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October 28, 2005

『蝉しぐれ』にみる光と影

映画『蝉しぐれ』を観てきました。周知のように藤沢周平の出生地、山形県鶴岡を舞台にした叙情感たっぷりの原作を描かした作品です。映画に出会うまでは、恥ずかしながら小説の中身をよく知りませんでしたが、映画のシーンの間合いを楽しむには、きっと小説を読んでから観ることをお薦めします。文四郎の熱く繊細なこころの揺れ動きを感じます。

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October 27, 2005

アスベスト対策が難しい内部空間(3)

(10・26のつづき)
飛散性アスベスト建材で対処に困難な空間のケースについてコメントしています...

先に記述した『2)天井裏に吹きつけ(飛散性アスベスト)があり、空調ダクトレスのいわゆる天井チャンバー形式の納まりで、居室の使用を不可にしないと対処ができない場合。』でも同様に、居室環境や執務空間の空気環境について、一定の基準値があれば、使用する側にとってみれば、安心や対処について判断し易くなります。

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October 26, 2005

アスベスト対策が難しい内部空間(2)

(10.25のつづき)
飛散性アスベスト建材で対処に困難な空間のケースについてコメントしています...

さて、前述の『1)機械室等の壁や天井に飛散性アスベスト建材があるが、機械や配管等が邪魔であり狭い空間の為、対処が困難な場合。』の対応として、普通に考えると、「除去」や「封じ込め」、「囲い込み」は場所が狭くて困難なわけですから、新たに代替えの機械室を設けて機能を移動し、機械等を撤去した上でアスベスト建材の対処を施す方法が考えられます。

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October 25, 2005

アスベスト対策が難しい内部空間

建物のアスベスト調査の実態がわかってくると同時に、現実的になかなか飛散性アスベスト建材をどのように対処したらいいか困惑する状況があり、判断に困る場合があります。飛散性アスベストの対処としては、①除去、②封じ込め、③囲い込み がありますが、現状のままではそれらの対処すらできないケースも出てきています。その多くは次の2点があげられます。

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October 23, 2005

中越地震から1年

新潟県中越地震から1年が経ちました。地震発生当日はちょうど新潟に滞在していたため、翌日には現地の被災状況や建物の危険度状況を行っていました。余震のなか必死になって調査していたことを思い出します。

震源地が比較的都市部ではなかった点と豪雪地帯で建物が低層木造家屋のしっかりした造りのものが多かった点で、建物崩壊による死傷者は比較的少なかったですが、地震の傷跡がいまだに残る山古志村を中心とした被災地の状況をTV報道番組で今日もみるとその凄さと怖さを改めて痛感します。

でも、人間の故郷を愛するパワーは半端ではないですね。復興の為、市や村の様々な人々の熱い気持ちや努力が少しずつ形になってきています。TV等でお酒やお米、闘牛や錦鯉を世話する人たちの様子が伝えられています。また、それらを支援している人と人とのコミュニケーションの太さを感じます。

まだ仮設住宅で暮らしている方も多くいます。結構年配の方々が多く見受けられる様子ですので、自分たちの望む生活に早く戻るといいですね。

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October 20, 2005

アスベスト労災基準緩和の英断に期待

18日の閣議後の記者会見で尾辻厚生労働相は、アスベストによる中皮種の労災認定基準を緩和する方針を伝えていました。年度内にも専門家を集め結論を得たいとしている対応は、英断といえるのではないでしょうか。今年の6月にクボタによる労災認定の報道をきっかけとして社会問題へと発展した時点からは早い対応かもしれませんが、アスベストが発がん性の疑いがあると認識された昭和50年依然からを思えばやっとと言う感覚です。

当ブログでもアスベストの労災認定には困難をきたす点や不公平さが生じる恐れを書いていました。(05.10.02)18日の基準緩和の姿勢の発表に少し安心された方も多くいることでしょう。でも、具体的な緩和措置はこれから審議されていきます。安心されるのはまだ少し早いかもしれません。今後の行政の積極的なアスベスト労災者救済を期待し注目していきたいものです。

