« 「インフィル」再考(6) | Main | ◆映画「ターミナル」でみる建築職人の技 »

January 10, 2005

「インフィル」再考(7)

「インフィル」再考(6)の続き...。
実はダムは棲家を中心とする川の水位調整のためにつくられます。ビーバーは泳ぎが得意であり、驚くことに天敵や外敵に襲われたときに素早く逃げるために川の水位を自分達で支配しているです。ロッジの出入り口も複数あり外敵に襲われにくいように水の中に設けています。立派な「ロッジ」も襲われたときに壊されにくいので、その間に逃げるためだそうです。素早く逃げる為には、ある程度以上の水深が必要なのです。自分達家族の安全な暮らしを守るため、天敵や外敵から身を守るために大掛かりな建築をしているのです。

ですからかれらは自然環境に合わせてそのダムの形状やロッジを変化させることができます。具体的には川の幅や深さ気候によって左右される水の量によってダムの大きさを変えます。別の見方をするとある意味で、ダムの大きさや形状の基準となっている自然環境そのものが「スケルトン」、かれらが自由な形でつくるダムやロッジが「インフィル」といっても良いかも知れません。

つまり生態~ライフスタイルを重視するビーバーにとって、それを守るためには本来「スケルトン」であると考えられている構造体部分を自由に状況により変えてしまっているのです。そしてそのなかに究極の「インフィル」をつくりだし確保しているのです。ポジティブで定着したライフスタイルを持つビーバーに驚かされます。
(つづく)

ビーバーの生態を確認するのに主に「動物たちの土木建築学」のサイトにて参考にさせていただきました。ほかにも様々な動物達の土木建築が紹介されていました。

|

« 「インフィル」再考(6) | Main | ◆映画「ターミナル」でみる建築職人の技 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/53410/2523564

Listed below are links to weblogs that reference 「インフィル」再考(7):

« 「インフィル」再考(6) | Main | ◆映画「ターミナル」でみる建築職人の技 »