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June 17, 2005

建物点検・メンテナンスの重要性

一昨日、外壁の脱落事故のニュースがありました。負傷者も発生し、通行中の乗用車のボンネットもV型に曲がり、事故当時の激しさが伝わってきました。重症を負われたようで傷ましいことです。

脱落した部分の壁や落下した破片え写した数秒間のTV映像からは明確なことはいえませんが、外壁に張られたタイルの下地は躯体調整の為のモルタルが厚く塗られていた様子が見受けられました。1センチ程度を何層か分けて下地を施工していたのではないでしょうか。タイル下地で躯体の不陸調整を行うことはしばしばあることですが...。塗り厚さが通常より厚く見えました。

しかし、道路斜線制限で建物を斜めにデザインされた箇所は雨に直接あたりやすくタイルやタイル目地そのものには止水性が一般的にないため、下地部分に雨水が浸みやすい状況です。また、日射の影響もあるため、日常の寒暖さで外壁のタイルや下地、躯体自身が伸縮しヘアークラック等を発生させます。したがって、そういったヘアークラックが生じた場合、そこから雨水が浸入し下地を傷めることになります。コンクリートや下地モルタルの中性化の現象です。

そういった現象を回避するためには、建物の天端面等へのタイル張りの自粛や施工時の精度の高い躯体施工管理、建物の定期的な点検等が主にあげられます。建物が竣工してじから複数年を重ねる場合は、建主による建物点検が重要となります。

タイムリーにも今年の6月より、「主に建築物単体の安全性と、市街地の面的ぼうさい機能確保に関するもの」の内容の建築基準法改正が施行されました。要するに「損傷や腐食などの劣化状況を定期的に点検すること」を義務付けた内容です。

建物も定期的に点検したりメンテナンスを実施しないと加速的に劣化が進行します。都心には数限るないほどタイル張りの建物が存在します。氷山の一角である事故とならない様、これを機会に建物所有者や管理者は、建物の点検やメンテナンスの重要性を再認識していただきたいです。

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