June 14, 2009

人型ロボットの“こころ”

映画『ターミネーター4』を観てきました。SF映画は基本的に好きで、近未来ものは特に見逃したくない映画ジャンルのひとつです。
今回の作品は単純なエンターテイメント映画というよりも“人間とロボットの違い”のテーマを色濃く出したコンセプトのはっきりしたSF映画に仕上がっていました。
特に前半と後半とでに“人間とロボットの違い”をコメントしているセリフがありますが、後半のセルフには少しグッときてしまいます。
マーカス・ライトの体が半分人間で半分がターミネーターという設定で、プログラミングされた制約の中で彼自身がどの様に行動するのかが映画の見どころだったのではないでしょうか。

人間と同様の姿のロボット。しかしながらその意志と気持ちは今回限りなく人間に近いロボットでした。プログラミングされたミッションを遂げる為の頑丈な骨格と人間細胞の外郭を持つ最新型ターミネーターとして作られましたが、そのミッションを終えた後、様々な情報からマーカス・ライトは人間としての想いを強く回帰させていきます。
人間らしく生きる意志が人一倍強かったマーカス・ライトの強い意志による決断は…。ラストのシーンでマーカス・ライトの意志がジョン・コナーに伝承される場面は2人ともカッコよく感動しました。強い意志はやはり伝達されるということでしょうか...。

“外殻(外観・骨格)と意志(想いや気持ち)”には強い相関関係があると思います。動植物の遺伝や進化にそれははっきりとあらわれています。生物学は私の専門ではありませんが、いろんな動植物を観たり知ったりするとそう実感してしまいます。特にきびしい環境下で育つ動植物や擬態の生態を持つ動植物をみるたびにそう確信してしまいます。

実は建築的にも当てはまると思います。クライアントが必要とする空間に強いコダワリ的な意志や想い・気持ちがある場合、空間を構成する外郭(外観・構造)にそれが明確に反映されます。また逆の場合もあります。建築(住宅)の仕様・グレードにあわせて、それを使用する(あるいは住む)人の空間の使い方やライフスタイルが変わる傾向があります。後者の場合は、もちろんメンテナンスが行き届いていないとその様になりませんが...。
ある意味「スケルトン&インフィル」の相関関係です。

建築業界でよく使われている「スケルトン&インフィル」は単純に構造と内装を明確に区分し、将来的にメンテナンスをし易くであったり内装部分の使い勝手を使い手の状況に応じて変えることをいいますが、“外殻(外観・構造)と意志(想いや気持ち)”の強い相関関係という観点で「スケルトン&インフィル」の因果関係は存在するのです。

ターミネーターの話からだいぶそれてしまいましたが、ジョン・コナー役のクリスチャン・ベール。彼の俳優魂も素晴らしいものです。2002年の映画「マシニスト」で不眠症の主人公トレバーを演じた時は何と体重を30キロまで減量、その後間もなく「バットマン・ビギンズ」では4か月で体重を100キロまでにしたそうです。そして今回のジョン・コナーの引き締まった精悍な体型…。
クリスチャン・ベール曰く、「俳優としてその役にハマるのを楽しんでいるのだ」といいます。これも「スケルトン&インフィル」の世界を感じます。その人物になりきった場合、私生活は一体どうなってしまうのでそしょう。

また人型ロボットという点では今話題がホットです。
先日、日本政府の宇宙基本計画で計画に盛り込んだ「2020年ごろに二足歩行(人間)型ロボットによる月面無人探査」の発表があり、その実現性についても疑問視する有識者たちからの意見があり、再検討されることになりました。賛成派は「日本ロボット技術の革新やアピール度」の点で、反対派は「月面での操作性やコスト」の点で論議が交わされている様子です。

月面捜査の主旨は「月の成り立ちを解明し、科学的利用や資源利用の可能性を探る」ことがまずの狙い。
ということは、二足歩行のロボットで作業性とコスト面をクリアできれば、世界トップクラスの日本ロボット技術で月面を二足歩行のロボットを歩かせるのも夢物語ではなくなってきている様子です。これはすごいことです…。少し前まではそれこそマンガやSF映画でしか考えられなかったことですので、そんなことが政府の技術開発方針として論議されているのですから…。

また映画でも、まもなく「トランスフォーマー/リベンジ」が公開されるのと、ハリウッドで完全CG化され「ATOM」となって今秋10月に公開されます。両者共に日本が原点の「人型ロボット」です。周知のように手塚治虫が生んだ元祖「人型ロボット」アトムが原点です。
やはり人型ロボットにはそのロボット形状以前にそれを動かすマインドがどの物語もスポットが当たりそうな気がします。どちらも公開がたのしみです。

訳もわからなく幼いころ、伝馬博士のつくったアトムに“心”をインプットしたお茶の水の技術力と人間力にあこがれ、学生時代にやっと念願叶えて直接手塚先生にお茶の水博士のマンガつきのサインを戴いたのを思い出しました。大切な自慢の我が家の家宝ですが、写真をついでにUPしておきます。

  

Teduka_sign


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May 11, 2009

熱い想いと手入れの行き届いたモノは伝承される…

映画『グラン・トリノ』を観てきました。まさに現代版ウエスタン映画でした。

特にウェスタン映画を連想させるのは床屋でのシーンからラストにかけてのシーン。様々なウェスタン映画でも床屋のシーンがありますが、“グラン・トリノ”ではさながらクリント・イーストウッド演じる頑固老人ウォルトは意を決した決闘前のマカロニ・ウエスタンの様でした。
いつも気心知れていた床屋の親友にも散髪しかさせなかったのに何も語らず髭を剃らせたことで、そこには生と死に対しての決意が秘められていた気がします。

かたくなまでに自身の生き方を貫くウォルトの生き様は、クリント・イーストウッドが関わってきた映画で訴えてきた社会問題(戦争、犯罪、家族、人種差別…)を一気に再びフラッシュアップさせます。しかしながら現代社会で解決しえていない問題を一気に連想させる一方で、想いのこもった愛車“グラン・トリノ”が引き継がれラストで遠く街に消えていく様子は、若い世代に希望を託していることがわかります。
荒野に自分が育てた若いカウボーイがサラブレッドにのって走り去るように見えました。グッと考えさせられるところがイーストウッドらしく渋いです。

自身の仕事に誇りを持ち、携わった仕事の結晶である愛車“グラン・トリノ”を手入れするために数々の道具をガレージに揃え何年も大切にしてきたライフスタイルは、今の社会ではあまり見受けられなくなってしまっています…。
今の便利で楽なライフスタイルがよいのか悪いのかわかりませんが、車の購入意欲すらない現代の草食系男子にとっては道具にこだわり大切なモノをずっと手入れし続けるライフスタイルは、スマートでなく不器用な生き方なのかもしれません。

家の手伝いやメンテナンスについてもその傾向にあります。映画のストーリーの中でウォルトが少年に家の手入れの仕方を教える場面がありましたが、やはり現代社会が忘れかけているライフスタイルの一つでしょう。

思えば伝統ある名建築は当然そこに携わる人たちが想いをこめてメンテナンスを繰り返してきたからこそ今そこに存在しています。
また今、老舗旅館での仲居さん達の“おもてなし”が秘かに注目されていますが、それは直接宿泊客に対する接客態度そのものでなく、そこに行きつくまでの日々の陰なる老舗旅館への想いのこもった手入れのきめ細やかさが原点である点に注目しているのです。
日頃のそうした心をこめた手入れができていなければ、宿泊客の接客などはできる訳がないという老舗旅館の女将さんの考えが実はそこにあり、だからこそ老舗旅館にリピーターが健全に存在しているというのです。

不器用ながらでもキチンと気持ちをこめて家や建物の手入れをする。大事なことですよね。伝承させねばいけない建築文化です。

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February 23, 2009

「つみきのいえ」アカデミー賞!

