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March 31, 2005

◆新型ロマンスカーVSEは走る居住空間

vse_00先日ポーラ美術館を紹介したが、都心から箱根への移動はやはりロマンスカーがいいだろう。今月15日よりロマンスカーがリニューアルしたこともありお勧めである。この新型車量は、関西国際空港旅客ターミナルビルの設計に携わった建築家の岡部憲明氏が設計していることで話題となっている。
vse_01建築雑誌「新建築」でも1月号に紹介され、電車の客室空間というより、快適な居住性をもった建築空間を電車の中に納めたという感じだ。

実際、車内は落ち着いた色合いの木目調の内装を用い、高さのある半円形状の天井、随所に間接照明の採用、開放感のある展望席、コンパートメント形式のサルーン、天窓のあるゆったりとしたトイレ、清水を用意したカフェ、など快適さを追求した工夫が一杯で、「上質な居住性」をテーマに創りだされている。
vse_02特に配慮がされて注目なのは、車両用シートである。広いリクライニングシートで風景を眺めやすいように窓側へ5°向けて設置している。適度なクッション性やリクライニング性能など、人間工学に基づく技術を採りいれているという。
vse_04今回の旅では残念ながらこのVSE仕様に乗車することはできなかったが、次回の箱根行きのときは是非利用したい。運行している時間が少ないため、利用するには運行の時間帯チェックと早めの予約が必要だ。
vse_05予約は専用のWEBサイトがある。
(写真は新宿駅の小田急電鉄新型ロマンスカーパネルよりデジカメにて引用)

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March 30, 2005

◆第二東京タワーの第一候補地決まる

第二東京タワーの話題が熱くなってきている。先日、日経アーキテクチャアの今年の3-7号にて6案の誘致が表明されていることを知ったが、一昨日にその第一候補の誘致場所が決まった。墨田区押上1丁目で東武伊勢崎線の業平橋駅前にあたる場所だ。誘致の提案組織は墨田区、新タワー誘致推進委員会、東武鉄道場所で構成されており、東武鉄道がメイン出資者となる様子である。

「業平」の地名の由来は、平安時代の都人であり歌人であった在平業平に由来しているそうだ。和歌にまつわる言問団子や天下の美男子でもあったことも知られている。周辺には規模は大きくないものの風情あるお寺や神社も点在している地区である。少し西に数百mも行けば隅田川であり、そこを渡れば浅草寺に行ける。また、南東に1km弱の場所には亀戸天満宮もある。そんな所縁のある東京の下町の場所である。

このを第一候補として選んだ理由として、専門家達が「ほかの地域より立地上、技術検証において優位」としているが、現在の周辺道路・鉄道の交通事情を考慮すると本当にそうであろうかと疑問に思う。亀有派出所の両津勘吉は果たして賛成するであろうか?(笑)地域住民は反対する人も少なくないと思う。

一方で、さいたま新都心も第二候補地としてあがっている。こちらのほうは、3グループが新タワーを提案しており、それぞれのグループの名をみると民間活力と政治力がありそうで、建設の可能性は十分残されている。しかしこの場所だと、「第二東京タワー」でなく「さいたま新都心タワー」になるのでは?と素朴に思う。まあ、地上波デジタル放送の整備が整えればそれでいいとも思うが...。

ともあれどちらの場所に実現しようとも、社会的、経済的な影響ははかり知れない。建設中とその後の経済効果は周辺地域には大変魅力的であるが、負の社会的影響も大きいはずだ。交通渋滞やこ混雑することによる風紀の悪化、産業廃棄物の増量、防災施設や街の保全安全確保の必須などの課題が容易に予想つく。多方面の専門家を招集し、負のフロー効果も喫緊に検討しリスクヘッジすべきであると感じる。数名の専門家による誘致先検討と決定では、心細い気がする。

全くの独自の個人的な見解であるが、東京湾上に建設することを提案したい。「うみほたる」に近接して建設する案はいかがであろうか?洋上に建設することでコストはアップするかもしてないが、建設してからの社会的影響を考えれば、先ず周辺地域に影響の少ない洋上建設が的確な気がする。
また周辺環境への配慮も海に対する配慮が主であり、対人間住居環境を検討しなくて済むため負のフロー効果は少なく思う。建設後の観光による交通渋滞が予測されるが、陸路・海上路の公共交通機関を整備すれば、東京湾横断道路の通行料低額化や自然環境を取り戻しつつある東京湾に関心が高まる気がする。人間と海との共存を踏まえ、自然環境整備事業としても魅力があるのではないだろうか?

