建設業は悪の枢軸?
昨日国交省で耐震偽装の中間報告として再発防止案がまとめられましたが、その根本的姿勢は「性悪説」に基づくものとなっている。要するに、はじめから疑わしいものとして、確認申請や検査の手続きによるチェックをしていこうとするものです。
話題の構造計算のチェックは、2重の検証を行うものとされそうである。瑕疵担保責任についても建築主へ保険加入の義務付けを検討している状況です。しかし、それらについて学識経験者からの反対論があがってもいます。内容を確認すると、結局はコスト負担は建築主やそれらの建物を利用する者への負担となってしまうことを指摘しており、なるほど少し違和感を感じます。
これは、連続して発生している偽装問題や建設業の倫理的な問題がしばしばあげられることがやはり起因となって、「性悪説」的に処理されているのでだと、つくづく感じます。
今朝ほどの新聞で、建設業界の体質がいかに外部のもの達に信頼がないかを知って遺憾なおもいをしていましたが、夕方になって、またしても防衛庁をめぐる談合疑惑のニュースが聞こえてきました…。
んー、建設業はやはり悪の枢軸なのかも知れない…。何事もそうであるが、信頼は一度失うと、取り戻すには並大抵の努力では回復できないものです。
純粋に「ものづくり」に一生懸命になっている技術者や職人さんたちの夢や努力を無駄にしてはいけません。いま、建設業界は法の束縛(コンプライアンス)依然に、倫理感を根本的に見直す時期に来ていると痛感しています。
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