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January 31, 2006

建設業は悪の枢軸?

昨日国交省で耐震偽装の中間報告として再発防止案がまとめられましたが、その根本的姿勢は「性悪説」に基づくものとなっている。要するに、はじめから疑わしいものとして、確認申請や検査の手続きによるチェックをしていこうとするものです。

話題の構造計算のチェックは、2重の検証を行うものとされそうである。瑕疵担保責任についても建築主へ保険加入の義務付けを検討している状況です。しかし、それらについて学識経験者からの反対論があがってもいます。内容を確認すると、結局はコスト負担は建築主やそれらの建物を利用する者への負担となってしまうことを指摘しており、なるほど少し違和感を感じます。

これは、連続して発生している偽装問題や建設業の倫理的な問題がしばしばあげられることがやはり起因となって、「性悪説」的に処理されているのでだと、つくづく感じます。

今朝ほどの新聞で、建設業界の体質がいかに外部のもの達に信頼がないかを知って遺憾なおもいをしていましたが、夕方になって、またしても防衛庁をめぐる談合疑惑のニュースが聞こえてきました…。

んー、建設業はやはり悪の枢軸なのかも知れない…。何事もそうであるが、信頼は一度失うと、取り戻すには並大抵の努力では回復できないものです。

純粋に「ものづくり」に一生懸命になっている技術者や職人さんたちの夢や努力を無駄にしてはいけません。いま、建設業界は法の束縛(コンプライアンス)依然に、倫理感を根本的に見直す時期に来ていると痛感しています。

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January 29, 2006

またも、建築業界での違法事件にがっかり...

東横インのホテルは、便利で利用しやすく安さと機能性を兼ねたホテルは、ビジネスマンにとって、多大な見方であることは、利用者であればよく知っているでしょう。個人的にもよく利用するホテルでもあろので、それだけに今回の東横インの二重図面による条例違反の偽装工事にはまったく残念なニュースです。

TVでみる西田社長のマスコミに対するあっけらかんとしたコメントは、コンプライアンス遵守至上主義の近年の時流とは、明らかにチョッとずれている感覚ですね。これだけ姉歯の構造計算偽装問題で世間を沸かしているのにもかかわらず、またしても建設業界への不信感をあおる事件です。

また、急成長と展開を遂げている企業であれば多少アウトロウ経営でもよかれという体質は、このほどのライブドア事件の根本的な経営者思想に似たものを感じます。これもひとつの時流なのでしょうか?業界の異端児的な立場でその業界をリードする経営者たちには、今一度走り続けていることに振り返り、立ち止まって足元を見つめることをつくづくお願いしたいものです。

フェアプレイで鮮やかなランニングロードを築くことが、結局はその企業の信頼と業績を獲得することに気づいてほしいものです。

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January 25, 2006

姉歯効果...。

24日の日経新聞によると、構造計算偽造問題をきっかけに各方面で構造強度を高める動きがあり、木材や鋼材の耐震建材の需要が高まってきているそうです。需要が高まれば、当然値上がりも必須。業界人にとっては、しばらくは慎重に各々の立場で値踏みをしておかないと痛いことになってしまいます。

建材メーカーよっては、供給量を増強することも視野に入れている様子ですが、今度は供給が高まればコストダウンにつながり、なかなか調整が難しいところ...。LDショックほどではありませんが、このほどの姉歯の問題では、いろんなところにまで経済的波及があるもんだな感しました。

しかし、信頼ある設計や施工企業にそのノウハウを頼りにするのではなく、材料を頼りがいにしてしまうのは、チョッとサビシイ気もします...。

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January 23, 2006

密室のなかの迫真の演技

先週末に「フライトプラン」の先行上映を観てきました。

基本的に映画に対する持論として、過去に度々コメントしていますが、映画の醍醐味は時空間を感じさせるシーンを持ちあわせていないと臨場感や迫力に欠けると思っています。それには、一定の空間の中だけのシーンではなかなか難しいものです。テクニックとして、鳥瞰的に風景を写すシーンがあれば、自然と観る人にその時空間を印象付けさせたりします。ひとつの空間で映画と撮るにはなかなか難しいものです。