一方、現在使用されているアスベストの対応について、まだ混乱している建物管理者への行政対応や指導もキチンとした情報発信をすべきだと思います。現在、アスベスト関連の調査会社は非飛散性アスベストも含めて無作為に届けられたり依頼される調査・分析の対応で麻痺状態です。調査結果は2~3ヶ月待ちと言うのが現状です。

行政は、非飛散性アスベストの場合は特に、「アスベストが含まれている建材がある」=(イコール)「アスベストを被爆し、発がん性の可能性がある」訳ではないことを、今一度明確にインフォメーションすることが、混乱を避けるために大切ではないでしょうか。現状の様にあわてて闇雲にアスベスト建材を無防備にサンプリングすること事態が、むしろ好ましくない状況です。

建築を専門に扱う者たちは概ねアスベストに関して把握しつつも、一般の者達には建材の特性はよくわからなく不安である事と思います。また、建築に携わるものであっても、非飛散性アスベスト建材に至っては、見た目だけ等では全くその処理対応の分別がつきません。まずは、解体や改修を必要とする建物を対象とした、対処し得る必要性の高いものから優先順位を決め、行動を起こしていくことが賢明に思えます。

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October 19, 2005

建築デザインコンセプトが広告に...

先週くらいからでしょうか、新聞広告に伊東豊雄氏設計の「せんだいメディアテーク」が大きく取り上げられています。広告はキャノン㈱・キャノン販売㈱による高速カラープリンター「サテラ」の宣伝ですが、新聞一面にそのプリンターよりも「せんだいメディアテーク」のカラープレゼン資料の記事が面積的に大きく載せられています。

広告用に再作成されたプレゼン資料だとは思いますが、世界に誇る日本のデジタルIT企業に広告の題材として取り上げていただくとは、建築業界にいる人間としては、単純にとっても嬉しいことです。キャノンのデザインに対する姿勢と伊東豊雄氏のそれとが相通じるところがあって、取り上げているのでしょう。

これを皮切りに、もっと建築のデザインプロセスに他産業から注目を得ていただけるようになってほしいものです。

建築デザインを創造するプロセスでは、その土地の自然環境や都市環境、文化や地域性などあらゆる制約のなかからコンセプトを決め、それに向かってデザインが生み出され、洗練されていきます。コンピューターによる3次元設計が活躍するようになりましたが、それは表現するためのツールであって、そこに達するまでのプロセスは実にアナログ的です。出力される最新高性能カラープリンターによる美しいプレゼン資料の裏側の、デザインの現場に興味と理解が広がれば本当に嬉しいですね。

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October 17, 2005

SKY OF THE TOKY(勝どき)

kachidoki_bridge00 東京お気に入りの夜景のひとつに“勝鬨橋”の風景があります。穏やかなブルーとグリーンのネオンが、日中のホットな都心をクールダウンしてくれるような気がします。眺めていると自然に落ち着く気がするのが不思議です。

kachidoki_bridge01 昭和15年に完成した当時は「跳ね橋」であり、現在も橋の中央で分離されていた跡を確認でき、その面影を覗えます。ライトアップされ陰影の濃くなった鉄骨のリベットが、その昔の風景を呼び起こしているようにも感じます。東京のレトロを感じさせる風景です。

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October 15, 2005

女性用トイレは経済効果のバロメーター

10.15付日経プラス1の「何でもランキング」では、女性派遣社員が働きやすい職場が掲載されていました。興味深いのは、そのNo.1には、“トイレがきれい”であることがあげられていました。

女性派遣社員の理想のワーキングスタイルを想像すると、個人の能力を認められて短時間で高収入を得られ、自分の時間が自由に確保できる環境であることが好まれるという印象ですが、トイレのことが1番に上げられているのは、意外なランキングでした。

