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June 07, 2007

スリムな建材登場

Fibere_c今年のミラノサローネでの発表された中で気になる素材をピックアップしておきたいと思いますが、国際家具展示会というだけあってインテリア中心の展示なのですが、扱われている新素材に目がいってしまいます。

特に気になったのは、セメント系新素材[Fibre_C]という素材。セメントペーストにどうやらある繊維を混入し作られた素材ですが、非常に肉薄で強度があるのが特徴のようです。

従来建材で利用されてきた強度のある繊維素材といえば、社会問題として取り上げられているアスベストが代表的でしたが、これに勝る強度の繊維質材料の様に感じます。

というのも厚さがなんと13mmほどしかない建材なのです。繊維そのものの詳しい情報は、公開されていませんが、カラーバリエーションや幾つかのテクスチャーが製品化されており、興味をひきます。

内外装ともに用いることが可能で、その薄さから外装に利用することで建築物そのものの荷重を減らすことが出来る画期的な素材ではないでしょうか?雨水処理のなどの工夫を施さなければなりませんが、押出し成型版などと比べると相当荷重を軽減することができるのではないでしょうか?

Fibere_c01セメント系建材ですから、耐火建材および不燃建材としても使用可能でしょうからその使い道は多種に及ぶことでしょう。また13mmという薄さはプラスターボートとほぼ一緒ですから魅力的です。

この新素材を開発したRIEDER_SMART_ELEMENTS社のWEBサイトでは、多様に利用できるヒントをFLASH_TOOLSで紹介しています。クールなWEBサイトも見ごたえがあります。

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June 05, 2007

SKY OF THE TOKYO(丸の内)

New_marubild新丸ビル
無機質的な外装とは異なり、内装は穏やかな落ち着いた雰囲気のある空間を構成しています。

東京駅前に展開するオフィスビルと商業施設との複合ビルの再開発ラッシュ。
平日の建物利用者と週末の建物利用者が大きく異なる為、利用者の最大公約数的な嗜好と行動パターンを読み、商業施設のコンセプトを決めるディベロッパーの手腕は腕の見せ所です。

Tokyo_station今、再開発事業はただ人気のブランドやテナントを呼び込み顧客を牽引する手法はワンパターン化しつつあり、良し悪しはともかくとして、どれも同じ様な再開発と街並みへと変化しつつあります。

このほど東京駅丸の内駅舎の保存・復元工事も具体化してきましたが、再開発のあり方を東京駅周辺でじっくりと観察できる日々が今後もしばらく続きそうです。

書籍:「東京駅はこうして誕生した」

ペーパークラフト:一足早く3階建ての東京駅の復元を楽しめます。

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June 04, 2007

SKY OF THE TOKYO(六本木)

2121_05再開発事業が進む都心に目線レベルでシャープな屋根の稜線を魅せる建築はあません。でもその都心に今年3月、ヒューマンスケールを感じさせる“21_21DESIGN SIGHT”が現れました。安藤忠雄氏の建築です。

屋根表面のシャープさ(というか冷たさ)をもっと期待したいところでしたが、中に入るとやはりコンクリート打ち放しの空間はシャープさと緊張感を肌で感じ取れます。

2121_07シャープさと緊張感のほかにもどこか優しさも感じ取れるのは、地中美術館で代表された安藤忠雄氏の地下を応用した建築~ドライエリア建築~とも言うべき手法が、“21_21DESIGN SIGHT”に丁寧かつコンパクトに集約しているからである気がします。

特にギャラリー2の天井、壁、床の6面コンクリート素地のファサードを照らす中庭からの太陽光は、緊張したファサードへ妙に落ち着きを照らしだしています。1階のスラブは厚さ900mm、地下の壁は800mmを超えるのですが、そう感じさせない穏やかでクールな空間…。
そのような無地無色な空間が今後展示するアートをよりひきたたせることでしょう。

21_21_08オープン時に訪れましたが、そのとき思わず購入した安藤忠雄建築研究所の「悪戦苦闘」の書籍。
建築中の職人さんとの交流も写真で紹介されており、建築を通じて人との繋がりを大切にして活動を続ける意志に感銘し、読み応えがありました。

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