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October 25, 2004

◆中越地震状況

長岡地区の中越地震被災の建物をみてきました。
まず、長岡市に入って感じたのは、町の皆さんが冷静であったこと。

かなりの世帯数で停電や断水状態であったけれど、
混乱している様子はありませんでした。
電気のつく店舗では普通に飲食料品を売っているし、
水も問題なく使える場所では飲食店も開いている状況でした。
小千谷や十日町よりも少し離れているせいもあったからでしょう。
また、訪れたのは日曜日であったせいもあり、
余震がまだ続いている状況もあって、
まず家庭や身の回りの安全確保を優先しているか、あるいは他の地区に避難したのか
周囲で外に出ている人は少なく感じました。
きっと自治体の案内も十分伝わり、住民コミュニケーションが行き届いているのでしょう。

被災にあった建物を覗くと(もちろん仕事でですが、)見事に破壊されてる部分が目につきました。
「せん断破壊」と言って柱や壁が極度の水平力が加わり、
X状に壊れている状態が多く見受けられました。
今まで建築の専門図書や実験でしか見たことの無い破壊が
目の前で起きている状況には地震力のパワー凄さを痛感します。
今回の地震が都心や市街地で起きていないことにホットします。

この他にも、建築学的に地震のために設けている「構造スリット」が機能的に働いている点、
エキスパンジョイント(異なる構造体の建物同士をつなぐ部分)が意外ともろく破壊されている点等
様々な状況を見てきました。
また、実際には見ていませんが、調査の中で驚いたのは、「免震構造」の建物に殆んど被害が無いことに驚きました。
近接する一般の建物は壊滅的なせん断破壊が起きているのに、「免震構造」の建物は傷みが皆無との事。
詳しく調査をしないとわかりませんが、実際に地震の時に建物の中にいた人から、
「棚の上の花瓶が落ちない程度の揺れ」であったそうです。
こんな情報から日本の建築学は素晴らしいと改めて思う一方、
今後の庁舎や病院、学校、通信施設など公共性の強い建物には「免震構造」への必要性を強く感じました。

今回の中越地震では、建築学的以外にも様々な生の情報が採取できています。
新幹線の脱線事故の例では、何故被害が少なかったんだろうと分析することが、
また、災害が拡大していたり避難に支障をきたしている例では、どうして困難な状態に陥っているのだろうかと
立ち止まって考え原因を追求し分析していくことが、今後の地震被害の縮小につながっていくのだと思います。

インターネットなどで日本の活断層を調べると、びっくりするくらい全国に活断層が分布しています。
安全で安心した生活基盤を作るうえでも、今回の生の情報の活用と、住民コミュニティの大切さを感じました。

まだ被災地では不安な状況の中で過ごしている方々がいます。
そう思うと、今冷たくしとしと降ってきた雨が少しでも止んでくれればと痛感する。

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