記事の中で、「清潔なトイレは会社として余裕があるかどうかの目安」といった意見が紹介されています。働きやすさを配慮し設備を充実させる考え方として、ファシリティマネジメントがあります。企業が人材を有効な経営資源として考える場合、企業の施設を快適に利用できるようにし満足度を高め、人材から出力される知的財産の向上を図る手法がファシリティマネジメントに含まれています。

ファシリティマネジメントはトイレ等の施設だけでなく、土地や建物そのもの、事業活動の空間、地域環境などの整備・充実も含まれます。また、高度情報化社会ですから当然ITネットワークの整備なども含まれてきます。しかしながら、毎日利用し、女性にとってはお化粧や身だしなみのチェックをしながらホットできる空間がトイレ。身近な空間にチェックが厳しいのはさすが女性ならではの感覚です。

ゆったりとした清潔感のあるトイレが人気なのは、職場にはじまったことではなく、数年前からデパートなどで特に女性用トイレのリニューアルがされています。今年も新宿のある有名デパートがトイレの利用状況を確認した上で、抜本的にトイレをリニューアルした事が建築雑誌等でも話題になっています。

そのデパートでも女性トイレの面積の拡張を快適性の充実を果たしています。やはり、女性トイレが充実しているデパートでは売り上げに大きく影響すると言われています。デパートのほうは顧客サービスに観点を置いていますが、いずれも女性用トイレが経済効果のひとつのバロメーターになっている様子です。

清潔で明るいトイレ空間を作る上で、好まれ多く利用される建築仕様は主に下記があげられます。

 1)間接自然光や照度の高い間接照明と姿見の配置(化粧、ファッションのチェックし安さ)

 2)洗面器の使い分け(手洗い用、化粧、歯磨き用等)

 3)白またはアイボリー系の色調壁を基本(汚れが目立ち安い為、逆に清潔を保てる)

 4)木製インテリアや観葉植物の配置(癒し空間へのイメージ)

その他商業施設等では、幼児用の安全な空間や荷物を仮におけるロッカー等の設備スペースの確保などが上げられます。

身近なトイレの空間の快適度はいかがでしょうか?

事業者の方々、女性の目は意外なところに厳しいですよ。

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October 14, 2005

高級インテリア志向、その次は...

10.13付日経新聞に~都市回帰/高級インテリア志向~『百貨店、家具売り場充実』という見出しの記事が目に付きました。都心部のマンション販売が好況であることからわかる様に人口の都市回帰に加え、こどもを持たない世帯を中心にインテリアにお金を惜しまない消費者が増えているそうである。新聞の記事にはそういった消費者層をターゲットに百貨店がインテリアの売り場やフロアーを充実させていることが書かれています。

私もよく街を歩きまわりますが、確かにひところの雑貨屋ブームが落ち着き、インテリアの充実した店舗が目立つようになってきた様に思えます。雑貨はコスト的には手ごろで魅力がありますが、販売店やメーカーが変わっても意外と似たようなデザインが多く氾濫しているように感じます。

雑貨の氾濫に少し飽きてしまったのか、雑貨よりもすこしスケールの大きい家具類に消費者がデザイン性を追求しはじめた様子です。また景気も上向きということなのでしょう、経済的にもすこし余裕がでてきてコダワリのある部屋造りをしようとする層が増えてきたのだと思います。消費者が住環境の空間を意識し始めた証拠ではないでしょうか。

実際、シンプルで個性的で優れたデザインの雑貨を購入しても、それを飾るリビングルームや自分の部屋に一貫性のあるデザインを持たなければ、空間としてちょっとバランスが悪くカッコつかないですよね。空間を意識しはじめたコダワリ層にインテリアはきっと人気となっているのでしょう。

