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December 15, 2007

復興まちづくり訓練に参加

Machidukuri_kunren00先日【足立区千寿本町小周辺地区 復興まちづくり訓練】に参加してきましたので、その時の報告を簡単にしておきます。この訓練は、文部科学省が推進している大都市大震災軽減化プロジェクトの研究の一環として行なわれているものです。

今回の訓練ではグループに分かれて街歩きを実施し、地震の際に危険物となりうるものと有効となりうるものを考えながら地図にマーキングをおこないながら街歩きを実施しました。

Machidukuri_kunren01_3北千住の街を知らない方の為に少し紹介しておきますと、江戸時代の頃から日光街道・奥州街道の第1宿場町として整備され発展しました。江戸八百八町の最北の町で、江戸時代は北の玄関口ともいえる場所だったのです。

ですから街のあちらこちらに江戸の風情ある面影に出会うことが出来ます。松尾芭蕉が奥の細道の出発点として「行春や鳥啼魚の目は泪」(ゆくはるや とりなきうおの めはなみだ)と詠った由緒ある場所でもあります。

今では、北千住駅は北関東地区のベットタウンからの玄関口となり、都心と結ぶ中継点となる北千住駅前付近では飲食店や住居が密集し広くひろがる繁華街となっています。

Machidukuri_kunren02今回の「復興まちづくり訓練」ではその北千住駅の周辺地区にて行われましたが、地元商店街に住まわれる方々より多数の活発な意見が飛び交いました。街歩きで得られた北千住らしい有効な意見をいくつか参考までにあげておきます。



【震災時にリスクとなりそうな事項】
※道路をふさぐ危険性、避難の遅れ、救済援助の遅れとなりそうなもの
・老朽化したブロック塀
・放置自転車が多い
・固定の甘い自動販売機
・固定の甘い看板・サイン
・突出したエアコンの室外機
・道路側に突出した電柱
※被災者確認の有無が困難であると思われるもの
・夜間無人化するエリア
・密集住居地域の中央部エリア
※火災を招く恐れがあると思われるもの
・架空電線が多い

【震災時に有用になると思われる事項】
※一時避難場所
・民間駐車場(空地の有効活用)
・神社、寺などの境内空地の活用
※被災者の衣食住確保に役立ちそうなもの
・井戸の活用
・病院(個人医院も含む)への避難
・食品の備蓄
・マンホールトイレの備え
・ソープランドの浴場としての活用

【その他の意見】
・緊急時には、住民による避難誘導や火災時の初期消火活動が重要である認識。
・しかしながら、消火栓や防火水槽からの揚水方法や消防用ホースの取り扱いが
わからない人が多い。(地域単位の震災訓練の必要性)
・マンホールトイレの設置は震災時有効であるが、緊急車両を通行止めにしてしまう
危険性がある。
また、臭気の件で周囲の住民には日頃から震災時の対応に理解が必要と思われる。
・民間駐車場やソープランドについては、いざと言うときに震災時対応をお願いする
のではなく、日頃からその経営者への理解と対応への折衝が必要。
・昼間人口が多く、昼間北千住としては住民だけではなく、駅前滞在者への救済
対策も必要。
・先ずは自身と家族の命をまもることが重要。それでいてはじめて他の人への救済
援助が可能となる。

Machidukuri_kunren04震災があったと想定して時際に街を歩くことにより、普段気がつかないことがたくさん発見されます。
北千住の街特有の意見もいろいろと出され、たいへん有効な復興まちづくり訓練でした。
また、次回も参加したいと思います。


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