加藤久仁監督のアニメーション映画「つみきのいえ」がオスカーの短編アニメ賞を受賞しました。おめでとうございます。

映画のストーリーは、海に沈みつつある街で沈まない様に、積み木のように煉瓦で建て増しした家に住む老人の物語です。老人が水に潜って建物内の部屋をめぐっていくなかで亡くなった妻や嫁いだ娘を回想するといった心温まる内容となっています。

温暖化による海面上昇をイメージしてしまうことから、ちょっとした近未来SF映画のようにもイメージしてしまうのは私だけでしょうか…。

DVDや絵本が既に販売されていますが、3月7日から各所で凱旋上映をおこなうそうです。楽しみです。

加藤久仁氏オフィシャルサイト


 

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September 28, 2008

SF映画で名脇役のインテリア照明

久しぶりに映画を観てきました。観てきたのは、昨日のコラム続きで「アイアンマン」。

建築ネタとして目をひいたのが、トニー・スタークが「アイアンマン」をコツコツと製作する岬に立つ研究兼実験施設。なかなかユニークな空間構成となっていて、興味深かったですね。

それに、自邸ともいえるその施設に海を見下ろせるゲストルームがあり、何度も映画の中のシーンで登場していた印象深いインテリア照明の存在がありました。

アッキーレ&ピエル・ジャコモ・カスティリオーニがデザインしたFLOS社の照明です。ステンレス製でおおきな弧を描き半球型の笠を持つデザインはSF映画と兵器メーカーのスタークCEO:トニー・スタークのセレブキャラによくお似合いでした。

「アイアンマン」は、もともとはアメリカンコミックを映像化した作品。いくらスーパースーツであってもそこまで不死身な訳ないだろう…と思いつつ、テンポのいいストーリー展開とと散りばめられたジョークで、すべて許してしまう勢いと爽快感のある映画でした。

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September 27, 2008

アナログ的イラスト画法の勉強法

先日、手書きパースを紹介しましたが、建築に携わる者としては当然アナログ的な絵のセンスが必要です。
その絵のセンスを磨く上で、ここ最近たいへん勉強になるのが、YouTubeにみる「Speed Paiting」。
みるみるうちにリアルなイラストを描き上げていく様は、圧巻です。

ひとつ紹介しておきますが、本日から封切りされた映画「アイアンマン」をモデルにした「Speed Paiting」。
グラフィックソフトでデジタル画像として描いていますが、そのタッチはアナログ的な感性そのものです。

タブレットを使用して描かれているのは間違いないでしょうが、描くリアルなタッチはホントに凄いです。
是非多くの方にイラストを描く臨場感を味わっていただきたいです。

描く速さは速度を速く巻いている映像にしたいていますが、それにしてもこんなに上手にリアルに描けたらどんなに楽しいでしょう…。

YouTubeでは、他にもいろんな「Speed Paiting」を探して見ることができます。神業に近い絵心を持った方が世界にはたくさんいらっしゃるのですねぇ...。それにも驚きです。


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December 18, 2007

リビングに贅沢さを…

SHARP液晶アクオスの最近流されているTVコマーシャルでSMAPの香取慎吾クンがゆったりとくつろいでいるカッコいいイス、ご存知でしょうか?そう、バウハウスの巨匠ミース・ファン・デル・ローエによるバルセロナチェア+オットマンです。

ブラック仕様のものは時折いろんなCMでよく見てましたが、ホワイト仕様のCM登場は初めてではないでしょうか?モダンリビングでくつろぎながらみる大画面の液晶TVを見る香取クン、日常のリビング空間での贅沢さにご満喫の様相です。

家電のインテリア化が加速する中、同じリビング空間でのデザインバランスを保つために、インテリアの高品質&高級化が市場ニーズとしてあらわれてきています。


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September 15, 2007

建築に出来ない技

10月6日から公開される映画「未来予想図 ~ア・イ・シ・テ・ルのサイン~」では、スペイン:バルセロナでのロケがたくさんされており、ガウディファンにとっては見どころ満載です。

と言うのも、ストーリーは建築家ガウディに憧れ、スペインの建築事務所で働く主人公:福島慶太(役:竹財輝之助)をとりまく恋愛、仕事、家族、将来の夢を描いたストーリーであるから当然といえば当然。

ロケ地にはサクラダ・ファミリア、カサ・バトリョ、グエル公園、ガウディ通り等々…そのほかにもローマ時代に築かれた街ゴシック地区が選ばれています。

福島慶太がバイクでバルセロナの街を駆け抜けたりするシーンは、街の臨場感を満喫できそうで期待いっぱいです。また、予告編でも見られるとおり、シーンの各所にサクラダ・ファミリアが映ります。

世界的に美しいスペインの建築郡のなかで展開される日本の感動作品「未来予想図 ~ア・イ・シ・テ・ルのサイン~」は、ドリカムの「未来予想図」「未来予想図Ⅱ」の名曲の世界観が映像化されたものです。

本当の気持ちや大切なことはその場になって、なかなか素直に言葉では出てこないもの。でも、そんなとき互いに通じ合う普遍的な「サイン」があれば、とっさのときも、言葉を超えて通じ合うことが出来る気がします。

言葉を介したコミュニケーションは通じ合うことが難しい一方、「粋な」計らいは心を捉える不思議さを備えている…、そんなことを実感させてくれる映画です。

日本の伝統である花火もその「サイン」に一役を買って、感動の作品を盛り立てているところもニクイところでもあり、嬉しいところです。形あるものだけを求め続けている建築分野で生きる自分にとって、足らないものを気づかせてくれました。

うーん、「ア・イ・シ・テ・ルのサイン」は形勝負の「建築」にはとても出来ない技ですね…。まもなくの公開楽しみです。

映画「未来予想図」

DREAMS COME TRUE/ア・イ・シ・テ・ルのサイン~わたしたちの未来予想図~

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May 01, 2007

現代に必要とされる“バベルの塔”とは・・・?

