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May 30, 2005

「インフィル」再考(17)

気ままに綴る「スケルトン&インフィル」のコラムの続きです。
「ハウルの動く城」の建築物は実在しないので少し現実離れした話でしたが、ついでに実際の生活空間ともう少し現実離れした「スケルトン&インフィル」のネタを持ち出しましょう。壮大な人類の夢をのせて過酷な環境下で動く居住空間があります。また、その空間は目的によって模様替えも可能としています。おわかりでしょうが、スペースシャトルの内部空間の話です。

そのスペースシャトルの内部空間の様子と実際の宇宙空間でのライフスタイルを、宇宙飛行士として2度の宇宙体験を持つ毛利衛の著書である「宇宙からの贈りもの」で紹介されています。その著書から「スケルトン&インフィル」に関する一部を紹介いたします。

スペースシャトルの内部は、コックピットのある広さ4畳半程度のアッパーデッキと寝食をする6畳程度のミッドデッキと呼ばれる部屋からなっていて、ミッションに応じてスペースラブやスペースハブと呼ばれる実験室が貨物室に設置されるそうです。宇宙空間は当然空気のない真空の世界ですし、承知のとおり無重力空間です。また、様々な宇宙放射線が飛び交っています。宇宙空間の温度も、太陽光があたらなければ、氷点下数百度まで下がりますし、音のない世界です。

その過酷な環境の宇宙空間と区分する、スペースシャトル本体とそれを操縦するための機能やコックピットは、「スケルトン」にあたり、その他のミッションが行われるスペースラブやスペースハブは変更可能な模様替えのできる「インフィル」空間と言えます。外部の環境ではヒトは生存不可能ですし、現在繰り返し利用できる実在する乗り物のなかでは最速の乗り物です。それを踏まえるとスペースシャトルは究極の「スケルトン」機能をもった外郭です。

一方、スペースラブやスペースハブも、地球の物質的な限界という現実から人類の宇宙空間に対する将来の夢や希望を背負い、その確証ためのミッション毎にその形体を変える空間を備えるわけですから、究極の目的をもった「インフィル」機能言えるのではないでしょうか。
(つづく)

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