生活の基本となる『衣』『食』『住』。従来『衣』や『食』への消費者のコダワリは当り前のよう存在していました。着こなしが上手であったり、ファッションセンスがいい人はカッコいいですよね。手ごろで美味しい料理を出してくれる飲食店を知っていたり、ちょこっとした料理でうまい肴をつくってしまう人なんかもカッコいいと思います。

以前から、そんな感覚で『住』へのコダワリも普通に感じる様になれば、どんなに生活環境が向上するかと感じていました。でも、近年になっていよいよと言うかやっと『住』へのファッション&デザイン性の追求が活性化され始めてきた気がします。インテリアへのコダワリの次は、更なる空間『建築』への一般消費者の欲求がいっそう多様化・細分化しはじめるのではないでしょうか。

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October 13, 2005

パキスタン北部地震の報道から...

先日発生したパキスタン北部地震の報道のたびに犠牲者の数が増えています。すでに2万3000人の死亡者が確認されたといいます。当初報道されていた以上に被害の状況は深刻な様子です。

日本人犠牲者を出したイスラマバードの12階建て共同住宅の建物は、周囲の建物とは様子が違い、その部分だけ一気に崩壊した様な状況にTV報道の映像から映し出されています。建物崩壊については手抜き工事の疑いがあるとして建設会社を調査するような報道もありました。ですが、それ以前に国家の建築基準が定めや管理体制がなかったのではないかと感じています。

先進国かつ地震災害国家である日本は、地震に対する建築技術の水準は高いですが、今回のようなパキスタン北部の地域であは対策そのものがない状況なのだと思われます。TV報道で映し出される崩壊した建物の状況では、鉄筋材は細かく配置されているようには見えませんし、まして鉄骨材などはほとんど使用されていない状況なのしょう。恐らくレンガや地元で産出された石を簡単に積み上げ、壁構造として構築された建物が殆んだと思います。

一方、震源地に近いカシミール地方の中心都市ムザファラバードでは支援物資の奪い合いが生じているといいます。陸の孤島状態となっている場所は、支援物資がどれだけで賄えているのかが殆んどわからない様な状況ではないでしょうか。この状況は、要因のひとつに、恐らく被災状況の把握の遅さが被災地支援の遅れにつながっていると思われます。二次的な被災にならなければいいのですが...。他国でありながらとても心配です。

昨年のスマトラ沖地震の津波災害の場合も痛感しましたが、二次災害防止の為には、国家間を超えた高度情報網を整備する必要があり、国際的に協調や提案、見直しをしていくことが課題であると痛感します。

隣国の中国では2回目の宇宙への有人飛行に成功し、活気に満ちています。それでなくとも中国の経済的発展に近年脅威を感じます。このように世界では発展に勢いを増す国家や先進国と発展途上国との格差が今までになく大変めだってきています。せめて居住空間の安全確保だけでも、地球全体でバランスのいい状態になりえないものでしょうか。建築技術者達の国際交流からまず一歩踏み出したいものです。

いずれにしても、まずは被災地の救済支援が速やかに行われることを祈ります。

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October 11, 2005

Sky of the Tokyo (江戸&東京)

echigoya話題の「三井越後屋ステーション」観てきました。と言っても残念ながらオープン前だった為、外装だけしか見れませんでしたが...。外装は、江戸時代当時の越後屋の外装を忠実に再現したと言います。軒の庇の低さが当時のスケール感を彷彿させますが、目の前に公開空地がなく、歩道の狭さと頭上の三井第三別館の外装とのバランスの悪さが少し残念でした。でも改装にかかった工事費が約9000万円だそうで、内装改装費も含めてとは思いますが、その熱の入れ方が伝わってきます。

echigoya02江戸時代の呉服商「越後屋呉服店」は当時のファッション情報発信拠点であったそうです。現在の表参道ラフォーレのようなものと言ったほうが若い世代にはピンとくるかも知れません。10日にオープンした「三井越後屋ステーション」の中には、FMラジオのサテライトスタジオ「日本橋越後屋スタジオ」や「にほんばし案内処」、「其角堂コレクション」といった情報発信基地が構えているそうです。

