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July 09, 2006

建築士の権威のゆくえ

耐震強度偽造問題を受け建築士制度の見直しを国土交通省が行なってきたが、その素案が先月発表になり、波紋を呼んでいます。内容は、現一級建築士の資格保持者も再試験により、合格者に新建築士の称号を与え、不合格者には二級建築士へ降格か、または別の名称の称号とする、とういうもの。

そもそも国家資格としての「建築士」は1950年に「建築士」制度ができ、定められたもので、第一号はかの有名な田中角栄であるといわれています。このあたりからして、何で?ということにもなり、「建築士」としての権威が問われそうで怪しい…と思われるかも知れません。

建築業の場合、業務が多岐にわたる分野でなりたっています。実際、小さな住宅でさえ分業化され建てられています。専門分野ごとの資格に分かれていかったことや、総合的な判断のできる技術者としての資格として、もっと権威付けする必要がもともとあったのかも知れません。

それにしても、士業に従事したる者は倫理を必ず持つと当然のように思っていましたが、性悪説的に捕らえられるのは本当に残念です。あの姉歯氏による無秩序な行為がなければ、全ての建築士に疑いと再試験によるチェックは受けずに済んだのかもしれませんが…。

建築士としての実績と実務的には自身があり、若年者の育成にも貢献している自負があるが、再試験をしたらひょっとして降格してしまうのではないかと内心不安におもっている建築士は、数多くいることでしょう。

ところで医師の場合も日本の場合、全ての診療科を診ることができるのも、ちょっと不思議です。内科、外科、消化器科、脳外科、耳鼻科、眼科、産婦人科、整形外科…たくさんありますよね。もしかしたら、医師にも専門制度や階級識別の波及がくるのではないかとも思われます。ちなみに欧米では、やはり各診療科ごとに専門医資格が必要とされています。

やはり日本の資格制度そのものが、一度取得すればOK的な終身制度ぽいところが、見直すべき時代になってきているのでしょう。また資格を取得しても、その専門性について継続的に自己研鑽していくことの重要性が(CPD制度)クローズアップされてきているのも事実です。

現在、「建築士」の資格保有者は約31万人。すこし混乱があるでしょうが、「建築士」の権威と専門性を再確認される時期が間違いなく近づいてきています。これをネタに変な天下りの組織団体や資格取得のための教育機関や情報機関がもてはやされる状況だけには、なって欲しくないものです。



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