「第二東京タワー」の事業予算は500億程度と言う。たいへん安いと感じた。比較対象として有名スターが出演するハリウッド映画をあげるが、その製作費はおよそ100億~200億円である。つまりハリウッド映画約3本分の制作費程度の事業ということになる。感覚的に安く感じませんか?ちなみに先日公開された「アレキサンダー」は製作費200億円である。話は若干それてしまったが、諸問題を抱える事業であり、現在鋼材が非常に高騰している。そんなコストも既に新タワー事業計画に配慮されているのであろうか?

いずれにしても大規模の社会基盤整備であり、産官学一体の連携ある検討と対応が必要である。今後の動きに注目していきたい。

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March 29, 2005

自然光が美しいポーラ美術館

pola_m3先日、箱根にあるポーラ美術館に行ってきました。まだ新緑の無い季節でしたので、いろんな案内で見る美しい風景のなかの情景ではありませんでしたが、満足のいく空間を堪能してきました。
美術館のアプローチはガラス張のトップライトをくぐり抜け、大自然の中に居ることを意識させながら吹き抜けのロビーへ誘導しています。吹き抜け部のガラス壁が自然光を足元までやわらかく注いでいました。
柱はシャープな鉄の白い十字型で、天井部のプレキャストコンクリートへと綺麗で揺るやかな曲線を描いています。空間の規模にくらべて柱が細いのは、免震構造であるから実現できたのでしょう。すっきりとした柱がプレキャストコンクリートへ消えていくディテールは心地の良さを感じた。
印象的であったのは、天井に使用されているプレキャストコンクリートの造形が美しかった。特に展示室の中は、すべて天井段差を幾何学的につけた造形美をもったプレキャストコンクリートであった。それらの表面の光沢は、つくる者たちが込めた気合の熱さが伝わってくる気がした。丁寧につくられたプレキャストコンクリートはこんなにも柔らかく間接的に自然光を反射し採り入れるとは予想外であった。よく造りこまれている。pola_m2
また床の石はクリーミーな色あいに似合って贅沢に割り付けも大きい。リゾートにいる感じを十分させてくれた。ロビーの奥には大自然を目の前にしてカフェがあり、そこでの一服は格別である。窓よりの席がやはりお勧めである。開放感のある空間で味わうミニサイズのケーキとラテがうれしい。
現在、印象派の作品が展示されていたが、今後常設展の作品が充実していくことを期待したい。少し残念であったは、駐車場から正面のヒメシャラ街道からのエントランスに行くプロムナードの演出が寂しかった点だ。いずれ彫刻やオブジェなどが置かれ、美術館のバックヤードやアスファルト舗装そのものが見えない工夫をお願いしたいと思う。
高さを押さえ自然と一体化するよう設計された美術館。新緑のころあるいは紅葉ころに、また新しい作品に出会いに行きたくなる空間であった。これからの季節が楽しみである。

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March 28, 2005

sky of the tokyo(城南島)

jonan_kaihinn10光る渚に大きな翼の影を落としてランディングするジャンボジェット。
迅音と横切る金属のボディが3次元のおおきな空間に生きていることを臨場させてくれる。

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March 26, 2005

SKY OF THE TOKYO(城南島)

jounannjima2卒業、進学、就職、転勤...。旅立ちの多い季節です。そんなときもの思いにボーっとしたくなるときがあります。
春の日差しの下、海越しに飛行機の離発着を眺められる海浜公園で、自分自身の夢や志の再確認をしてはいかがでしょうか。
未だ少し冷たい海風と眩しい日差しは背中を一押ししてくれるかも知れません。

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March 25, 2005

◆フランク・ロイド・ライトの客室再現

来月の15日より帝国ホテルで旧本館の客室をモチーフとした「フランク・ロイド・ライトスイート」が営業展開される。この客室は1室200㎡を超える広さ。帝国ホテル旧館ではフランク・ロイド・ライト世界的に絶賛を受けているが、代表作の落水荘でも見られるように、強弱をつけた水平直線の幾何学的デザインが美しいのが特徴である。今回の客室は、そのライトのデザインの絨毯・家具・照明などのインテリアが使われていると言う。大谷石等を使用した有機的な素材との調和も見ごたえがあることであろう。