映画「バベル」を観てきました。コンセプトのしっかりした映画で、深く印象の残る内容でした。

“バベルの塔”を築こうとした人間に天罰として、言葉を乱し世界をばらばらにされたバベルの末裔…。

必然的に民族、宗教、国(土地)や気候の違いが存在することから、それらの社会の隔たりを無くそうと超高度情報化や知識社会化、国際化に拍車がかかっています…。

しかし、それらが「格差」を生み出してしまっているのも事実。それらの隔たりを乗り越えて人々は互いに本当の“絆”を深め合うことが出来るのだろうか・・・?

一方、言葉が通じていても、身近にいても、心が伝わっていないことに気づく…。無意識や無知、先入観で気持ちのちょっとした言動から引き起こしてしまう途方もない事件の数々。

映画は一発の銃弾から始まる事件が他の事件に妙に交差していますが、実は誰でも日常の言動には似たような無意識や無知、先入観が潜んで社会生活の中に巧みに絡み合っているのでは…、と感じました。それに気づいた時の衝撃は大きかったですね。

また、自身の弱み辛みをさらけ出しだしたときに初めて通じる心の気持ちもあることを改めて知り、それを伝えるには身近な人にさえ相当の勇気が必要である様に感じました。

かすかな望みを残して映画はENDとなりますが、バベルの末裔にとっては課題は残ります。現代人にとって築き上げる必要である“バベルの塔”とは・・・?
さすがアカデミー賞6部門7ノミネートの作品だけに、様々なことを考えさせられる映画です。


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December 07, 2006

建築物を大切に…!

映画007をひさしぶりに劇場で観て来ました。いきなり建築現場を走りまくるというか、まるで猿飛佐助のようにぴょんぴょん鉄骨の上を走っては飛び廻わる逃走劇からシーンから始まる今回のカジノ・ロワイヤル

2基あるトンボクレーンのブームからブームに飛び移る際のシーンは、きっと高所恐怖症の方にはかなり堪えたのではないでしょうか。実際には、そのシーンは特撮であったようですが…、巧く編集していますねぇ。

また、建築現場の中でアセチレンガスボンベの爆発があっても平然と作業を続けている職人さんたちがいる大らかさは、バハマのロケーションということだからでしょうか。ともあれ、建築現場の中をハチャメチャにしながら走りまくる今だかつて無い派手な不安全行動を目撃してしまいました…。

一方、映画の後半では水の都ベニスの建築郡の風景も楽しませてくれます。100年後には街全体が水没の危機とウワサされるベニスですが、特に建築郡が浮き袋でほ保全されている様子が興味をひきました。実際にあの様な浮き袋の仕掛けになっているのでしょうか?

浮き袋があるってことは、水の上に浮力でプカプカと浮いていることになります。ベニス老朽化した建物の基礎はいったいどの様になっているのでしょう…?単純に建物が浮いているだけだったらフワフワと水面を彷徨ってしまいますので、どこかで動かない様に固定されているはずです。断面図等で保全の仕掛けを知りたくなってしまいました。

このほどのジェームス・ボンドは、危機に迫った時に最新鋭の武器や兵器でその場をしのぐパターンとはチョッと違った体育系というか力技で危機を脱する場面の多くあり、渋いダニエルの魅力を存分に醸しだしています。でも、建築物はもう少し大切に扱ってほしいものです…。

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June 30, 2006

ミッション達成ならず…

M:I-3の上海のシーンでは、イーサン・ハントが高層ビルの上から飛び降りるシーンもあります。撮影舞台となっているのは、美しい夜景で知られる東浦地区。中国銀行上海ビルの屋上から交通銀行ビルのガラス屋根の上に仕掛けを使って飛び移ります。高所恐怖症の方は、美しくライトアップされている近代的な上海の高層建築を見れずにハラハラしてしまうかも知れません。

中国銀行上海ビルは日本の日建設計による設計で、地上53階建てです。もう少しすると(2008年予定)この近くに、森ビルが出資する上海環球金融中心(上海ワールド・フィナンシャル・センター)が完成します。地上101階で完成すれば、地上472mに世界一の高さとなる展望台を持つ建築物となります。最高級ホテルのハイアット・グループが、ホテルとレストラン・バーが入る予定となっています。

できればイーサン・ハントには、あと2年待ってもらって、上海環球金融中心から今あるグランド・ハイアット上海に飛び移ってほしいと個人的には感じました。そのほうが、きっと見ごたえがあること間違いなしです。でもミッションがちょっときつ過ぎるでしょうか。

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June 29, 2006

ミッションの多かった撮影クルー

先日、M:I-3先行上映を観ました。ベルリン、バチカン、上海を舞台にイーサン・ハントがめまぐるしく大活躍します。

バチカン宮殿での短時間での連携トリックがなかなか見ごたえがあります。なかでも興味を引いたのが、変装マスクの製作シーン。M:Iは毎回変装マスクが付き物ですが、いつもマスクをはぎ取るシーンがメインでしたが、今回は変装マスクがどのように作られているのかが、鮮やかに公開されています。なかなか印象に残るシーンです。

マスクの製作は、もちろん架空の特性マシンを用いるのですが、こんなマシンがあったらきっと面白いですね。いろんな3Dオブジェがつくれそうだから…。すぐに実現可能な技術で、ひょっとしたら開発してしまう機械メーカーもいるのでは?と見入ってしまいました。

この変装マスクの製作シーンをリアルに再現するのに、実は相当の苦労があったのではないでしょうか。でも、その甲斐あって、M:Iの醍醐味のひとつ、十分満足できる仕上がりとなっています。

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May 23, 2006

何気ない空間からの引き算と足し算

『ダヴィンチ・コード』が熱いですが、日本の映画も熱いです。お勧めは渡辺謙主演の『明日の記憶』。『ダヴィンチ~』とは異なり、撮影されるシーンのロケ地は、何気ない生活空間や職場空間ばかりです。それに渋谷の街と田舎の陶芸教室が主な舞台ですが、やはりロケに特別な配慮は何もありません。ラストシーンにもつながる最初のシーンの場所も同様です。

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May 22, 2006

建築的にもみどころ満載!ダヴィンチ・コード(2)

醍醐味といえば、世界遺産の「ウェストンミンスター寺院」も、『ダヴィンチ・コード』の舞台となっています。イギリス中世の大規模ゴシック建築で、現在でも英国王室の戴冠教会として冠婚葬祭が行なわれる格調高い寺院です。中には歴代の英国王室や政治家のお墓が並んでいます。アイザックニュートンのお墓以外にもイギリス代表の偉人たちが眠っているそうです。

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May 21, 2006

建築的にもみどころ満載!ダヴィンチ・コード

書籍、TVにはじまり映画も封切りとなった『ダヴィンチ・コード』が熱いですね。やはり、さっそく観てきましたが、ストーリーもさることながら、パリとイギリスの名建築がずらり映像化されていてみごたえがありました。

主要な舞台となっているルーブル美術館ガラスのピラミッドも注目ですが、1985年から1989年にかけての大改築時にI・M・ペイが設計…といった話題からはチョッと外れて建築の豆知識を少しほど。

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May 03, 2006

ブラピによるニューオーリンズ建築復興支援

ブラッド・ピットが建築コンペの審査委員長に名乗りだしたそうです。昨年アメリカのニューオーリンズで猛威を振るったハリケーン「カトリーナ」。ニューオーリンズの街の復興支援として、1万軒の建築物に関する緑化基準を監視する「グローバル・グリーンUSA」と協力し、出資することを発表したもの。(情報源はこちら

そのコンペはカトリーナの被災の一周年にあわせて8月には選考結果がでる予定といいます。環境を意識したデザイン性の高い建築を目指しているそうですが、それには、チョッと募集期間が短いのではと感じるのは気のせいでしょうか?

