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January 22, 2007

ラグジュアリーなホテル空間

日本のホテルでも癒しとゆとり空間を求めて地方都市の知る人ぞ知るホテルがやはり人気のようです。先週末のTV番組で紹介されていましたが、富山市にある『リバーリトリート雅樂倶』が私の知るなかではお勧めです。

人気なのは女性を顧客ターゲットとしたヒーリング的な空間と時間を提供している点です。濃緑色の神通川の流れをぼんやりと見つめながら心と体を癒すラグジュアリーなリラクセーションセラピーを受けるサービスを自分自身へのプレゼントとして訪れる女性の方が多いようです。

建物は建築家の内藤廣氏による設計ですが、ホールを中心とするPCによる校倉作りが不思議と癒される空間を創り出しています。PC(プレキャスト・コンクリート)を型枠がわりにし、その内側に現場施工のRC造柱や壁を構築していますが、力強さや冷たさを連想させる“コンクリート”という建築素材を、美しく繊細であたたかみのある空間にしている巧みさは見ごたえがあります。

Garaku内外部を連続的につなぐそのPC構造体は、その校倉作り風の陰影がプライベート空間であることを穏やかに主張しています。また、全体的に「和」の内装でまとめられていて、目に映る神通峡の風景から日本の四季を感じることができます。富山出身をはじめとする芸術家による芸術品もホテル共用部にしつらえ、日頃忘れかけていた「日本人」への意識の回帰を体験することも可能です。

富山市街からちょっと離れた神通川沿いの小さな町にこのホテルは建てられています。ホテルのすぐ脇に名水の名所はあるものの、目だった観光地はありません。でもそこがミソで、交通アクセスも良く知る人ぞ知るホテルとなっているのです。数少ないスィートクラスの部屋から週末は予約で埋まる様ですし、リピーターも多い様子です。

有名建築家を起用してプライベート空間を巧く演出し、贅沢なサービスを提供できるこじんまりとしたラグジュアリーなホテル。今後、このような宿泊施設が増えていくのではないでしょうか。

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