しかし1泊1室料金は、なんと40万円のスーパースウィート。2泊2名の「インペリアルクラシック115」という期間&数量限定の企画もあるが、そちらの方はなんと115万円。特別ディナーのフランス料理かバトラーサービスによるルームサービス等を含む値段だそうだが、ため息が出てしまうセレブ級価格だ。フランク・ロイド・ライト建築のファンであれば一見してみたいものだが、この価格では難しい。

宝くじか株が大当たりしない限り一生泊まれないだろうし、見ることができないだろう。悲しい...。残念。
しかし、企画そのもの発想やその心意気には拍手である。ごく一部であっても「世界一美しいホテル」と賞賛され、VIPからも愛された空間デザインの再現と、その意思をサービスにつなげる気持ちは時代を超えて伝達していって欲しいものである。
セレブな方、詳しくは帝国ホテルのWEBサイトで詳細のご確認を。

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March 24, 2005

福岡県西方沖地震で思うこと

福岡沖地震については直接携わってはいまい為、マスメディア等の報道からしか情報が得られないが、今回の地震の特徴は、新耐震対応以前の比較的中低層の建物によるガラスの破損事故による被災が目立つ気がする。詳細の情報を収集している最中である。

一方、今回は自衛隊の支援の動きが大変早い様子である。心強い話だ。支援物資の移動や復旧作業、屋根のブルーシートの掛けなおし作業等が報道されている。新潟中越地震のときもそうであったが、地区の駐屯地の自衛隊部隊の判断である程度動けるようになっているという。いざと言うときに、いちいち国のトップ判断にゆだねるのでなく、良識を持った判断濡力のあるそれなりの仕官に任せるのは良いシステムだと思う。

日本は地震大国である。本日も政府の地震調査研究推進本部より、「地震動予測地図」の発表があった。それによると今後30年以内に震度6弱以上の地震に襲われる確率が3%以上の地域が国土の約3割に達するという。
安心して安全に暮らせるために、地震の多様な経験をもとに、地震に強いインフラや構造物の社会基盤整備を実施していくことは大切なことであるが、一方で人道的な行動マニュアルや支援体制マニュアルを整備することも重要であると考えている。知的財産的な、ソフト的な社会基盤整備も間違いなく必要な時代となっている。

国連小常任理事国の条件として政府開発援助の金額の話題が報道されていたが、そういった金額にあらわせない知的技術支援や人道的支援も成果として認められる時代に早くなって欲しいものである。また、日本は地震に対するリスクヘッジに関しては国際的にリーダーシップをとるべき時期に来ているであろう。

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March 22, 2005

日本建築界の巨匠逝く

tochou1丹下健三先生が亡くなられたニュースが伝わってきました。
日本の建築界をリードし、門下生にそうそうたる建築家を育ててきた巨匠です。
建築に携わる者であれば少なからず影響をうけているでしょう。日本で建築家という職業を定着させたのも丹下健三先生ではないでしょか。
fujitv2東京では国立代々木体育館、東京都庁舎、フジサンケイグループ本社などが代表作。都市計画や都市景観にも大きな影響を与えた国際的に活躍された日本建築界の巨匠です。
ご冥福をお祈りします。

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March 20, 2005

秀作カードゲーム『魚魚(とと)あわせ』

カードゲームですばらしいものを見つけました。『魚魚(とと)あわせ』といって、魚偏の漢字と色とりどりの千代紙・色紙の切り絵を使った絵合わせのカードです。まず、デザインが美しい。日本伝統の色彩を見事に魚の鱗の表情にあわせてデザインされ、魚たちの新鮮さと生きのよさが伝わってくる感じがします。魚が躍動しているような感じです。形も繊細かつシャープに切り込まれ、江戸工芸品を思わせたり、バランスのいい建築的な構図となっています。