でのさすが、ハリウッドスター。やることはデカイですね。一緒に暮らすアンジェリーナもこの復興支援にかなり協力的な様子。ビッグなボランティア活動になるのではないでしょうか。

ところで、ブラピとアンジェリー名は仲のいいお二人ですが、もしケンカにでもなったら、やはり「Mr.&Mrs.スミスicon」のようなド派手な夫婦ゲンカとなるのでしょうか?映画のような自宅をメチャクチャに破壊するような夫婦ゲンカであれば、きっとリフォーム業者は修繕するのに腕がなることでしょう。見積もりも相当高いものになってしまうでしょうが、...。

現実の復興支援に関してはコンペの選考のみでなく、実際1万軒もの建築物がすべて完成するまで、お二人の今の熱愛ぶりが続くことを願っております。


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January 23, 2006

密室のなかの迫真の演技

先週末に「フライトプラン」の先行上映を観てきました。

基本的に映画に対する持論として、過去に度々コメントしていますが、映画の醍醐味は時空間を感じさせるシーンを持ちあわせていないと臨場感や迫力に欠けると思っています。それには、一定の空間の中だけのシーンではなかなか難しいものです。テクニックとして、鳥瞰的に風景を写すシーンがあれば、自然と観る人にその時空間を印象付けさせたりします。ひとつの空間で映画と撮るにはなかなか難しいものです。

ところが、この映画、シーンの多くが飛行機内の中だというに臨場感がすごい。自分も飛行機のなかの乗客の一員であるかのように感じてしまうほど。これは、カメラワークが巧みである点と、やはりジョディ・フォスターの喜怒哀楽に対する迫真の演技がそうさせているのでしょう。やはり見ごたえのあるのは、ジョディ・フォスターの演技ですね。

そういえば、2002年につくられたジョディ主演の映画「パニック・ルーム
icon」も密室の中を描いた作品でした。監督は逆にジョディを惹き立てるために、「密室」を用意したのかも知れませんね。さすがアカデミー主演女優...、あっぱれ!

追伸:フライトプランの公式WEBページで大型飛行機E-747機の構造がよく描かれています。見取り図と写真が添えられています。これから観に行かれる方は、飛行機の空間と構造を頭に叩き入れてから行かれたほうが、よりいっそう臨場感を味わえます。

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January 10, 2006

迫力満点のエンタに徹した映画!

映画『キング・コング』を観てきました。3時間半の盛りだくさんの内容でした。映像とストーリーにいくつかの疑問点はありましたが、なんのその。「これぞハリウッド映画!」と納得のいける迫力満点の映画でした。

やはり圧巻なのは、エンパイヤー・ステイトビルでのラストのシーン。キング・コングの最期の振る舞いが印象的でした。演出を助けたエンパイヤー・ステイトビルはニューヨークの象徴的存在であることは、言うまでもありません。世界恐慌を迎えた後でしたが、希望を捨てずに自由と発展を求めるアメリカ国家の象徴そのものでもありました。

映画のチラシにも紹介されていましたが、エンパイヤー・ステイトビルは1931年に完成されワールド・トレード・センターが建築されるまでの約40年間「世界一の高さ」を誇っていました。またその座を取得するために、同じ時期に建築されたクライスラービルディングとの「世界一の高さ」を競う発注者同士のだましあいの逸話はあまりにも有名です。

エンパイヤー・ステイトビルの設計者はシューリヴ・ラム&ハーモン。クライスラービルディングは、ウイリアム・ヴァン・アレンが設計しました。両者ともアール・デコ建築の代表格です。デザイン的には、クライスラービルディングの尖塔部の形のほうが美しいと誰もが感じると思いますが、ニューヨーカーには圧倒的にエンパイヤー・ステイトビルのほうが人気があったそうです。

それが証拠に、展望台への入場料は、エンパイヤー・ステイトビルのほうがクライスラービルディングの倍もしたのにもかかわらす、多くの入場者数を獲得し、空室の目立つ102階のオフィスビルの賃貸料を補填するに十分なくらいであったといいます。「世界一の高さ」には、相当な意義と価値をもたらしたのです。

ところで、最頂部の尖塔部飛行船係留マストは一度もその役目として使用されていないといいます。もっぱら構造的にも飛行船が停泊するのに耐えうる風圧力を満たしていないそうです。「未来を見つめるビル」過大なる見栄のために建築された尖塔であったのです。アメリカらしい発想とその実行力ですね。

映画の中で再現されたエンパイヤー・ステイトビルと当時の街並みも見事でした。でも映像の中でクライスラービルディングが少し小さくデフォルメされていた様に思えたのは気のせいだったのでしょうか?

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December 27, 2005

映画で感じるギャップの心地よさ

映画「SAYURI」を観てきました。音楽がちょっと中国ぽさがあったり、あの動作は芸者の動きでないとか…いろんな評が飛び交っていますが、私はそんな細かなとこまで特に気にならず満足できました。ハリウッド発信で、日本の芸者の弱さと強さの両面を持つこころを精一杯描いている努力にアッパレという感じです。でも、未だ観ていない人には、違和感のないように日本語の吹き替え版をお勧めしますが…。

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November 10, 2005

ストレートの感動映画でした...。

ALWAYS 3丁目の夕日』を見ました。文句なしの感動の作品でしたね。家族で観覧しましたが、中学1年の息子が秘かに何度も眼鏡をはずし、涙をぬぐっていました。日頃は親子問答が絶えないのですが、観覧の後、「映画のテーマわかったか?」の質問にボソッと「家族愛でしょ...」とつぶやいた息子に苦笑いしてしまいました。

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October 28, 2005

『蝉しぐれ』にみる光と影

映画『蝉しぐれ』を観てきました。周知のように藤沢周平の出生地、山形県鶴岡を舞台にした叙情感たっぷりの原作を描かした作品です。映画に出会うまでは、恥ずかしながら小説の中身をよく知りませんでしたが、映画のシーンの間合いを楽しむには、きっと小説を読んでから観ることをお薦めします。文四郎の熱く繊細なこころの揺れ動きを感じます。

