどうかの目安」といった意見が紹介されています。働きやすさを配慮し設備を充実させる考え方として、ファシリティマネジメントがあります。企業が人材を有効な経営資源として考える場合、企業の施設を快適に利用できるようにし満足度を高め、人材から出力される知的財産の向上を図る手法がファシリティマネジメントに含まれています。

ファシリティマネジメントはトイレ等の施設だけでなく、土地や建物そのもの、事業活動の空間、地域環境などの整備・充実も含まれます。また、高度情報化社会ですから当然ITネットワークの整備なども含まれてきます。しかしながら、毎日利用し、女性にとってはお化粧や身だしなみのチェックをしながらホットできる空間がトイレ。身近な空間にチェックが厳しいのはさすが女性ならではの感覚です。

ゆったりとした清潔感のあるトイレが人気なのは、職場にはじまったことではなく、数年前からデパートなどで特に女性用トイレのリニューアルがされています。今年も新宿のある有名デパートがトイレの利用状況を確認した上で、抜本的にトイレをリニューアルした事が建築雑誌等でも話題になっています。

そのデパートでも女性トイレの面積の拡張を快適性の充実を果たしています。やはり、女性トイレが充実しているデパートでは売り上げに大きく影響すると言われています。デパートのほうは顧客サービスに観点を置いていますが、いずれも女性用トイレが経済効果のひとつのバロメーターになっている様子です。

清潔で明るいトイレ空間を作る上で、好まれ多く利用される建築仕様は主に下記があげられます。

 1)間接自然光や照度の高い間接照明と姿見の配置(化粧、ファッションのチェックし安さ)

 2)洗面器の使い分け(手洗い用、化粧、歯磨き用等)

 3)白またはアイボリー系の色調壁を基本(汚れが目立ち安い為、逆に清潔を保てる)

 4)木製インテリアや観葉植物の配置(癒し空間へのイメージ)

その他商業施設等では、幼児用の安全な空間や荷物を仮におけるロッカー等の設備スペースの確保などが上げられます。

身近なトイレの空間の快適度はいかがでしょうか?

事業者の方々、女性の目は意外なところに厳しいですよ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

October 14, 2005

高級インテリア志向、その次は...

10.13付日経新聞に~都市回帰/高級インテリア志向~『百貨店、家具売り場充実』という見出しの記事が目に付きました。都心部のマンション販売が好況であることからわかる様に人口の都市回帰に加え、こどもを持たない世帯を中心にインテリアにお金を惜しまない消費者が増えているそうである。新聞の記事にはそういった消費者層をターゲットに百貨店がインテリアの売り場やフロアーを充実させていることが書かれています。

私もよく街を歩きまわりますが、確かにひところの雑貨屋ブームが落ち着き、インテリアの充実した店舗が目立つようになってきた様に思えます。雑貨はコスト的には手ごろで魅力がありますが、販売店やメーカーが変わっても意外と似たようなデザインが多く氾濫しているように感じます。

雑貨の氾濫に少し飽きてしまったのか、雑貨よりもすこしスケールの大きい家具類に消費者がデザイン性を追求しはじめた様子です。また景気も上向きということなのでしょう、経済的にもすこし余裕がでてきてコダワリのある部屋造りをしようとする層が増えてきたのだと思います。消費者が住環境の空間を意識し始めた証拠ではないでしょうか。

実際、シンプルで個性的で優れたデザインの雑貨を購入しても、それを飾るリビングルームや自分の部屋に一貫性のあるデザインを持たなければ、空間としてちょっとバランスが悪くカッコつかないですよね。空間を意識しはじめたコダワリ層にインテリアはきっと人気となっているのでしょう。

生活の基本となる『衣』『食』『住』。従来『衣』や『食』への消費者のコダワリは当り前のよう存在していました。着こなしが上手であったり、ファッションセンスがいい人はカッコいいですよね。手ごろで美味しい料理を出してくれる飲食店を知っていたり、ちょこっとした料理でうまい肴をつくってしまう人なんかもカッコいいと思います。

以前から、そんな感覚で『住』へのコダワリも普通に感じる様になれば、どんなに生活環境が向上するかと感じていました。でも、近年になっていよいよと言うかやっと『住』へのファッション&デザイン性の追求が活性化され始めてきた気がします。インテリアへのコダワリの次は、更なる空間『建築』への一般消費者の欲求がいっそう多様化・細分化しはじめるのではないでしょうか。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

October 10, 2005

安藤忠雄氏の直筆サイン書籍購入

ando_detail隈研吾氏の展示目的ででGAギャラリーを訪れましたが、そこで安藤忠雄氏『DETAILS3』のサイン書籍を見つけました。ちょっとミーハー的ではありますが、レアな書籍だと思い思わず衝動買い!サインは蛍光ペンで大胆なスケッチ入りでした。スケッチはピノー財団現代美術館を描いたものでしょう。私が購入したものは、赤と青のマーカーで描かれていましたが、ほかには青と緑で描かれたものもありました。スピード感のあるスケッチタッチに大満足。

ando_sighn書籍は2003年5月に発行されたものですが、ピューリッツアー美術館、国際こども図書館、光の教会、司馬遼太郎記念館など1994年から2001年にかけて手がけた14作品の図面と写真が掲載されており、見応えがあります。サイン入り書籍は、確か残り4冊になってしまっていたと思います。安藤忠雄ファンならおすすめです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

October 09, 2005

モックアップにみるアナログ感覚とぬくもり

「隈 研 吾 展 ― モックアップス」が千駄ヶ谷のGAがギャラリーで開催してしますので、足を運んでみました。
ONE表参道やエトワール心斎橋、安養寺木造阿弥陀如来坐像収蔵施設などの外装で使用する前に検討された実物大模型“モックアップ”の展示をみることができます。モックアップの脇には詳細に描かれた矩計図がともに展示されていましたが、やはりそのモックアップから受ける印象は大きいですね。素材の質感、重量感、ボリュームがまず真っ先に五感で感じるからでしょう。

ga_garelly実際の建築物をみていいても間近でみると大きく迫力あるものです。例えばONE表参道の木製のルーバーの断面は445mm×100mmもあることを知りました。また、エトワール心斎橋の外装で使用されたオニキスという石の表情はなんて日本画的な色彩と筆跡を思わせるファサードなのかがよくわかります。そんな風にモックアップをじっくり観察しているうちに、裏側にまわって隠蔽部のそのディテールをみるとまた違う印象。技術的な納まりに感心します。

隈研吾氏の新しい素材に対する挑戦的ともいえる建築技術に脱帽ですが、同時にそれらの創りこみに関わる人たちの熱意も伝わってきます。創りこんでいく過程で素材そのものに対して熱く向かい合う真剣さがあるからではないでしょうか。実際に発注者や代理店、メーカー、職人といった立場の違う人たちと対話を重ね実現されてきた様子が、施工時の写真などからも覗えます。

ITの普及によりCADはもちろん3Dによるプレゼンが当然の建築業界ですが、改めてつくる者たちに必要な『アナログ感覚』というか五感から感じる『ぬくもり』のようなものの大切さを改めて感じてきました。「隈 研 吾 展 ― モックアップス」は10月23日までの展示です。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

October 07, 2005

初秋の旅(2)

高橋耕也氏はたけしさんのTV番組『誰でもピカソ!』にも出演しているほどの腕前であることを、店内に飾られている番組出演のプロフィールを見つけて知りました。また、国際サファリーラリーのバハ1000でクラス優勝もしたことのあるパワフルな生き方をしている作家さんだそうです。驚きですね。