カードは少し厚めで、魚偏とつくりに分かれて2つに分けられたカードは絵合わせと共に文字合わせの遊びが出来るようになっています。遊び方が同封の説明書にありましたが、そのほかにも遊んでいるうちに「坊主めくり」風の遊びも自然に考え出したりして、創造性をくすぐるカードゲームです。もちろん「ババ抜き」や「神経衰弱」的にも十分遊べます。外人の方にも喜ばれる和風で粋なデザインであり、遊び方もボーダレスではないでしょうか。

日本近海の各地方の美味しい魚を紹介するために数種類のカードデザインが用意されていますが、デザインに魅かれて我が家では紀州和歌山のカードを早速買ってしまいました。小さい子供やお年寄りにも楽しんで遊べます。カードというより「絵あわせ歌留多(かるた)」といったほうが合っていっるかもしれません。カードそのものも遊びもアナログ感覚で十分に楽しめます。

販売元は㈱北星社、製造元は㈱環境総合テクノスです。WEBサイトの紹介が取り説にありましたので、載せておきましょう。『魚魚(とと)工房』 値段も手ごろでピカイチお勧めです。このカードを見つけたのは新宿小田急のITOYAでしたが、WEBサイトにて通信販売もしていました。

今の時流にナカナカ見つけられない温もりを感じさせるクラフトで、実物の切り絵を見たくなってしまいました。

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March 18, 2005

「インフィル」再考(12)

しばらく休んでしまった「スケルトン&インフィル」の続きです。ネタはたくさん背負い込んでいるのですが、なかなか書き並べる順序を気にしてしまって...と勝手な理由でサボってしまいました。表題どおり気ままに書けばいいかなとも思っていますが、...と。

『makinig more of SMALL SPACEES』には他にも模様替えというかどちらかと言うとコンバージョンに近いが、そういった事例が紹介されている。元チョコレート工場や馬小屋や学校だった建物を今風の住宅に変えている例である。こういった建物は比較的天井のフトコロの広くコンバージョンを実施しやすいといえる。そのせいか紹介されている内装は大胆に変えている事例が多い。このレベルともなると普通の人が簡単に模様替えをする状況ではない為、建築・設備共それなりの技術を必要とした業者に頼わざるを得なくなってしまう。高コストにもなってしまう為、こうなったらSI住宅とはいえないであろう。

しかし、コンバージョンでよく使用される小技で、模様替えに参考になる小技がある。それは、よく既存建物の建材の一部を残しその歴史を感じさせる手法である。既存の内装材や場合によっては構造材を残す場合もある。私の好きな建物のひとつに横浜レンガ倉庫があるが、わざと古い構造体や階段を残したり、古いデザインの鉄扉の鋳物製の戸車をリニューアルして蘇らせている。小奇麗になっても古いインテリアを残すことで、そのサーフェイスは歴史を感じさせ、空間に趣と広がりを感じさせる効果を持つ。

残されたインテリアや過去に生きた人物の影響を受けているものとそれを使用する者とに生活習慣や嗜好等のや関連性が存在するならば、それはアイデンティティを示すことにもなるのだろう。

コンバージョンは企業営利で合理的におこなわれてしまうことが殆んどであろうが、自身や家族で実施する模様替えレベルはやはりアイデンティティが欲しい。つまり、模様替えで大切なことは、自分の今の気持ちの変化を空間に示すことがなのである。空間に自分のライフスタイルの理想を反映すべきであり、それが模様替えの重要なポイントです。
(つづく)

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March 16, 2005

◆『アレキサンダー』で映し出されるバビロンの都市

映画『アレキサンダー』を観ました。3時間近い大作で、途中うウトウトとしてしまうこともあり、なかなか歴史映画の大作というのはお尻の辛くなるものだと痛感しました。最初と最後のエジプト王のプトレマイオス(ホプキンズ演)の自伝の語りが無かったら何に重みをおいた歴史映画がわからなかったかも知れない。いずれにしても紀元前4世紀のことなんで資料集めに大変であったろうし、事実を結びつけてアレキサンダーという人物をひとつにまとめるのには相当な想像力を要したことでしょう。

映画の中に映し出される「バビロン」の都市もその想像で画いたもののひとつである。階段状の4~5階建ての建物が大通りに沿って建てられている様子が覗えました。階段状になっている建物も見受けられました。こんなにも大きな街であったかは実際にはわかりませんが、「バビロン」はかの有名な古代七不思議の「空中庭園」があった場所でもあり、それがヒントのひとつとして映画は描かれていた様な気がします。