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August 29, 2005

映画「アイランド」にみる近未来空間

クローン人間を題材にした映画「アイランド」を観てきました。もう上映が終了してしまっているところもあるようですが、一部で評判が良かったので観てきました。なかなか典型とストーリーが面白かったです。夏のSF映画は、「スターウォーズ」や「宇宙戦争」が強いですが、むしろこちらのほうが見応えがあるかも知れません。

映像で出てくる近未来の(ストーリーでは2019年)街の様子や、移植用臓器製造の為のクローン人間培養施設の内部建築空間がリアルかつクールに描かれていて説得力がありました。近未来映画の映像の面白さは実際にあり得そうなデザインのものが数々見られることですね。

実際、街の風景や架空線で走る列車なども見事でしたし、クローン人間を製造する機械などは、実際にあったらこんな風な施設なんだろうなと思わせるような人口胎内、へその緒等が描写されていました。また、クローン人間が生活する空間は無菌化&デジタルされた空間がコンクリート打ち放し・重金属系建材とガラスでデザイン構成されたシャープで清潔感あるデザインでした。

ただ居住空間ですとクールすぎて、納得のいくインテリアがないと虚無的な感じの空間になってしまうかもしれません。映画の中で施設運営者リンカーンの部屋に飾られてたピカソの絵画がひきたって見えたのは、そんな印象からでしょうか。近く真似た建築空間も登場するのではないではないでしょうか?

映画のストーリーの後半で、クローンが自分たちが生き抜くために人間を傷つけたり殺してしまうシーンが多かったことが少し残念でした。そんなシーンが無くクローンが人間を傷つけずに自分たちの仲間を救いだす展開でしたら、テーマに対する説得力がぐっとUPする映画になった気がします。マイケル・ベイ監督の派手さが前面に出てしまった感がありますが、印象に残る映画でした。

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July 18, 2005

SWの創造力と徹底した表現力に圧巻!

映画「スターウォーズ~エピソードⅢシスの復讐~」を観てきました。毎回そうですが、画面いっぱいに、隅々まで映るもの全てにディテールの凝った演出をしているのには驚かされます。やはり、キャラクターデザインに目が惹かれてしまいますが、様々な惑星の建築空間もなかなか凝っていますね。惑星ごとやシーン毎にそこに登場するエイリアンやキャラクターイメージにあった建築空間をデザインし演出しています。

名前は詳しくわかりませんが、個人的には確かエピソードⅡから出てきている議会の空間が好きです。無数の円盤状の惑星ごとにある議員席が鮮やかなブルーのアウトラインネオンに輝く空間はダイナミックです。
他にも惑星の各都市の遠景が描かれていますが、近未来にそんなファサードデザインの建築物がありそうな気がします。金属の曲線を多用したようなもの、地盤や樹木の自然と融合したようなもの...。

ところで、“スターウォーズ通”のあいだでは当り前の様子ですが、「ジェダイ」は、ジョージ・ルーカス監督が時代劇が好きで、その言葉の発音からきているそうです。初めて知りましたが、ルーカス監督は、かなり日本ひいきみたいですね。ライトセーバーによる戦いも時代劇の立ち合いから来ているとか、R2-D2とC3-POは東海道中膝栗毛を意識しているとか...。

いずれにしても、見事な創造力とその徹底した表現力に圧巻でした。そのパワーが人気の最大の秘密である気がします。これで映画のストーリーは完結と言うことですが、例えば、ヨーダやを主人公として、脇役キャラクターについての生い立ちや秘話をテーマにした物語をたくさん作れそうな気がします。是非期待したいです。

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June 19, 2005

ミリオンダラー・ベイビーで知る生きる重さ

映画を観ることが好きで、月に2~3本鑑賞しています。このブログにはひさしぶり映画コメントです。
このブログ自体『~建築コラム!』としていますので、すこしその辺を意識してたまに建築的・ライフスタイル的なコメントがでいるものについて時折書いています。

最近、観たのは「ミリオンダラー・ベイビー」。女性ボクサーの半生を題材にした人間愛がテーマの映画です。最後の場面は、信じられないほどの絶望感に襲われます。体が熱くなる一方、精神的にノックアウトされてしまう程。
家族を愛し、ハングリー精神でいろんなものに打ち勝っていった主人公マギー。その努力は何だったんだろう…。

テンポのいい前半とかわって最後のシーンは、カットの変化もゆっくりとしたフェイド・アウト&インし、いろんな場面をフィードバックさせます。そのひとつに物語の途中で、マギーが自分の母親に家を購入する場面が印象的でした。自分の手で稼いだ努力の結晶を、『家』という形で母を喜ばせる為にプレゼントします。普通に考えれば、とてつもない母の喜びを期待するところですが…。

しかし、期待はずれで違いました。生活保護を受けながら、トレーラーハウスに住む母は、プレゼントされた立派な家に対して文句を言います。「生活保護が受けられなくなる、家具の購入費や光熱費が支払えない、家を購入するお金があったらその金を渡してくれればいい」と…。

家族とはいえ、異なってしまったライフスタイルの違いの溝は大きすぎました。それでもマギーは母を愛し続けるのですが…。家族愛を必要とする身になっても、家族からは見捨てられてしまいます。せも、最後はほんのわずかな瞬間ですが、自分が信じた初老トレーナー:フランキー・ダンの愛情に包まれます。ファイトネームの意味も知って至福の表情を浮かべ…。

この映画で、改めて生きていくうえでのいろんなライフスタイルがある事を実感。家族同士、同じ環境のなかで生活しあっても、想いにより少しずつズレが生じてしまうことの恐ろしさも知りました。コミュニケーションの大切さ感じます。また、生きていくという事は、程度のいい「家」に住むことで表現されるのでは無いと言うことも。

この映画は、RG-12指定となっていますが、それはファイトシーンのためではなく、主題の難しさに対してであることを映画を観て初めて知りました。主題と表現の難しさを巧みに描ききったクリント・イーストウッドの人間愛に対する挑戦とアカデミー賞を4部門獲得の結果に拍手。考えさせられる映画でした。

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May 18, 2005

◆ゼネコンの神髄と今後のゆくえ

一昨日の4月17日にNHKで放映されたプロジェクトXで、昭和38年に施工された「ホテルニューオータニ」の建築技術の紹介がありました。40階建てのホテルを、コンクリートの打設もポンプ車などない時代に、手押しの一輪者を用い構築し、短後期で完成させる様子は凄まじいの一言に尽きます。偉業ですね。携わった個々人の力量ははかり知れない苦労があったことでしょう。

ホテル上部の直径45mの巨大回転ラウンジ建設にも様々な人間ドラマがあったことに感動しました。大きなプロジェクトを短工期でまとめ上げるゼネコンの技術力と総合力は本当に頼もしく、パワーを感じます。

しかし、一方でふと振り返ると、素朴な疑問が浮かびあがってきます。番組の中で、着工時に設計図書がたったの1枚した無かったのにもかかわらず、施工を開始し完工させていった状況を紹介していた点です。確認申請はどのようにして取得したの?設計の立場は?監理者は?…と建設の為に必要なプロセス等をどのようにクリアしてきたが、不思議です。

