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December 16, 2007

冷たい風が吹き続ける建築業界、今後も…

今年一年の世相を表す漢字一文字が「偽」とであるということが報道されていました。確かにことし一年で、不二家、ミートホープ、石屋製菓、赤福、比内鶏、ニチアス、栗本鉄工所…といった具合に不正隠蔽が内部告発により露見された事件が多数ありました。

建築業界ではさらには、姉歯の事件であれほど騒がれましたが、ここにきてモラルの欠如や企業の品質管理における管理手法の甘さがまた浮上する事件が重なっています。

建築業界も基準法の改正が施行されて、思いのほか住宅の着工数が激減し、建材メーカーや施工代理店や工務店、そしてそれらを支える他産業まで悪影響が出つつあることをようなウワサがよく伝わってきます。

実際、建設業の倒産件数は前年同月比で29.6%増加し、2007年の倒産件数は3年ぶりに4000件を上回る見込みだとか。(KEN-Platzより)現状では、建築確認の一般申請がまだまだ速やかに出るとは言いがたい状況です。申請と事前相談に必要な期間は3ヶ月とされていましたが、どうやら5~6ヶ月以上となっているのが現状の様です。

受注が減る一方で、さらには円高原油高騰のあおりで建材メーカーへの影響はかなり大きくなるでしょう。また、労務主体の企業も優秀な人材を手放すわけにいあかにですから、仕事が無くても賃金をしばらくの間支払い続けなくてはならない現象が現実的にすぐに発生するでしょう。

世相を読んだ「偽」ですが、建築業界にとっては一部の人間や企業のモラルの欠如で大きなしっぺ返しを受けることになってしまいました。性悪説論内に立たされた建築業界。1~2年はかなり大きく建築業界は厳しい社会情勢のなかで戦わなくてはなりません。

一度失われた信頼を回復することは容易ではないことなど、経営者をはじめ誰しも当然わかっているはずです。建築業界全体で「偽」について真摯に受け止め、業界再編や淘汰を堅実にすすめていく対応が求められていくでしょう。

しかしながら建築業界はストック効果とフロー効果の大きい産業です。小さな優秀な技術をもった企業もたくさんあります。カンフル剤的にそういった企業に期間限定で行政は融資や優遇措置も必要なのではと思います。

一方建築業界のなかでも少し期待が持てると思われるのは、リフォーム業種とインテリア業種でしょう。当然違法の改築・増築は問答無用ですが、建築基準法の改正の影響が小さいリフォームとインテリアは、この機会に売り上げを伸ばすチャンスです。

社会全体が環境配慮への意識も高まりつつありますから、スクラップ&ビルドの発想よりも当然リフォームや内装改修の働きかけが多くなってくることでしょう。企業のリスクに備えた施設の耐震化や免震化への対応や超高度情報化へのインフラ整備対応を営業展開することが代表的な事例です。

このような動きに対して、優秀な人材もこの時期にリフォームとインテリア業界に流れることも予想されますし、市場としても魅力がありますから、発注側も受注側も、またそれに関与する企業にとってもメリットのあるシフトだと思います。でも、建築業界よりもディベロッパー業種が頭脳プレイを展開し、手腕をふるいそうですね…。

いすれにせよ、建築業界は直ちに自身の事業に「偽」は無いか厳格に確認し、連携をとりながら新しい業界再編への道を一歩一歩確実に歩んでいかなければなりません。

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