「空中庭園」は、平面の一辺が125メートルで高さは25メートルほどあったそうなので、(現在のマンションでいうと8回建て程度!)たまげてしまいます。そもそも「バビロン」は現在のイラクの首都バグダッドから南に約130km付近であり、何で砂漠の真ん中にそんなもの造ってしまたの?と言う気がします。当時はチグリス川とユーフラテス川の恵みに支えられて肥えた土地であったかも知れませんが...。地上から庭園の為の水を頂部に汲みあげるのに当時としては最高水準の技術であったと思います。庭園の隅々まで水が行き届き、緑あふれていたそうですから、不思議です。

また、有名な「バベルの塔」もバビロンの都市にあったいいます。こちらはなんと高さ90mもあったと伝えられています。さらには、当時はその周辺にいくつもの都市があり栄えていたそうです。都市にはジグラットと言われる城砦がありました。「バベルの塔」はこのジグラッドの大きなものではないかと言う説もあります。しかし、いずれもこれらの都市や建物はチグリス川とユーフラテス川の氾濫でなくなってしまいました。ジグラッドの遺跡として廃墟の一部などが見つかっているだけであるそうです。

かつて都市や大きな建築物があったのに完全な形で見つかっていないのは非常に残念です。遺跡調査を実施して様々な遺跡が見つかれば、大発見!ってことなのでしょうが、場所が現在のイラクであるだけに、遺跡調査実施は非現実的なのが残念です。イラク戦争の影響によって、様々な人類の歴史の探索がずっと遠のいてしまった感があります。月日は経てど、アレキサンダーのようにいつの世も自国の野望に夢中になってしまうのが常なのでしょうか。

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March 14, 2005

SKY OF THE TOKYO(表参道)

dior2季節を先取りするのなら、やはりファッションストリート表参道。季節は春から初夏へ!
ブランドのアイデンティティやデザイン力が建築デザインを牽引しているようにもみえる。ケヤキ並木の新緑の芽が出る寸前が気持ちいい。空高く碧い。loewe
また、新緑の芽吹く息遣いが聞こえてきそうだ。元気をもえるストリートは今街区へと進化しつつある

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March 13, 2005

光を通すコンクリート:追記

昨日記載のコラムで紹介の[Optics.org]のサイトは英語である為、記事を翻訳してみました。
参考までにどうぞ。
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灰色のさえないコンクリート時代は終わったといえよう。ハンガリーの建築家が世界中で最も普及されている建材を光ファイバーを用いて光を透過させる新しいタイプのコンクリートを創り出したのである。

「各ブロックの主要2面に方眼状かつ並行に無数の光ガラスファイバーを貫通させています」と商品開発者のアロン・ロソンツィは説明している。さらに「採光側の影は反対側へもくっきりとした影を到達させます。また、多彩な色も同じ様に透過させることができます。この特殊な効果は重厚なコンクリート壁の一般的な印象を覆す最高の感動を導くことでしょう。」としている。

この新しい建材はコンクリート造の内装表面の持つ暗く重たい印象をむしろ明るく爽快な感じに変えてくれるという点で期待したい。

ロソンツィは若干27歳のスウェーデンのストックホルムにある国立造形芸術大学に在学時にそれを発明し、全ヨーロッパのデザイン展示会において宣伝活動をおこなった後にその商品化の為の会社を設立しました。

彼の新設会社は、その建材をLitraCon(リトラコン)と名付け、その製造方法を確立し、今年(2004)の年末には組積用ブロックの材料を発売開始する予定である。

「理論上、この透光性のあるコンクリート壁構造は2m厚さのものと同様に20mもの距離でも光が減衰することなく透過する働きがある。」という。また、「構造負荷試験よりガラスファイバーコンクリートは高圧縮強度コンクリートに劣らない効果も確認されている。断熱性能も考慮できる多様な大きさの仕様を生産できるようにしている。」とロソンツィは説明している。
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March 12, 2005

光を通すコンクリートの存在にびっくり!