設計不備でも現場の底力で何とか成し遂げてしまう。この姿こそが、まさに現在のゼネコンを築き上げたゼネコン体質の神髄がここで発揮された気がします。設計者、監理者の区別なく結果を導く牽引力は、良くも悪しくも現在でも建設業界構図の縮図を見るようです。

昨年のアテネオリンピックでは設計が間に合わない施設は、設計変更し間に合うプランに変更し完工させているのに対し、東京オリンピック時の「ホテルニューオータニ」の、何でも面倒なことはゼネコンの現場に頼ってしまえっ、何とかなるさ、という建設の仕方は、現在にも見られるゼネコン体質そのものであり、対象的です。

第2次大戦後の復興に全身でぶつかり結果を出す建築技術者たちのアナログ的行動力に頭が上がりません。しかし、余力のあったコスト時代とは異なり、現在では、現場で独自になかなか思い切った施工方法を考案することは難しくなっています。また、まして施工の失敗なんかは許されない時代となっている状況です。コスト厳しい時代の今日、難儀なことはゼネコンがすべて解決してくれるという、かつての「請け負う」ことによって技術が証明される体質やそういった努力がみとめられる美徳の時代は終焉させなければならないでしょう。

社会が国際的・グローバル化へ加速する状況を見据えると、設計図が完成していなくて建設工事の施工を進めるのは、やはりナンセンスです。着工前に問題点を建築家(設計者)は解決しておくことが原則であり、それができないのであればゼネコンはむしろ建築家から適宜技術コンサルフィーを受け取るのが正当でしょうし、設計者や監理者の立場を明確にし、その責務の範囲を識別できる業界づくりが、時流として求められています。

今、ゼネコンをはじめ、発注者、設計者、監理者の立場をみなおす岐路の時期に、建設業界は立たされているのではないでしょうか。

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March 16, 2005

◆『アレキサンダー』で映し出されるバビロンの都市

映画『アレキサンダー』を観ました。3時間近い大作で、途中うウトウトとしてしまうこともあり、なかなか歴史映画の大作というのはお尻の辛くなるものだと痛感しました。最初と最後のエジプト王のプトレマイオス(ホプキンズ演)の自伝の語りが無かったら何に重みをおいた歴史映画がわからなかったかも知れない。いずれにしても紀元前4世紀のことなんで資料集めに大変であったろうし、事実を結びつけてアレキサンダーという人物をひとつにまとめるのには相当な想像力を要したことでしょう。

映画の中に映し出される「バビロン」の都市もその想像で画いたもののひとつである。階段状の4~5階建ての建物が大通りに沿って建てられている様子が覗えました。階段状になっている建物も見受けられました。こんなにも大きな街であったかは実際にはわかりませんが、「バビロン」はかの有名な古代七不思議の「空中庭園」があった場所でもあり、それがヒントのひとつとして映画は描かれていた様な気がします。

「空中庭園」は、平面の一辺が125メートルで高さは25メートルほどあったそうなので、(現在のマンションでいうと8回建て程度!)たまげてしまいます。そもそも「バビロン」は現在のイラクの首都バグダッドから南に約130km付近であり、何で砂漠の真ん中にそんなもの造ってしまたの?と言う気がします。当時はチグリス川とユーフラテス川の恵みに支えられて肥えた土地であったかも知れませんが...。地上から庭園の為の水を頂部に汲みあげるのに当時としては最高水準の技術であったと思います。庭園の隅々まで水が行き届き、緑あふれていたそうですから、不思議です。

また、有名な「バベルの塔」もバビロンの都市にあったいいます。こちらはなんと高さ90mもあったと伝えられています。さらには、当時はその周辺にいくつもの都市があり栄えていたそうです。都市にはジグラットと言われる城砦がありました。「バベルの塔」はこのジグラッドの大きなものではないかと言う説もあります。しかし、いずれもこれらの都市や建物はチグリス川とユーフラテス川の氾濫でなくなってしまいました。ジグラッドの遺跡として廃墟の一部などが見つかっているだけであるそうです。

かつて都市や大きな建築物があったのに完全な形で見つかっていないのは非常に残念です。遺跡調査を実施して様々な遺跡が見つかれば、大発見!ってことなのでしょうが、場所が現在のイラクであるだけに、遺跡調査実施は非現実的なのが残念です。イラク戦争の影響によって、様々な人類の歴史の探索がずっと遠のいてしまった感があります。月日は経てど、アレキサンダーのようにいつの世も自国の野望に夢中になってしまうのが常なのでしょうか。

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March 05, 2005

◆モーターサイクル・ダイアリーズでゲバラの心の分岐点を知る

恥ずかしながらチェ・ゲバラという人物をこの映画で知った。キューバ革命の首謀者でもあった伝説の革命家であったとは...。歴史の勉強が大の苦手だったから仕方が無いとして、彼の無鉄砲な青春時代の南米の旅を叙情的に映しだす映像は、キャスティングもぴったりでドキュメンタリー映画のようにも思えた。

ジョン・レノンをはじめ様々な人物に影響を与えた存在であるチェ・ゲバラの人物像にたいへん興味をもった。しかし、映画で描かれる彼の若い頃は、好奇心旺盛で無鉄砲な青年はどこにでもいそうである。彼女に対しても気持ちや態度を優柔不断な表現でしか示せなかった彼がガラリと変わり成長を遂げる場面がある。それは腹ペコで金欠状態になりながらも冒険を進めるが、大切にしてあった彼女から預かっていたお金を偶然出会った鉱山で働こうとする訳ありの夫婦にあげてしまってからだ。

妻の為に、生きる為に、真剣な思いで危険な鉱山で働こうとする男と気ままに旅する自分の甘さとに大きな狭間を感じたのだろうか・・・。その後彼はマチュ・ピチュの遺跡にたどり着く。1450年頃に建てられ100年後に何らかの理由で放棄されてしまった空中都市。マチュ・ピチュに住む者にとって、きっと歴史的大事件が起こったのだろう。スペイン人の侵略のためか、あるいはその難を避けるために街を捨て去ったのかも知れない。そんな遥かな時空間を思わせる遺跡のなかで彼は一時立止まり、自分の辿ってきた冒険を振り返る。

ご存知のようにマチュ・ピチュは高度2300mもの上の山間のわずかな平坦な場所に自然に溶け込むように造られた遺跡である。その遺跡の石積みは精巧な加工がされ隙間なく積まれていることで知られている。映画での映像でもその石積みの緻密さを知ることができる。特に開口部の石の加工は特徴的であり、当時の技術の高さに人間力の凄さを感じる。世界遺産の代表格である。自然と融合しているマチュ・ピチュの風景はよく写真などで紹介されているが、そこへ辿り着くのには現在でもたいへんな道のりであることはあまり知られていない。

衝撃的で純真な人間愛に触れた後、壮大な歴史的建造物に出会うことで彼の気持ちのなかが大きく変化したのだと思う。国境を意識しないボーダレスな人間愛と平等に対する情熱的な気持ち...。革命家としての礎となる魂がそこで形成された気がする。

