スリムな建材登場
今年のミラノサローネでの発表された中で気になる素材をピックアップしておきたいと思いますが、国際家具展示会というだけあってインテリア中心の展示なのですが、扱われている新素材に目がいってしまいます。
特に気になったのは、セメント系新素材[Fibre_C]という素材。セメントペーストにどうやらある繊維を混入し作られた素材ですが、非常に肉薄で強度があるのが特徴のようです。
従来建材で利用されてきた強度のある繊維素材といえば、社会問題として取り上げられているアスベストが代表的でしたが、これに勝る強度の繊維質材料の様に感じます。
というのも厚さがなんと13mmほどしかない建材なのです。繊維そのものの詳しい情報は、公開されていませんが、カラーバリエーションや幾つかのテクスチャーが製品化されており、興味をひきます。
内外装ともに用いることが可能で、その薄さから外装に利用することで建築物そのものの荷重を減らすことが出来る画期的な素材ではないでしょうか?雨水処理のなどの工夫を施さなければなりませんが、押出し成型版などと比べると相当荷重を軽減することができるのではないでしょうか?
セメント系建材ですから、耐火建材および不燃建材としても使用可能でしょうからその使い道は多種に及ぶことでしょう。また13mmという薄さはプラスターボートとほぼ一緒ですから魅力的です。
この新素材を開発したRIEDER_SMART_ELEMENTS社のWEBサイトでは、多様に利用できるヒントをFLASH_TOOLSで紹介しています。クールなWEBサイトも見ごたえがあります。