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March 03, 2005

◆スパイ映画から推測するスパイの癒しの空間

2本のスパイ映画を観ました。スパイ・バウンドボーン・スプレマシー。ボーン・スプレマシーのほうはフィクションであるが、マット・デイモンの生身の演技から実際にありそうなスパイの世界を感じ、スパイ・バウンドのほうは女性スパイ:ドミニク・プリウールの「虹の戦士号」に関する証言を基にしているというから、やはりあんな冷酷なスパイの世界があるんだろうなと現実に少し驚かされた。

いずれにしてもテロ行為については賛成できないが、自分自身の肉体と精神を機械的にコントロールする生き方は凄まじい。相当な訓練と個人的なスキルが備わっていないとできない仕事である。非情なミッションもある訳だから。しかし、他人から追い詰められたり、他人を演じきらなければならに生活をしている彼らスパイに癒しの空間はあるのだろうか?

精神科医に言わせると、人間は究極の精神状態が持続すると精神的に何かに洗脳されたり、何かにとり付かれたりするそうだ。両方の映画の主人公はそのような状態を体験してきたのだろう。そしてあるきっかけで普通の人間的な生活や愛情に飢え、そんな生き方を取り戻そうとする...。。

ラストシーンでスパイバウンドはアルプス山脈の山間の道に溶け込む様子は観る者に想像をかき立てる。行方知れずの男女は将来、もしかしたら普通の生活を選択するのかも知れない。ボーン・スプレマシーではジェイソン・ボーンが記憶の中の女性にメッセージを告げた後、高層の集合住宅に向かって歩く姿印象的であった。雪の積もる夕刻時に窓からあふれる各住戸の暖かさと彼の背中が対象的だ。ボーンの心が求めている方向性を象徴していたような気がする。

何気なく過ごしている集合住宅の空間。狭くて雑貨がガチャガチャとあふれていたり、洗濯物が部屋に干してあったり、食事の後片付けが済んでいない台所。狭さゆえに夫婦ゲンカや兄弟ゲンカがあったりする...。家族と一緒に住んでいるから色んなことがありえる空間は実はとっても幸せで癒せる空間なのかもしれない。

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