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October 20, 2005

アスベスト労災基準緩和の英断に期待

18日の閣議後の記者会見で尾辻厚生労働相は、アスベストによる中皮種の労災認定基準を緩和する方針を伝えていました。年度内にも専門家を集め結論を得たいとしている対応は、英断といえるのではないでしょうか。今年の6月にクボタによる労災認定の報道をきっかけとして社会問題へと発展した時点からは早い対応かもしれませんが、アスベストが発がん性の疑いがあると認識された昭和50年依然からを思えばやっとと言う感覚です。

当ブログでもアスベストの労災認定には困難をきたす点や不公平さが生じる恐れを書いていました。(05.10.02)18日の基準緩和の姿勢の発表に少し安心された方も多くいることでしょう。でも、具体的な緩和措置はこれから審議されていきます。安心されるのはまだ少し早いかもしれません。今後の行政の積極的なアスベスト労災者救済を期待し注目していきたいものです。

一方、現在使用されているアスベストの対応について、まだ混乱している建物管理者への行政対応や指導もキチンとした情報発信をすべきだと思います。現在、アスベスト関連の調査会社は非飛散性アスベストも含めて無作為に届けられたり依頼される調査・分析の対応で麻痺状態です。調査結果は2~3ヶ月待ちと言うのが現状です。

行政は、非飛散性アスベストの場合は特に、「アスベストが含まれている建材がある」=(イコール)「アスベストを被爆し、発がん性の可能性がある」訳ではないことを、今一度明確にインフォメーションすることが、混乱を避けるために大切ではないでしょうか。現状の様にあわてて闇雲にアスベスト建材を無防備にサンプリングすること事態が、むしろ好ましくない状況です。

建築を専門に扱う者たちは概ねアスベストに関して把握しつつも、一般の者達には建材の特性はよくわからなく不安である事と思います。また、建築に携わるものであっても、非飛散性アスベスト建材に至っては、見た目だけ等では全くその処理対応の分別がつきません。まずは、解体や改修を必要とする建物を対象とした、対処し得る必要性の高いものから優先順位を決め、行動を起こしていくことが賢明に思えます。

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