ほかにも旧軽井沢銀座通りでは、結婚式場とカフェ・レストラン、宿泊施設が融合した「軽井沢クリークガーデン」が完成していました。
新らしい人気スポットです。木の地肌を生かした木造建築と乱張りされた床の石が軽井沢らしさを感じさせます。また、中庭にクリーク(小川)が横切り自然な景観を惹き立てている様子です。外観はガラスの開口を大きくとった建物で、開放感ある空間です。オールシーズン営業する様子ですので、余計な心配ですが、軽井沢の冬の激寒を考えるとこの大胆な開放感はちょっと心配...。

karuiagzawa_shoppinng_moleぬれ煎餅やら蜂蜜を頬ばりながら散策し、旅の最後はプリンスショッピングプラザへ。これも新しくできたNEW EASTへ直行。ゴルフ場に食い込むようにつくられたショッピングモールは、なかなか楽しくお店を廻れる様にレイアウトされていました。夕暮れ時の美しい建物のシルエットを見ながら家内の買い物にお付き合いでしたが、スタバで心地よい待ち時間を過ごし、やがて帰路につきました。短い時間のながら効率よく素敵な空間をめぐることができ、混雑にもあわず、快適な小旅行でした。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

October 06, 2005

初秋の旅

stone_church先月後半の連休に蓼科と軽井沢のお気に入りの場所を巡ってきました。台風の影響もあり、雨模様でしたがそれがかえって人手を妨げ、やさしく降る9月の雨の中、ゆったりといい感じで旅ができました。

天気の加減で、蓼科での自然探索をあきらめ、軽井沢へ移動し巡ってきたお気に入りの場所は、MY定番ですが、石の教会、トンボの湯、それにショッピングセンター。石の教会は到着したときにちょうど挙式があり、中は見学することができませんでした。残念...。tombonoyu仕方なくちょっと時間ができたのでトンボの湯にチャポンと入ってきました。シンプルで清潔感のある広々とした空間にはいつも安らぎを憶えます。ちょっとの時間でしたが、体がホカホカになったまま旧軽井沢へ。

そこで新しい発見がありました。それは、チャーチストリートの鉄工芸作家の高橋耕也氏の作品をおいた『工房ものずきん』のいう店。いつから出店していたのか知りませんでしたが、とってもアナログ的なすばらしい手つくりの鉄の工芸品を披露していました。なかでも飾ってあった魚の骨をモチーフとした時計のデザインは神秘的でもあり圧巻。一度訪れて見ることをお勧めします。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

October 05, 2005

最近人気の外装ディテールと不具合の関連

最近よく見かける外装のファサードとして、アルミカーテンウォールの天辺で建物のアウトラインを形成している建物を良く見ます。近年のヨーロッパ建築のディテールの影響を多分に受けている様に思えます。アルミカーテンウォールの天端に直接屋上のシート防水をつなげて納めているディテール等がその例です。

とてもシャープで軽快感のある仕上げで流行のディテールとなっています。しかし、この納まりですと場合によっては雨漏りや結露などの不具合を発生しやすくなります。なぜなら、カーテンウォールの部材には必ずジョイントがありますし、躯体に固定する為のファスナーがあり、設計段階でその部位周辺の納まりの検討を怠る場合があるからです。また、アルミはコンクリートの3倍近い熱膨張率があります。そういった基本的な物性を知った上でデザインして欲しいと痛感します。

実際、そのようなディテールで竣工後早速漏水等を発生した物件を何度か見ています。原因は検討不足のまま施工者任せに施工をしてしまっているパターンがほとんどです。有名な建築家でも大胆な納まりの図面を引く方も出てきています。建築雑誌などで代表的な美しいディテール例として紹介されりしているものもありますが、機能・性能的には疑問を持つもののなかにはあります。

あくまでも建物は、雨風をしのいでこそ「建築」と言えるというのが私の持論です。断熱材や空調技術も発達した今日ですから結露なんかも問題外と思います。美しさをばかりを先行して追い求めた建築は、機能・性能を脱したデザインになりがちです。設計者のみばかりでなく、サッシメーカーを含めて施工に携わる技術者にも「気づき」の目を光らせて欲しいものです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

September 23, 2005

江戸 IN 東京(2)

「築」夏号では、江戸東京博物館の竹内館長と建築業協会の野村会長の対談が載せられていましたが、その中での「江戸」の街に学ぶ生活や文化、街づくりの話に興味を持ちました。なかでも、江戸時代に由来する歴史的町名の復活を検討している動きを竹内館長がおこなっていることにことに惹かれました。

便宜上、現在は銀座や日本橋は広い範囲で東西南北を頭につけて町名としていますが、ひと昔前までは、尾張町、新両替町、加賀町、木挽町、村松町、矢ノ倉町、米沢町、橘町、薬研堀町など土地や住んでいる人たちを想像させる名がついていたと言います。便宜上つけられた町名は確かに便利かもしれませんが、郵便番号が細分化され現在、住む人たちがその町に愛着ができ、街づくりへの意識が高まる工夫が必要になってきているのでは、...。と提案しているわけです。

都市の将来を考えると、確かに住民の街づくりへの意識向上が鍵となり、地域コミュニケーションの発展となっています。便宜上つくられた名前よりも歴史的な名前のほうが響きがいいかも知れません。所縁と風情を感じる町名になにか期待感もあります。でも、営利活動をおこなっている事業所にとっては、やはり銀座とか日本橋のほうが印象が良いらしく、まだまだ調整や現実になるには時間がかかる様子です。いずれにしても、町に携わるいろんな人たち同士のコミュニケーションが活発化することは、明るいことだと思います。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

September 22, 2005

江戸 IN 東京

昨夜のNHKニュースで落語がブームであることを報道していました。新宿にある末広亭は今、大勢の人たちで賑わっている様子が映像から見られました。私も少年時代から学生時代、落語本をよく読んだり末広亭にも出かけていたりしました。

当時は概ね20人程度の客しかいなかった気がします。昼の部で演目は8つくらいあって入場料は400円くらいだったと記憶しています。今はいくらくらいなんでしょうか?当時、ある落語家はその入場料の安さを確か「たこ焼き」の値段に例えて、自分たち講演料の安さをネタにしていたの笑いながら聴いていました。その当時縁日の屋台などで「たこ焼き」も確か8つ入りで400円でしたから...。

asakusa
ニュースでは落語の噺のネタである場所の散策も人気があることを紹介していました。浅草寺雷門の仁王様にまつわる小噺や浅草界隈が紹介されていました。実際、落語の世界もそうですが、江戸を感じさせる風景や建築物を探して見て歩いてみるとなかなか時空間の広がりを体感し楽しいものです。

一方、建設業界誌『築』夏号では、東京の町名を江戸時代に使われていた名前に戻そうと言う運動があることを先日知りました。(つづく)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

August 23, 2005

建築家らが創作のこどもと読める「家」の本

子供たちに伝えたい「家」の本として㈱インデックス・コミュニケーションズより建築家やアーティスト、作家らによる「家」の本が創作されているのを知りました。今回は第1回目のシリーズということで、9種類発刊され、みかんぐみ、伊東豊雄氏、妹島和世氏、芦原太郎氏などが参画されています。それぞれ、「家のきおく」、「みちの家」、「物語のある家」、「家族をつくった家」を創作しています。

早速、書店にいって買い求めようと2店舗まわりましたが、残念ながら売り切れ...。WEB購入もいいですが、今回のこれらの本はカラーの絵の多い構成になっているらしく、手にとって確認して選びたいなと思っていたので、すこしがっかりでした。
1冊1600円(税抜き)とのことで、そんなに高くもないですから、好きな建築家がいる場合は、迷わずWEB上で購入するのがいいかもしれません。

今後11月発売予定として隈研吾氏、その後も高松伸氏や内藤廣氏等の創作本も執筆予定とのことで楽しみです。著名な建築家がこどもの目線でわかりやすく「家」を語ることで、こども達に、身近に住環境へ親しみや興味をもってもらうことにつながり、たいへんよいことだと思います。「暮らし」について前向きに思考するいいきっかけとなればいいですね。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

August 14, 2005

散策で見つけたインテリアショップ

右欄の『暮らしを演出』でもリンクで紹介していますが、表参道駅そばに『DAY by DAY』というインテリアショップがあります。約1年半程まえに表参道付近を散策して見つけたインテリアショップで、お勧めのお店です。"Vintage J.modern"をコンセプトに、流行に左右されることなく商品を創作し続けています。お店は少し小さめですが、コンセプトどおり洗練された日本の伝統文化を感じさせる創作商品が飾られています。

