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October 05, 2005

最近人気の外装ディテールと不具合の関連

最近よく見かける外装のファサードとして、アルミカーテンウォールの天辺で建物のアウトラインを形成している建物を良く見ます。近年のヨーロッパ建築のディテールの影響を多分に受けている様に思えます。アルミカーテンウォールの天端に直接屋上のシート防水をつなげて納めているディテール等がその例です。

とてもシャープで軽快感のある仕上げで流行のディテールとなっています。しかし、この納まりですと場合によっては雨漏りや結露などの不具合を発生しやすくなります。なぜなら、カーテンウォールの部材には必ずジョイントがありますし、躯体に固定する為のファスナーがあり、設計段階でその部位周辺の納まりの検討を怠る場合があるからです。また、アルミはコンクリートの3倍近い熱膨張率があります。そういった基本的な物性を知った上でデザインして欲しいと痛感します。

実際、そのようなディテールで竣工後早速漏水等を発生した物件を何度か見ています。原因は検討不足のまま施工者任せに施工をしてしまっているパターンがほとんどです。有名な建築家でも大胆な納まりの図面を引く方も出てきています。建築雑誌などで代表的な美しいディテール例として紹介されりしているものもありますが、機能・性能的には疑問を持つもののなかにはあります。

あくまでも建物は、雨風をしのいでこそ「建築」と言えるというのが私の持論です。断熱材や空調技術も発達した今日ですから結露なんかも問題外と思います。美しさをばかりを先行して追い求めた建築は、機能・性能を脱したデザインになりがちです。設計者のみばかりでなく、サッシメーカーを含めて施工に携わる技術者にも「気づき」の目を光らせて欲しいものです。

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