新旧が交差するスポットから新しい風が誕生することを楽しみにしていますが、残念ながら「三井越後屋ステーション」は来年の3月末日までの期間限定の情報スポットだそうです。短期勝負で粋なはからいができればと期待しています。

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October 10, 2005

安藤忠雄氏の直筆サイン書籍購入

ando_detail隈研吾氏の展示目的ででGAギャラリーを訪れましたが、そこで安藤忠雄氏『DETAILS3』のサイン書籍を見つけました。ちょっとミーハー的ではありますが、レアな書籍だと思い思わず衝動買い!サインは蛍光ペンで大胆なスケッチ入りでした。スケッチはピノー財団現代美術館を描いたものでしょう。私が購入したものは、赤と青のマーカーで描かれていましたが、ほかには青と緑で描かれたものもありました。スピード感のあるスケッチタッチに大満足。

ando_sighn書籍は2003年5月に発行されたものですが、ピューリッツアー美術館、国際こども図書館、光の教会、司馬遼太郎記念館など1994年から2001年にかけて手がけた14作品の図面と写真が掲載されており、見応えがあります。サイン入り書籍は、確か残り4冊になってしまっていたと思います。安藤忠雄ファンならおすすめです。

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October 09, 2005

モックアップにみるアナログ感覚とぬくもり

「隈 研 吾 展 ― モックアップス」が千駄ヶ谷のGAがギャラリーで開催してしますので、足を運んでみました。
ONE表参道やエトワール心斎橋、安養寺木造阿弥陀如来坐像収蔵施設などの外装で使用する前に検討された実物大模型“モックアップ”の展示をみることができます。モックアップの脇には詳細に描かれた矩計図がともに展示されていましたが、やはりそのモックアップから受ける印象は大きいですね。素材の質感、重量感、ボリュームがまず真っ先に五感で感じるからでしょう。

ga_garelly実際の建築物をみていいても間近でみると大きく迫力あるものです。例えばONE表参道の木製のルーバーの断面は445mm×100mmもあることを知りました。また、エトワール心斎橋の外装で使用されたオニキスという石の表情はなんて日本画的な色彩と筆跡を思わせるファサードなのかがよくわかります。そんな風にモックアップをじっくり観察しているうちに、裏側にまわって隠蔽部のそのディテールをみるとまた違う印象。技術的な納まりに感心します。

隈研吾氏の新しい素材に対する挑戦的ともいえる建築技術に脱帽ですが、同時にそれらの創りこみに関わる人たちの熱意も伝わってきます。創りこんでいく過程で素材そのものに対して熱く向かい合う真剣さがあるからではないでしょうか。実際に発注者や代理店、メーカー、職人といった立場の違う人たちと対話を重ね実現されてきた様子が、施工時の写真などからも覗えます。

ITの普及によりCADはもちろん3Dによるプレゼンが当然の建築業界ですが、改めてつくる者たちに必要な『アナログ感覚』というか五感から感じる『ぬくもり』のようなものの大切さを改めて感じてきました。「隈 研 吾 展 ― モックアップス」は10月23日までの展示です。

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October 07, 2005

初秋の旅(2)

高橋耕也氏はたけしさんのTV番組『誰でもピカソ!』にも出演しているほどの腕前であることを、店内に飾られている番組出演のプロフィールを見つけて知りました。また、国際サファリーラリーのバハ1000でクラス優勝もしたことのあるパワフルな生き方をしている作家さんだそうです。驚きですね。