創作商品の一押しは 「キュービー・ネオ」。LEDを利用したロウソクの炎的なやわらかい照明です。炎の揺らぎも若干強弱がつけられる様になっています。充電式なので好きな場所に持っていけるため、本当のロウソクの炎による照明であるかと勘違いをしてしまいます。火の心配が要らなくます。落ち着いた雰囲気やムードある雰囲気を演出したいときに、気軽に部屋で使うことができます。
近年、火災探知の性能が進化し、住まいにおいて、なかなかロウソクによる空間演出が楽しめませんが、こういったものがあるとうれしいですね。最近ではグラスカップ型のもの=「カフェ・オ・レッド」 が商品化されています。

そのほか雑貨類も“日本”を意識した色使いや生地、木製品がお店には並んでいます。現在、雑貨屋さんがブレイクし多くお店がありますが、良く見ると違う雑貨屋さん同士でも同じ商品を扱っている状況に多く出会います。また、デザイン性は欧州風であったり、アジア系の無国籍のものであったりしていますが、その多くは中国で生産されたものが多いです。でも、この『DAY by DAY』のインテリアショップは、媚びずに“日本”の良さを意識して創作品をアウトプットしているところが、たいへん好感を持てます。その頑固さを守っている姿勢に期待し、今後の作品にも注目していきたいです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

August 01, 2005

いまどきの「書斎」の意義(3)

会社の話でなく、「書斎」についての話に戻しますが、これからの「書斎」には、自分が調べ上げてもつ情報と他人のもつ情報を交換できるアナログ的なコミュニケーションの「場」を必要としている気がします。また、単なる情報の交換だけでなく、その情報をもとにした考えや思想などを語り合える仲間が身近にいたら楽しいかもしれません。仕事に関する情報交換に限らず、趣味の情報交換であっても、会話を交わすことにより、新しい発想が浮かんだりビジネスチャンスを生む可能性が高まるのではないでしょうか。

そんな情報交換の場を可能にしている将来の「書斎」像として、実在している代表的なものがあります。アカデミーヒルズ六本木ライブラリーがその例です。図書館ではありますが、コミュニティの場もあります。空間のコンセプトとして、『役に立った知識を、「これ良かったよ」と仲間に教えてあげる、共有の精神を表現する場所』としています。知識社会に進む中でこういったコミュニティの場と「書斎」的な調べものが効率的にできる場の融合した施設が多く必要になってくるような気がします。

これからは、「書斎」でひとりで思考しカリスマを生んだ時代から脱皮し、「多機能図書館」的なソーシャルコミュニティ施設で互いに研鑽しあい「成功キャリア」を生む時代になってくるのではないでしょうか。供給過多になりつつある事務所ビルがこういった進化した「書斎」的「場」にコンバージョンされることも予想されるでしょう。今後こういった「場」から会社の枠を超えた有能な人材の交流基点が今後出没してくるような気がします。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

July 31, 2005

いまどきの「書斎」の意義(2)

思えば、インターネットとユビキタス技術の発達で、かつて「書斎」でじっくりと調べた空間はあまり必要でなくなってきた気がします。インターネットで検索を駆使しれば、大抵のものは知ることができるからです。かつて本屋で探し当てて買ってきた書籍や図書館で苦労して探し借りてきた本をじっくり読む必要性が少なくなってきました。必要なときに必要な情報を取り出せる環境に社会全体がなってきた背景があるのではないでしょうか?

では、「書斎」の意義は現代において何なのでしょうか?逆に言うと調べることに長けたインターネットにない、劣っている点とは何でしょうか?私は、考えることとコミュニケーションすることであると思います。コンピューターは当然考えることはできません。また、メールやチャットなどのコミュニケーション技術はコンピューター社会で発達していますが、相手が誰なのかや自分との知識・専門性の差がわかりません。実際に信頼の生まれた両者が会って情報交換をしたほうがよいに決まっています。

会社の中でもいわゆる「会議」よりもブレーンストーミング的な「検討会」を開催したほうが、早い時間で有意義な結論が出たりすることがあります。一方で、SOHOと言うワーキングスタイルもあることから、会社の意義も活発な「コミュニケーション活動」を提供できるファシリティ施設という考えも最近では言われてきています。逆に言うと、会社でみんながパソコンに向かってじっと仕事をしているような会社はあまり元気のいい会社といえないのかも知れません。
(つづく)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

July 29, 2005

いまどきの「書斎」の意義

大手企業で40代のいわゆる若手の経営者が最近目立ち始めていますが、今週発刊され雑誌の「プレジデント」で『40代「勝ち方」分析』で、その「成功キャリア」達の経験や背景、実態、人材資質などが紹介されています。その雑誌で、書斎空間について興味深い記事がありました。

記事のなかで、東京ガス西山経営研究所長び西山昭彦氏が、近年の「成功キャリア」は、自宅に書斎をもっている人は少数派であったと紹介しています。かつて成功を納める者達は、自宅に書斎がありそこで思考し、思考したことが会社での原動力となって活躍していたと思われていました。ところが、「成功キャリア」は意外と休日など書斎に閉じこもらず、家の中の居場所で「定位置」決め過ごしている状況が多い様子であると伝えられています。

中高年での実態調査で「書斎」がほしいものの1位になることが多いと言われる一方で、書斎を持たない「成功キャリア」が多いのは、普段の仕事が激務である点や、その半面家庭でのコミュニケーションを大切にしている点、また、個人の力量的にどんな場所でもリラックスと集中できる点があげられ、その傾向の推測ができます。ユビキタス社会化の傾向でもあり、どこでも仕事をこなすことが可能となった背景があり、やはり、仕事のできるヒトは場所を選ばないということでしょうか。

仕事とOFFを上手く使い分け、スピード経営を可能としている「成功キャリア」の裏舞台が見えるような気がしました。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

July 27, 2005

宇宙に暮らすという感覚

以前から日本未来館から青森県六ヶ所村の(財)環境科学技術研究所にある「ミニ地球」の情報発信が以前よりありましたが、このほど一般報道関係者にも公開があり、各種新聞等に26日にその記事が見られました。「ミニ地球」は、閉鎖空間での居住実験室です。

密閉された約500㎡の施設内で2人の人間(「エコ・ノート」と呼ばれる研究員)と2匹のヤギが暮らすそうです。水や空気を循環して利用し、自給自足の生活をするといいます。今回の実験は1週間と短めであるが、今後最大で滞在期間が4ヶ月になるそうです。宇宙への居住空間の研究に一役買いそうですね。四季を通じた1年以上の滞在期間がないと、なかなか状況の変化があらわれにくいように思いますが、どのような結果がでるか楽しみです。

ところで、「エコ・ノート」さんは、自分自身の社会的な生活は実験のあいだ休止ということなのでしょうか?気になりますね。外部とは電話やインターネットで情報交換できるといいますから、ソフト的にはインターフェイスがあり、真の意味では密閉されていないと言えます。今回の実験の目的は、生きるために必要最低限の食物、水、空気などの物質循環を調査することだそうですから、その辺はあまり関係ないのかもしれませんが...。

つい先ほど、スペースシャトルの打ち上げが行われ、日本人宇宙飛行士の野口さんが宇宙へと飛び立ちました。“宇宙に暮らす”という感覚が、一昔前よりもずいぶんと身近に感じられる時代になってきました。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

July 26, 2005

首都圏の地震について

25日に首都圏を襲った地震にはびっくりしましたが、建物のエレベーター関連の事故や対応の遅れが浮き彫りになりました。私の住むマンションもしばらく止まり、上層階に住んでいらっしゃる方は苦労して帰宅した上に、たいへんな労力で階段を昇っていてお気の毒でした。蒸し暑い日でしたから...。

早くも政府が、鉄道の運行やエレベーター内の乗客閉じ込め対策に関する災害対策関係省庁連絡会議を開き、都市型震災対策を今秋に策定する方針を示しました。この対応については、早い対応でね。具体的で現実的な対策を期待したいです。首都圏の地震に対する対策をひとつひとつ実施することで強い首都形成につながっていくと思います。

でも、予想以上にパニックになる様子もなかった様にも思われます。首都圏一般市民の冷静な判断力も評価できるのではないでしょうか?強い首都を形成する上で、メンタル的にスキルアップすることも重要です。一定の危険予知を想定し、そういった行動指針や倫理的な指針を政府が示すことも大切であると思います。

