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September 20, 2007

コルビジェの時空を超えたパワー

Kokuritu_seiyou_m先週、国立西洋美術館を世界文化遺産候補とすることが決ましました。同館の本館は「近代建築の巨匠」ル・コルビュジェの設計です。仏政府が国立西洋美術館を含む世界7カ国にあるコルビュジェの23作品を「ル・コルビュジェの建築と都市計画」として推薦する予定なのだそうです。

そう言えば、森美術館で開かれている「ル・コルビジェ展」がいよいよ今月の24日で終了してします。首都圏近郊にいる建築に携わる方はもうす既にご覧になっているでしょうが、何度拝見しても新しい発見がある見ごたえのある展示会です。

目玉は、なんといっても原寸大で再現したパリのアトリエ、集合住宅のマルセイユ・ユニテのメゾネットタイプ、カップ・マルタンの休暇小屋の展示でしょう。それぞれ太陽光も模してよく再現されています。時空を超えて、巨匠が当時この空間に立っていたことを想像すると、なにか感慨深いものを感じます。

また、コルビジェが画家として数多くの作品をのこしていたことも、この機会を通じて知ることが出来ました。かなりピカソのピューリズムの影響を受けていたように見受けられます。コルビジェが活躍していた当時、午前中は画家としての活動を、午後は建築家としての活動をしていたそうです。パワフルだったんですね…。

展示会での意外な発見といえば、アトリエの原寸大展示の片隅に、コルビジェの愛犬の死後、その皮をブックカバーになめして愛用していた実物が展示されていたのをお気づきでしたでしょうか?ちょっとギョッとしましたが、やはりコルビジェは只者ならぬ感性の持ち主であったことに間違いありません。

様々な発見があった「ル・コルビジェ展」、まだ観られていない方と再発見を実感していない方は、今度の週末が最後となります。お見逃しなく…。

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September 15, 2007

建築に出来ない技

10月6日から公開される映画「未来予想図 ~ア・イ・シ・テ・ルのサイン~」では、スペイン:バルセロナでのロケがたくさんされており、ガウディファンにとっては見どころ満載です。

と言うのも、ストーリーは建築家ガウディに憧れ、スペインの建築事務所で働く主人公:福島慶太(役:竹財輝之助)をとりまく恋愛、仕事、家族、将来の夢を描いたストーリーであるから当然といえば当然。

ロケ地にはサクラダ・ファミリア、カサ・バトリョ、グエル公園、ガウディ通り等々…そのほかにもローマ時代に築かれた街ゴシック地区が選ばれています。

福島慶太がバイクでバルセロナの街を駆け抜けたりするシーンは、街の臨場感を満喫できそうで期待いっぱいです。また、予告編でも見られるとおり、シーンの各所にサクラダ・ファミリアが映ります。

世界的に美しいスペインの建築郡のなかで展開される日本の感動作品「未来予想図 ~ア・イ・シ・テ・ルのサイン~」は、ドリカムの「未来予想図」「未来予想図Ⅱ」の名曲の世界観が映像化されたものです。

本当の気持ちや大切なことはその場になって、なかなか素直に言葉では出てこないもの。でも、そんなとき互いに通じ合う普遍的な「サイン」があれば、とっさのときも、言葉を超えて通じ合うことが出来る気がします。

言葉を介したコミュニケーションは通じ合うことが難しい一方、「粋な」計らいは心を捉える不思議さを備えている…、そんなことを実感させてくれる映画です。

日本の伝統である花火もその「サイン」に一役を買って、感動の作品を盛り立てているところもニクイところでもあり、嬉しいところです。形あるものだけを求め続けている建築分野で生きる自分にとって、足らないものを気づかせてくれました。

うーん、「ア・イ・シ・テ・ルのサイン」は形勝負の「建築」にはとても出来ない技ですね…。まもなくの公開楽しみです。

映画「未来予想図」

DREAMS COME TRUE/ア・イ・シ・テ・ルのサイン~わたしたちの未来予想図~

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September 09, 2007

一枚の紙に託す「建築」の巧み

建築関連の書籍が充実しているので、よく八重洲ブックセンターに行くのですが、建築関連のフロアーとは異なるフロアーにある「折り紙建築」の第一人者である茶谷正洋氏の書籍に目がとまりました。

銀座の伊東屋にも目に付くところにグリーティングカードが飾られ、良く知られていると思いますが、売れているグリーティングカード類とは別に様々なバージョンの「折り紙建築」の書籍があるのを知りタマゲてしまいました。

著書には名建築編、世界遺産編、京の旅編、奈良の旅編…と様々。きっと茶谷正洋氏が目にしたあらゆる感動の風景を、熱い想いで「折り紙建築」に変換してしまったのでしょう。

ホントによくもこんなにも立体的な造形を一枚の紙から創り出せるのかと…。見ているのも楽しいですが、実際に作成してみて出来上がったときの感動は意外にも大きいものです。

1枚の紙から織り成す「建築」は巧みで、まさにカミワザ!


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September 04, 2007

SKY OF THE TOKYO(銀座)

0709ginza新しくオープンした銀座のマロニエゲートをチェックしていたら、ミキモトの少し先にこんな外装の建物(建築中)に遭遇しました。デジカメ写真の映像を編集して歪まさせたわけではありません。このまんまの外装なんです。すごいアイキャッチ…。

3Dグラフィックや3DCADが進化し、コンピューターのCPUやメモリーが安価で高性能になったせいか、最近3次元的なファサードを持つ建築が多く出現しています。

でも、鈍く光り大きくうねるメタリックな外装ラインはCOOLに見える一方、ちょっと流行&廃り路線の建築ぽくもみえて、銀座らしからぬファサードの様にも見えてしまうのは、私だけでしょうか?

それにしても今、銀座・有楽町界隈のスクラップ&ビルドによる再開発、すごい勢いです。

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September 02, 2007

繊細かつコダワリのディテール何処に…。

Waseda_univ_gs00解体前の早稲田大学文学部校舎を見て、村野藤吾氏のらしい繊細かつコダワリのディテール工夫がされていたのは、外装と階段の手すりでした。

外装については、一見レンガタイルと思われた素材の朽ちはじめた部分をよく見ると、セメント系の材料でつくられているのがよくわかります。写真は屋上部のパラペット越しに外壁を見下ろして撮影しましたが、外装タイルの端部が朽ちている部分を見ると、その破断面がセメント系の素材であることがわかります。要するに重厚感のあるレンガタイルのテクスチャーを実現するために村野氏は、焼成しないでつくる安価なタイルを工夫してつくりあげたのだと思います。

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