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May 31, 2005

「インフィル」再考(18)

では実際に、スペースシャトルの「インフィル」な空間はどのようなものなのでしょう。「宇宙からの贈りもの」では、宇宙でのスペースシャトルでの生活を、宇宙科学について専門の知識がないわたし達に興味深く、しかもわかりやすく毛利衛氏が紹介しています。宇宙生活では、液体の取り扱いが容易でないこと、納豆が危険物扱いになってしまうこと、テーブルマナーや衣類について、マジックテープが大活躍すること、排泄の仕方などを、なるほど…と頷きながら楽しく読むことができます。

しかし、スペースシャトルの中のユニークな生活ですが、その裏腹は、生命体を維持するための精一杯の生活の作法であるのです。気軽に一歩外へと言うわけに行きませんが、スペースシャトルの外壁のすぐ外は地球上の生物がまったく生存不能な空間なのです。すべての人工物で囲まれた環境での生活空間であり、そこで実施されるミッションは、人類や生物の神秘を解き明かす為の実験にあたるものです。

スペースシャトルのオービタといわれる部分で仕事場となっているのがアッパーデッキ、生活空間となっているのがミッドデッキといわれる空間だそうですが、ミッッションによりアッパーデッキのスペースラブ(宇宙実験室)は組み換えられるわけですから、未来の宇宙空間に夢と希望を抱く人類の為の「インフィル」です。

また、そんなスペースシャトルの「スケルトン」機能は、未来の宇宙空間に夢と希望を抱く人類にとっての夢と希望を守る重大な「シェル」的な役目をしているといえるでしょう。まさに、これぞ現在における究極の「スケルトン&インフィル」です。
(つづく)

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