ところで、今回の地震も満月付近に発生しました。やはり地震と月齢との関連あるのではないかと、気になりますねぇ...。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

July 24, 2005

今年度のBCS賞建築鑑賞ならここがお勧め

2005年度のBCS賞を受賞した安曇野高橋節郎記念美術館は長野県の穂高町にありますが、古くから“安曇野”と呼ばれ、自然と生活とが共存した豊かな地域です。漆陶芸作家の高橋節郎氏が生まれ育った場所であり、安曇野高橋節郎記念美術館には数々の作品が展示してあり、敷地内にと生家が再現されています。数年前に高橋先生の作品を陶磁器タイルにする仕事があり、高橋節郎先生とは一度お会いしたことがありますが、とても上品である一方で精力的な方です。

azumino作品にものそのお人柄がでています。漆の深みのある黒の上に金色で繊細に描く作品は、自然風景や動物をモチーフにしたものが多くみられます。穂高の自然豊かな生命力あふれる環境に影響されたのでしょうか。日本伝統の漆技術で繊細なタッチで描くパワーは見ごたえがあります。

ところで穂高町でよく知られているのが、ワサビ田とお蕎麦です。ワサビは、清らかで豊富な水があるからこその産物です。実際町にはあちこちに小川がまだ現存しています。その昔懐かしい「日本の故郷」を思わせる風景は、黒澤明監督の「夢」という映画のシーンにも登場します。それは水車の描かれる風景です。実際には、ワサビ大王農場の敷地の一部にある水車小屋とその周辺で撮影されています。(写真は初春に撮影したもの)

野生のクレソンや蛍の見られる場所もわずかですが、現存しています。黒澤明監督の愛した風景のそばに建つ安曇野高橋節郎記念美術館。そんな風景のなかに溶け込んで建っています。

安曇野高橋節郎記念美術館の設計は、プランツアソシエイツの宮崎浩氏が手がけていますが、「建築の立地する環境や条件を前提に設計をスタートするよう心がけています。」と言われるだけに豊かな自然の中に威圧感なく存在しています。自然と建物と美術の鑑賞をかねて“安曇野”にふらりと出掛けるのもいいですね。少し足を延ばせばあちこちに温泉もありますし、ちょっと涼しくなる秋まで待てば蕎麦も美味しいところです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

July 21, 2005

東京の中でスコール体験

yuenosima03梅雨明け後、暑い日々が続きます。30度を越す連日の東京の蒸し暑さにはまいります。そんなときは夕立を期待したいですが、最近は夕立も少なくなった気がします。これも地球温暖化のせいでしょうか?

ところで、夕立というか「スコール」を東京で体験できる空間があります。夢の島熱帯植物館のドームです。熱帯植物の生い茂る大温室の中で体験ができます。また、なかには人工滝の下を通る散策路もあり、ちょっとした納涼体験ができます。大きな熱帯植物も圧巻です。熱帯植物館ですから、当然中は暑いですが、いきいきとした熱帯植物が生い茂っている為、気のせいか、そんなに暑さは気になりません。

yuenosima027、8月は子供たち待望の夏休みもでもあり、自由研究を手助けしてくれるイベントも準備しています。家族でスコール体験してみるのも楽しいかもしれません。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

July 20, 2005

若手クリエーターにエール!

先週偶然にもNHKテレビ番組で、若手クリエーター:佐藤オオキ氏が出演していたのに目がとまった。のびのびと新鮮な感覚でデザインに取り組む様子が紹介されていた。デザインオフィス「nendo」を創設し、創設とともに国際的に活躍している。元気よく華やかな活動をしている。

学生時代に卒業旅行でミラノ国際家具見本市を観て影響を受け、響くものがあり「nendo」を創設してから間も無く同見本市の「Design Report特別賞」を受賞している。
その様子は、日経アーキテクチュアの特別編集版「NEXT-A」でも詳しく紹介されています。「建築」というとある程度経験産業的であり、デザイン・設計・施工での現場経験がないと判らないものだろうと誰もが思うものですが、彼の勢いあるボーダレスな発想と活動に感心してしまいます。

テレビでも紹介があった見本市に出展した「SNOW」というテーブルは、確かに洗練された拡張性のある建築的なデザインです。インテリアのほかにも内外装の建築にも活動を広げており、その活躍は未知数です。今後の動きを期待したいですね。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

July 15, 2005

危険予知の最大数値に?

7.14付けの日本経済新聞に「東海」「東南海」地震が同時発生したときの東京での超高層ビルの揺れが最大3mになるという記事がありました。高さが280m級の超高層ビルを想定したシミュレーションで、長周期の地震と共振する場合とありましたが...。

3mも揺れるの?と思うと、びっくりしてしまいますが、実際には、地震は全く同時に発生する確率は小さいでしょうし、東京からそれぞれの距離と方角は異なりますので、全く同じ向きに長周期の振動が起こる確率も小さいはずです。また、地震の振動が地面から建物の最上部まで伝わる伝播速度と建物独自の制震装置による揺れの減衰効果もあるわけですから、実際には3mも揺れるのか疑問に思います。(現在ある超高層ビルでは、5~60センチは揺れる想定は、通常計算されています。)

“備えあれば憂いなし”で、安全を確保するのにこしたことはないですが、不経済な防災投資をあおる事になりかねないので、シミュレーションに疑問を感じます。また、記事より「超高層ビルが破損する恐れも...」とありましたが、混乱を招きたくないものです。記事の掲載のあった同14日にシンポジウムで詳しく発表されるとありましたが、シミュレーションでの条件を確認して安心したいものです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

July 12, 2005

巨匠建築家を身近に感じました...

ル・コルビジェのことを紹介しましたが、彼が設計したサヴォア邸に関する展示を開催していることを知りました。
ギャルリー・タイセイで「6つのサヴォア」展が9月22日(木)まで開催されています。このサヴォア邸、実現までに5回もの提案がされていたそうです。で、展示のタイトルが「6つのサヴォア」展となっています。

一方、完成してからもこのサヴォア邸は、雨漏りや湿気でクレームの多かったとか...。興味深い意外な話に出会うことができます。巨匠によるかの有名な建物が、こんな経緯で建てられていたのは意外です。時代の先端をいく天才や独創性に富んだ功績は、繰り返しによる根性ともいえる努力と失敗の数々で構築されるのかも知れません。巨匠が少し身近な人物に感じられてきました。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

July 10, 2005

まだまだ、都心型マンション人気健在!

昨日、広告費にかなり熱を入れていそうな某高層マンションのモデルルームを拝見してきました。今のプレゼンテーションには購入者を惹きつけるいろんな手法を使っていまして驚きました。2、3年前にも高層マンションのモデルルームを観に行ったことがありましたが、そのとき時よりもさらに拍車がかかっていた気がします。

大きな模型に、周辺環境を紹介する映像、モデルルームオプションの豪華さ...。現在の住まいよりも都心に住みたく、標準的なモデルを見たかったのですが、ちょっと豪華なのでビックリ。こころ揺れて購入したくなりました。でも、場所的にはすごくお気に入りですが、近隣に清掃工場があり、目線レベルに煙突がかぶることに気づき、保留..としました。風向きによっては、ちょっと臭気とか煙の影響ってあるのでは...と思いまして。

それにしてもセキュリティやパブリックゾーンの充実した都心型マンションが多くなってきました。利便性や行動エリアを考えると、往都心のアメニティの良さと往来の時間を無駄にしたくないのとで、私も都心派志向ですが、まだまだ供給される都心型のマンションには、多様なライフスタイルに対応した供給に勢いを感じ、楽しみです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

June 30, 2005

納得のいく非日常のハウスウェディングスタイル

arkangel_daikanyamaハウスウェディングというと、やはり先駆者で勢いにノッテルのは「テイク・アンド・ギブニーズ」(T&G)。代官山ではT&Gが「アーカンジェル代官山」をプロデュースしています。結婚式という人生の華やかな記念日に、非日常空間を徹底的に演出するT&Gのコンセプトは実に一貫していますね。