歴史的な建造物の空間は人の心も造りこむパワーを秘めているという実感を得た。
モーターサイクル・ダイアリーズ」はひさしぶりの手応えのある映画だった。

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March 03, 2005

◆スパイ映画から推測するスパイの癒しの空間

2本のスパイ映画を観ました。スパイ・バウンドボーン・スプレマシー。ボーン・スプレマシーのほうはフィクションであるが、マット・デイモンの生身の演技から実際にありそうなスパイの世界を感じ、スパイ・バウンドのほうは女性スパイ:ドミニク・プリウールの「虹の戦士号」に関する証言を基にしているというから、やはりあんな冷酷なスパイの世界があるんだろうなと現実に少し驚かされた。

いずれにしてもテロ行為については賛成できないが、自分自身の肉体と精神を機械的にコントロールする生き方は凄まじい。相当な訓練と個人的なスキルが備わっていないとできない仕事である。非情なミッションもある訳だから。しかし、他人から追い詰められたり、他人を演じきらなければならに生活をしている彼らスパイに癒しの空間はあるのだろうか?

精神科医に言わせると、人間は究極の精神状態が持続すると精神的に何かに洗脳されたり、何かにとり付かれたりするそうだ。両方の映画の主人公はそのような状態を体験してきたのだろう。そしてあるきっかけで普通の人間的な生活や愛情に飢え、そんな生き方を取り戻そうとする...。。

ラストシーンでスパイバウンドはアルプス山脈の山間の道に溶け込む様子は観る者に想像をかき立てる。行方知れずの男女は将来、もしかしたら普通の生活を選択するのかも知れない。ボーン・スプレマシーではジェイソン・ボーンが記憶の中の女性にメッセージを告げた後、高層の集合住宅に向かって歩く姿印象的であった。雪の積もる夕刻時に窓からあふれる各住戸の暖かさと彼の背中が対象的だ。ボーンの心が求めている方向性を象徴していたような気がする。

何気なく過ごしている集合住宅の空間。狭くて雑貨がガチャガチャとあふれていたり、洗濯物が部屋に干してあったり、食事の後片付けが済んでいない台所。狭さゆえに夫婦ゲンカや兄弟ゲンカがあったりする...。家族と一緒に住んでいるから色んなことがありえる空間は実はとっても幸せで癒せる空間なのかもしれない。

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January 23, 2005

◆オーシャンズ12のメンバーはオール建築技術者?

「オーシャン12」を観てきました。多額の返済金をたたきつけられたオーシャン一家が最初に盗もうとするのが、大富豪の持つ世界で初めて発行されたという東インド会社の株券。相当な価値らしい。盗もうとする大富豪の建物は最新のコンピューターセキュリティでバッチ護衛されている。セキュリティを破るために向かいの建物の屋上から矢を放ち電子開錠装置を仕込もうとするが、10センチほど目的である扉の部分に高さがあわない。それならばと、建物を10センチほど持ち上げてしまえ!という作戦にでる。「シューマン・スペシャル」ってこの作戦を名づけていましたっけ...。オーシャン一家はいつも大胆!

でもこの建築技術は実在します。古い重要文化財級の建物を移動したり(曳き家といいます)、古い建物を免震構造や耐震建物にリニューアルするためによく使われる技術です。この間コメントした「プロジェクトX」の阪神淡路大震災時の六甲道駅で高架橋を修繕するのに用いられていた方法でもあります。建物を実際に持ち上げる際はゆっくりとっしたスピードですが、杭や柱から建物本体が離れて上に持ち上がる様子は圧巻です。

映画の中では対象の建物には杭が30本ほどあると言っていましたので、杭と建物本体の縁を切るのに実際には解体するのに大変ですし、騒音・振動も発生します。しかも建物を持ち上げる際は建物全体ののバランスをとりながらジャッキアップするので時間もかかります。さらに映画の中ではジャッキアップの機械を据えているのがなんと水中でしたので本当は数週間かかる施工でしょう。潜水夫も必要とする難しい施工をこのオーシャン一家は1日でやってのけてしまう。きっとオーシャン一家は超どスペシャル級の建築技術者集団なのでしょう。まぁ、豪華キャストによる痛快などんでん返しのストーリーの娯楽映画であるから、勘弁というところでしょうか。

一方、ローマの「終着駅」テルミニ駅もロケで使われていましたね。鉄骨トラスアーチが美しい大空間の駅で有名で観光客も多い駅です。「テルミニ」は「ターミナル」を意味するとか...。映画「ターミナル」に引き続き出演していたキャサリン-ゼタ=ジョーンズ、綺麗で可愛くてカッコいいですねぇ。印象的な女性なのでファンになってしまいました。
(追)ちなみにジョージ・クルーニは43歳だって、びっくり!

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January 22, 2005

◆映画「東京タワー」で知るホットする空間

忙しさに甘えてしばらくブロクコメントの間が開いてしまった。気分転換をかねて仕事帰りに映画「東京タワー」を観てきました。気取った生活と尖がった生活の狭間で生まれた恋愛の物語。
tyo_tower六本木ヒルズを中心とする東京タワーのみえるクールな映像が物語を演出する。クールなシーンとは裏腹に危険な恋愛は熱く盛り上がっていくわけだが、終盤ホットする空間が映し出される。恋愛の当事者達の母と夫が新橋の一杯飲み屋で共に生ビールをあおるシーンだ。

カウンターのスタンド飲み屋が実にホットする空間である。新橋のこみいった街並の狭間にも東京タワーが映る。こんなロケーションあったかなとも思ったが、妙に落ち着いたシーンである。やはり一般庶民にとっては安くサクッと呑める場所が憩いの場なのであろう...でも不思議なものであるが、よくテレビでも酔っ払いのオジサン達へのインタビューやクリスマスの夜の賑わいの様子とかは新橋がよく使われる。それもちょっとした街路にたくさんの居酒屋がひしめき合っている駅西のSL広場側。映画のシーンでも新橋4丁目の標識がみえていました。

最近では結構お洒落な居酒屋もあり若者にも人気があります。SL広場は酔っ払いがちょっと一休みしたり闊歩するには最高の場所である。一方、新橋駅の反対側はいわゆる再開発地域の汐サイトのエリア。この地区はコザッパリしすぎて車主導の街となっている。人が歩くには無機質的でありまったく面白くない。

こういう街並は幕張等で、夜や催事の無い時にゴーストタウン化している失敗事例があるのに残念な街並みづくりをしてしまったものである。街が息づくには、人が自由にのんびりと歩ける空間が必要だ。都内のあちこちで再開発が進んでいるが、もっと人しか通れない街路を巡らし商店や飲食店がひしめきあう空間を作っていきたいものである。

途中くねくね曲がった小路や坂や階段があり、池や川があり、緑があるそんな街。癒しの街の空間創りに六本木ヒルズのような高級店はいらない。肩肘はらずに酔っ払って歩ける街...。仕事帰りに日頃の様々な喜怒哀楽を浄化しホットさせてくれる街は、もしかしたら新橋駅SL広場界隈が代表格の街並み空間かも知れない。

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January 12, 2005

◆プロジェクトXで焼き鳥屋さんのオヤジ登場!