ところが、この映画、シーンの多くが飛行機内の中だというに臨場感がすごい。自分も飛行機のなかの乗客の一員であるかのように感じてしまうほど。これは、カメラワークが巧みである点と、やはりジョディ・フォスターの喜怒哀楽に対する迫真の演技がそうさせているのでしょう。やはり見ごたえのあるのは、ジョディ・フォスターの演技ですね。

そういえば、2002年につくられたジョディ主演の映画「パニック・ルーム
icon」も密室の中を描いた作品でした。監督は逆にジョディを惹き立てるために、「密室」を用意したのかも知れませんね。さすがアカデミー主演女優...、あっぱれ!

追伸:フライトプランの公式WEBページで大型飛行機E-747機の構造がよく描かれています。見取り図と写真が添えられています。これから観に行かれる方は、飛行機の空間と構造を頭に叩き入れてから行かれたほうが、よりいっそう臨場感を味わえます。

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January 22, 2006

SKY OF THE TOKYO(新宿)

tochouめずらしく週末の東京に雪が降りました。積もった雪が融ける前の朝の一瞬のひと時、小枝とのコントラストを美しく感じます。
光に消える雪は、世俗な出来事を洗い流してくれる気がします。

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January 20, 2006

気ままにお薦め!

最近フランク・ロイド・ライトに関する情報を身近によく見ます。ちょっとしたブームでしょうか?帝国ホテルの改装、照明の復刻版、落水荘を利用したデザイン冊子や映像...モダニズム建築の幾何学的な装飾と独特の有機的な空間は、時代を超えて心地よさを与えてくれます。

MOMA発信のWEBで見つけた、ライトの優美なブックマーク。
読書際のさりげないのお洒落にいいかもしれません。選りすぐりのデザインを愛用してはみてはいかがでしょうか?
FLW マックス ホフマン ラグ ブックマーク

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January 17, 2006

SKY OF THE TOKYO(六本木)

r_hills06疑惑の空~その2~
証券取引法違反容疑のライブドア本社の入る六本木ヒルズ。ホリエモン社長自身への疑惑もかかっている。
タフな堀社長もさすがに動揺して記者会見に対応していました。捜索は「想定外」だった様子である。
こちらも真実は、まだ闇の中である...。

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SKY OF THE TOKYO(丸の内)

pashific_p_bld疑惑の空~その1~
ヒューザーの入る丸の内1丁目のパシフィックセンチュリープレイス。
本日耐震強度偽装問題をめぐり衆院国土交通委員会でヒューザーの小嶋進社長の証人喚問がありましたが、「刑訴の恐れがあるので、証言を控えさせて頂きたい」と歯切れの悪い答弁を連発。
偽装にかかわったかどうかの真実は、闇の中に終わった。

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January 15, 2006

SKY OF THE TOKYO(表参道)

o_hills着々とオープンの準備を進めている表参道ヒルズ。
春を思わせる暖かい日差しを浴びて、シャープなラインが惹き立っていました。オープンが待ちどうしいですね…。
また、ちょうどこの写真を撮影していたら、モデルの山田優さんが何かの取材で写真撮影をし始めました。春らしいファッションでかっこよく決めて…。ちょっとサプライズでしたが、一足お先に春の訪れを感じさせていただきました。


