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September 28, 2008

SF映画で名脇役のインテリア照明

久しぶりに映画を観てきました。観てきたのは、昨日のコラム続きで「アイアンマン」。

建築ネタとして目をひいたのが、トニー・スタークが「アイアンマン」をコツコツと製作する岬に立つ研究兼実験施設。なかなかユニークな空間構成となっていて、興味深かったですね。

それに、自邸ともいえるその施設に海を見下ろせるゲストルームがあり、何度も映画の中のシーンで登場していた印象深いインテリア照明の存在がありました。

アッキーレ&ピエル・ジャコモ・カスティリオーニがデザインしたFLOS社の照明です。ステンレス製でおおきな弧を描き半球型の笠を持つデザインはSF映画と兵器メーカーのスタークCEO:トニー・スタークのセレブキャラによくお似合いでした。

「アイアンマン」は、もともとはアメリカンコミックを映像化した作品。いくらスーパースーツであってもそこまで不死身な訳ないだろう…と思いつつ、テンポのいいストーリー展開とと散りばめられたジョークで、すべて許してしまう勢いと爽快感のある映画でした。

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September 27, 2008

アナログ的イラスト画法の勉強法

先日、手書きパースを紹介しましたが、建築に携わる者としては当然アナログ的な絵のセンスが必要です。
その絵のセンスを磨く上で、ここ最近たいへん勉強になるのが、YouTubeにみる「Speed Paiting」。
みるみるうちにリアルなイラストを描き上げていく様は、圧巻です。

ひとつ紹介しておきますが、本日から封切りされた映画「アイアンマン」をモデルにした「Speed Paiting」。
グラフィックソフトでデジタル画像として描いていますが、そのタッチはアナログ的な感性そのものです。

タブレットを使用して描かれているのは間違いないでしょうが、描くリアルなタッチはホントに凄いです。
是非多くの方にイラストを描く臨場感を味わっていただきたいです。

描く速さは速度を速く巻いている映像にしたいていますが、それにしてもこんなに上手にリアルに描けたらどんなに楽しいでしょう…。

YouTubeでは、他にもいろんな「Speed Paiting」を探して見ることができます。神業に近い絵心を持った方が世界にはたくさんいらっしゃるのですねぇ...。それにも驚きです。


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September 23, 2008

新東京タワー:原油高騰の煽りで工事費UP/再考の余地あり

原油高騰の勢いも少しこのところ一段落した様子でもありますが、鋼材をはじめとする建設資材の高騰はまだ一段落を終えません。そんな折、7月に新東京タワー「東京スカイツリー」の着工が始まっています。

余計なお世話かもしれませんが、心配なのはやはり請け負った施工者:大林組の原価差額。どのくらになるのか超概算で試算してみました。

現在、芝公園にある東京タワーの施工鋼材使用量が約4千2百tですからそれから推測して試算してみます。

周知の通り、現東京タワーの高さは333m、東京スカイツリーは610mになることから、容積比率は約6.2倍程度の予測なので東京スカイツリーに使用される鉄骨重量は、少なくとも
4千2百t×6.2≒2万6千tになるのではないかと推測されます。

現在の耐震性を踏まえた構造基準は当然昔よりも厳しくなっていますすし、複数の高速エレベーターの付帯構造の鉄骨量もある為、「東京スカイツリー」で使用される鋼材は恐らく
2万6千t×1.25倍≒3万3千t程度なのではないでしょうか。

原油高騰の折、建設鋼材は昨年より1トンあたり4万円半ばを既に超えておりますので、材料費のみで既に受注時との差額は、
3万3千t×4万5千円/t≒14億9千万円を超えていると判断しています。

一方、資材の輸送費用や鋼材の種類や反りなどの特殊加工を考慮すると、恐らく加工費差額はその倍の30億円は超えるでしょう。

原油高騰による鋼材費のみの試算で、建設費:約500億円に対して6%ほどですが、その他影響する建材費や輸送費を加味するとさらに大きな金額差となることは間違いないでしょう。ちょっと乱暴ですが、超概算による試算ですとこの様になります。

一方、9月22日付けの日経新聞の一面に、市場の建築資材の高騰を理由に、大林組は放送施設を含む総工費600億円の2割ほど値上げしたいと主張している記事が目にとまりました。というと120億円です。

超概算とは大きな開きがありますが、その多額の金額を埋め合わせの折衝がまとまらなければ、「東京スカイツリー」現実化しない可能性もあります。

ゼネコンや建設関連企業の現状の財務状況から判断すると、コスト差額を施工者側の負担とするのは非現実的で無理な話ですし、「民間(旧四会)連合協定工事請負契約約款」の第29条“請負代金額の変更”の内容から判断しても、か工事費の事業主への転嫁は妥当であると判断できますので...。

2012年の春に開業予定となっていますが、思い切って、原油高騰による建築資材や輸送費の高騰が落ち着くまで、完成工期を遅らせるのも一手ではないでしょうか?

「東京スカイツリー」の事業費約500億円を東武鉄道が出資していますが、その源泉は鉄道利用者である一般市民であることは言うまでもあしません。
「東京スカイツリー」が完成してからの観光収入も原価差額の埋め当てに期待できますが、いずれにしても原泉は市民の出資です。結局一般市民のオサイフを財源として期待されるのも理不尽です。

完成を遅らせると、TV放送の一斉デジタル化もそれに伴い遅らせることになりますが、大きな混乱は発生しないはずです。
東京オリンピックの誘致と少しリンクさせ、2016年程度までに完成させればいいのではないでしょうか?そうすれば、外資流入効果も期待できるのではないでしょうか。

建設費:約500億円、総事業費:約600億円と言われていますが、このまま走り続けてとどこまで工事費がUPしてしまうのか心配です。

市場背景から注目的なプロジェクトになってきましたが、いずれにしても「東京スカイツリー」が、世の中で最も鋼材費の高い時に建てた“最も不経済なプロジェクト”として世界遺産的な「金字塔」とならないことを切に思います。

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September 01, 2008

味のある手書きパースの魅力

Exhibition2008銀ブラしていたら伊東屋の9Fギャラリーで日本アーキテクチュアル・レンダラーズ協会主催の「建築パース2008展」が開催されていましたので、拝見してきました。
私的に大変気に入ったののは海法一夫氏の手書きのパースです。特に社寺建築のパースが日本らしさを演出する侘(わび)寂(さび)の風合いを出した色づかいで描かれていました。

3DCADが幅を利かす今の時代。非常に温かみを感じる作品にアナログの良さを再認識したひと時でした。こんな具合にパースがサラサラっと描けたらいいでしょうね。
「建築パース2008展」は、東京では3日水曜までの開催ですが、その後大阪~名古屋~九州(熊本)で開催される予定です。

【参考】海法デザインWEB:http://www.kaihoh.com/Main.html

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