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May 03, 2005

◆体で対話する建築空間2

再放送でしたが、先日の日曜日の朝にNHK番組で、『課外授業ようこそ先輩』で最近で話題の荒川修作氏が登場しているのをみました。「奇想天外の家」をつくることを子供たちの課題に人間の五感の大切さを伝える番組として構成されていました。

はじめは荒川氏の教室での説明にチンプンカンプンだった子供たちも、実際の荒川先生がつくられた養老天命反転地や志段味循環型モデル住宅を訪れ、曲面や段差のある床、変化のある天井や壁、出っ張りのあるいびつな家具、それらを通じて人間の五感回復の重要性について感じてました。

体で感じることで荒川先輩の教えを実感し、子供たちも「奇想天外の家」のユニークな模型を楽しそうにつくっていました。将来、なかには頼もしい建築家があらわれるかもしれません。

建築雑誌「アーキテクチャ」の最新号でも、荒川修作氏の三鷹で施工中の天命反転住宅が紹介されていましたが、TV番組は荒川氏の生の声も聞くことができ、その思想は記事で読むより明快でした。また一方で、その思想は、医療・リハビリの学会にも注目されている状況です。

建築に対するテーマは先に紹介した阿部仁史氏の建築と同様に「身体」。しかし、阿部氏は身体を通じて「心地よさ」を引き出しているのに対し、荒川氏の建築は「身体」を通じて「苦痛」を呼び起こしているのが対象的でオモシロイ。いずれも、「身体」=人間の五感を通じての環境との対話を主張されていますが…。

荒川氏が表現する建築は、挑発的で、実際には人間の五感に対しては有限な空間になってしまうのではないか感じます。なぜなら固定された空間に対しては、人間は学習能力が働き「慣れ」から五感がやがて鈍ることも予測されるからである。そのため、住宅の限度を越え公共建築にて実践されるのは難しいかもしれない。今後の動向に注目していきたいですねぇ。

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