結婚式場の建築物はホール的な箱建築が従来多くありましたが、それをT&Gは打破したといっていいでしょう。こじんまりとした施設が多いですが、使用されるファサード部分は建築的にも造形的に凝ったモールを用いたり、ロートアイアン(鍛鉄)の手摺や格子を多用し、インテリアや照明、アプローチ部分のアトリウムに水や緑の潤いを与えし、見事に異空間を演出している。小技がかなり綿密に仕掛けているので、歴史ある時代を感じさせるチャペルに見えたりもします。

他にも新しい式場スタイルを提案しています。顧客満足度が高く、芸能界をはじめ多分野からの熱い支持も多いのは、社長の人望が一役買っている為でしょう。次々と東京の好立地やファッション街に新しいウェディングスポットを開拓し続けています。IT産業やWEB業界のデジタル産業が盛況な中、T&Gの戦略コンセプトは、実にアナログ的であり、ディズニーのサービス精神に近いのではないでしょうか。

街並を選ぶことにより、また、主張しすぎない上品な異空間を提供することで、建築的にも周囲に違和感なく施設が溶け込んでいます。偶然にも散策の際に、偶然にも結婚式にであったら通りで参列し思いっきり、主役の新郎新婦を祝福してあげましょう。ホントにそんな気にさせてしまうハウスウェディングの空間です。

こちらでも、何度か華ギャラリーコットンローズのブーケが華を添えています。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

June 29, 2005

代官山ハウスウェディングのホットプレイス

madame_toki00ハウスウェディングが流行ですが、代官山にあるこのレストラン「マダム・トキ」でも人気です。一軒家をレストランとして使われてして、あたたかみのある外装色とクラシックな内装がアットホームな食事を演出してくれます。様々な記念日に利用したくなるレストランです。ドラマロケでも使用されたこともあるそうで、知る人ぞ知るホットプレイス。

madame_toki01こちらで披露宴をあげたカップルの中にも、華ギャラリーコットンローズのブーケが何度か華を添えました。

| | Comments (0) | TrackBack (1)

June 17, 2005

建物点検・メンテナンスの重要性

一昨日、外壁の脱落事故のニュースがありました。負傷者も発生し、通行中の乗用車のボンネットもV型に曲がり、事故当時の激しさが伝わってきました。重症を負われたようで傷ましいことです。

脱落した部分の壁や落下した破片え写した数秒間のTV映像からは明確なことはいえませんが、外壁に張られたタイルの下地は躯体調整の為のモルタルが厚く塗られていた様子が見受けられました。1センチ程度を何層か分けて下地を施工していたのではないでしょうか。タイル下地で躯体の不陸調整を行うことはしばしばあることですが...。塗り厚さが通常より厚く見えました。

しかし、道路斜線制限で建物を斜めにデザインされた箇所は雨に直接あたりやすくタイルやタイル目地そのものには止水性が一般的にないため、下地部分に雨水が浸みやすい状況です。また、日射の影響もあるため、日常の寒暖さで外壁のタイルや下地、躯体自身が伸縮しヘアークラック等を発生させます。したがって、そういったヘアークラックが生じた場合、そこから雨水が浸入し下地を傷めることになります。コンクリートや下地モルタルの中性化の現象です。

そういった現象を回避するためには、建物の天端面等へのタイル張りの自粛や施工時の精度の高い躯体施工管理、建物の定期的な点検等が主にあげられます。建物が竣工してじから複数年を重ねる場合は、建主による建物点検が重要となります。

タイムリーにも今年の6月より、「主に建築物単体の安全性と、市街地の面的ぼうさい機能確保に関するもの」の内容の建築基準法改正が施行されました。要するに「損傷や腐食などの劣化状況を定期的に点検すること」を義務付けた内容です。

建物も定期的に点検したりメンテナンスを実施しないと加速的に劣化が進行します。都心には数限るないほどタイル張りの建物が存在します。氷山の一角である事故とならない様、これを機会に建物所有者や管理者は、建物の点検やメンテナンスの重要性を再認識していただきたいです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

June 15, 2005

世界最古の遺跡発見!?

世界最古の遺跡が発見されたニュースが主要紙記事(毎日新聞読売新聞他)で紹介されている。その情報の源は英国インディペンデント紙によるそうだが、詳細はわかっていない。しかし、『世界最古といわれている英国のストーンヘンジよりも2500年以上も前…』というから興味をひく。原始的な遺跡のようであるが、複数確認されていて、それぞれが同じような造りをしている様子だ。写真等の記事もないため、詳細の情報が知りたいですね。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

June 13, 2005

雑誌『DETAIL JAPAN』への期待

DETAIL JAPAN』という雑誌が創刊されている。施工ディテールを多く示した雑誌ということで建築技術者としてたいへん興味をもち、定期購読をはじめまています。その『DETAIL JAPAN』が、創刊記念として「現代建築とインテリア」のセミナーを赤坂プリンスホテルで開催するということで、セミナーに出席させていただきました。

セミナーには、ドイツの『DETAIL』編集長Christian Schittich氏による「DETAILから見るヨーロッパ現代建築の最新潮流」、建築家:岡部憲明氏による「人間と空間を結ぶ - ディテール」、建築家:隈 研吾氏による「光と触覚性」の講演を聴講することができました。まだ発表されていない最新の建築写真のスライド等の紹介もあり、日欧の時流の建築についての情報を得、たいへん有意義な時間を過ごすことができました。

隈 研吾氏の建築には「ルーバー」がテーマのひとつになっていることは知られていますが、主要建築材料のコンクリートに代わる建築素材を追求している“アンチコンクリート派”的発想でつくりこみをしていることを知りました。異種建築部材を使用することで、多く本来の建築性能を発揮すべくリスクを背負い、細かいディテール検討を必要としている点に興味をひきました。自然素材を扱う作品等から穏やかな印象がありましたが、建築にたいして挑戦的かつアバンギャルド的面にすこし驚きました。

また、岡部 憲明氏の講演では関西国際空港とロマンスカーVSEを創り出す過程のプロセスを細かく聞くことができ、その多角的な視野から検討されて、細部までこだわったディテール説明に圧倒されました。セミナーの最後には懇親会もあり、僭越ながら岡部 憲明氏とご挨拶をすることができ、その際に、講演の際に紹介されていたロマンスカーVSEのコンセプトスケッチについて質問したところ、なんとほぼ1日でコンセプト決めてしまったことや最終的には小田急電鉄の制服デザインまで任されてしまったことなど、楽しく貴重なお話しを直接聞くこともできました。

今回のセミナーは第1回ということで、今後もこのようなセミナーを実施していくということです。読者を大切している雑誌編集社側の意向や雑誌を通じて、『技術的かつ美的な建築をつくりだす為には、入念なコンセプトを有したディテールが必要として可能となる。』というメッセージが熱く感じられました。

従来の建築雑誌では、美しい建築は写真を中心に編集されていたり、ディテール図を多く含んで編集されているものは少かったのに対して両アプローチから徹底的な取材のもとに編集される『DETAIL JAPAN』は、今後たいへん興味深く、期待したい建築雑誌といえるでしょう。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

May 23, 2005

開かれた美術館に感動!

