« 東京の中でスコール体験 | Main | 首都圏の地震について »

July 24, 2005

今年度のBCS賞建築鑑賞ならここがお勧め

2005年度のBCS賞を受賞した安曇野高橋節郎記念美術館は長野県の穂高町にありますが、古くから“安曇野”と呼ばれ、自然と生活とが共存した豊かな地域です。漆陶芸作家の高橋節郎氏が生まれ育った場所であり、安曇野高橋節郎記念美術館には数々の作品が展示してあり、敷地内にと生家が再現されています。数年前に高橋先生の作品を陶磁器タイルにする仕事があり、高橋節郎先生とは一度お会いしたことがありますが、とても上品である一方で精力的な方です。

azumino作品にものそのお人柄がでています。漆の深みのある黒の上に金色で繊細に描く作品は、自然風景や動物をモチーフにしたものが多くみられます。穂高の自然豊かな生命力あふれる環境に影響されたのでしょうか。日本伝統の漆技術で繊細なタッチで描くパワーは見ごたえがあります。

ところで穂高町でよく知られているのが、ワサビ田とお蕎麦です。ワサビは、清らかで豊富な水があるからこその産物です。実際町にはあちこちに小川がまだ現存しています。その昔懐かしい「日本の故郷」を思わせる風景は、黒澤明監督の「夢」という映画のシーンにも登場します。それは水車の描かれる風景です。実際には、ワサビ大王農場の敷地の一部にある水車小屋とその周辺で撮影されています。(写真は初春に撮影したもの)

野生のクレソンや蛍の見られる場所もわずかですが、現存しています。黒澤明監督の愛した風景のそばに建つ安曇野高橋節郎記念美術館。そんな風景のなかに溶け込んで建っています。

安曇野高橋節郎記念美術館の設計は、プランツアソシエイツの宮崎浩氏が手がけていますが、「建築の立地する環境や条件を前提に設計をスタートするよう心がけています。」と言われるだけに豊かな自然の中に威圧感なく存在しています。自然と建物と美術の鑑賞をかねて“安曇野”にふらりと出掛けるのもいいですね。少し足を延ばせばあちこちに温泉もありますし、ちょっと涼しくなる秋まで待てば蕎麦も美味しいところです。

|

« 東京の中でスコール体験 | Main | 首都圏の地震について »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/53410/5136137

Listed below are links to weblogs that reference 今年度のBCS賞建築鑑賞ならここがお勧め:

« 東京の中でスコール体験 | Main | 首都圏の地震について »