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November 17, 2005

「インフィル」再考(23)

現在、銀座と表参道は、日本を代表とする建築家達がブランドブティックショップ・ビルをこぞって設計し、建築ラッシュとなっています。ちょっとした「有名建築ストリート」は、街の活性化に一役買っていて、建築に携わる者として非常に嬉しい傾向です。

例えば、最近の建築を例にとると、銀座では、乾久美子/Dior、ピーター・マリーノ+アソシエイツ アーキテクト/CHANEL、青木淳/Louis Vuitton、レンゾ・ピアノ/HELLMES...。表参道でも、安藤忠雄/表参道ヒルズ、青木淳/Louis Vuitton 、妹島和世+西沢立衛/Dior、 伊東豊雄TOD'S、 隈研吾/ONE表参道、...、といった具合です。


これらは、単純に人気のブランドでコスト的に余裕があるから、著名な建築家を選択し、自社ビルを設計させている訳ではないと思います。やはり、ブランドショップそのものが情報発信するファッションやデザインを大切にしたいからこそ、その外皮である建物にこだわるのであると思います。

要するに、自分たちの想像する「ファッション」や「デザイン」が強い思想である「インフィル」であり、それを守ろうとする外皮が「スケルトン」と解釈できると思うのです。

ブランドショップにとって、一定の空間で「ファッション」や「デザイン」を表現し続けていくには、当然フレキシブルな空間を必要とします。その表現を可能とするためには、やはり、自分たちの「ファッション性」と「デザイン性」を理解し匹敵するだけのデザイン力のある建築家を必要としたのです。

まさに、空間を使用する者が積極的に自分たちのコンセプトを売り込む為の実現方法なのであり、需要と供給が共鳴しあい、具現化された「スケルトン」と「インフィル」なのだと感じています。
(つづく)

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