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January 12, 2006

構造計算偽造問題:国交省案提示

10日、耐震偽装の再発防止案として規制強化の方向性が示されました。
その内容は、11日付け日経新聞の記事を抜粋しますと、

《偽装事件を受けた制度改正の方向性》
(※は検討が必要な課題)
▼建築確認審査の徹底
・構造計算の再計算
・構造計算プログラムシステムの改ざん防止
(※完全な防止は困難)
・専門家による相互審査(ピアチェック)
・審査項目を法律で規制
(※限定すれば、それ以外で偽装を招く)
▼施工段階の検査拡充
・中間検査の厳格化や義務付け
(※検査機関が足らない)
▼民間検査機関への監督強化
・指定権者(国か都道府県)以外の市区町村にも立ち入り権限
・地方自治体への報告を充実
・偽装が発覚した場合の行政への通報制度
・実績に応じて検査機関のランク付け
▼瑕疵担保責任を果たすための措置
・建築主や検査機関、設計事務所に保険追加義務化
(※故意の場合は対応が困難)
・住宅性能表示制度の義務付け
▼建築士資格の見直し
・専門分野別の建築士制度の導入
(※新たな資格創設は行政改革法に逆行)
・建築士免許制度を更新制に
(※一生有効な医師免許などとのバランス)
・処分を受けた建築士の氏名公表
▼罰則強化
・危険な建物を造った場合の罰則を強化
としています。

ざくっと見ただけでもかなりの規制強化です。規制緩和の時代の流れにもかかわらず、一部の愚かな技術者たちのおかげで、残念ながら建築業界は規制強化の道を歩まざるを得なくなります。

時間とコストを考慮すると建築主にとっては、大きな負担です。安心を得るためには仕方のないことなのでしょうか?地方行政にもとばっちりが行くような状況になりますが、本当にうまくチェック体制が機能するかが心配です。(特にタイムリー性とマンパワーに心配です。)

前向きな再発防止対策として、たとえば情報の発達した時代ですから、建物の用途や構造、高さ・階高・スパン別に行政の定める基本躯体断面モジュールを電算により設定し、そのモジュールを簡単に使用可能とすることで構造計算チェックが容易にできる様にできないものでしょうか?

また、一方で実績と信頼のおける設計事務所や施工会社には、規制緩和となるような処置がとられないものでしょうか?一網打尽に規制を強化することになんとなく抵抗感を覚えます。

今後の動きとして、国交省は2月20日予定の通常国会にて建築基準法などを改正する方針です。

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January 10, 2006

迫力満点のエンタに徹した映画!

映画『キング・コング』を観てきました。3時間半の盛りだくさんの内容でした。映像とストーリーにいくつかの疑問点はありましたが、なんのその。「これぞハリウッド映画!」と納得のいける迫力満点の映画でした。

やはり圧巻なのは、エンパイヤー・ステイトビルでのラストのシーン。キング・コングの最期の振る舞いが印象的でした。演出を助けたエンパイヤー・ステイトビルはニューヨークの象徴的存在であることは、言うまでもありません。世界恐慌を迎えた後でしたが、希望を捨てずに自由と発展を求めるアメリカ国家の象徴そのものでもありました。

映画のチラシにも紹介されていましたが、エンパイヤー・ステイトビルは1931年に完成されワールド・トレード・センターが建築されるまでの約40年間「世界一の高さ」を誇っていました。またその座を取得するために、同じ時期に建築されたクライスラービルディングとの「世界一の高さ」を競う発注者同士のだましあいの逸話はあまりにも有名です。

エンパイヤー・ステイトビルの設計者はシューリヴ・ラム&ハーモン。クライスラービルディングは、ウイリアム・ヴァン・アレンが設計しました。両者ともアール・デコ建築の代表格です。デザイン的には、クライスラービルディングの尖塔部の形のほうが美しいと誰もが感じると思いますが、ニューヨーカーには圧倒的にエンパイヤー・ステイトビルのほうが人気があったそうです。

それが証拠に、展望台への入場料は、エンパイヤー・ステイトビルのほうがクライスラービルディングの倍もしたのにもかかわらす、多くの入場者数を獲得し、空室の目立つ102階のオフィスビルの賃貸料を補填するに十分なくらいであったといいます。「世界一の高さ」には、相当な意義と価値をもたらしたのです。

ところで、最頂部の尖塔部飛行船係留マストは一度もその役目として使用されていないといいます。もっぱら構造的にも飛行船が停泊するのに耐えうる風圧力を満たしていないそうです。「未来を見つめるビル」過大なる見栄のために建築された尖塔であったのです。アメリカらしい発想とその実行力ですね。

映画の中で再現されたエンパイヤー・ステイトビルと当時の街並みも見事でした。でも映像の中でクライスラービルディングが少し小さくデフォルメされていた様に思えたのは気のせいだったのでしょうか?