日経アーキテクチャの05_2-21号で気になっている記事がある。それは光を通すコンクリート『LiTraCon』。フロントラインのページに掲載されていました。コンクリートという語彙からは想像つかないものである。記事には写真がありましたが、厚さ20センチ弱のコンクリートブロックの後に女性が後に手を広げて立っているのが、影絵のようにはっきりと映っていました。でも20センチどころか厚さ20mもあっても光が弱まることなく反対側に届くことや圧縮強度も48N/m㎡を確認しているというから驚きだ。

調べてみると既に昨年の3月に紹介されている建材であり、国際的にも注目度が高い状況が各国のWEBサイトから伝わってきました。はじめて紹介されたのは、恐らく[Optics.org]ではないでしょうか?このサイトには実際使われたと思われる施工事例の写真がありました。光が透き通るのはガラス繊維を一定方向に並べているからだそうである。また、ガラス繊維は日本のガラスメーカーの技術製品を用いている様子でもある。ますます気になる...。発明したのはハンガリーのÁron Losonczi氏。なんと発明当時27歳であったというのもまた驚きである。

内部空間に居ながらにして外部空間を感じとれるこの建材は、雪月花に趣をよせ襖や障子を生み出した日本建築になじみ易い建材でしょう。商業建築に人気が出そうであり、今後の内装の演出に多用されそうな予感がする。

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March 09, 2005

Sky of Tokyo (日本橋)

mitsuihonkan異国、異次元の空間を感じさせる。ギリシャ:コリント式の列柱が美しいこの建物は三井本館。20世紀初頭に建設された。外壁のレリーフにはそれぞれ意味があり、当時の三井財閥の事業を表現している。重要文化財にもなっている威厳ある建物。

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March 08, 2005

新型おといれ

日経新聞でトイレの便座からステレオで音楽が流れ出る仕様が発売される記事があった。
発売はINAX。今まで擬音で水の流れる装置はありましたが、クラッシック音楽とかが流れるそうである。
センサーで人を察知し自然と音楽が流れるみたいであるが、金額は30万円するからちょっと高めである。
お値段はともかく、お尻のほうから音楽が流れてくるとなんとなく落ち着かない気もする。
情報技術のメモリーチップが極小大容量化する傾向の為実現化したという。
パソコンで好きな曲も記録し流せるようになる様子だ。
便所に音が入っておトイレとはこれ如何に...。

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March 07, 2005

Sky of Tokyo (丸の内)

oazo吹き抜けの頂部に真っ白なヨットの帆のような天井が内部空間に風を感じさせる。昨年秋にオープンした『OAZO』。
全体的に大きく割り込んだ建築素材がゆったり感をかもしだしている。
共用廊下の壁の大理石にはアンモナイトの化石が『かくれんぼ』しています。

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March 06, 2005

◆ライブドアによるニッポン放送の株取得問題

ライブドアによるニッポン放送の株の取得については肯定的に考えています。特別不当なことはしていないわけですから。現在の資本主義のルールではこういうことは、実は十分考えられる事であるのではないでしょうか。
グローバルでボーダレスな時代ですからニッポン放送やフジテレビ側は企業としてリスクヘッジに欠けていたのは事実です。

しかし、特に外資がこれから盛んに入ってくるわけですから、今後の株式の取引については細やかなルールを設定する必要が気がします。国際的に見れば、平均的な暮らしをしている1億2千万人が住む比較的平和で安全な温暖な気候の日本はいい市場でしょう。アラブ諸国や中国の大資本家が日本の経済ルールを熟知し、資本を漁りに着たら・・・と思うと怖い気がします。ほんの一瞬で資本を握るだけで会社の支配権を持つことは、その会社の第一線で活躍する労働者たちの労働意欲を損ねる恐れがあります。現行の資本主義の株式売買のありかたをよく考える必要があると思います。

堀江社長の株取得は日本企業全体のリスクに対し、問題提起の形となったのではないでしょうか。
持ち前の情報収集力と感性による直感的に行動力が目立って報道されていますが、争うべき問題と検討しなければならない問題をキチンと区別して論争すべきであると思います。
昨年の野球界に進出劇のときも球界スポンサーの体質についての問題提起となった気がします。

hills情報収集力のある会社が社会の勝ち組になっている傾向にあると思います。また、そういった勝ち組の会社は何故か六本木ヒルズに集中してますね。
確かに眺めも夜景も綺麗ですからそんな場所で仕事ができたらうらやましいです...。