ほかにも旧軽井沢銀座通りでは、結婚式場とカフェ・レストラン、宿泊施設が融合した「軽井沢クリークガーデン」が完成していました。
新らしい人気スポットです。木の地肌を生かした木造建築と乱張りされた床の石が軽井沢らしさを感じさせます。また、中庭にクリーク(小川)が横切り自然な景観を惹き立てている様子です。外観はガラスの開口を大きくとった建物で、開放感ある空間です。オールシーズン営業する様子ですので、余計な心配ですが、軽井沢の冬の激寒を考えるとこの大胆な開放感はちょっと心配...。

karuiagzawa_shoppinng_moleぬれ煎餅やら蜂蜜を頬ばりながら散策し、旅の最後はプリンスショッピングプラザへ。これも新しくできたNEW EASTへ直行。ゴルフ場に食い込むようにつくられたショッピングモールは、なかなか楽しくお店を廻れる様にレイアウトされていました。夕暮れ時の美しい建物のシルエットを見ながら家内の買い物にお付き合いでしたが、スタバで心地よい待ち時間を過ごし、やがて帰路につきました。短い時間のながら効率よく素敵な空間をめぐることができ、混雑にもあわず、快適な小旅行でした。

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October 06, 2005

初秋の旅

stone_church先月後半の連休に蓼科と軽井沢のお気に入りの場所を巡ってきました。台風の影響もあり、雨模様でしたがそれがかえって人手を妨げ、やさしく降る9月の雨の中、ゆったりといい感じで旅ができました。

天気の加減で、蓼科での自然探索をあきらめ、軽井沢へ移動し巡ってきたお気に入りの場所は、MY定番ですが、石の教会、トンボの湯、それにショッピングセンター。石の教会は到着したときにちょうど挙式があり、中は見学することができませんでした。残念...。tombonoyu仕方なくちょっと時間ができたのでトンボの湯にチャポンと入ってきました。シンプルで清潔感のある広々とした空間にはいつも安らぎを憶えます。ちょっとの時間でしたが、体がホカホカになったまま旧軽井沢へ。

そこで新しい発見がありました。それは、チャーチストリートの鉄工芸作家の高橋耕也氏の作品をおいた『工房ものずきん』のいう店。いつから出店していたのか知りませんでしたが、とってもアナログ的なすばらしい手つくりの鉄の工芸品を披露していました。なかでも飾ってあった魚の骨をモチーフとした時計のデザインは神秘的でもあり圧巻。一度訪れて見ることをお勧めします。

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October 05, 2005

最近人気の外装ディテールと不具合の関連

最近よく見かける外装のファサードとして、アルミカーテンウォールの天辺で建物のアウトラインを形成している建物を良く見ます。近年のヨーロッパ建築のディテールの影響を多分に受けている様に思えます。アルミカーテンウォールの天端に直接屋上のシート防水をつなげて納めているディテール等がその例です。

とてもシャープで軽快感のある仕上げで流行のディテールとなっています。しかし、この納まりですと場合によっては雨漏りや結露などの不具合を発生しやすくなります。なぜなら、カーテンウォールの部材には必ずジョイントがありますし、躯体に固定する為のファスナーがあり、設計段階でその部位周辺の納まりの検討を怠る場合があるからです。また、アルミはコンクリートの3倍近い熱膨張率があります。そういった基本的な物性を知った上でデザインして欲しいと痛感します。

実際、そのようなディテールで竣工後早速漏水等を発生した物件を何度か見ています。原因は検討不足のまま施工者任せに施工をしてしまっているパターンがほとんどです。有名な建築家でも大胆な納まりの図面を引く方も出てきています。建築雑誌などで代表的な美しいディテール例として紹介されりしているものもありますが、機能・性能的には疑問を持つもののなかにはあります。

あくまでも建物は、雨風をしのいでこそ「建築」と言えるというのが私の持論です。断熱材や空調技術も発達した今日ですから結露なんかも問題外と思います。美しさをばかりを先行して追い求めた建築は、機能・性能を脱したデザインになりがちです。設計者のみばかりでなく、サッシメーカーを含めて施工に携わる技術者にも「気づき」の目を光らせて欲しいものです。