21se_mu金沢21世紀美術館を観てきました。「新しい文化の創造と新たなまちの賑わいの創出」を目的に設立されたこの美術館。さまざまな建築雑誌に紹介されいて、前から行って確認してみたかった美術館のひとつでした。

平面プランに大きな特徴があり、大きな正円形の外郭に矩形の部屋を配置しています。こんなプランで使い勝手がはたしていいのだろうかと思っていました。しかし、建築雑誌でみるこの美術館の評価は高いものばかり…。何で?と思い、ずっと自分の目で確認してみたく、やっと実現できました。


21se_mu01で結果は?というと、ビックリ。ちょうど、『妹島和世+西沢立衛/SANAA展』と『世界の美術館~未来への架け橋』の展示が開催されていましたが、スムーズに違和感なく美術館を拝観することができました。順路途中に光庭や見通しのよい廊下や開口部から周囲の様子を楽しむこともできます。単純な正円形のプランの中にいるなんて全く感じませんでした。

また、一般的に美術館は展示物を搬出入するバックヤードがありますが、この21世紀美術館には裏口的なものはありません。「美術館」というとなんだか敷居の高い箱物建築のような感じがしますが、この美術館はその外観からそんな印象は全く受けませんでした。近接する兼六園や市役所から自然にアプローチできるようになっています。外郭部には市民ギャラリー、デザインギャラリー、キッズスタジオ、アートライブラリーなどが配置され、親しみやすさがあります。

21se_mu02自然光を多く取り入れているの点も大きな特徴でした。シンプルなデザインや納まりも、コンセプトキーワードの「気軽さ」「楽しさ」「使いやすさ」がダイレクトに表現されていました。『妹島和世+西沢立衛/SANAA展』で21世紀美術館の設計プロセスで使われた模型の展示がありましたが、たくさんのケーススタディを実施していることを知り、高い評価に納得です。

この美術館のシンプルな平面プランは、入念にケーススタディを繰り返せば、建築設計は明快な回答を得られることを暗黙に提起しているようにも思えました。建築設計は、四苦八苦しながら平面、立面、断面を検討しつくりこみをしていくのが一般的ですが、「こんな設計手法もあるよ」とカウンターパンチを受けた感じです。

21se_mu04その他、いろんな作品やそのデザインに至るプロセスの模型等が展示されてましたが、3D-CAD等パソコンを多用化して設計されている時流のなか、案外アナログ的に創作活動をされているのに興味をもちました。SANAAの今後の活躍にも期待したいです。ゆっくりと楽しく拝観できました。

(老婆心でひとつだけ気になった点は、展示エリアの閉鎖時に警備員さんがたいへん苦労して廊下にある戸車付きの大きなガラス仕切りを操作していた点です。ガラス戸の戸先が大きく揺れていました。吊元の金具強度に金属疲労破壊を起こして故障し、怪我など起こさなければいいのですが…。)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

May 04, 2005

「DOCOMOMO100選展」で省みる設計の真髄

残りわずか8日(日)までの開催であるが、松下電工汐留ミュージアムで催されている「文化遺産としてのモダニズム建築:DOCOMOMO100選展」を観てきました。

「DOCOMOMO」は、ぱっと見るとNTT関連?と勘違いしてしまいますが、近代建築を文化遺産としてとらえその意義を見直す機会を呼びかけている国際組織で、The Documentation and Conservation of building,sites and neighborhoods of the Modern Movement が正式名称です。1988年にオランダで設立された組織で、世界40カ国をこえる国や地域が参加指定しているそうです。今回はその日本版の厳選された100点の写真と貴重な模型や設計図の展示である。(参考:汐留ミュージアム発行のチラシより)

歴史の中で、その社会背景と格闘して洗練されて現実化されてきたモダニズム建築をできる限り、残していこうとする動きには大賛成です。

一方、拝観して非常に感動を受けたのが、やはり設計図。原図と思われるものが幾つか展示してあった。中でもいわゆる巨匠達の図面がすごい。何がすごいのかと言うと、描きこみがである。細部の仕様やディテールが細かく描かれていました。当時は、トレーシングペーパーに鉛筆書きが当たり前であるが、そのひとつひとつの線に対する各建築家の熱い想いとパワーが伝わってきます。

特に印象的であったのが、
□丹下健三:広島ピースセンター、東京カテドラル聖マリア大聖堂の断面図、国立代々木体育館のそれぞれの断面図(S=1/50)、
□清家清:森博士の家の一般図(S=1/200)、
□前川國男:神奈川県立図書館・音楽堂の矩計図(S=1/20)、
□菊竹清則:スカイハウスと東光園の矩計図(S=1/50)、
□吉村順三:NCRビルの矩計図(S=1/20)、
□黒川紀章:寒河江市庁舎の矩計図(S=1/20)
□ル・コルビジェ設計の国立西洋美術館の青図
などです。

どれもが構造断面も当然、図面スケールは小さいながらも仕上げの納まり仕様、曲線などの曲率も細かく描かれていました。また、巨匠達の直筆サインが図面に書き込まれている設計図もありました。吉村順三氏の設計図には照明器具や設備の配管までもが、また、黒川紀章氏の設計図は屋上のパラペットや金属屋根の端部を示しルーフドレインの断面まで丁寧に書き込んでいる断面図を覗うと、そのディテールに対する気持ちの入れ方や造りこみへのコダワリを感じられる。線の強弱や濃淡までも最も洗練されていたのも黒川紀章氏や前川國男氏のものであった。各々きっとこの辺の納まりに気を遣ったのだろうと想像しながら設計図を眺めていると時間を忘れてしまうほどであった。

現在CAD技術が発達しているが、完成レベルの設計図でさえも断面図に省力化が多く見受けられる状況であったり、総合図は施工業者が描くのが当たり前だと勘違いしている設計者が多い今日、設計業務の原点を見たようで非常に感銘を受けました。意匠、デザイン先行よりも各必要事項をいかように納め、使いやすく、機能的に、安全に美しく形づくるのが「設計」であると頑なに実感した次第です。

入館料の¥500-(大人)を考えるとたいへん良心的であり、必見の資料がたくさんありました。

| | Comments (0) | TrackBack (1)

May 03, 2005

◆体で対話する建築空間2

再放送でしたが、先日の日曜日の朝にNHK番組で、『課外授業ようこそ先輩』で最近で話題の荒川修作氏が登場しているのをみました。「奇想天外の家」をつくることを子供たちの課題に人間の五感の大切さを伝える番組として構成されていました。

はじめは荒川氏の教室での説明にチンプンカンプンだった子供たちも、実際の荒川先生がつくられた養老天命反転地や志段味循環型モデル住宅を訪れ、曲面や段差のある床、変化のある天井や壁、出っ張りのあるいびつな家具、それらを通じて人間の五感回復の重要性について感じてました。

体で感じることで荒川先輩の教えを実感し、子供たちも「奇想天外の家」のユニークな模型を楽しそうにつくっていました。将来、なかには頼もしい建築家があらわれるかもしれません。

建築雑誌「アーキテクチャ」の最新号でも、荒川修作氏の三鷹で施工中の天命反転住宅が紹介されていましたが、TV番組は荒川氏の生の声も聞くことができ、その思想は記事で読むより明快でした。また一方で、その思想は、医療・リハビリの学会にも注目されている状況です。

建築に対するテーマは先に紹介した阿部仁史氏の建築と同様に「身体」。しかし、阿部氏は身体を通じて「心地よさ」を引き出しているのに対し、荒川氏の建築は「身体」を通じて「苦痛」を呼び起こしているのが対象的でオモシロイ。いずれも、「身体」=人間の五感を通じての環境との対話を主張されていますが…。

荒川氏が表現する建築は、挑発的で、実際には人間の五感に対しては有限な空間になってしまうのではないか感じます。なぜなら固定された空間に対しては、人間は学習能力が働き「慣れ」から五感がやがて鈍ることも予測されるからである。そのため、住宅の限度を越え公共建築にて実践されるのは難しいかもしれない。今後の動向に注目していきたいですねぇ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 30, 2005

◆体で対話する建築空間

body00南青山(乃木坂)にあるGALLERY・間にて阿部仁史展:BODYが開催されている。


 
body01『身体(Body)は、今のところ人間が環境と直接対話する唯一のインターフェイスである。』と言及し、その考えのもと、阿部仁史氏の取り組みプロジェクトが紹介されている。そこには、細やかな説明書きはない。展示してある模型や実大のモックアップをみてBodyで受け止めてくれ、と言わんばかりである。

body02その空間を構成する建材自身が構造体であり、内装部材であり、テクスチャーであり、それらのスケール感から確かに新感覚を体に感じさせる。周囲の環境を、まさに体が五感で受け止めさせる空間がある。構造体をスケルトン、内装部をインフィルと識別する建築がある一方、それらを融合して『Body』として創造し得る空間を紹介している。

body03建築の身体性を問う展示であり、実在の環境よりトレミングされた空間は、直接対話の場を提供している。会場には、建築かデザインを学んでいそうな若者が多く訪れていた。
開催は、5月14日(土)まで。他にも残りあと2回ほどAXISギャラリーにて講演会も予定している。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 20, 2005

