« 初秋の旅(2) | Main | 安藤忠雄氏の直筆サイン書籍購入 »

October 09, 2005

モックアップにみるアナログ感覚とぬくもり

「隈 研 吾 展 ― モックアップス」が千駄ヶ谷のGAがギャラリーで開催してしますので、足を運んでみました。
ONE表参道やエトワール心斎橋、安養寺木造阿弥陀如来坐像収蔵施設などの外装で使用する前に検討された実物大模型“モックアップ”の展示をみることができます。モックアップの脇には詳細に描かれた矩計図がともに展示されていましたが、やはりそのモックアップから受ける印象は大きいですね。素材の質感、重量感、ボリュームがまず真っ先に五感で感じるからでしょう。

ga_garelly実際の建築物をみていいても間近でみると大きく迫力あるものです。例えばONE表参道の木製のルーバーの断面は445mm×100mmもあることを知りました。また、エトワール心斎橋の外装で使用されたオニキスという石の表情はなんて日本画的な色彩と筆跡を思わせるファサードなのかがよくわかります。そんな風にモックアップをじっくり観察しているうちに、裏側にまわって隠蔽部のそのディテールをみるとまた違う印象。技術的な納まりに感心します。

隈研吾氏の新しい素材に対する挑戦的ともいえる建築技術に脱帽ですが、同時にそれらの創りこみに関わる人たちの熱意も伝わってきます。創りこんでいく過程で素材そのものに対して熱く向かい合う真剣さがあるからではないでしょうか。実際に発注者や代理店、メーカー、職人といった立場の違う人たちと対話を重ね実現されてきた様子が、施工時の写真などからも覗えます。

ITの普及によりCADはもちろん3Dによるプレゼンが当然の建築業界ですが、改めてつくる者たちに必要な『アナログ感覚』というか五感から感じる『ぬくもり』のようなものの大切さを改めて感じてきました。「隈 研 吾 展 ― モックアップス」は10月23日までの展示です。

|

« 初秋の旅(2) | Main | 安藤忠雄氏の直筆サイン書籍購入 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/53410/6313265

Listed below are links to weblogs that reference モックアップにみるアナログ感覚とぬくもり:

« 初秋の旅(2) | Main | 安藤忠雄氏の直筆サイン書籍購入 »