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March 05, 2005

◆モーターサイクル・ダイアリーズでゲバラの心の分岐点を知る

恥ずかしながらチェ・ゲバラという人物をこの映画で知った。キューバ革命の首謀者でもあった伝説の革命家であったとは...。歴史の勉強が大の苦手だったから仕方が無いとして、彼の無鉄砲な青春時代の南米の旅を叙情的に映しだす映像は、キャスティングもぴったりでドキュメンタリー映画のようにも思えた。

ジョン・レノンをはじめ様々な人物に影響を与えた存在であるチェ・ゲバラの人物像にたいへん興味をもった。しかし、映画で描かれる彼の若い頃は、好奇心旺盛で無鉄砲な青年はどこにでもいそうである。彼女に対しても気持ちや態度を優柔不断な表現でしか示せなかった彼がガラリと変わり成長を遂げる場面がある。それは腹ペコで金欠状態になりながらも冒険を進めるが、大切にしてあった彼女から預かっていたお金を偶然出会った鉱山で働こうとする訳ありの夫婦にあげてしまってからだ。

妻の為に、生きる為に、真剣な思いで危険な鉱山で働こうとする男と気ままに旅する自分の甘さとに大きな狭間を感じたのだろうか・・・。その後彼はマチュ・ピチュの遺跡にたどり着く。1450年頃に建てられ100年後に何らかの理由で放棄されてしまった空中都市。マチュ・ピチュに住む者にとって、きっと歴史的大事件が起こったのだろう。スペイン人の侵略のためか、あるいはその難を避けるために街を捨て去ったのかも知れない。そんな遥かな時空間を思わせる遺跡のなかで彼は一時立止まり、自分の辿ってきた冒険を振り返る。

ご存知のようにマチュ・ピチュは高度2300mもの上の山間のわずかな平坦な場所に自然に溶け込むように造られた遺跡である。その遺跡の石積みは精巧な加工がされ隙間なく積まれていることで知られている。映画での映像でもその石積みの緻密さを知ることができる。特に開口部の石の加工は特徴的であり、当時の技術の高さに人間力の凄さを感じる。世界遺産の代表格である。自然と融合しているマチュ・ピチュの風景はよく写真などで紹介されているが、そこへ辿り着くのには現在でもたいへんな道のりであることはあまり知られていない。

衝撃的で純真な人間愛に触れた後、壮大な歴史的建造物に出会うことで彼の気持ちのなかが大きく変化したのだと思う。国境を意識しないボーダレスな人間愛と平等に対する情熱的な気持ち...。革命家としての礎となる魂がそこで形成された気がする。

歴史的な建造物の空間は人の心も造りこむパワーを秘めているという実感を得た。
モーターサイクル・ダイアリーズ」はひさしぶりの手応えのある映画だった。

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March 04, 2005

Sky of the Tokyo (青山)

aoyama東京は思わぬ雪が降りました。一方、春を感じさせる外観のLAZY_SUSAN
歓送迎会や謝恩会などで贈り物を必要とするシーズンですが、ここではきっと旬なギフトを発見できるでしょう。

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March 03, 2005

◆スパイ映画から推測するスパイの癒しの空間

2本のスパイ映画を観ました。スパイ・バウンドボーン・スプレマシー。ボーン・スプレマシーのほうはフィクションであるが、マット・デイモンの生身の演技から実際にありそうなスパイの世界を感じ、スパイ・バウンドのほうは女性スパイ:ドミニク・プリウールの「虹の戦士号」に関する証言を基にしているというから、やはりあんな冷酷なスパイの世界があるんだろうなと現実に少し驚かされた。

いずれにしてもテロ行為については賛成できないが、自分自身の肉体と精神を機械的にコントロールする生き方は凄まじい。相当な訓練と個人的なスキルが備わっていないとできない仕事である。非情なミッションもある訳だから。しかし、他人から追い詰められたり、他人を演じきらなければならに生活をしている彼らスパイに癒しの空間はあるのだろうか?