阪神淡路大震災で被災の六甲道駅復興のプロジェクトXを先ほどみました。壊滅的な被害を受け最大の難所となった六甲道駅と鉄道をわずか74日で復旧させるプロジェクトの話である。
昼夜の復旧工事を請け負った奥村組にクローズアップがされていました。中越地震の被災状況とはまるで違う桁の壊れ方に改めてビックりです。当時は、ほんとうに大変な思いで突貫工事の使命を果たしたと思います。

一方、他の意味でびっくりしたのが、なんとTV出演に焼き鳥屋のオヤジが並んで出演していたことだ!やったね、焼き鳥屋さん!きっとプロジェクトXではじめての快挙!現場の第一線で苦労し活躍して働く者たちを暖かく支援していた駅前商店街の代表ということでの出演でした。アナログ的・人情的生き方に好感がもたれ、当時の現場を暖かく見守っていた様子が伝わってきました。その焼き鳥屋のオヤジがまた、TVでポロリと涙を流したり、くしゃくしゃっと笑ったり、頭を掌でなでたり...。かざりっけ無くてとても素敵なヒトに映っていました。

でも、残念ながら目立たなかったのがJR東海の技術。短い時間での復旧計画と工程の目算を判断した技術力は凄く高い。なぜなら一連の技術的な施工の流れが一部始終イメージできてなければ判断できないはずだからだ。その辺はTVではサラリとした説明で終わってしまってました。すっかり焼き鳥屋のオヤジに主役を取られた感じ。でも、現場やその取り巻きのほうに陽が当たっていたほうが良いのかなぁと思う。やはり、技術屋は「縁の下の力持ち」が華かな...。

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January 10, 2005

◆映画「ターミナル」でみる建築職人の技

スチーブン・スピルバーグ監督の映画「ターミナル」を観てきました。自国クラコウジアのクーデターにより空港で足止めを食らってしまった主人公ビクター・ナボルスキー(トム・ハンクス)が何とか自分の約束を果たすため空港で米国への入国許可を待ち続ける。英語がほとんど話せない状態でしたが、様々な工夫を凝らしてお腹を満たす術を考え自分の出国許可を応援してくれる仲間達を確保していく物語です。

そこで最終的に主人公の身を助けたのが、彼の建築職人たる腕前です。改修の為閉鎖中のNo68ゲートロビーを滞在の場所とし住みやすくしていきますが、途中その腕を建設会社の親方に認められターミナルの中で仕事を得てしまいます。ひとめ惚れしたスッチー(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)にも自分が改装したきれいな噴水広場を見せて心をつかみます。建築に携わる者としては、なかなか嬉しいストーリー展開です。

でも、この主人公は多機能工でちょっと出来過ぎな腕前ある。一般的には建築工事の場合、映画のシーンの様な噴水の内装改修工事は、建築系職人でも斫(はつり)工、土工、大工、左官工、防水工、ボード工、塗装工、タイル工が必要であるし、衛生設備工、電気設備工の腕も必要である。そう考えると少なくとも10種以上の職種の技術を持った腕前が必要です。仮にその腕前をすべて持ち得たとしても一人で工事を終わらせるには壁の面積が約20㎡くらいでしょうから、1日中続けて働いたとして少なくとも2~3週間はかかるでしょう。ちょっと映画で設定のスッチーとの再会する期間内では実際には工期オーバーしてしまうかもしれません。

一般的に建築工事の場合、少しのエリアを改修する時でも特に水周り等を含み場合は多くの職種の作業員や専門家が関与します。その辺が建築工事の長所であり短所であり醍醐味であるわけですが...。映画の主人公が噴水の壁をつくり上げるのにもっといろんなヒトと協力し合い苦労してつくり上げる過程のストーリーであったら、もっと素敵な映画になったのではと感じました。

スケールが違いますが、最近竣工した銀座のシャネルビルの外構には建築工事に携わったヒト達の名が刻み込まれた強化ガラス板が、銀座中央通り側に埋め込まれています。大胆な外装や随所にコダワリのあるディテールでつくりあげた関係者の意気込みや気概が感じられます。デジタル化社会だからこそ、いいものを協力してつくりあげる協調性や職人気質の「ものづくりの気持ち」を大切にしていきたいものです。

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December 29, 2004

◆映画「エイリアンVSプレデター」と世界遺産

映画「エイリアンVSプレデター」に登場している南極大陸の孤島地下の遺跡は、エジプトカンボジアメキシコの3つの文明を持ち合わせたものと想定しています。実在する3つの遺跡はいずれも石を積み上げたピラミッドの建築であり、言わずと知れて世界遺産である。

確かに映画の架空の遺跡は、建物内に象形文字がたくさん書かれている様子はエジプトのピラミッド遺跡、使われている石の大きさと色あいから石種はカンボジアのアンコールワットの遺跡、全体的な外観デザインはメキシコのマヤ文化の古代都市の遺跡を彷彿させます。特に外観デザインはマヤ文化のテオティワカンの廃墟とチチェン・イツァのエル・カスティーリョを思わせます。

特にマヤ文化は神秘な部分が多いことで知られています。紀元前800年から400年頃にすでにこの地区で石に彫刻をする技術を持ち最初の暦と文字を発明したとされています。オルティワカンの都市も紀元前100年頃に建設されるが、何の為に誰が建てて何故8世紀に突如陥落したのか不明で、映画のシチュエーションに似ています。一方マヤ文化の終盤は、12世紀にその最盛期を迎えユカタン半島の北部のチチェン・イツァが中心となっています。マヤ文明はすべて神の意思とされる宗教で支配されていた為、生贄も習慣もあったそうです。

実際にチャクモール像という生贄の血を受ける皿を持つおおきな石像もあり、生贄の文化を裏付ける数々の彫刻や建造物があります。また、マヤ文化終盤と同時期に近くのメキシコ中央にてアステカ文化も栄えていましたが、そこでも生贄の儀式はあったといいます。しかも生きたまま心臓をえぐりとる習慣だったとか...。事実はSFや小説より本当に奇なり、ですねぇ。ぞっとします。
高い文化を持ちながら残酷な習慣を持ち合わせている点は映画のプレデターの特徴そのものですね。

このほかマヤ文明の廃墟都市やピラミッドのデザインはインディジョーンズ等をはじめとする数々の映画やディズニーのアトラクションにも影響を及ぼしています。時代を超えて神秘ある建築物なのでしょう。
ところで、バブル時代にエイリアンのデザインをされたギーガ氏のによるグロテスクな空間のバーが恵比寿と広尾の間にあり当時は何度か飲みに出かけましたが、今もあるのでしょうか?...。

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