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January 06, 2006

金沢21世紀美術館-日経MJ賞最優秀賞受賞

21m日付けの日経新聞にて『金沢21世紀美術館』が日経MJ賞(ヒット商品番付?)最優秀の6点にあらばれていました。

昨年の来館者数はなんと150万人に達したといいます。たしかに私も訪れたときは、外人さんもたくさんいました。海外からも兼六園や金沢市内の観光とあわせて足を伸ばしたのだと思います。

21m00観光客のみならず金沢市民に開かれた建築物として、大変評価が高いです。今日届いた日経アーキテクチャーにも特集で『未来を味方に』という題目で紹介されています。

敷地のどこからのアプローチでき、建物自体が円形の平面をしていますから、方向性がなく同じ顔を持つ印象があります。外壁面も多くが透明ガラスですから中の様子もよくわかり、本当に親しみやすい美術館です。妹島和世氏も「普段着でも入れる美術館」を合言葉に目指したと雑誌にありました。

kenrokuen大きさといい、形といい、プランを構成する壁の形といいこれほど単純明快に表現した建築物は少ないかもしてません。ちょうどこの時期は雪化粧の兼六園とあわせて観ることができるかもしれません。でも今年はちょっと雪が多すぎかもしれません…。

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January 05, 2006

勢いを感じるインテリアショップ

インテリア・雑貨の小売販売で人気の「フランフラン」が主力の『バルス』が4日の日経新聞の一面広告を出していて大変目だっていました。一部上場されたということで、株価もかなり熱くなっている様子です。

広告のキャッチコピーは『存在するものには デザインがある。(Desin is everything.)』とあり、バラスらしいコンセプトをさりげなく掲げ、“最後に住空間の風景をデザインする。”と理念をまとめてをいました。デザイン主体の会社であるにもかかわらず、文字だけの広告で、興味をもたせる様な演出がまたニクイですね。

日経アーキテクチャーの新年号でも『…ハイデザインでリーズナブルなものを、妥協ではなく納得していただけるよう提供していければ』とバルス・トーキョー中目黒店長のコメントが紹介されています。「フランフラン」が女性中心の客層であったのに比べ『バルス』自体は、客層のターゲットとしてミドルアッパー層としていることが記事で紹介されています。

また今年には、台湾で店舗を開店させ5年以内に8店舗を展開させるといいます。すごい勢いですね。時代をリードするインテリアショップに今後も注目していきたいと思います。

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January 04, 2006

出来上がりつつある「表参道ヒルズ」

お正月の三が日もあっというまに過ぎさってしまいました。初詣は明治神宮に出かけましたが、表参道の旧同潤会青山アパート跡地に建てられている「表参道ヒルズ」、ずいぶん外観もできあがっていました。

先月には内部の吹き抜け空間を報道関係者に公開しましたが、そのときよりも外構に設置されている安全施設の数々もかなり減っていて、内部では2月11日のオープンにむけてテナントショップの準備が進められている様子がガラス越しに伺えます。

内部空間はCGをはじめとしてかなり話題になっていますが、外観のガラスカーテンウォールが敷地めいっぱいに建てられている為、意外と圧迫感があるように感じられたのは気のせいでしょうか?かつての緑多い感じとはイメージが大きく変わっています。

doujunnkai01でも、ファサードをLEDで演出したり、外構の疎水よる有機的な景観を演出するということですので、その効果を期待したいですね。かつての旧同潤会青山アパートの写真を解体前に何枚か撮影させていただいているので、今後比較などしていくつか紹介してみたいと思います。(写真は昔の建物です。)

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January 01, 2006

ブログ初め

あけましておめでとうございます。
今年も気ままに、多少なりとも読まれた方の
参考になることを励みになればと思い、
『建築』や『デザイン』『ライフスタイル』に関してコラムしていきす。

ところで、昨年末はノートパソコンが起動しなくなり
データ復旧に大変な年越しとなっていました。

そんなことにもめげずに少しずつ工夫していきたいと
思いますので、よろしくお願い致します。

元旦

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