SKY OF THE TOKY(丸の内)

丸の内仲通りにある彫刻たち。

nakadoori_sculpture4
劉 驥杯(中国)作 『対歌』




nakadoori_sculpture5
吉田 隆(日本)作 『アルパ-山の音』




nakadoori_sculpture6
ジム・ダイン(アメリカ)作 『展望台』




nakadoori_sculpture7
スチーブン・デ・ステプラー作(アメリカ) 『歩く女Ⅱ』




nakadoori_sculpture8
ルイジ・マイノルフィ(イタリア)作 『巨大な町』




nakadoori_sculpture9
ディーン・J・ミーカー(アメリカ)作 『ミノタウロス』

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 19, 2005

丸ビルの中の不思議空間

maru_bld2丸ビル1階の東京駅よりの空間に興味をひくスペースがある。ひとつは美しい単一の白色の角材によるオブジェ。何気ないデザインであるが、全体で織り成す優美な曲線は「ナチュラル」さを感じさせてくれる。この手のオブジェは好感が持てますねぇ。

maru_bld5もうひとつは、触れると妖しげに光る壁。LEDのようなレーザーの光が触れた場所に映し出される。思わず童心に帰って触れたくなってしまう。不思議な場所。
2例とも東京駅前とは思えない「和み」空間である。


| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 17, 2005

◆歴史的建造物再生への取り組みに期待

4月15日の建設通信新聞によると、歴史的文化的建造物の適切な活用を支援するため、国土技術政策総合研究所は今年度から、「歴史的文化的価値を有する高齢建造物の再生と活用に関する研究」に取り組むという。
歴史的に価値のある建物を再生させ、活用していくことは、技術的にも、古い建物を壊し新しいものをつくることよりも技術的に難しく、コストも大変かかるものです。再生後も維持、保存に労力やコストを必要とします。しかし、それにもかかわらず、このような動きがあることは大変うれしいことです。

研究活動の紹介でも、まちづくり、景観形成、地域の活性化を目的にあげているが、市民が歴史的に価値ある「建築物」に関心をもち、当時のライフスタイルを知ったり、変わりゆく時代の流れの中の生きている実感を持つ機会を与えられることそのものが価値あることであるからです。温故知新として学び取ることができるものがたくさんあるはずであり、「今の時代」を考えるきっかけになるからです。

ヨーロッパの歴史ある都市や建物群が美しく残されているのは、市民が直接、まちづくり、景観形成に携わってきたことが大きな理由のひとつです。建物を再生したり、街並みを整備してくことで市民活動や地域のコミュニケーションを活性化させ、時にはそこに新しい文化や発明、文明までも創造したりすることがあります。

建築家の安藤忠雄先生も著作の「建築に夢をみた」の中で、パリの街が歴史的な街並みへとつくられてきた背景に市民の「住まい方」や「街並み」への関心の高さを指摘しています。個々の建物が特異的なデザインで乱立する日本の都市は、ある意味で街並み全体が生き物のようであり、オモシロく自然な姿なのかも知れません。しかし、やはり「街並み整備」としても、今回取り組まれる国土技術政策総合研究所の研究のように、時空間に重点をおき、ある一定の条件やストイックさを持って取り組んでえたほうが、豊かに発展していくと思います。

都心では都市再開発や超高層マンションの建設が無造作に各ディベロッパーごとに進められています。地域の市民を含め、各企業間も連携した街づくりの機会を必要としている時期になっているのではないでしょうか。

国土技術政策総合研究所の研究の対象となる建物は「歴史と伝統のある都市や町の旧市街地に存在する、大正、昭和初期に建てられた公共的建築物」であるそうであり、「街づくり」自体には直接関わりはしない様子であるが、行政側の今後のこうした動きに対してのコンソーシアムを含めたコスト面や技術的な支援を期待したいです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

March 31, 2005

◆新型ロマンスカーVSEは走る居住空間

vse_00先日ポーラ美術館を紹介したが、都心から箱根への移動はやはりロマンスカーがいいだろう。今月15日よりロマンスカーがリニューアルしたこともありお勧めである。この新型車量は、関西国際空港旅客ターミナルビルの設計に携わった建築家の岡部憲明氏が設計していることで話題となっている。
vse_01建築雑誌「新建築」でも1月号に紹介され、電車の客室空間というより、快適な居住性をもった建築空間を電車の中に納めたという感じだ。

実際、車内は落ち着いた色合いの木目調の内装を用い、高さのある半円形状の天井、随所に間接照明の採用、開放感のある展望席、コンパートメント形式のサルーン、天窓のあるゆったりとしたトイレ、清水を用意したカフェ、など快適さを追求した工夫が一杯で、「上質な居住性」をテーマに創りだされている。
vse_02特に配慮がされて注目なのは、車両用シートである。広いリクライニングシートで風景を眺めやすいように窓側へ5°向けて設置している。適度なクッション性やリクライニング性能など、人間工学に基づく技術を採りいれているという。
vse_04今回の旅では残念ながらこのVSE仕様に乗車することはできなかったが、次回の箱根行きのときは是非利用したい。運行している時間が少ないため、利用するには運行の時間帯チェックと早めの予約が必要だ。
vse_05予約は専用のWEBサイトがある。
(写真は新宿駅の小田急電鉄新型ロマンスカーパネルよりデジカメにて引用)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

March 30, 2005

◆第二東京タワーの第一候補地決まる

第二東京タワーの話題が熱くなってきている。先日、日経アーキテクチャアの今年の3-7号にて6案の誘致が表明されていることを知ったが、一昨日にその第一候補の誘致場所が決まった。墨田区押上1丁目で東武伊勢崎線の業平橋駅前にあたる場所だ。誘致の提案組織は墨田区、新タワー誘致推進委員会、東武鉄道場所で構成されており、東武鉄道がメイン出資者となる様子である。

「業平」の地名の由来は、平安時代の都人であり歌人であった在平業平に由来しているそうだ。和歌にまつわる言問団子や天下の美男子でもあったことも知られている。周辺には規模は大きくないものの風情あるお寺や神社も点在している地区である。少し西に数百mも行けば隅田川であり、そこを渡れば浅草寺に行ける。また、南東に1km弱の場所には亀戸天満宮もある。そんな所縁のある東京の下町の場所である。

このを第一候補として選んだ理由として、専門家達が「ほかの地域より立地上、技術検証において優位」としているが、現在の周辺道路・鉄道の交通事情を考慮すると本当にそうであろうかと疑問に思う。亀有派出所の両津勘吉は果たして賛成するであろうか?(笑)地域住民は反対する人も少なくないと思う。

一方で、さいたま新都心も第二候補地としてあがっている。こちらのほうは、3グループが新タワーを提案しており、それぞれのグループの名をみると民間活力と政治力がありそうで、建設の可能性は十分残されている。しかしこの場所だと、「第二東京タワー」でなく「さいたま新都心タワー」になるのでは?と素朴に思う。まあ、地上波デジタル放送の整備が整えればそれでいいとも思うが...。

ともあれどちらの場所に実現しようとも、社会的、経済的な影響ははかり知れない。建設中とその後の経済効果は周辺地域には大変魅力的であるが、負の社会的影響も大きいはずだ。交通渋滞やこ混雑することによる風紀の悪化、産業廃棄物の増量、防災施設や街の保全安全確保の必須などの課題が容易に予想つく。多方面の専門家を招集し、負のフロー効果も喫緊に検討しリスクヘッジすべきであると感じる。数名の専門家による誘致先検討と決定では、心細い気がする。

全くの独自の個人的な見解であるが、東京湾上に建設することを提案したい。「うみほたる」に近接して建設する案はいかがであろうか?洋上に建設することでコストはアップするかもしてないが、建設してからの社会的影響を考えれば、先ず周辺地域に影響の少ない洋上建設が的確な気がする。
また周辺環境への配慮も海に対する配慮が主であり、対人間住居環境を検討しなくて済むため負のフロー効果は少なく思う。建設後の観光による交通渋滞が予測されるが、陸路・海上路の公共交通機関を整備すれば、東京湾横断道路の通行料低額化や自然環境を取り戻しつつある東京湾に関心が高まる気がする。人間と海との共存を踏まえ、自然環境整備事業としても魅力があるのではないだろうか?

