« ◆『アレキサンダー』で映し出されるバビロンの都市 | Main | 秀作カードゲーム『魚魚(とと)あわせ』 »

March 18, 2005

「インフィル」再考(12)

しばらく休んでしまった「スケルトン&インフィル」の続きです。ネタはたくさん背負い込んでいるのですが、なかなか書き並べる順序を気にしてしまって...と勝手な理由でサボってしまいました。表題どおり気ままに書けばいいかなとも思っていますが、...と。

『makinig more of SMALL SPACEES』には他にも模様替えというかどちらかと言うとコンバージョンに近いが、そういった事例が紹介されている。元チョコレート工場や馬小屋や学校だった建物を今風の住宅に変えている例である。こういった建物は比較的天井のフトコロの広くコンバージョンを実施しやすいといえる。そのせいか紹介されている内装は大胆に変えている事例が多い。このレベルともなると普通の人が簡単に模様替えをする状況ではない為、建築・設備共それなりの技術を必要とした業者に頼わざるを得なくなってしまう。高コストにもなってしまう為、こうなったらSI住宅とはいえないであろう。

しかし、コンバージョンでよく使用される小技で、模様替えに参考になる小技がある。それは、よく既存建物の建材の一部を残しその歴史を感じさせる手法である。既存の内装材や場合によっては構造材を残す場合もある。私の好きな建物のひとつに横浜レンガ倉庫があるが、わざと古い構造体や階段を残したり、古いデザインの鉄扉の鋳物製の戸車をリニューアルして蘇らせている。小奇麗になっても古いインテリアを残すことで、そのサーフェイスは歴史を感じさせ、空間に趣と広がりを感じさせる効果を持つ。

残されたインテリアや過去に生きた人物の影響を受けているものとそれを使用する者とに生活習慣や嗜好等のや関連性が存在するならば、それはアイデンティティを示すことにもなるのだろう。

コンバージョンは企業営利で合理的におこなわれてしまうことが殆んどであろうが、自身や家族で実施する模様替えレベルはやはりアイデンティティが欲しい。つまり、模様替えで大切なことは、自分の今の気持ちの変化を空間に示すことがなのである。空間に自分のライフスタイルの理想を反映すべきであり、それが模様替えの重要なポイントです。
(つづく)

|

« ◆『アレキサンダー』で映し出されるバビロンの都市 | Main | 秀作カードゲーム『魚魚(とと)あわせ』 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/53410/3338219

Listed below are links to weblogs that reference 「インフィル」再考(12):

« ◆『アレキサンダー』で映し出されるバビロンの都市 | Main | 秀作カードゲーム『魚魚(とと)あわせ』 »