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May 23, 2005

開かれた美術館に感動!

21se_mu金沢21世紀美術館を観てきました。「新しい文化の創造と新たなまちの賑わいの創出」を目的に設立されたこの美術館。さまざまな建築雑誌に紹介されいて、前から行って確認してみたかった美術館のひとつでした。

平面プランに大きな特徴があり、大きな正円形の外郭に矩形の部屋を配置しています。こんなプランで使い勝手がはたしていいのだろうかと思っていました。しかし、建築雑誌でみるこの美術館の評価は高いものばかり…。何で?と思い、ずっと自分の目で確認してみたく、やっと実現できました。


21se_mu01で結果は?というと、ビックリ。ちょうど、『妹島和世+西沢立衛/SANAA展』と『世界の美術館~未来への架け橋』の展示が開催されていましたが、スムーズに違和感なく美術館を拝観することができました。順路途中に光庭や見通しのよい廊下や開口部から周囲の様子を楽しむこともできます。単純な正円形のプランの中にいるなんて全く感じませんでした。

また、一般的に美術館は展示物を搬出入するバックヤードがありますが、この21世紀美術館には裏口的なものはありません。「美術館」というとなんだか敷居の高い箱物建築のような感じがしますが、この美術館はその外観からそんな印象は全く受けませんでした。近接する兼六園や市役所から自然にアプローチできるようになっています。外郭部には市民ギャラリー、デザインギャラリー、キッズスタジオ、アートライブラリーなどが配置され、親しみやすさがあります。

21se_mu02自然光を多く取り入れているの点も大きな特徴でした。シンプルなデザインや納まりも、コンセプトキーワードの「気軽さ」「楽しさ」「使いやすさ」がダイレクトに表現されていました。『妹島和世+西沢立衛/SANAA展』で21世紀美術館の設計プロセスで使われた模型の展示がありましたが、たくさんのケーススタディを実施していることを知り、高い評価に納得です。

この美術館のシンプルな平面プランは、入念にケーススタディを繰り返せば、建築設計は明快な回答を得られることを暗黙に提起しているようにも思えました。建築設計は、四苦八苦しながら平面、立面、断面を検討しつくりこみをしていくのが一般的ですが、「こんな設計手法もあるよ」とカウンターパンチを受けた感じです。

21se_mu04その他、いろんな作品やそのデザインに至るプロセスの模型等が展示されてましたが、3D-CAD等パソコンを多用化して設計されている時流のなか、案外アナログ的に創作活動をされているのに興味をもちました。SANAAの今後の活躍にも期待したいです。ゆっくりと楽しく拝観できました。

(老婆心でひとつだけ気になった点は、展示エリアの閉鎖時に警備員さんがたいへん苦労して廊下にある戸車付きの大きなガラス仕切りを操作していた点です。ガラス戸の戸先が大きく揺れていました。吊元の金具強度に金属疲労破壊を起こして故障し、怪我など起こさなければいいのですが…。)

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