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June 13, 2005

雑誌『DETAIL JAPAN』への期待

DETAIL JAPAN』という雑誌が創刊されている。施工ディテールを多く示した雑誌ということで建築技術者としてたいへん興味をもち、定期購読をはじめまています。その『DETAIL JAPAN』が、創刊記念として「現代建築とインテリア」のセミナーを赤坂プリンスホテルで開催するということで、セミナーに出席させていただきました。

セミナーには、ドイツの『DETAIL』編集長Christian Schittich氏による「DETAILから見るヨーロッパ現代建築の最新潮流」、建築家:岡部憲明氏による「人間と空間を結ぶ - ディテール」、建築家:隈 研吾氏による「光と触覚性」の講演を聴講することができました。まだ発表されていない最新の建築写真のスライド等の紹介もあり、日欧の時流の建築についての情報を得、たいへん有意義な時間を過ごすことができました。

隈 研吾氏の建築には「ルーバー」がテーマのひとつになっていることは知られていますが、主要建築材料のコンクリートに代わる建築素材を追求している“アンチコンクリート派”的発想でつくりこみをしていることを知りました。異種建築部材を使用することで、多く本来の建築性能を発揮すべくリスクを背負い、細かいディテール検討を必要としている点に興味をひきました。自然素材を扱う作品等から穏やかな印象がありましたが、建築にたいして挑戦的かつアバンギャルド的面にすこし驚きました。

また、岡部 憲明氏の講演では関西国際空港とロマンスカーVSEを創り出す過程のプロセスを細かく聞くことができ、その多角的な視野から検討されて、細部までこだわったディテール説明に圧倒されました。セミナーの最後には懇親会もあり、僭越ながら岡部 憲明氏とご挨拶をすることができ、その際に、講演の際に紹介されていたロマンスカーVSEのコンセプトスケッチについて質問したところ、なんとほぼ1日でコンセプト決めてしまったことや最終的には小田急電鉄の制服デザインまで任されてしまったことなど、楽しく貴重なお話しを直接聞くこともできました。

今回のセミナーは第1回ということで、今後もこのようなセミナーを実施していくということです。読者を大切している雑誌編集社側の意向や雑誌を通じて、『技術的かつ美的な建築をつくりだす為には、入念なコンセプトを有したディテールが必要として可能となる。』というメッセージが熱く感じられました。

従来の建築雑誌では、美しい建築は写真を中心に編集されていたり、ディテール図を多く含んで編集されているものは少かったのに対して両アプローチから徹底的な取材のもとに編集される『DETAIL JAPAN』は、今後たいへん興味深く、期待したい建築雑誌といえるでしょう。

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