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January 03, 2005

「インフィル」再考(5)

しばらく間が開いてしまったが、「スケルトン&インフィル」考の続きを記述する。
“「インフィル」な生活は、動物本能的なことであり、自分の生活のなかで「狩り」をしてきた収穫をそこで誇示するべく行為なのである。”とまで述べていた。

したがって、カタログ程度の情報でSI住宅がなんとなくカッコいいというだけでそれを選ぶのは間違いである。自分のオリジナルな生活があり、それに即した程度の住宅やインテリアを選ぶのが正しい。住宅や選んだインテリアに生活をあわせ様とするのは本来の動物本能による行為ではなく、本末転倒である。情報過多でそれに翻弄されると、生活そのものや人間らしさを失った状態に陥る恐れがある。

また、自分の今までの生活レベルやライフスタイルを無視して、住居やインテリアを備えると生活そのものが自分本来のリズムではなくなり、自立神経失調症のような状況に陥る。ある日突然宝くじ等が当選し身の丈知らずの生活をした場合、思わぬ様々な不幸が訪れる事例はまさにこの為であり、よく聞く話である。

こうして考えると、大きい吹き抜け空間を備えて「さあどのようにも空間を自由にできますよ」というものや高額なコストをかけないと模様替えができないようなプランはSI住宅と呼べないと考える。なぜなら「インフィル」はあくまでも自然な状況で住人がポジティブで自由に可変できるものでなければ無意味であるからだ。

SI住宅はそこに住む住人の「インフィル」、つまり「その人物を満たすライフスタイル」が明確に反映されるべきである。それを象徴する形あるものが間仕切りのパターンでありインテリアであり内装装飾である。そしてそれらすべては変更自由度の高いものである必要がある。逆に言うとDo it yourself 的なポジティブなヒト、定着したライフスタイルのあるヒトがSI住宅に向いていると言えよう。ライフスタイルが確立していないのにイメージのみが先行し、カッコ良さで住宅を取得するととんでもないことになる。
(つづく)

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