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August 28, 2006

大胆不敵な建築は、茶室建築のこころから…

久しぶりに、建築家のトークショーに出かけてきました。日曜日に青山ブックセンター本店で開催された『ザ・藤森照信』(エクスナレッジ)+
『建築家の仕事』(平凡社)刊行記念トークショー「藤本壮介×藤原照信」です。

藤原照信氏が手がけた「高過庵」や「矩庵」の茶室を中心とした話に盛り上がりました。日本の建築家は一人一作品は茶室をつくるべきとか…、利休が自ら日曜大工的に茶室建築に携わったのではないかという仮説まで披露し、建築史家らしい興味あるお話を約2時間にもわたり対談されていました。

なかでも驚いたのは、「高過庵」は予想通り?に中にあがると立つ場所によってはユラユラ揺れるのだとか・・・。また、「高過庵」の平面形状については、丸太の4本柱を建てた時に、上空で不整形だった為、微妙角の開いた5角形になったのだとか…。さらには、平面上ちょっと意味ありげに出張った部分があるのですが、その部分は構造的に支えるために必要だったから、必然的にできたとあっけなくお話されていました…。

藤森氏自ら、作っている段階での「行き当たりばったり」の「建築」を楽しんでいた状況を楽しく紹介していただきました。思わず、建築家って大胆不敵だ、と実感していしまいました。
でもその即興さが、「茶室」建築の心に通じているのかと振り返ってみれば感心させられてしまいました。

一方、藤本氏の最近の作品紹介も伺え、無秩序に見える彼の建築にも「茶室」的な建築マインドがやはりあるのでは?と思わせるトークを聞け、いくつかスクリーンでのプロジェクトの紹介がありました。
無秩序なプランにも、偶然と思わせる計算された空間構成が存在させようとする彼の努力にも感心いたしました。

他に共感を得たお二人のトークショーの言葉は
・「現在の建築現場に祭らしさが無い(今は事務的に建築物のほとんどが製造されている)」
・自然界には「目地」は無い
・直角でないことが現代的であり、開放感がある
などです。時の建築家のお二人のフランクで知的なお話、盛り上がりました。また、気になっていた建築作品の謎解きができた様ですっきりしました。

藤森氏自ら、作っている段階での「行き当たりばったり」の「建築」を楽しんでいた状況を楽しく紹介していただきました。思わず、建築家って大胆不敵だ、と実感していしまいました。
でもその即興さが、「茶室」建築の心に通じているのかと振り返ってみれば感心させられてしまいました。

ザ・藤森照信『ザ・藤森照信』(エクスナレッジ)

建築家の仕事『建築家の仕事』(平凡社)

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