« ◆映画「エイリアンVSプレデター」と世界遺産 | Main | 「インフィル」再考(5) »

January 01, 2005

◆東京の年末で感じた風情と文化

東京の年末の風情が大好きだ。我が家では概ね晦日か大晦日に築地市場で買い物をする。目あては決まってマグロである。一般客の利用できる場外市場ではあるが、大勢の人でいつも賑わう。今年は晦日に出かけたが、前の日の天気が悪くとっても寒かったせいもあって特に混んでいた。市場の小路は朝の電車のラッシュよりひどい状況。通常行き来している大八車は隅っこに寄せられている。“スリにご用心~”のアナウンスを聞きながら、やっとのことで目あてのいつも買うお店にたどり着いた。

急いで買わないと大変なことになりそうだったので、「短冊を2つ買うから安くして!」とノッケから頼み込む。前にいた客が相当買い渋っていた様子かで、市場の店のオジサンが逆に快く4千6百円と5千円の短冊を2つもって「6千5百円でどうだいっ?」と返答。即答で「買った!」というコトでパッと気持ちよく買い物ができました。その後、おせちの材料を少しだけ仕入れ、寿司屋に入ってちょっと一息。安くて新鮮なネタをいただく。美味かったぁ!

小腹を満たしたところで、その後はお豆腐や鶏肉卵焼きを目あてに人形町の甘酒横町に移動。小路の名でもある甘酒を嗜みながら、露天店のお供え用のウラジロや年越しそば用の七味唐辛子を買う。お供え餅の大きさを質問されてウラジロの葉はどの大きさのどれが良いとか、七味唐辛子の場合は冷凍庫で保存しなきゃ駄目とか、地元の者では無いけれど人懐こく町の店の人達が語りかけてくれる。水天宮明治座を中心に訪れるヒト達にかなり慣れていらっしゃる感じだ。そんな江戸っ子を感じさせてくれる年末の2つの町を歩くとほんと気持ちがいい。特に築地と日本橋人形町は、町が文化を築きヒトを育て独自の伝統と風情を形成している気がする。

しかし、築地市場は2012年以降に江東区豊洲へ移転することが東京都により決定されている。
一方、この件ついては中央区をはじめ反対意見が多数あり都は調整に難航している。私も反対派である。
現在の築地市場をみると確かに狭く動きづらかったり安全性防災性を考えると心配な点もある。しかし施設的な欠如の為だけに移転するのはどうかと思う。施設の他にもっと大切なものが築地市場には現在までに育っている文化は周知の通りである。狭いからこそ肩を寄せ合ってできた風情と文化がある。また、築地市場があったからこそ近くの銀座や月島の気の利いた飲食店の繁栄があったと言える。

施設-建築物は単なる物体ではない。このことは現在途中であるが「スケルトン&インフィル」の記述で少しずつ述べていることでもある。建築物という殻の中で後から、それを利用するヒトによって生まれ育つ文化やライフスタイルがあり、それにより影響されるヒトが存在する。同じように町にも「スケルトン&インフィル」の考え方が当てはまると思う。町で生まれ育ったしっかりとした文化や風情はやはり守るべきである。移転して済む話ではない。現況を十分調査し、改修や改良を十分に検討し、利用し安くするのが正解の道であろう。

現在中央区で意見を募って反対と意見調整を実施しているが、応援し現在に江戸を感じさせる風情と文化をしっかりと残したいものである。

元旦の今日は明治神宮で初詣を済ませてきました。昨日の雪とはかわりよく晴れ、お昼に気持ちよく神主さんの祝詞を享けて気持ちを引き締めてきました。よい年でありますように...。

|

« ◆映画「エイリアンVSプレデター」と世界遺産 | Main | 「インフィル」再考(5) »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/53410/2441811

Listed below are links to weblogs that reference ◆東京の年末で感じた風情と文化:

« ◆映画「エイリアンVSプレデター」と世界遺産 | Main | 「インフィル」再考(5) »