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October 03, 2005

Sky of the Tokyo (銀座)

週末は秋晴れの連休でした。あまりの天気の良さに誘われて銀ブラをして楽しんできました。ホコテンも午後からは多くの人手で賑わっていました。同じようにふらりと出てきてしまった人が多くいたのではないでしょうか?
new_mikimotoブラブラしながら見つけたのですが、今年新しく竣工オーピンZOEのビルに現在建設中の伊東豊雄氏設計のミキモトビルの外観が映っていました。工事中の現場には未だ養生のシートで覆われていましたが、秋の澄んだ光の反射の関係か、建築雑誌等で見かけていた完成予想図と同一の外観の様子がハッキリと判りました。

銀座の街をはじめ、ファッション・貴金属関連の企業の建物が次々と新しく建設されています。発注する企業の品の良さやデザイン力の高さから奇抜なデザインが進出することもなく、街並みに活気を与えている点で非常にいい傾向だと思います。このミキモトビルも完成するのが楽しみです。

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October 02, 2005

アスベスト情報機関整備の必要性

今度の土曜日にNHKスペシャルで「アスベスト~あなたの不安に答えます~」という特集番組が放映される予定です。番組制作に先立ち『皆さんご自身の経験や日頃のニュース報道等をふまえ、不安に感じること、知りたいこと、国や企業などへの要望等、お寄せ下さい。』として大きく取り上げ、広く意見を募集しています。

アスベストに関しては様々な情報が飛びかい、憶測や不安から?と思わせる情報が先行したりしていますので、的確な情報を広く伝達することは大変有意義であると思います。番組報道に期待したいですね。

一方、政府は29日の関係閣僚会議決定で、「石綿新法」の骨子を示しました。法の目的は、石綿による健康被害者をすき間なく救済すると唱えていますが、知らず知らずにアスベスト被災してしまっている人達や遺族について、どこまで行政が知り得るかが課題であると思います。

なぜなら、救済の認定基準を「石綿を原因とする疾病であることを証明する医学的所見があること」といているからです。 アスベスト被災者または遺族が申告しないと救済できないと言うことです。また申告の前に病院に出向き、診断書等の医学的根拠を準備しなくてはならないからです。自分がアスベストの飛散を受けているか不明であったり、仮にわかったとしても病院に被災者の診断書が残されているか定かではありません。遺族にとっては、大変申告で時間と経済負担のかかる話です。

直接アスベスト関連の製造や工事等に従事していた労働者のなかには生活弱者もいるかも知れません。行政の救済に差があってはならないと思いますが、アスベストが使われてきた背景を考えると、大変難しい対応です。

今回、報道されるNHKの特別番組をはじめ、広く情報を提供したり、被災者への情報フォローを行え、行政との連絡調整が可能な情報機関整備が喫緊に必要であるような気がします。そういった情報機関の整備は、不安や混乱を避けるのに大きく貢献するのではないでしょうか。

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October 01, 2005

クロス・ファンクショナルな思考でPFIに期待

9月30日の日刊建設工業新聞では、PFIについて将来の期待と課題について記事がありました。
今後は、技術力のゼネコンに期待がかかるものの従来どおりの施設整備の社会資本整備でなく、ITをはじめとする高度な技術や防災・安全・環境を配慮した複合技術の社会資本整備が当然必要であり、少子・国際化の対応を計るという内容でした。

また、アジア地域で今後、経済成長に伴うインフラ整備需要の期待から、海外への展開を意識しコンソーシアムも意識した各専門家を収集した研究会を設置するといいます。自民党圧勝の衆議院議員総選挙の影響もあり、各方面からPFIにはかなりの期待が寄せられている様子です。

衣食住の根本を担う建設業。異業種との連携と協力を得て、いよいよ本格的に経済活性化へのスタートが切れそうな予感がしてきます。フロー&ストック効果に期待したいです。

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