精神科医に言わせると、人間は究極の精神状態が持続すると精神的に何かに洗脳されたり、何かにとり付かれたりするそうだ。両方の映画の主人公はそのような状態を体験してきたのだろう。そしてあるきっかけで普通の人間的な生活や愛情に飢え、そんな生き方を取り戻そうとする...。。

ラストシーンでスパイバウンドはアルプス山脈の山間の道に溶け込む様子は観る者に想像をかき立てる。行方知れずの男女は将来、もしかしたら普通の生活を選択するのかも知れない。ボーン・スプレマシーではジェイソン・ボーンが記憶の中の女性にメッセージを告げた後、高層の集合住宅に向かって歩く姿印象的であった。雪の積もる夕刻時に窓からあふれる各住戸の暖かさと彼の背中が対象的だ。ボーンの心が求めている方向性を象徴していたような気がする。

何気なく過ごしている集合住宅の空間。狭くて雑貨がガチャガチャとあふれていたり、洗濯物が部屋に干してあったり、食事の後片付けが済んでいない台所。狭さゆえに夫婦ゲンカや兄弟ゲンカがあったりする...。家族と一緒に住んでいるから色んなことがありえる空間は実はとっても幸せで癒せる空間なのかもしれない。

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March 01, 2005

◆建築設計者と現場技術者に今強く思うこと(後編)

やはり若い現場技術者にあれっ?と思うことが多い。現場監督員がまともな図面チェック能力や現場の段取り、工程表の作成、施工計画ができなくなっているのが目立つのだ。適当な工程表を描けばあとは専門工事業者のみなさんがやってくれると勘違いしているヤカラが多い。現場を納めるには当然ディテールを的確に判断する能力が必要である。しかし、それができていない。

先に述べたように、見てくれだけの設計図やどこかのメーカーに描かせそっくり取り合いも考えずに引用したいい加減な設計図が目立つわけだが、その設計図を現実化するために施工図とする能力が劣ってきている。施工をする為には当然つくりこむ順序、作業をするための姿勢を考慮し、設計者の意図するものを実現化させるわけであるが、造りこむ為の技術もガタガタといった具合である。

建設業界も最近かつてとは違って現場でも監督員ひとりに1台ずつコンピューターが用意されている。高度情報化の時代であるから仕方が無い。時代の流れに乗るのは当然であろう。日々会社からの通達や最新情報、CADデータの送受信をインターネットやメールを通じて行っている時代になった。現場監督は大忙しである。

しかし、ここで今気づいて欲しいのは、それらの殆んどの業務に「思考する」ことが含まれていないことだ。プロバイダーのように、来た情報をそのまま次の部署や他部門へ流しているものが殆んどなのである。現場監督が「思考する」ことを避けている様に見える。ただ現場のなんとなく次の作業の手配を携帯電話でしているだけの段取り屋になっている者が多いことか...。テレフォンエンジニアと呼ばれても仕方がない。おまけにISOのこともよく理解せずに、ただ書類を整備することが品質管理であると勘違いしている者もなんて多いこと。

「ものづくり」はもっと拘ってワクワクしながら行いたいものである。幼い頃にプラモデルや模型を作った経験の持ち主であれば、どうしたらあの店頭のガラスのショーケース飾ってある様なスゴイものができるのか、一生懸命、工夫した経験があると思う。その工夫が「ものづくり」の「思考力」である。「ものづくり」が好きであるから建築の道を選んだ者が多いのではないだろうか?また、設計者や現場技術者に今必要なものはそういったワクワク感を導く「思考力」なのではないだろうか。

情報が氾濫しすぎた情報過多の時代に必要なのは、「思考する」ことである。氾濫している情報のなかから本当に必要なものを取捨選択し「思考して」扱うことが重要である。

現在、社会基盤整備をしていくために高度情報化へのインフラ整備を進められているが、整備されればされるほど「思考力」が必要とされる時代がすぐに来るであろう。「知識社会」の到来である。いずれはさらに高度な専門的知識を必要とする人材がサテライト的に地域や企業に必須とされる「高度知識社会」の時代がすぐに到来すると予感がする。

建築業は経験工学的であり、人間同士のコミュニケーションで成り立つ業種である。便利な世の中であるが、建築はボタンひとつ押したところで成り立たない。幾重にも人の思考や動作が重なりあって成就する。ある意味でアナログ的良さが存在する業種である。人材が頼りである業種だ。

人間力のすばらしさを再認識する為にも、建築に携わる若い設計者と現場技術者が「思考力」を武器に骨太に育つことを強く望む。

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