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August 15, 2006

建物管理とヒューマンエラー

13日に発生した大分県のホールでの落下事故やシンドラーエレベーターの事故といいプールの吸水口の事故といい、建築物の管理にかかわる事故が相次いでいます。

建物の管理はいったいどのくらい信用したら言いのかわからないという不安感を大きく抱いてしまったことは否めないでしょう。また、建築物の老朽化には、使い勝手や瑕疵による影響もありますが、その大半は点検不足やメンテナンス不足が起因で老朽化が促進されている事例が多いでしょう。

特に公共施設での建物管理コストの縮減がすすむなか、民間事業に委託業務化する反面、ヒューマンエラーの発生率が高くなってきているようにも思えます。コスト優先でなく、安全に使用できるか基本的というか本質的に何を管理しなければならないのかを管理者たちとそれを行なう担当の者たちは再認識する必要があるでしょう。

いままでは、団塊世代の方々が人から人とへ、各施設毎に安全点検や管理・運営がアナログ的にされてきました。マニュアルなどありませんから、その場その場で確実に教育がされてきたはずです。今は、省力化のために様々な管理業務がマニュアル化されていますが、完全に管理業務を網羅しているものは、まず皆無でしょう。

管理は、その本質的な目的を意識して、実践型の教育がされるべきだと思います。安全団塊世代が築き上げたアナログ的な管理手法を見直し、マニュアル化された一本気な現代の合理的過ぎる管理手法を見直す時期なのかもしれません。建物の管理業務に携わる者へ、本質的な管理教育体制を再考すべきでしょう。

抜本的かつ定期的に建物を、点検・メンテナンスを行なう事例として、ちょうど先日、8月4日の日経新聞に“若返りの煩悩捨てよう~意義あり アンチエイジング~”という見出しで、東京工業大学教授の本川達雄氏による建物の維持管理に関する記事が載っていました。

その記事の一部では、建築物も老朽化し永遠に残るもので無いことから、あえて20年に一度建て替えを実施している伊勢神宮を例にとり、本質を受け継ぐことに比重をおくことの重要性を説いてることが紹介されていました。

定期的に決められた手入れをきちんとすることで、それを管理する人たちに代々、本来の各施設においてしなければならない本質を教え込んでいるのだと思います。もちろん建物の管理だけでなく、それをすることで伝道すべき教えを主体に行なっているのでしょうが。

建物管理のヒューマンエラーを出来る限り少なくしていく工夫は、手入れの行き届いた今残る歴史的建造物からも深く私たちは学ぶべきことが多くある様な気がします。

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