「第二東京タワー」の事業予算は500億程度と言う。たいへん安いと感じた。比較対象として有名スターが出演するハリウッド映画をあげるが、その製作費はおよそ100億~200億円である。つまりハリウッド映画約3本分の制作費程度の事業ということになる。感覚的に安く感じませんか?ちなみに先日公開された「アレキサンダー」は製作費200億円である。話は若干それてしまったが、諸問題を抱える事業であり、現在鋼材が非常に高騰している。そんなコストも既に新タワー事業計画に配慮されているのであろうか?

いずれにしても大規模の社会基盤整備であり、産官学一体の連携ある検討と対応が必要である。今後の動きに注目していきたい。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

March 29, 2005

自然光が美しいポーラ美術館

pola_m3先日、箱根にあるポーラ美術館に行ってきました。まだ新緑の無い季節でしたので、いろんな案内で見る美しい風景のなかの情景ではありませんでしたが、満足のいく空間を堪能してきました。
美術館のアプローチはガラス張のトップライトをくぐり抜け、大自然の中に居ることを意識させながら吹き抜けのロビーへ誘導しています。吹き抜け部のガラス壁が自然光を足元までやわらかく注いでいました。
柱はシャープな鉄の白い十字型で、天井部のプレキャストコンクリートへと綺麗で揺るやかな曲線を描いています。空間の規模にくらべて柱が細いのは、免震構造であるから実現できたのでしょう。すっきりとした柱がプレキャストコンクリートへ消えていくディテールは心地の良さを感じた。
印象的であったのは、天井に使用されているプレキャストコンクリートの造形が美しかった。特に展示室の中は、すべて天井段差を幾何学的につけた造形美をもったプレキャストコンクリートであった。それらの表面の光沢は、つくる者たちが込めた気合の熱さが伝わってくる気がした。丁寧につくられたプレキャストコンクリートはこんなにも柔らかく間接的に自然光を反射し採り入れるとは予想外であった。よく造りこまれている。pola_m2
また床の石はクリーミーな色あいに似合って贅沢に割り付けも大きい。リゾートにいる感じを十分させてくれた。ロビーの奥には大自然を目の前にしてカフェがあり、そこでの一服は格別である。窓よりの席がやはりお勧めである。開放感のある空間で味わうミニサイズのケーキとラテがうれしい。
現在、印象派の作品が展示されていたが、今後常設展の作品が充実していくことを期待したい。少し残念であったは、駐車場から正面のヒメシャラ街道からのエントランスに行くプロムナードの演出が寂しかった点だ。いずれ彫刻やオブジェなどが置かれ、美術館のバックヤードやアスファルト舗装そのものが見えない工夫をお願いしたいと思う。
高さを押さえ自然と一体化するよう設計された美術館。新緑のころあるいは紅葉ころに、また新しい作品に出会いに行きたくなる空間であった。これからの季節が楽しみである。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

March 25, 2005

◆フランク・ロイド・ライトの客室再現

来月の15日より帝国ホテルで旧本館の客室をモチーフとした「フランク・ロイド・ライトスイート」が営業展開される。この客室は1室200㎡を超える広さ。帝国ホテル旧館ではフランク・ロイド・ライト世界的に絶賛を受けているが、代表作の落水荘でも見られるように、強弱をつけた水平直線の幾何学的デザインが美しいのが特徴である。今回の客室は、そのライトのデザインの絨毯・家具・照明などのインテリアが使われていると言う。大谷石等を使用した有機的な素材との調和も見ごたえがあることであろう。

しかし1泊1室料金は、なんと40万円のスーパースウィート。2泊2名の「インペリアルクラシック115」という期間&数量限定の企画もあるが、そちらの方はなんと115万円。特別ディナーのフランス料理かバトラーサービスによるルームサービス等を含む値段だそうだが、ため息が出てしまうセレブ級価格だ。フランク・ロイド・ライト建築のファンであれば一見してみたいものだが、この価格では難しい。

宝くじか株が大当たりしない限り一生泊まれないだろうし、見ることができないだろう。悲しい...。残念。
しかし、企画そのもの発想やその心意気には拍手である。ごく一部であっても「世界一美しいホテル」と賞賛され、VIPからも愛された空間デザインの再現と、その意思をサービスにつなげる気持ちは時代を超えて伝達していって欲しいものである。
セレブな方、詳しくは帝国ホテルのWEBサイトで詳細のご確認を。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

March 22, 2005

日本建築界の巨匠逝く

tochou1丹下健三先生が亡くなられたニュースが伝わってきました。
日本の建築界をリードし、門下生にそうそうたる建築家を育ててきた巨匠です。
建築に携わる者であれば少なからず影響をうけているでしょう。日本で建築家という職業を定着させたのも丹下健三先生ではないでしょか。
fujitv2東京では国立代々木体育館、東京都庁舎、フジサンケイグループ本社などが代表作。都市計画や都市景観にも大きな影響を与えた国際的に活躍された日本建築界の巨匠です。
ご冥福をお祈りします。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

March 13, 2005

光を通すコンクリート:追記

昨日記載のコラムで紹介の[Optics.org]のサイトは英語である為、記事を翻訳してみました。
参考までにどうぞ。
____________________________
灰色のさえないコンクリート時代は終わったといえよう。ハンガリーの建築家が世界中で最も普及されている建材を光ファイバーを用いて光を透過させる新しいタイプのコンクリートを創り出したのである。

「各ブロックの主要2面に方眼状かつ並行に無数の光ガラスファイバーを貫通させています」と商品開発者のアロン・ロソンツィは説明している。さらに「採光側の影は反対側へもくっきりとした影を到達させます。また、多彩な色も同じ様に透過させることができます。この特殊な効果は重厚なコンクリート壁の一般的な印象を覆す最高の感動を導くことでしょう。」としている。

この新しい建材はコンクリート造の内装表面の持つ暗く重たい印象をむしろ明るく爽快な感じに変えてくれるという点で期待したい。

ロソンツィは若干27歳のスウェーデンのストックホルムにある国立造形芸術大学に在学時にそれを発明し、全ヨーロッパのデザイン展示会において宣伝活動をおこなった後にその商品化の為の会社を設立しました。

彼の新設会社は、その建材をLitraCon(リトラコン)と名付け、その製造方法を確立し、今年(2004)の年末には組積用ブロックの材料を発売開始する予定である。

「理論上、この透光性のあるコンクリート壁構造は2m厚さのものと同様に20mもの距離でも光が減衰することなく透過する働きがある。」という。また、「構造負荷試験よりガラスファイバーコンクリートは高圧縮強度コンクリートに劣らない効果も確認されている。断熱性能も考慮できる多様な大きさの仕様を生産できるようにしている。」とロソンツィは説明している。
____________________________

| | Comments (0) | TrackBack (0)

March 12, 2005

光を通すコンクリートの存在にびっくり!

日経アーキテクチャの05_2-21号で気になっている記事がある。それは光を通すコンクリート『LiTraCon』。フロントラインのページに掲載されていました。コンクリートという語彙からは想像つかないものである。記事には写真がありましたが、厚さ20センチ弱のコンクリートブロックの後に女性が後に手を広げて立っているのが、影絵のようにはっきりと映っていました。でも20センチどころか厚さ20mもあっても光が弱まることなく反対側に届くことや圧縮強度も48N/m㎡を確認しているというから驚きだ。

調べてみると既に昨年の3月に紹介されている建材であり、国際的にも注目度が高い状況が各国のWEBサイトから伝わってきました。はじめて紹介されたのは、恐らく[Optics.org]ではないでしょうか?このサイトには実際使われたと思われる施工事例の写真がありました。光が透き通るのはガラス繊維を一定方向に並べているからだそうである。また、ガラス繊維は日本のガラスメーカーの技術製品を用いている様子でもある。ますます気になる...。発明したのはハンガリーのÁron Losonczi氏。なんと発明当時27歳であったというのもまた驚きである。

内部空間に居ながらにして外部空間を感じとれるこの建材は、雪月花に趣をよせ