建築技術者の倫理はどこで食い止めるべきか?~はじめに~
時代がすすんでも未だに『建設業』のイメージは向上しないのが、とても残念です。構造計算偽造をはじめ汚職・談合・天下りの問題を抱える業界にとって当然のことかもしれません。
しかし、マイナスのイメージが『建設業』から『建築』そのものにも印象を与えているのに、昨今不安を覚えたりもします。それは、『建築』自身はもっとピュアなところからカタチが創造される、と信じている為です。
技術者倫理を確立するために、建築士の資格制度や建築基準法などの改定などいろんな仕組みやチェック体制を敷こうと検討されていますが、本来そのようなものがあってはじめて技術者や建築関連事業者の倫理が保たれるのは、少し残念でなりません。
でも、どうしたら『建築』に向かうこのマイナスのイメージを食い止めることが出来るのでしょうか?
私の経験では、最終的には建築の“現場”に携わる技術者が、倫理逸脱を食い止める義務を有し、最大の効果もあると考えています。それは、建築のカタチとなる結果を生み出す場が“現場”であるからです。
構造計算偽造の問題にしても、現場にもっと繊細な“気づく力”があったらきっと防げたかもしれません。汚職問題にしろアンテナを高く保ち、強い倫理観でキャッシュフローを監視すれば“現場”で防止できたのでは?と強く思います。
現場に携わる技術者の個々人がもっと自己研鑽し、芯から強くなる時ではないかと思います。建築現場の技術者が、相手が発注者や設計者、または自分の所属する事業所の経営者であれ、信念をもって本来の仕事を貫けば、倫理やあたりまえの技術から逸脱することはきっと無いはずです。
リスクの大きい建築現場の技術者に大きな期待をするのは良くないのかもしれません。それは今だに、建築現場の労働環境はよくないからでしょう。デフレ経済の背景より工程・コスト的に厳しい条件も重なり、依然3K(危険、汚い、きつい)の環境の残る業種であり、そのしわ寄せが“現場”にきていることは確かです。
しかし、だからこそ、撃たれ強い“現場”に従事する建築技術者自らが変わり、歪んだ建設業界を立て直す時期なのではないでしょうか。
他業種で第一線を走るある方の言葉で最近、印象に残った言葉があります。それは、進化論を唱えたダーウィンの言葉です。
『地球上で生き残れるのは、“強いもの”でもなく“賢いもの”でもない、それは“変化し続けるもの”である。』と…。
自分の建築技術者であり、現場で育った人間です。自分の長年の経験より、『建築現場技術者心得』をまとめてみました。様々な切り口から建築現場の技術者が「こうあるべきだ!」と感じたことを綴りました。まとめてみると全部で125の項目となってしまいました。基本的には、最初に示す10訓が基礎です。
明日よりこのブログで毎日ひとつずつ綴っていこうと思います。最後までお付き合いくだされば、と思います。
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